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請願は可決したものの・・・

地域住民の気運も高まるなか、3つの市民団体から議長宛に請願が出る。これは「①専門家による小学校建設予定地及び周辺地域の安全性の評価を実施すること」と、「②評価に沿って、科学的な根拠を示す住民説明会の早期開催と地域住民との合意形成を図り進めること」を求めるもので、議会で可決されるかどうかに焦点が集まった。

そして開かれた12月議会で、この請願はなんと「全会一致で」可決される。それが以下の動画になる。4分以降、横槍が入ってくるがそれも含めて見てほしい。誰が一部の利益団体を代表し、誰が市民の味方をしている議員かは、議会を見ていればすぐにわかってくる・・・

いろんな議員がいたにせよ、このまっとうな請願に反対する勇気のある議員はいなかったのだろう。この請願が「全会一致」で可決したというのは非常に画期的なことであり、私たちは湧いた。

さらに佐伯議員の一般質問がまたすごかった。始まりは、今回の学校問題の根本にある課題規模校対策について。福津市の取り組みがいかに杜撰かがよくわかるやりとりになっている。そして9:42から、この問題の本質である「新設小学校及び周辺地域への防災対策と安全性について」が始まる。ここで新事実がいくつも飛び出すのである。

こうして市は、12月議会で、盛土業者との本契約の議会上程を「断念」した! 上程しなかったことに、副市長が激怒したという噂もあるが、私たちはこの結果に歓喜した。そして今度は、盛土後の浸水想定シミュレーション結果を待つ日々が始まった。そんな最中、市からこんな報告があるのである。

「上記シミュレーション結果をもって」「対象地域自治会に対し」説明? ・・・・え?ということになるのである。

市民3団体が請願で市に求めていたのは、シミュレーションをした上で、「専門家による評価」を実施し、その結果をもって、住民説明会をすることだった。はっきりそう書いてある。にもかかわらずこういう書き方をしてくるということは、市は「専門家による評価」を入れず、シミュレーション結果だけをもって区長、組長など一部の自治会のメンバーだけに話をつけるつもりなんじゃなかろうか・・・

3団体の焦りが広がるなか、岩下議員、佐伯議員は、この点をはっきりさせるため何度も市にかけあってくれた。しかし、うんともすんともならないまま、この嫌な予感は的中する・・・でもそれは少し先の話になる。

とりあえず私たちは待った。シミュレーション結果を、首を長くしながら、待った。

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