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サブスクが10代の時にあればよかったのに

高校時代の僕は常にお金がなかった。
バンド活動、機材代、友人との交際費
そして、色々なCD聴くためにCDのレンタル代にかなり使った。

それでも知り合いとの音楽の知識量に少しでも近づくために、youtubeで色々なpvや音源も見ていた。
公式アカウントが乗っけない
アルバムを丸々繋げた転載動画も沢山見た。
正直そういった動画があったおかげで洋楽を好きになったので感謝はしている。

そういった動画は無論違法だし、消されるべき動画であり、音楽に少しでも関わりのある職業の人間であれば、非難すべきである。
ましてや無断転載で収益があるものは消えるべきだ。

だけど僕はその″いけない動画″に感謝している。
今では消えて欲しい動画だけど、10代の自分にとってはありがたい動画だった。


そして
時代は少し流れ
定額制音楽配信(以降サブスクと表記)が始まった。
僕は最初は登録をしていなくて、未だに中古CDを買いあさっていたし、レンタルに頼っていた。
たまたま仕事で色々なBGMが必要になった時に、始めて登録をして使うようになった。
ネット環境があり、音響設備と接続可能であれば、瞬時にその時に必要なBGMをさがして、再生出来るため、非常に便利である。

登録したのはApple Music
仕事で使って以降、普通に探すようになった。
今まで好きだったアルバムを探しては一人テンションが上がった。

そしてサブスクを使い始めて、社会人になって久しく″新しい音楽°に触れるようになった。

例えば1つのアーティストのページにいく
そうすると、そのアーティストのジャンルに似ているアーティストがついでに表示される。
それを繰り返していく事によって、自分の興味次第で、最初検索したアーティストとは全然違う新しい音楽に出会う事が出来る。

知っているところから掘り出して、検索を重ねて最終的に知らないものに出会う
この感覚は10代の頃、youtubeで色々な音楽を探っていた頃と全く同じであり、久しぶりの感覚だった。

そしてサブスクであれば多少なれどアーティストに還元される。
当時は違法だった聴き方が、今ではちゃんと還元される聴き方になったのだ。

さて、僕ら20代〜30代前半の世代の音楽との出会い方はyoutube等の動画サイトが多いと思う。
そこからCDを買ったり、ライブに行くことでやっとアーティストに還元される。

非常にまわり道をしているし、中間に著作権を持たずに収益を得ている馬鹿がいる。
それがサブスクになると馬鹿を排除出来る。

大人になって、著作権やお金の流れを勉強してきたからこそサブスクのありがたさと存在の意義がわかった。

今サブスクがあって、なんなら学割プランもある。
正直、今の10代は恵まれていると思っている。
ちゃんとした聴き方で無限に自分の音楽を広げる事が出来る。

おそらく、当時動画だけで探していた時も深く、1つのアーティストについて掘る事も出来る。

そうやって音楽を掘り下げた高校生バンドマンはどんな音楽を作るのだろう。

それが楽しみであるし、羨ましく思う。


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