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夏の貴船と川床

京都の夏はこれでもかというくらい酷暑

いくら神社仏閣が好きでも、日中の有名どころ巡りはそれ自体で修行かと思うくらいです

だからついつい甘味処でお抹茶とかき氷とかを食べすぎてしまう。

ある夏の日、夕方から河原町の鴨川沿いに床料理を予約してあった。しかし夜までこの暑さはちょっとしんどいなと思い

ふと鞍馬の貴船神社にお参りしてみたくなった。

いつか行ってみようとは思っていたけど、なかなか予定組めずにいた。

出町柳駅から叡山電車で貴船口まで約30分

多少は市内よりも涼しいかなとの淡い期待も虚しく、かつ貴船神社までの坂道を歩いて参拝したもんだから、もう汗が止まらなくてこれは参ったなと。

その時貴船の川床も有名だよなと思ってあるお店を訪ねた。
たまたま時間帯もずれていたのか良い席に案内いただけた。
今思い出しても天国というか、これが天然クーラーなのかと。
川の上に座敷が組んであって、清流の音を聞きながら過ごすんだけど、もう涼しいなんてもんではない。

マイナスイオン浴びまくり、涼みまくり、できるならしばらく昼寝していきたいくらいだった。

あれから随分と年月も経った。

どんな避暑地より彼処以上に心から落ち着けた所は無い。

そんなに好きな所なのに、もう一度行ける気がしないのは何故だろう。

貴船は、生涯一度 あの日にしか行けないという事に決まっていたのかもしれない不思議な場所


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