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人体研究部③(練習試合前)

5.練習試合
入部してからしばらく練習は続いた。毎日ずっと死ぬんじゃないかと思うくらい激しかった。

「やだやだやだ!無理無理!落ちたくないよーーーー!」

あれから散々な目にあわされた。毎日、女子たちは脚、お尻、胸とあらゆる箇所で息を止めたり、絞められたりした。このまま死ぬんじゃないかと思うことは度々あった。でも僕は不思議に思っていることがあった。入学した時以来、練習中に失神させられることはなかった。いつも限界まで虐められるが落ちる前に解放され、再び責めが始まるといった具合だった。女子たちが失神させていたのは逃亡して捕まった男子2人だけで、他の人は同じように落とされていないようだ。

ある時、今週の土曜日に練習試合をやると部長は言った。

「今週の土曜日に隣町のB高と練習試合をやります。みんなしっかり練習しておいてね。くれぐれも男子は試合まで落とさないようにね。失神の練習は奴隷君2人にやってね。」

僕は今日もメグミとカナからめちゃくちゃにされる。毎日絶叫してしまうほどの練習(調教?)で、肉体的にも精神的にも追い詰められていった。

・・・・・・・・
「ユウ君、私とメグミどっちの方が苦しかった?」

カナは僕に尋ねてきた。今日は2人から交互に首四の字を掛けられていた。今はカナが僕の首に太ももを巻き付けてかろうじて喋れるくらいの力だけ抜いていた。

「グググッっ・・・カナ先輩・・・・苦しいです・・・もう・・・ダメ・・・」

僕は必死に限界を訴える。

「ユウ君、違う違う。君が苦しいのは知っているから。どっちが苦しかったか聞いてるの。私の番もう一回ね。」

カナは再び太ももに力を込めた。僕に対して侮蔑の表情を浮かべて淡々と絞めてくる。僕は悲鳴すら上げられなくなってしまった。気道を圧迫し、呼吸をさせなくする絞め方で、いっそのこと絞め落としてくれた方が楽だと思うことが何度もあった。

「ちょっとカナ先輩やりすぎですよ~。これ以上やったらユウ君落ちちゃいますよ。」

「ならいっそのこと落としちゃおっか。1回くらいなら大丈夫でしょ、どうかなメグミ?」

「ダメですよ。部長から止められてます。次の練習試合で思う存分他校の男子たちを落とせるんだから我慢しましょうよ。落ち癖つけちゃったらだめだから、落としていいのは奴隷君2人だけですよ。」

じゃあしょうがないかとカナは落ちる寸前で脚の力を緩めてまた僕に尋ねてきた。

続く・・・

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