定演を振り返る Ⅱ

前回の続きです。今回は、幕間アンサンブルと第2部を振り返ります。

幕間アンサンブル

金管8重奏 : 晴れた日は恋人と市場へ!


 「!」までがタイトルです。リビエールホールで3回目の金管8重奏。個人的にはオーディションの失敗を取り返すべく臨んだ本番でしたが、これまでで一番楽しむことができました。やっぱり金管アンサンブルは楽しいですね。また来年もしようね。

サックス8重奏 : インフィニティ


 ごめん、本番ほぼ聴けてないです。サックス8人集まってあんな曲やったら、そりゃかっこいいよね、という感想しか出てこない。メンバーの中には、サックスアンサンブルが初めてだった人もいるみたいですね。ようこそ、アンサンブル沼へ。これからもどんどん後輩たちでアンサンブルを極めていってほしい。

第2部

スター・パズル・マーチ


 さあ、第2部の幕開けです。まず、この曲が始まった瞬間に1部とのサウンドの違いに驚きました。こんなことは初めて意識したかもしれません。2部のサウンドは、1部に比べて明るく、はっきりとしているのが特徴。乗っている人間の大半が違うので、サウンドが違うことなんて当たり前なんですが、本番で今までにないくらい違いを感じました。
 2部のサウンドの特徴は、2部のメンバーに2回生が非常に多いのが一つの要因かもしれませんね。指揮者・奏者の2回生同士のつながり、回生のカラー、そういったものが音楽の中に現れていたのかも。詳しいことはよく分かりませんが、なんとなくそんなふうに感じます。そして、このサウンドは、今回の2部の曲と結構相性が良かったんじゃないかとわしは思ってます。

 曲はというと…、すみません、実はこの曲に関しては、あまり印象的な場面がないっす。というのも、オープナー(各部の最初の曲)は、会場の雰囲気を掴むため、わしは割と探りながら吹いています。会場の空気や鳴り方をしっかりと把握した上で、それに慣れるために比較的安全運転でやっているので、あまり余計なこと(!)を考えている時間が少ないというのが正直なところです。

 ただ一つ、この曲はある時期から急に上手くなったのがとても印象的です。11月の神霜祭あたりのある日を境に、突如、曲の完成度が爆上がりしたのを覚えています。たぶん、トランペットがそのあたりで本気を出し始めたんじゃないかな。
 2部全体を通して、今回の定演の練習で一番上手くなったパートはトランペットだとわしは思います。第2部のトランペットは全員1,2回生で構成されていましたが、本番では全員責任感ある演奏をしていて、とても未来が明るいなと感じました。間違いなく彼らはやればできる子たち、YDKですね。

アンバー・ドリーム


 まず、ナイスソロ。フルート、トランペット、ドラム、全員素晴らしい演奏でした。全部「このソロはお前しかいない」って人が、カチッとハマっていたように感じます。そしてSaxソリも素晴らしかった。練習の成果がしっかり発揮されていて、全員輝いてました。ブラスソリも楽しかった(適当)。

 そして、影のMVPはエレキベース。実はエグい楽譜だったんですが、めちゃくちゃ練習して、しっかり仕上げてきてくれました。サマコンのベイ・ブリーズに引き続き、今回もssセレクトのポップスを盛り上げてくれて、本当に感謝しています。これからも、ずっとあれくらいの音量で頑張っていってほしい。それが吹奏楽ポップスをかっこよくするからね。

青春の輝き


 スーパーソリストタイム。あれが彼女の本気です。いや、正確には「まだ上を目指せる」と終演後に彼女が語っていたので、本気ではないのかもしれません。それでも、スポットライトを浴びて演奏する彼女の背中を見てると、思わず涙が出そうになりました。今回の定演で一番危なかった瞬間かもしれません。

 半年前、サマコン前の練習日の昼、彼女の中学時代の動画を見せてもらったことがありました。そこには、スポットライトを浴びて、中学生とは思えないほど、ソロでバラードを吹きこなす彼女の姿が。あの日から、「定演でこの人がソロを吹いたら…」と考えるようになりました。

 わしと彼女が副部長に就いてから1年。わしが制度改革やお気持ち表明など、派手な仕事をやりたい放題やる一方、彼女は、課外活動係との連絡やコロナ対応など、ずっとみんなから見えないところで堅実に頑張ってくれていました。だから、最後はみんなの前で輝いてほしかった。わしが「青春の輝き」をリクエストしたとき、実は彼女が吹くことを勝手に想定していました。そして、オーディションでは、期待通りの演奏でわし以外の2人も納得させてくれて、今回のソロをお願いすることになりました。

 本当に素晴らしい演奏でした。けど、本人は「またリベンジしたい」とのこと。そのリベンジの場に、またわしも立ち会えたらいいな。

 あと、冒頭の木管、最後の最後に上手くなりましたね。たぶんコンマスくんのおかげかな? ありがとね。

スピリティッド・アウェイ


 クラリネットの副指揮者の指揮デビュー2曲目。この曲の間は、彼女が指揮を振っている姿をずっと見てました。指揮者として乗れなかったサマコンから5ヶ月、これで彼女もようやく名実ともに「指揮者」に。指揮の振り方も本番が近づくにつれてどんどん上手くなっていってすごく頼もしかった。これからもどんどん上手くなっていくんだろうな。本当に楽しみ。応援してます。

 もう一つ印象的だったのは、2つのオーボエソロ。音楽センスで魅せる2回生と、努力の積み重ねでここまで登りつめた3回生。二人とも違うかっこよさがありましたね。

まだ続く


 ぶっちゃけ、書くのがしんどくなってきました。飽きてきたんでしょうか。でも、ここまで来たらもう最後まで書くしかありません。残りは、第3部とアンコール。てか、ここからがメインイベントですし…。最後の力を振り絞って、残りも振り返っていきたいと思います。

 というわけで今日はここまで。お疲れさまでした。

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