サポーターウインディをサポートする構築[ORASトリプル]

2024/08/21開催、トリプル学生村オフin東海で使用した構築。
一応準優勝構築。(7人中)

トリプルバトルを始めてからその魅力に気付いたウインディというポケモンを活躍させたく思い、これを軸に構築を組んだ。


ウインディについて

H90-A110-B80-C100-D80-S95の炎タイプ。
「いかく」「もらいび」「せいぎのこころ」の特性を持つが、もっぱら威嚇で使っている。
デバフ系のサポーターとして一線級という認識。初手中央繰り出しの適性が高い。

フリー時代、ガルーラスタンに入れていた時の使用感をもとに、その特徴を以下に書いてみる。

強み

  • 威嚇鬼火を両立する唯一のポケモン。物理アタッカーを機能停止にしやすい。負けん気相手にも鬼火で抗えるため、威嚇枠として差別化が図れている。

  • バークアウトを覚える。特殊アタッカーはある程度これで見れる。誰とは言わないがフェアリー耐性が高いのもよい。

  • S95のため、最低限の相手には上からデバフを入れられる。威嚇ミラーでランドのスカーフ判定が可能。

  • 神秘の守り吠えるでのサポートもできる。

  • 高速再生技あさのひざしを覚える。

  • 急所には弱いが、やけどは有効。

弱み

  • S95なのが若干ネック。激戦区の100に及ばないため、デバフが間に合わないことがある。

  • 弱点の水、地面、岩がメジャータイプなため、耐久が大事なサポーターとしてはマイナス。地面や岩は物理が多いため威嚇でなんとかなることも多いが、雨パにはめっぽう弱い。バクアを入れる前に上から殴られるため、何もできない。

  • 勝気に弱い。

  • 交代によりデバフが解除されるため、持続性に欠ける。また、対物理のデバフを特殊アタッカーに受けられたり、その逆が起こりやすい。交代読み鬼火の必要もあったりする(この交代読みは割と当てやすい)。

  • 急所でデバフ貫通

要は、物理特殊両方見れるデバッファーだが、デバフである以上上から弱点で殴られたり交代されたりするのに弱い。という感じである。

構築案

今までの経験上、強みに関しては十分実力を発揮していた。
そのため今回は、ウインディの強みを伸ばす方向ではなく、弱みをカバーする方向で構築を組んだ。

列挙すると、

  • かげふみで交代を封じる

  • ノーてんきで天候メタを張る

  • 上から草技で殴る

以上をウインディのサポートとした。

パーティ紹介

図らずもウインディのハーレム構築となった。
ちなみに、ガルーラ以外みんな臆病。ガルーラは陽気。
ゲッコウガ以外全員ほぼHS、ゲッコウガはCS。

個体紹介

ウインディ

特性:いかく
性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:H197(252)-A×-B100-C120-D104(28)-S158(228)
技構成:おにび/バークアウト/しんぴのまもり/あさのひざし
持ち物:ラムの実

本構築の主軸

物理には威嚇と鬼火。特殊にはバクアで抗う。
ダクホ対策にラム神秘。
居座り性能を上げるためあさのひざし。

実数値は、最速ランド+1かつH特化。余りは特防に振った。
ほぼ変化技しかない。

ゴチルゼル

特性:かげふみ
性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:H177(252)-A×-B115-C×-D131(4)-S128(252)
技構成:スキルスワップ/いやしのはどう/よこどり/トリックルーム
持ち物:メンタルハーブ

かげふみをウインディに渡す

かげふみで交代を封じつつ、スキルスワップでウインディにかげふみを渡す。
交代されるとデバフが解除されるというデメリットをこれにより補った。
ついでに威嚇がもう一回発動する。シナジー。

努力値は最速HS。ゴチルゼルのS種族値は65なので、最速60族や準速70族の上から動ける。
スキスワが実質デバフ(威嚇再発動)になっているため、速いことに価値はある。癒しの波動を通しやすいのも良い。
ちなみに、最速65族の実数値128は準速ヒードラン-1。めちゃくちゃ惜しい。

トリルとよこどりは再考の余地あり。トリル返しように覚えさせたが、あまりS操作は重要ではないように思う。
変化技しかない。

ゴルダック

特性:ノーてんき
性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:H187(252)-A×-B98-C×-D101(4)-S150(252)
技構成:みずびたし/アンコール/かなしばり/なやみのタネ
持ち物:たべのこし

天候対策

ウインディの最大の弱点である雨パへの対策として採用した。ノーてんきはトリプル環境においてとても優秀。
当然雨以外にも有効で、ウインディの弱点である水や岩地面は天候に関係しているため、すいすいやすなかきを封じ、上からデバフを通すことが出来る。

ノーてんき枠としてはチルタリスとべロベルトが競合となるが、技の器用さからゴルダックを採用した。チルタリスは冷ビ4倍のため論外。

ゴルダックの強みとして、水浸しがある。
ウインディを水タイプにすることで、弱点の地面岩を等倍に、水技を半減にできる。最速キングドラであっても同速になり、先にウインディをサポートできる可能性が高い。
もちろん相手の攻撃をタイプ不一致にすることもできる。
また、相手のゴーストタイプを消すことでかげふみロックを強固にできる。
さらに、後述するガルーラの技を等倍で通すこともできる。

アンコール、かなしばりにより相手の行動を制限できる。全体的に相手の意表を突く技が多いため、一回の隙を逃さないアンコールが強い。
これもかげふみと非常に相性が良い。
ソラビでゴルダックを打ち抜こうとする相手に対してかなしばりが刺さった。

当然なやみのタネによるデバフも強い。これもまたかげふみと相性が良い。草タイプじゃないのに覚えるのは優秀(他にはムシャーナ系統、フラージェス系統、ドーブル、ミュウのみ)。

雑に食べ残しを持たせたが、大正解だった。採用率3.6%の持ち物をトリプルwikiのゴルダックのページに書き記してくれた人には感謝。

結果、全ての技がかげふみと相性が良い構成となった。
変化技しかない。

ゲッコウガ

特性:へんげんじざい
性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:H148(4)-A×-B87-C155(252)-D91-S191(252)
技構成:くさむすび/れいとうビーム/あくのはどう/ハイドロポンプ
持ち物:こだわりスカーフ

ウインディの苦手な相手を打ち抜く

くさむすびをタイプ一致で打てるのが採用理由。
ウインディの弱点である「岩、地面、水」すべてに弱点を突くことが出来る草技を、高い素早さから高い火力で放てるポケモンを探した。
結果、ゲッコウガが抜擢された。一番強い草タイプはゲッコウガだと思う。

本構築で唯一AかCに努力値を(4より多く)振ったポケモンである。

どの場面でも仕事が無くなることはないのは偉い。
スカーフじゃなくても良かったかなとは思う。砂かきドリュなどのへのメタはゴルダックで張れており、残っている仮想敵がスカーフランドやスカーフドーブルくらいなので。

ガルーラ → メガガルーラ

特性:せいしんりょく → おやこあい
性格:ようき(S↑C↓)
努力値:H212(252)-A116(4)-B100-C×-D100-S156(252)
    H212(252)-A146(4)-B120-C×-D120-S167(252)(メガ後)
技構成:おんがえし/グロウパンチ/ドレインパンチ/ふいうち
持ち物:ガルーラナイト

全抜き要因

デバフ満載の相手を目の前に、火力を上げながら一体ずつ敵を倒せるポケモンを探したら、当然のようにグロパンガルーラが選ばれた。
相手を倒した直後に出てくるポケモンは万全の状態であるため、一体ずつ倒したい。

連戦性能が求められるためHS振りにし、おんがえしを採用。
癒しの波動で体力を保ちたいが、心もとないためドレインパンチも採用した。

ゴーストタイプ相手にも、ゴルダックがみずびたししてくれれば技が通る。

ヤミカラス

特性:いたずらごころ
性格:おくびょう(S↑A↓)
努力値:H167(252)-A×-B62-C×-D63(4)-S157(252)
技構成:ほろびのうた/おいかぜ/フェザーダンス/さきおくり
持ち物:しんかのきせき

滅び要因

ここまで、アタッカーが2体しかいない。
残り一体でアタッカーを追加するか、かげふみデバフを活かして滅びをするかの二択で悩むこととなった。

滅び方向で進めたが、あまり活躍できなかった。
守る持ちがいないのに滅びはするべきではない(学び)。

ヤミカラスを採用したすべての要素がコンセプトを通すことに偏重しすぎており、総合的な対応力が低下してしまった印象。正直失敗だったかなと思う。時間もなくて正常な判断ができていなかったのかも。
普通に詰みアタッカーを入れればよかったかなと思った。もしくは癒しの波動を覚えるアタッカー。

まあ3戦しかしていないので、失敗と決めつけるには早計ではあるが。

動かし方

初手

「ゲッコウガ、ウインディ、ゴチルゼル」を基本とする。
相手が天候パの場合は「ゴルダック、ウインディ、ゴチルゼル」。
負けん気や勝気ケアでウインディをとゴチルゼルを入れ替えてもよい。

1ターン目

ゴチルゼルは、ウインディにスキルスワップ。
ゲッコウガは、ウインディの弱点を突く敵を攻撃する。
ウインディは、一番打点のありそうな相手にデバフを入れる。

ゴルダックがいる場合は、相手の妨害かウインディへのみずびたしをする。

2ターン目以降

ゴチルゼル、ゲッコウガは適宜交代する。
特にかげふみを失ったゴチルゼルは放置されやすいので、安全に着地しやすい(と考えている)。そもそもデバフマシマシではある。

少なくともどちらかを交代し、ガルーラをすぐに場に出したい。死に出しでもよい。
グロパンを詰み、ドレパンでHP管理をしながら恩返しで殴り続ける。

ウインディは、引き続きデバフを巻き続け、適宜あさのひざしで回復する。

死に出しされた元気なポケモンの対策のために、S操作は最低限してもよい。

戦績

2勝1敗

というのも、晴れパとばかり当たり、ゴルダックが大活躍した。
天候相手じゃなくても活躍できるような技構成になってはいるが、ゴルダックが活躍するための環境が整っており、リザYをいじめ続けていた。

構築のコンセプト上、じっくりデバフしながら1体ずつガルーラが倒す形をとらざるを得ないため、どんなに有利盤面でも戦況は一気に動かない。
お相手からしたら戦ってて楽しくない相手だったかもしれない。

ウインディもちゃんと場に残り続け、最後まで影を踏み続けていた。あさのひざしは初めて使ったが、安定した仕事をした。

なにより、急所に攻撃を当てられなかったのが大きい。デバフ系の最大の弱点は急所なので、正直運が悪くなかったのはかなり大きい。

ただ、おどろくほど勝気に弱かった。
負けん気には鬼火で抗える(負けん気に炎タイプはいない)ため、このあたりに対策したつもりになっていたが、勝気を忘れていた。ほんとにどうしようもない。威嚇でCが上がるうえに、バークアウトも働かない。
ゴルダックでなやみのタネをしようにも、ウインディの方が速いため間に合わない。
ミロカロス1体にすべてのプランを崩された。
ピンポイント対策は無くはないが、未だにいい対策は思いついていない。諦めかもしれない。

あと、トリックガードに完封された。変化技しかないポケモンがわんさかいるので、挑発含めてこのあたりに弱すぎた。

天候パ以外とも何戦かしたかった。ゴルダックがほぼメインで、ゲッコウガとウインディのシナジーが分からずじまいだった。

所感

毎試合ゴチルゼルのスキスワで意表を突くつもりだったんだが、決勝トーナメントというものは全員に試合を見られるものなんですね。
対戦相手以外に構築をさらけ出さないまま戦うものだと思っていたので、想定外だった。
どおりでどこもかしこもスタンパや天候パが多いのか。
何も悪くないし、これはこれでありなんだが、全部がこうだと突飛な構築が減ってしまうと思うので、やっぱり試合形式のオフだけじゃなくてフリーバトルよりのオフも開催してほしい。

動画

配信は回線の都合上出来ていなかったが、後付け実況的なもので公開するっぽい動きをしていたので、何らかの方法で見れるのかもしれない。楽しみ。

終わりに

ウインディを活躍させることが出来た。
コンセプト自体は結構気に入ったし、上四体(ウインディ、ゴチルゼル、ゴルダック、ゲッコウガ)のシナジーは非常に高かったと思う。
久しぶりにいいパーティができたと思ったが、不満もあるので下二体を変えて再挑戦したい。

引用

画像
https://www.serebii.net/

トレーナーカード
https://tc.hnys.jp/


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