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ミニチュアストーリーテリング覚書①

僕は最近ミニチュアを使ったストーリーテリングに挑戦してるのだけれどその辺りの事を少し。

ミニチュアストーリーテリングの特徴

小説を書こうと思った事はあるだろうか?

物語の紡ぎ手になりたいという願望は多くの人が持つものだ。一方で多くの人は小説家にならない。言葉で全てを描きだす為には大変なスキルが必要だからだ。
ミニチュアストーリーテリングでは言葉による場面の詳細な描写は必ずしもいらない。これは小説と大きく異なる点だ。ミニチュアやいくつかの情景モデルをそれらしく配置してやるだけで、あとはミニチュアが読み手に対して自然と語ってくれる。小説より絵本に近い感覚だろう。一方でミニチュアから読み取れない部分、例えばキャラクターの性格などは言葉での説明を要する。
とはいえ、場面描写に膨大な文字数とそれを書ききる言語能力を要する小説と比べればミニチュアストーリーテリングはずっと容易に物語の紡ぎ手になれる手段なのだ。

ミニチュアは語るという事

ミニチュアをよく見ていると色々な事に気付くと思う。どんな背格好か、男か女か、若者か老人か、どんな物を持っているか、どんなポーズをしているか。それは見る人の想像力をとてもかきたててくれる。それは物語を描く上での源泉にもなりうるし、物語の描写を助けてくれるものでもある。

RPG(ロールプレイングゲーム)

先に述べたミニチュアは語るという事に着目した偉大な人物がいた。ゲイリー・ガイギャックスという人物だ。彼がミニチュアからヒントを得て、物語を皆で楽しむためのゲームシステムを発明したのは非常に有名な話である。それがRPGだ。

RPGはストーリーテリングの強力なツールたりうる。登場人物を作り、世界を作り、物語のあらすじまで作れる、ある意味最強のジェネレーターだ。ただ既存のRPGを参考にする程度によっては、『自由な発想で物語を紡ぐ』という行為に枠をはめてしまう可能性もあるので、そこは注意してくれ、「このゲームでの、この種族はこんな事は言わない。」であるとか「この世界の法則では、こうした現象は現れない。」といった、『本当に描きたい物語と、参考にしたRPGの世界観やシステムとの衝突』は、往々にして起こりうる事だ。

誤解しないで欲しいのだけれどRPGは素晴らしいゲームだ。実際遊んで見れば、夢のような体験を与えてくれると思う。ただ、ストーリーテリングにおいてはそのシステムに縛られすぎないで欲しいという話である。
しつこいようだが、僕はあくまでも自由な表現のひとつとしてストーリーテリングを楽しんで欲しいと思うのだ。

思いの外話が長くなってしまったので、この続きはまたの機会に書こうと思う。次回は僕が実際に使っている手法や道具のいくつかも紹介出来たら良いなと思う。

#メタルストーリー
#オールドスクールファンタジーミニチュア

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