ミニチュアストーリーテリング覚書⑤

ミニチュアに名前をつけるという事

ゲームをするにせよ、物語を書くにせよ、ミニチュアホビーを楽しむ中で、特定のミニチュアに名前をつけたくなる時があると思う。
さてさて、名付けというのはそれだけで膨大な数の本が出ているくらいで、一つの学問と言っていい。そういう意味では、いざ名前をつけたいと思っても難しく感じる人も多いのかもしれない。
そこで今回は比較的簡単な名付けの方法について書いてみようと思う。

①神話や小説、歴史的人物などから名前の全部または一部をもらう。

このドワーフの魔法使いの名前『ドラウプニル』は北欧神話のオーディンの魔法の腕輪からとっている。「腕輪の名前かよ!」って思うかもしれないが、僕個人は魔術師っぽい名前になったと思っている。弟子の『レギン』も同じく北欧神話からとっている。
この方法は安直かもしれないが、名前の元のエピソードなどを知っていると感情移入もし易いし、案外と有効な方法である。

②人名リストからミニチュアの雰囲気や自分の好みに合った名前を選ぶ。

試しに「〇〇語 人名」でGoogle検索をしてみて欲しい。かなりの高確率で人名リストがヒットするだろう。「〇〇神話や〇〇伝説 人名」でも良い。そのリストの中からミニチュアの雰囲気に合う名前を選ぶという方法だ。

同じ言語のリストを使うと、キャラクターが複数いた場合に統一感が出し易いという利点もある。一方で多民族の感じを出したいような場合は、敢えて違う言語の人名をそれぞれのキャラクターにつけてみるのも一案だ。

③言葉の意味から名付ける。

この女魔術師『レディ・アンジェラ』は言葉の意味から名前をつけた例だ。僕は彼女を『天使』の様な女性にしたいと思った。そこでイタリア語で『天使』の女性形である『アンジェラ』と名付けた。ちなみに『レディ』は英語での貴族女性につける敬称なので、厳密には違う言語のちゃんぽんなのだが、雰囲気は出ているでしょう?

思ったよりも簡単でしょう?

名前というのはとても重要だ。「名は体を表す」というくらいで、悩むのは当然だ。ただ、考え過ぎるあまり名前がつけられないというのも勿体ないので、簡単な方法を紹介させてもらった。どなたかの参考になったら幸いである。
名前をつけたキャラクターは特別な存在になる。たとえ同じミニチュアでも名前が違えば君だけのオリジナルキャラクターだ。是非名前をつけて楽しんでみて欲しい。



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