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背景には市長選か

竹尾緑地問題・2020年7月4日
 
6月28日付けの西日本新聞記事に対して思いの丈をぶつけた私の投稿に、多くの方々が気持ちを寄せてくださいました。母も、母が愛するカスミちゃんも、幸せ者だと思いました。ありがとうございました。
 
あの投稿を出してから、いろいろな方を通じて、いろいろな情報が入ってきました。総合して考えるに、今回のことは、「もうすぐ福津市長選がある」という背景があって起きている、というのが実態のように感じています。
 
自民党出身ではあるけれど言うことを聞かない原崎市長、彼をいぶかしく思い、市長の座を取り戻そうとしている自民党。正直に言わせてください、私は誰が市長になってくださっても構いません。特に原崎市長が好きとかではない。ただ、私は、こんなことをする自民党が許せません。
 
ただの権力争いのために、毎日を健気に生きているカスミちゃんたちの命を賭けんなよ。希少生物たちが真剣につないでいる命も何も、お金か権力かにしか見えていない人たちに、竹尾緑地の未来をつくってほしく、絶対にないです。
 
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いったん西日本新聞が、あんな偏りのある記事を書いてしまった以上、カスミちゃんたちの生存は、かなり劣勢に置かれてしまいました。原崎市長と付き合いの長い今井記者(私の先輩でもあり、そんなに公平を欠く人でないことは知っている上で、書きます)も、これまでの市長に対するいろいろな思いなどあっての、あの記事だったのかもしれません。
 
でも、今回、今井記者と新任の床波記者がしてしまったことは、とりかえしのつかないことでした。今日も私の地元のママ友と話していたら、「あの記事読んだよ〜、市長が対策してないんでしょ」と言っていました。
  
いったんそのように思ってしまった人たちに、その認識を一人一人覆すようなアナウンスをしていくことは至難の技です。また彼らのような媒体をもたない私がいくら吠えても、発言力の大きさは彼らの足元にも及びません。
 
今回たくさんの方が投稿をシェアしてくださって、本当にうれしかったのですが、あの西日本新聞の論調を、完全に覆すのはもう無理なのかもしれない。無理なのかもしれない、と思うと泣けてくるけど、それでも絶対に、私たちは今回負けるわけにいかないんです。カスミちゃんたちの命がかかっているからです。
 
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今回、何人かの方々が、私の母に会いたいと言ってくださいました。ありがとうございます。人見知りで、人間関係で有利に立つことがまったくできない、不器用な女性です。母がカスミちゃんに惹かれたのも、不器用で生き残り下手なカスミサンショウウオを自分自身に重ねたからかもしれないと思っています。
 
環境保護の訴えに対し、副市長は「なら、カスミサンショウウオをどこかに移したらいいじゃない」と言われたそうです。すごい話と思いました。副市長、聞いてください。
 
木の葉が落ち、それを何万種類もの微生物が分解し、日陰の沼地に流れ込み、目に見えないくらいのものも含めれば億を超える生き物たちが、ある調和を作り出すんです。その調和が稀に完成したとき、特定の生き物たちが姿を現すことがあるんです。
 
その奇跡が今、母や、いろいろな思いをもってそこに集う人たちの心をつかんで離さないのです。外来種が増えすぎたら駆除し、藻が繁殖しすぎたら手ですくいつつ、彼らが作り上げた奇跡の地が竹尾緑地です。副市長、その奇跡がわかりますか。その奇跡を丸ごと移せますか。どう移しますか。
 
竹尾緑地と、そこに生きる小さなものたちを愛するような人たちには、たいてい権力もお金もありません。望んでもこなかった。だからこそ、こんなとき発言力がありません。でもさ、こんなときくらい、と、私は願うように思うんです。副市長、竹尾緑地の未来は、竹尾緑地を愛する気持ち、その愛の大きさを基準に、決めさせてもらうことはできないでしょうかと。
  
だってカスミちゃんにとって、そして母にとって、世界はどこでも生きていけるようなところではないんです。カスミちゃんにとっては特に、これが最後の戦いなんです。
 
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竹尾緑地ツアーが始まりました。たくさんのご参加、心から待っています(>人<)。
 
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参考資料:
【竹尾緑地案】
建設費55億円(山を切りくずさなければならず、地下湧水があり、地盤もゆるいため、基礎づくりを考えると、この金額で済まないことは明白。また、豪雨時には水がたまり危険)
福津市の端っこに位置する(通える子どもたちが限られてしまい、子育てラッシュ後、教室数が余ることが目に見えている)
 
【手光案】
建設費46億円(今、あまり使われていない公民館のある場所。地盤がかたく、災害にも安心)
福津市のより中央部に位置する(ここに学校をつくることで、今過剰になっている学校に通う児童を収容できる。今後、日蒔野地区の子育てラッシュが終わっても、手光の学校なら長らく有効活用できる)
 
「一回OKを出したのに、それを覆した市長が悪い」(これにも異論はあるようですが)という西日本新聞(引いては自民党)の論調ですが、ここまで明白に好条件な手光案を嫌がり、竹尾緑地案にこだわるのはなぜでしょうか。教育委員会と副市長の意向の背景には、選挙以外にもきっと何かがあるんだろうなと思いますが・・・、出てくるのを待つのみです。

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