再起動

お久しぶりです。


なぜ戻ってきたのか

 9月に入って永遠に続くかに思われた酷暑も段々と落ち着きを見せ始めました。個人的には大学生活最後の夏が終わってしまうことへの寂しさも若干あるんですが、今年の夏も熱中症で命を落とさずに済んだことへの安堵も同じくらいあるので、両者引き分けということにしていきましょう。

 さあ前置きはこれくらいにしておいて、なぜ再起動してしまったのか。答えは簡単です。大教吹奏楽部に戻ってきたからです。
 このnoteは大教吹部の「シルバ・スクエア」として思ったことや喋りたいことを好き勝手書き散らかしていくものです。なので、部員として復活したので当然このnoteも復活するよね、というわけです。

 8月からぼちぼち部活に顔を出してはいたのですが、そろそろ本格的に練習に参加しようと考えています。うかうかしているうちに12月の定期演奏会がやってきてしまいますから、今できることは今のうちに済ませておいたほうがいいじゃない?

 とはいうものの、ご存じの方も若干いらっしゃるかもしれませんが、今やssくんは毎月(9月下旬は毎週)本番を抱えている身。大学最後の年、出たい演奏会に好き勝手エントリーしていたらこうなっていました。若干キャパオーバーの兆しが見えたのでバイトを辞めたりもしたんですが、その話は置いといて…。

 一応近況報告という形で、前回の最終更新後に出演した本番を軽く振り返りたいと思います。


近況報告

音楽鑑賞会(2/10)

 大阪府内の某小学校で行った音楽鑑賞会。なぜか出演者の半分以上が引退済みの4回生。あれれ〜、おっかしいぞ〜。大教吹奏楽部の伝統ともいえるイベントですが、あの舞台に乗っていた人間は全員が初参加でした。なんせ3年ぶりの開催ですから。

 一応エキストラということだったんですが…それはもう暴れてしまいました。本番中も笑うわ、歌うわ、踊るわ…。しまいには楽器紹介で一番の大クセを披露する始末。
 一応言い訳ですが、中高6年間で同じような楽器紹介をやっていた経験があって、毎回あんな感じの雰囲気だったので今回もそれでいいのかなと思ってやりました。反省も後悔もしてません。あれで良かったと思ってます。

 運搬とか含めてめちゃくちゃ楽しかったです。後輩の皆さんはあれ以降地獄のような音鑑ラッシュが訪れたと聞いていますが、個人的には終始とてもいい思い出でした。だから音鑑は毎年1,2個ぐらいがちょうどいいってことなんでしょうね。


BLOOM BRASS Vol.4(4/22)

 2年連続2回目の参加。一応説明しておくと、阪神国公立大学吹奏楽連盟(六大)の先輩方が中心となって設立された英国式ブラスバンドの演奏会です。(英国式ブラスバンドが分からない人は自分で調べてね!)

 大教吹奏楽部以外では個人的に最も思い入れがあって頑張りたいと思っている演奏会です。今回はメイン曲「Call of Cossacks」の冒頭にソロがあったのもめちゃくちゃ力を入れていたポイントでした。正直めっちゃ練習しました。たった8小節間だったけど、本番での演奏は今後の自信につながるようなものだったと思います。本当にいい経験ができました。

 また、本番後の打ち上げに夜明けまで参戦した結果、来年度「BLOOM BRASS Vol.5」の運営に参加することになりました。実はBLOOMは音楽集団としてもとてもリスペクトしていたので、その一員に加わることができたのは涙が出るほど(出なかったけど)嬉しいことでした。すでに来年度に向けて着々と準備が進んでます。ドラゴン倒すぞ!


Resonexus Wind Orchestra 第3回演奏会(7/17)

 BLOOMが終わったあと燃え尽き症候群になりかけたのも束の間、今度はガチ吹奏楽の本番がやってきました。

 Resonexus Wind Orchestraは「関西学生メモリアルコンサート2018」の第2部が母体のアマチュア吹奏楽団。ここまで聞くとわしとは何もつながりがないように思いますが、実は団の代表が中高の先輩(!)という意外な縁があります。そのため第1回から演奏会へのエントリーはしていたのですが、怪我や本番被りで泣く泣く出演辞退をしてきた経緯があります。

 三度目の正直ということで参加した今回でしたが、夏らしくガッツリ吹奏楽曲と向き合うことができて充実した経験になりました。代表の指揮や指導からそれとなく薫ってくる母校吹奏楽部の雰囲気。懐かしさと楽しさに包まれながら本番を終えることができました。

 こちらも打ち上げには2次会までしっかり参加。世代じゃない若造も優しく受け入れてくださって、出演者の皆さんには本当に感謝しています…。


kyとオレオの誕生日まであと一ヶ月!!!(8/26)

 文字通り、関西を中心にバンド活動を展開しているkyさんと、バンド活動の他に吹奏楽界隈でも活躍中のオレオさんのお二人の誕生日(まであと一ヶ月)をお祝いするライブです。具体的には、自分を含む金管奏者5人はM.アーノルドの金管5重奏曲を演奏しました。ライブハウスで。異色オブ異色の本番ですね。しかも一緒に演奏するメンバーは4人中3人がほぼ初対面というおもしろい感じでした。(適当)

 リハ2回で迎えた本番でしたが、メンバー一同抜群の集中力でなんとかものにできたと思います。ライブハウスのド派手な照明に照らされながら演奏した金五はおそらく一生物の思い出になったことでしょう。YouTubeにアーカイブが残っているのでぜひご覧ください。オレオさんもTwitterに上げてましたが、めっちゃシュールです。

 そしてなんといっても、
 金五のあとのバンドの皆さん(鉄饅頭軍団)の演奏が素敵すぎ!!!!!!!!
 ガチで思ってるので太字にしました。元々、kyさんやオレオさんの所属しているバンドのライブには行きたいと思っていたんですが、今回めっちゃ近くで演奏を聞くことができて終始テンション上がりっぱなしでした。打ち上げ(もちろん参加)ではバンドの皆さんにそれぞれ愛をお伝えできたのでもう大満足。絶対またライブ行きます!!!みんなも一緒に行こう!!!

 以上、ここまでが今年わしが経験した本番でした。続いて、年内の本番予定も軽くお伝えしたいと思います。


今後の予定

Frontier Brass OSAKA Soloists Night(9/16)

 BLOOM以外では初となる英国式ブラスバンドの本番で、人生初の正式な(?)エキストラとしての参加です。Frontier Brass OSAKA(FBO)は、2020年に誕生した大阪府内で活動するアマチュアの英国式ブラスバンドです。

 BLOOM終演から数日後、以前からTwitterでFFの関係にあったFBOの奏者の方からDMで直接エキストラのお話をいただきました。最初は他の本番との兼ね合いもあり断ろうとしていましたが、自分の勉強も兼ねて絶対に逃してはいけない機会だと思い、思い切って出演させていただくことにしました。

 毎回の練習が本当に勉強になって、めっちゃ充実した時間を過ごすことができてます。現時点ですでにエキストラのお話を受けてよかったと心から思ってます。そしてなによりもソリストの皆さんが上手すぎる…。観客としても絶対に満足できる演奏会になるんだろうなって思いながら毎週練習してます。英国式ブラスバンドに少しでも興味のある方はぜひお越しいただければと思います。


Euphonium & Tuba Carnival 5th(9/24)

 ユーフォニアム、バリトン、テナーホーン、チューバと打楽器だけでいろんな曲をやっちゃおうというコンサート。記念すべき第5回目になんと指揮者として参加します。高校の文化祭でテキーラを振って以来、正式な演奏会では初めての指揮者としての本番。

 毎週の練習でも前に立って合奏を進めているんですが、こちらも本当に勉強になることばかり。指揮をするのは「ディープ・パープル・メドレー」。得意分野の吹奏楽ポップスとはいえ原曲は個人的に馴染みのないハード・ロックなので、毎度身が引き締まる思いで合奏に臨んでいます。でも優しくて素敵な奏者の皆さんのおかげで毎回の練習が楽しくて楽しくて…。本当に感謝してます。

 指揮者と同時にステージマネージャーも兼任していて、大教吹部で培った経験をいかんなく発揮できていると勝手に思ってます。本当にコンサート運営に関しては"なんでも屋"をやっておいて良かった。奏者の皆さんがしっかりと輝けるように、ステマネとして本番のその瞬間まで全力で頑張りたいと思います。もちろん指揮も頑張るよ。


Horn Orchestra 2023(10/1)

 お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、FBOからこのホルオケにかけては3週連続本番です。本当にどうなっちゃうんでしょうか。でもなんとかなっちゃう気もしてます。まあ、今は頑張るしかないよね。

 ETCから見ると各楽器のフェス系演奏会の先輩にあたるのがこのホルオケ。知り合いが何人か出演するのを知っていたこともあって、わりとサクッと出演を決めました。なかなか練習には参加できていませんが、それでも少ない合わせの時間はマックス集中して頑張ってます。

 ETCで運営と指揮者を経験しながら出演するこの演奏会、普段見えないものがいろいろと見えてきて面白いなって思ってます。
 ホルオケはコロナ禍前から何年も続いてきた演奏会。それがどのように受け継がれてきて、また今後どんな感じで続いていくのか。バトンをつなぐことの難しさとバトンがつながったからこその難しさ、その両方を感じる場面があります。若干偉そうな感じになっちゃいましたが、奏者の立場からなるべく力になれるように頑張りたいと思います。

 本題の演奏のほうですが、かなり有名どころを集めた魅力的なプログラムとなってます。なんかコンクール全国大会のプログラムみたいな感じ?ぜひお時間がある方はお越しいただければと思います。個人的に一番聴いてほしいのは、アンコール!もちろん曲名は言えませんが、ぜひ会場で一緒に楽しみましょう。お待ちしています。


Giocoso Raid Wind Orchestra 13th(11/19)

 いわゆる関西アマチュア吹奏楽の「界隈」の中枢を担っているのが、このGiocoso Raid Wind Orchestra(GRWO)。メンバーリストを見ても本当に楽しそうな方々(語弊)ばかりで、まだ練習未参加ですがすでにワクワクしています。

 GRWOを知ったきっかけは、先程から何度か話に出てきているBLOOMがきっかけ。なにやらBLOOMの出演者のうち何人もが出演している「楽しんだもの勝ち」というスローガンを掲げている楽団があるらしい。BLOOMの練習の雰囲気や出演者の皆さんが大好きだったこともあり、過去のGRWO出演者の方へのリサーチを開始。

 結論、めっちゃ出たい。これは今年出るしかないと決断し即エントリーしました。一度も聞きに行ったことはないですが、憧れの楽団となってしまったGRWO。11月が楽しみです。が、まずは練習に出ることから。偉大な先輩方、どうぞよろしくお願いいたします。


大阪教育大学吹奏楽部 第55回定期演奏会(12/10)

 大阪教育大学吹奏楽部のメンバーとしては本当に最後の本番。これが終わると正真正銘引退です。

 先日、主な曲目が発表になりました。「GR シンフォニックセレクション」「スクーティン・オン・ハードロック」「交響曲第5番"フェニックス"」。ツイートにも書きましたが、人気メニューを盛り合わせにしたお子様ランチのようなプログラムです。

 ちなみにこの表現、まったく悪気はありません。お子様ランチは完成されたメニューだと思ってますし、商業的にも成功しているからどの店にもあるというふうに理解しています。だから、"お子様ランチ"と例えることは「頭が悪い」というより「人気」を表していると思っていただければと思います。

 柏原の地で鳴り響いた「The Unknown」から1年。コロナ禍から不死鳥のごとく完全復活した大教吹奏楽部の大舞台。しっかりと準備をしていきたいと思います。


これから

 というわけで、いよいよわしの大学吹奏楽生活も「定期演奏会」という"終わり"に向かっていくわけですが、これからわしはどういうスタンスで部活に取り組んでいけばいいのでしょうか。これがこの第2期noteのメインテーマでもあります。

 まず最初に宣言します。"隠居"はしません。絶対にしません。

 一体なぜ「復部」という制度があるんでしょうか。「先輩たちともう一回吹きたい!」という2,3回生の純粋な要望を叶えるため?わしはそうではないと思います。
 復部制度が存在する理由、それは「4回生がいた方がいいから」です。

 先述の後輩の願いを叶えるとか、ただ単に奏者の数を増やすとか、そういう理由なら別に復部なんていう面倒な制度をわざわざ設ける必要なんてないはず。先輩と一緒に吹きたいなら追いコンがあるし、奏者の数を増やしたいならエキストラを募集すればいいわけですから。そうじゃない、4回生がいた方がいい理由があるんです。

 昨年、第54回定期演奏会に向けて練習を進めていた12月頭。ある4回生の先輩から合奏の進め方や副指揮者の指揮についての声を聞きました。具体的にはお話することが難しい内容ですが、そこには3回生以下は決して気づけなかった、けれども確実に解決しなければならない問題がありました。

 すぐに当事者と一緒に解決への道を模索しました。タイミングで言うと本当にギリギリセーフだったと思います。でも先輩のその声がなかったら、本番のその瞬間までクソデカ問題に全員が気づかなかったかもしれません。本番での綻びをもって初めてその事実に気づく、そんな恐ろしい事態になっていたかもしれません。

 何が言いたいか。私は復部制度によって得られる一番の恩恵は「4回生と3回生以下の化学反応」だと思います。

 3回生以下の皆さんは、7月のサマーコンサートで見事な成功を収めました。きっとその成功は皆さんの自信になり、ある種、運営の方向性の正しさを保証するものとなったと思います。そして、その正しさを保証された2023年度のやり方をもって定期演奏会を作っていくんだと思います。

 しかし、そこに約9ヶ月もの間、就活、教採、院試、公務員試験、卒業研究で吹奏楽から離れていたり、いろんな外部団体で研鑽を積んだりした4回生が戻ってきたとき、それまでの10月までのバンドには起こり得なかった新たな反応が発生する。見えなかったものが見えて、分からなかったことが分かって、聴こえなかった音が聴こえるようになる。そういう面白さがあると信じています。

 だから、わしは一人の部員として(ただしなんの役職もない"平社員"として)正当な権利は行使するし、奏者の一人として皆さんと同じだけの責任を持って活動に臨んでいこうと考えています。それがきっと部のため、バンドのためになるから。化学反応を一緒に楽しめたらと思います。


終わりに向かって

 なんだか久々のnote(?)で気合いが入ってたくさん書いてしまいました。ここまで全部読んでくださった方、ほんとにお疲れ様です。

 何度も書きますが、12月の定期演奏会が自分の大学吹奏楽生活の"終わり"です。しかし裏を返せば、定期演奏会までは私は「大教吹奏楽部の人間」です。これは絶対に揺らぐことはありません。外部の演奏会に出演しても、運営に参加しても、指揮を振っていても、私は大教吹奏楽部の"シルバ・スクエア"です。

 入部から約3年間、数え切れないほどの贈り物をくれた大教吹奏楽部に最後の日まで定演の成功に向けて全力を注いでいきたいと思います。

 残り94日、何卒よろしくお願いいたします。

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