ChatGPTに定期演奏会の嘘のプログラムノート書かせてみた

なかなかのものが出来上がりました。


まえがき

 先日出演させていただいたある吹奏楽団の指揮者の方が、自身のブログで「Chat-GPTが作成した曲目解説」というものを上げておられました。内容が結構面白かったので、ちょっとアイデアをお借りして「大阪教育大学吹奏楽部 第55回定期演奏会」のプログラムでも同じことをやってみようと思います。

 やり方は簡単。ChatGPTに「〇〇作曲の〇〇(曲名)という吹奏楽曲のプログラムノートを書いてください」と指示するだけ。そうするとすぐに…

 書いてくれない。

 そりゃそうですよね。知識がなければ(本来は)プログラムノートなんて書けないですもんね。でもねChatGPTくん、今回君に期待してるのはそういうことじゃないんだよ。僕は君の書く"嘘"が見たいんだよ。 

 ということで、

 「嘘でもいいので」という信じられない文言を追加したら書いてくれました。さすがAI。話が早い。

 というわけで、以下がなんの生産性もない嘘のプログラムノートです。どうぞ。


1-1 Curtain Up!

 「Curtain Up!」は、アルフレッド・リードが1951年に作曲した壮大なコンサートバンドのための作品です。この曲は、舞台上の「カーテン・アップ」の瞬間を音楽的に表現しており、その開幕の瞬間に観客を引き込む情熱的な演奏が求められています。

 作曲者は、音楽を通じて舞台芸術の興奮と魅力を伝えようとし、オーケストレーションの巧妙さやメロディの力強さを通じて、観客を一体感のある興奮の世界に誘います。曲はダイナミックでエモーショナルな展開を経て、最後は壮大なクライマックスで結ばれます。

 「Curtain Up!」は、音楽の力を通じて舞台の興奮と神秘を探求する素晴らしい冒険へと招待します。舞台裏の緊張感と期待を感じながら、演奏をお楽しみください。


1-2 Once More unto the Breach!

 「Once More unto the Breach!」は、Stephen Melilloによる迫力ある吹奏楽の作品です。この楽曲は、戦士たちが再び戦場に赴くという壮大なテーマを掲げ、吹奏楽の力強い音色を駆使して勇気と決意を表現しています。

 作曲者は、吹奏楽の特有の力とダイナミズムを利用し、戦場の緊張感と英雄的な決意を描写しています。迫力のあるブラスセクションや魅力的な木管楽器の旋律が、戦いの中での戦士たちの情熱を表現しています。

 「Once More unto the Breach!」は、吹奏楽の力強さと情熱を通じて、戦いに挑む精神を称賛する作品です。戦場の緊張感や戦士たちの団結を感じながら、吹奏楽の素晴らしい響きを楽しんでいただけることでしょう。この曲は、吹奏楽愛好者やエネルギッシュな音楽を求める方にとって、魅力的な演奏体験を提供します。


1-3 「GR」より シンフォニック・セレクション

 「『GR』より シンフォニック・セレクション」は、天野正道による壮大な吹奏楽の作品です。この作品は、サイエンスフィクションの興奮と未知の冒険をテーマにしており、吹奏楽団の力強い響きを活かして宇宙への探求を描いています。

 作曲者は、吹奏楽の特有の音響を駆使して、宇宙の広がりや未知の領域への挑戦を表現しています。力強いブラスセクションや緻密な木管楽器の組み合わせは、聴衆に宇宙探査の壮大なスケールを感じさせます。

 「『GR』より シンフォニック・セレクション」は、吹奏楽の迫力と興奮を通じて、宇宙への冒険心を讃える作品です。作曲者の独創的なアプローチが、吹奏楽の魅力を最大限に引き出しています。吹奏楽愛好者や宇宙ファンにとって、これは感動的で不可欠な演奏となることでしょう。


2-1 復興への序曲「夢の明日に」

 「復興への序曲『夢の明日に』」は、岩井直溥による感動的な吹奏楽の作品です。この序曲は、災害や試練に見舞われた地域が再び希望と力を見出す過程を音楽で描いています。

 作曲者は、吹奏楽団のダイナミックな響きを通じて、復興の旅路を表現しています。美しい旋律が希望と団結を象徴し、各楽器の調和が、地域の再生への決意を力強く伝えています。

 「復興への序曲『夢の明日に』」は、音楽を通じて共感と励ましを提供し、困難に立ち向かう人々へのオマージュとなっています。聴衆は、この感動的な吹奏楽の楽曲を通じて、復興の道を歩む人々の勇気と希望に触れることでしょう。岩井直溥の音楽が、未来への明るい夢となることを願いながら、楽しんでいただけることでしょう。


2-2 スーパー・マリオ・ブラザーズ

 「スーパー・マリオ・ブラザーズ」の吹奏楽編曲は、星出尚志による楽しい冒険の音楽です。この作品は、任天堂の人気ゲーム「スーパー・マリオ・ブラザーズ」の楽曲を吹奏楽にアレンジしたもので、ゲームのカラフルでキャッチーな世界を音楽で再現しています。

 編曲者は、吹奏楽の編成を駆使して、マリオとルイージの冒険、キノピオの助け、そして悪役のクッパとの戦いを楽しく描写しています。クラリネットやトランペット、サクソフォーンなどの楽器が、ゲームのキャラクターたちの個性を表現し、リズミカルなパッセージがプレイヤーたちを冒険の中へ引き込みます。

 「スーパー・マリオ・ブラザーズ」の吹奏楽版は、ゲームの懐かしさと楽しさを楽器の魅力と組み合わせ、聴衆をゲームの世界に没頭させます。楽しい冒険とリズミカルな旅に、ぜひご一緒に出発しましょう。


2-3 Scootin' On Hardrock

 「Scootin' On Hardrock」は、David R. Holsingerによる力強く魅力的な吹奏楽の作品です。この楽曲は、西部劇映画の興奮と広がる風景を彷彿とさせ、聴衆を魅了するために作曲されました。

 作曲者は、吹奏楽の特有のダイナミズムを生かして、広大な西部の風景やスリリングなアクションを表現しています。荒々しいドラムのリズム、鮮やかな木管楽器の旋律、そして力強いブラスセクションが、聴衆を西部の冒険に誘います。

 「Scootin' On Hardrock」は、騎馬で荒野を駆け抜けるような情熱的なエネルギーと興奮に満ちています。聴衆は、吹奏楽の独自の響きとともに、西部劇映画の世界に没頭し、アメリカン・フロンティアの精神を感じることでしょう。


3 交響曲第5番「フェニックス」

 「交響曲第5番『フェニックス』」は、James Barnesの幻想的で壮大な吹奏楽の作品です。この交響曲は、神話のフェニックスのように再生と復活を象徴し、吹奏楽団を通じて力強く表現されています。

 作曲者は、楽曲を通じて聴衆を幻想的な旅に誘い、フェニックスの神秘的な世界を描写しています。オーケストラの激しいパッセージや繊細な旋律は、生命の循環と再生のテーマを追求しています。

 「交響曲第5番『フェニックス』」は、吹奏楽の編成を駆使して、聴衆に感動的で官能的な音楽体験を提供します。フェニックスの羽ばたくような音楽が、聴衆を魅了し、再生の象徴となるでしょう。楽曲を通じて、新たな力強い出発へと誘われる感覚をお楽しみください。


あとがき

 いかがだったでしょうか。ChatGPTの手によって、カーテンアップはすごく昔のやたらと壮大な曲になり、ワンスモアは何と戦ってるのかよく分からない戦士のお話に。GRは地球を飛び出し宇宙が舞台の作品へと進化。夢の明日はどう見てもポップスではなくなり、マリオは謎の「キノピオの助け」がフィーチャリングされることになりました。そして、スクーティンは西部劇映画の音楽という衝撃のカミングアウト。交響曲第5番だけは意外といけてるように見せかけて、こちらも「生命の循環」という若干ズレたテーマ設定が付与されて試合終了。

 でもちゃんとそれっぽくなってるんだからすごいですよね。吹奏楽を1ミリも知らない人間が見たら絶対信じちゃいますね。それに当たり前ですが、ChatGPTに吹奏楽に関するデータを学習させてから同じことをやるとすぐに嘘をつかなくなります。これはプログラムノートを書くお仕事もAIに奪われる日が近いかもしれませんね。ひぇー、シンギュラリティだー。

 以上、最新のテクノロジーを使ったお遊びでした。大教吹部がお届けする本物のプログラムノートが見たい方はぜひ会場にお越しください。


おまけ : ChatGPTが考えたアンコール

 「第55回 大阪教育大学吹奏楽部 定期演奏会」のアンコールとして演奏された2曲は、「夢のポップコーンファンタジー」と「宇宙からの挑戦者」です。前者はポップで楽しいメロディが特徴で、聴衆を幸せな夢の世界に誘います。後者は宇宙への冒険を描いた力強く感動的な楽曲で、宇宙への挑戦者たちの勇気を称えました。演奏会のフィナーレに相応しい、エネルギッシュで華やかなアンコールとなりました。

だそうです。

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