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R5司法試験・憲法の話

 おはようございます。ぼちぼち論文の方の脳内実況再現も上げていこうかな。問題文見直すと色々と病みそう(とんでもない読み落としがありそう,実際あった)なので,確実に記憶があることだけ取り上げます。したがって,これよりなんか+αで書いている可能性はありますが,少なくとも「盛ってる」ことはありません笑

 司法試験全科目そうですが,ローの試験よりも「事実の引用」をする意識を強く持ちました。法律論レベルの話ももちろんしますが,あくまで事実が主戦場という意識で,「仮に論点落としてても事実点(なるものがあるらしい,知らんけど。)で首の皮1枚耐えられる答案」作りを目指しました。当然,下記では事実に一個一個触れられてはいませんが,実際の答案では全科目かなり事実を写経しています。


〜試験開始前〜


「在学受験初年度だし,去年大学の自治とかいうマイナー分野は出たから,今年は典型的な職業選択か表現,社会実情を踏まえるなら去年大盛り上がりした政教分離かな〜。憲法は,権利選択さえミスんなければ勝手に他の逆鱗触れたやつから沈んでいく科目って感覚だし,そこだけ注意しないと。」

〜試験中〜

・一読後,権利選択


「おっと?平等と生存権?w生存権はまだH22あたりの過去問で(適用違憲だけど)出て解いてたし,何となく書き方は多分平均的受験者よりは押さえてると思うけど,平等は「法内容の平等」と「相対的平等」くらいしか法的性質書く程度にしか押さえてないなぁ。」

「とりあえず権利選択,問題文の誘導的に年齢差別・性差別・生存権で綺麗に文章区切れるし,14・14・25だろう。14と25は別個の話だから分けて書こうぜみたいな採点実感を読んだことがあるようなないような(真偽不明)・・・だし,変にまとめるより分けたほうが大外しはしないだろ。」

・年齢


「なるほど,年齢は,法律論レベルでは年齢の審査基準をどうすべきかで応酬させるのが良さそうね。年齢は社会的身分じゃないけ平等は要求されるみたいな判例があったようなかったような・・・。月並みな感想だけど,ある年齢を下回った瞬間からオールオアナッシングって変な話だよな,労働能力もグラデーションなんだから,不合理な過剰規制みたいな方向でいくか。
「反論は社会的身分じゃない以上緩やかに考えろで,私見は確かにそうだけど,年齢は本人の努力で如何ともし難い事情だし(全然関係ないけど,なんでも判例は使いたいから薬事法事件判決の言い回し),後段列挙事由に決して劣らない属性なのでは,みたいな感じで行くか。平等は苦手だけど,大きく沈んではないはず・・・!」

・性別


「ふむ,性別はアファーマティブアクションの話か。確か,趣旨規範ハンドブックだと,合憲論としては従来存在した差別を緩和する措置である以上緩やかに考えるべきだみたいな感じで,違憲論としては逆差別の恐れ等がある以上そのように考えると不合理な差別を助成することになりかねないとかそんなんだったはず,これを反論私見に持ってくるのが収まり良さそう。ちゃんと事実余さず拾えば,それなりに浮くんじゃないか?」

・生存権


「制度後退禁止の話か。こんなん出すんだな。まずは生存権の法的性質は抽象的権利であることを述べて,その上でこの条文で具体化されてるよって話をしないと。反論でプログラム規定とか書くやつはアホ!みたいな採点実感あったし,流石にこのレベルの法律論は争いなく進めていくべきだな。」
「そして,違憲論としては一度具体化された以上それは生存権の内容になってるんだから,その剥奪には厳格な事情が要るとかそんなんだったっけ,これを設問1で書くか。合憲論としては,そこまで保障してない,裁量があるし,変わりうる性質の「最低限度の生活」を保障しているに過ぎない,とかだった気がするな。どっちが判例かはわかんないし何ならどっちも学説な気もするからその点は明記しないけど,反論これで私見も合憲にするのが結論の妥当性的にも丸そう。何とか時間もギリギリ間に合いそう!」

〜感想・事前の対策〜

 「許して。」です。一応3つ全てにつき核となる法律論の応酬はさせましたし,事実はアホみたいに写経した(多分多くの受験生も何となく写経を頑張ることになった問題なのでは)ので,逆鱗には触れていないと思っています。
 とはいえ,初回受験ということもあり,これで何点来るのかは全くわかりません。京大ローでBが取れる(上位65〜70%)答案なら,例年の合格率的には確実に合格圏内(B以上)ということを踏まえれば,流石にこれでロー期末Cはありえないと言えるものが作れたとは思う以上,50点は超えているのではないかと楽観的に捉えています。

 事前の勉強について。ローの授業の復習を1回春頃にした後は,憲法は過去問+趣旨規範ハンドブック叩き込み,短答対策も込めた百戦流し読みくらいしかまともにしていませんが,それで十分かなという印象です。今年の核となるべきアファーマティブアクション,制度後退禁止の話について,趣旨規範には合憲論・違憲論分けて丁寧に掲載されていました。私は予備校生ではなく,論証集もないので趣旨規範に頼りきりでしたが,おかげで問題を読み終わる頃には合憲違憲の応酬が整理された状態で入ってきて,混乱せずに反論私見にどう分けようかな,と考えるだけで済みました。

 最後に文量について。私は過去問の段階から文字をどうやら他人より詰め気味で書く癖があるようで,1行に35〜40文字程度書きます。普段の過去問演習では,コンパクトに書く意識でやっていたことも相まって,大体どの科目も5枚弱程度の量になり,それで普通の人の6枚とかその程度でした。本番も字の大きさは変わらず,途中訂正も含めながら,確か6枚目の半分くらい書いたところで書き終えた記憶がありますから,おそらく分量について問題はないはずです。

 ご覧いただきありがとうございました。今後も時間を見つけて他の科目も読み物レベルですが,書き起こしていければと思います。


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