耐久もギミックも攻撃もするツボツボ [ORASトリプル]

トリプルバトルを始める前、エアプ勢のころに考えた構築。
推しポケのツボツボを主役にして活躍させることが出来ないかなぁということから考え始めた。
この構築(ともう一つ)を作るためにトリプルバトルを始めたといっても過言ではない。

構築記事というよりはギミック紹介と構成紹介が主なので、良いインプットになるかはわからない。けれども、個人的には割と満足のいく形になったので、お時間あればぜひ。BV動画見ていただければそれでも。


ツボツボとは

H20 A10 B230 C10 D230 S5の虫岩タイプ。
HとBDのバランスが悪いが、Hの実数値は他のステータスと比べて55高いので、思ったよりは固い。
ちなみにだが、Hの実数値計算にのみ種族値に依存しないレベル依存の項が加わるため、H種族値が低い耐久ポケモンであるツボツボはレベル100適性が最も高いポケモンである。

BDはトップ、HAはドベ3、CSはドベ
一番尖っている種族値といって間違いない

特徴

  • まあまあ固い(特化で39370、H振り+4振りで31877)

  • 頑丈

  • 食いしん坊フィラの実(なお6世代)

  • 天邪鬼からをやぶるによる要塞化

  • ステロとねばねばネットが両立可能(ドーブルを除いて唯一)

  • パワートリックをすることでトリルアタッカーになれる

  • ガードシェアで味方を要塞化

  • パワーシェアで相手の火力を半減

  • 虫の抵抗、まとわりつく、胃液を覚える

出来ることはこんなところかなと。
まあパワトリパワーシェアとか、まるころとか、ジャイロボールとかもできる。
(追記)アンコールも覚えるので、トリルへの切り返しに強いかもしれない
更にはつぼもつけるし譲り合いの精神(おさきにどうぞ)も持っている。優しい。

ただ、ここであげたものをそのまま使うだけではちょっとさみしい。トリプル最初の構築なので派手にいきたいし、もっとツボツボ固有の性能を発揮したかった。
ということで、今回は太字部分に着目した。

構築の肝

本構築では、天邪鬼殻を破るの耐久型と、パワートリックによる攻撃型を融合させた。

ツボツボが天邪鬼殻を破るを3回する。
ツボツボがパワートリックを、ドーブルがひっくり返すをする。
A1240, S220のツボツボが完成!
岩雪崩地震で殴る。

これが全容。割と結構かなりまあまあロマンある内容じゃないだろうかと思っている。
少し複雑なのでターンごとの能力をまとめると、「ACS-2, BD+1 → ACS-4, BD+2 → ACS-6, BD+3 → ACS+6, BD-3, AB実数値の交換」といった感じ。(もうちょっとわかりやすい表現無いだろうか)

特筆すべき点としては、A1240, S220という数値。A種族値10,S種族値5のツボツボが上から高火力で殴ってくる。もはやツボツボなのかすら危うい。
ギミック前後での数値変化も尋常じゃない。H以外原型をとどめていない。というか、桁がおかしい。ログスケールで表示したくなる実数値って何。

そしてからをやぶるの隙を最小限に抑える戦法。BDを上げて耐久をしながら誰よりも遅くパワトリをして、次のターンから誰よりも早く動く。耐久から攻撃の切り替わりとして、理想的な動きだと思う。

更には1ターンでの火力増加率が驚異の177倍! 
実は最初はA個体値低めの下降補正を使っていたので、300倍くらいはあった。なぜ理想個体じゃなかったかというと、どうせパワトリ後だと任意の物理技で倒れると思っていたから。しかしながら状況によっては耐えうることが分かったので、育成しなおした。

パーティ紹介

個体紹介

ツボツボ

特性:あまのじゃく
性格:わんぱく(B↑C↓)
努力値:H98(20)-A30-B310(252)-C×-D250-S55(236)
技構成:からをやぶる/パワートリック/いわなだれ/じしん
持ち物:たべのこし

本構築の主役
耐久
してギミックをして攻撃もしてもらう

B特化、つまりパワトリ後だと実質A特化。
Sは4倍で意地スカーフランド抜き*n、3倍で最速100族抜き。のつもりだったが、S56*3じゃないと100族を抜けない。どこかで育成をミスっていた。が、そもそも殻を破るを2回しか積まないことがなかったので問題はなかった。逆に、Sをあと1削ってギリギリランド抜き抜きにしたり、準速にして準速100族スカーフと同速にしてもよかったとは思う。
Hは余り。

技は、からやぶパワトリはコンセプトより固定。
攻撃技としては、範囲技の地震と岩雪崩を選択。後述するピッピの重力によってどちらも強化可能。相性補完も悪くない。
守るをいれてギミックまでのターン調整をしたかったが、そこはツボツボの耐久を信じることにして、無双性能(気持ちよさ)を重視した。

ドーブル

特性:テクニシャン
性格:なまいき(D↑S↓)
努力値:H154(188)-A40-B81(204)-C×-D88(116)-S72
技構成:ひっくりかえす/ファストガード/フェイント/マジックルーム
持ち物:きあいのタスキ

ひっくりかえす要因

カラマネロとの二択だが、狙いがバレにくい点、猫警戒で守られやすい点、ファスガやマジルを打てる点で優位。マジコや神秘などダクホ警戒の行動をさせるのも得だったりする。
カラマネロは横取りを覚えるのでフェイントは大きな差別化点ではない。
逆に、耐久の心もとなさや、挑発を受けやすくなる点はマイナス。

雑な耐久振り。
ツボツボが殴られた後にひっくり返すをするために、最遅にした。
となりにピッピの指を置いたり、カポが猫をしたりすることで、なんだかんだ行動できた。
撃たれはしなかったが、いばる対策にマイペースの方が良いのかもしれない。

技は、ひっくりかえすがギミックの核の一つなので確定。
もろくなったツボツボを守るためにファストガード。
ツボツボの地震や岩雪崩を通すためにフェイント。
ツボツボは最速スカーフ80族までしかぬけないので、それケアのマジックルーム。襷ケアにもなる。

バンギラス → メガバンギラス

特性:すなおこし → すなおこし
性格:いじっぱり(A↑C↓)
努力値:H199(188)-A204(252)-B131(4)-C×-D121(4)-S89(60)
技構成:かみくだく/ちょうはつ/まもる/ばかぢから
持ち物:バンギラスナイト

天候維持及びヘイト役

ツボツボのDを1.5倍にする砂嵐。
ツボツボが水弱点なのもあり、雨パに対しては特に天候取りが重要。メガするタイミングを上手く見極めて砂嵐を維持したい。
ツボツボに挑発や吠える、滅び等をされると困るので、挑発を搭載。かみ砕くでエスパーを倒すことも可能。お前のSで妨害防止が間に合うのかという問題は置いておく。
メインアタッカーはツボツボで、追い風役を焦って倒す必要もないので岩雪崩は途中で抜いた。
ヘイト管理の守ると倒されるためのばかぢから。 

ピッピ

特性:フレンドガード
性格:おだやか(D↑A↓)
努力値:H175(236)-A×-B78(76)-C×-D121(196)-S48
技構成:このゆびとまれ/いやしのはどう/じゅうりょく/ひかりのかべ
持ち物:しんかのきせき

耐久サポート

フレガでツボツボの耐久を上昇させる。癒しの波動でツボツボを回復する。
このゆびで味方、特にドーブルを守る。
重力で地震を一貫させる。また、岩雪崩を命中100越えにする。
物理はカポの威嚇とツボツボのB振りでケア、特殊はバンギの砂とピッピの壁でという感じ。

S個体値適当。最遅50族-1にたまたまなっているが、それがいいのかどうかも分からない。

カポエラー

特性:いかく
性格:ようき(S↑C↓)
努力値:H157(252)-A115-B116(4)-C×-D130-S134(252)
技構成:ねこだまし/フェイント/ファストガード/ワイドガード
持ち物:脱出ボタン

耐久サポート全抜きサポート

重要な威嚇枠。
殻を着込む前の一番柔らかい状態での被弾を防ぐ猫だまし。
この二つと雑なワイガで耐久サポート。

ツボツボの無双シーンにおいても仕事はできるので、持ち物は脱ボ。
具体的にはファストガードとフェイント。先制技とワイドガードをこれで対策する。
ツボツボへのフェイントを唯一防ぐ方法としての猫だましも使える(ピッピの指でも一応吸える)。

ノーウェポンで問題ない。

ファイアロー

特性:はやてのつばさ
性格:いじっぱり(A↑C↓)
努力値:H159(44)-A146(252)-B92(4)-C×-D90(4)-S172(204)
技構成:ファストガード/よこどり/おいかぜ/ブレイブバード
持ち物:ラムのみ

全抜きサポート

よこどりはS操作よりも相手のワイガを防ぐことが目的。ファスガよこどりは、カポのファスガフェイントと同じ採用理由。
ツボツボがS6段階上昇しても追い風したら簡単に抜かれるので、おいかぜはミラーとして採用。
ただし、初手S操作に対しては、切れるタイミングでパワトリひっくり返すを決めればいいのでそんなに気にしなくてもよい。
ブレバはそんなに撃たないしファスガや横取りを高い素早さで打ちたいので、陽気の方がいいと思う。

状態異常耐性はラムの実とバンギの挑発しかない。

動かし方

大まかな流れ

  1. ツボツボが3回殻を破るを積む

  2. ツボツボがパワートリック、ドーブルがひっくりかえす

  3. ツボツボが地震/岩雪崩で一掃する

初手

「ツボツボ、カポエラー、バンギラス」を基本とする。
カポエラーが猫で1ターン稼ぎ、ツボツボは殻を着込む。
バンギラスは砂をまく。

相手の火力的にツボツボが真ん中でも倒されなさそうなら、中央ツボツボでもよい。

耐久中

ツボツボは必死に殻を着込む。(1回ごとにBD+1,ACS-2の能力変化)
その間、カポエラー、ピッピ、バンギラスの3体でターンを稼ぐ。

終盤のことを考え、(相手に先制技やワイガ持ちがいる場合)ファイアローは残すように動く。相手にカポより速い猫がいない場合はカポエラーでもよい。

お相手のS操作は基本無視してよい。
S操作が切れるタイミングで次節のギミックを決めることで、こちらが上から動きたいタイミングでの主導権を握ることが出来る。これが結構偉い。
例えば追い風された場合、計4ターンを「殻破*3+パワトリ」と動けば、ギミック完了後に追い風がちょうど切れる。
トリルの場合は1,2ターン程耐える期間が長くなる。ツボツボより取り巻きの残数が心配。

つまり、ツボツボが3回積み終わるターンもしくは相手のS操作が切れる1ターン前に、中央のポケモンが倒れているのが理想。ピッピのこの指やバンギのばかぢからでうまいこと調整したい。
ターンに関しては、ツボツボがさらに殻を着込むことでターンを稼げるので必須ではない。
が、中央のポケモンが生き残り続けるのが最悪。
むしろツボツボの耐久に余裕がある場合、中央にムーブすると完璧。左右どちらが倒れてもよくなるし、ドーブルが少し安全に端からひっくり返すができる。

パワトリひっくり返す

中央にドーブルを死に出し。カポの脱ボで出すと、砂で襷が削れるので注意。
ツボツボがパワートリック、ドーブルがツボツボにひっくり返す。
これにより、ツボツボのランク補正がACS-6 BD+3からACS+6 BD-3になり、AとBの実数値が入れ替わる。

理想は、ピッピのこの指かカポの猫でドーブルを守る。
ツボツボはおそらく一番最後に動くので、安全にターンを終えることが出来る。殻を破るの隙をここまで最小限にする方法はなかなかないと思う。

攻撃中

後はもう範囲技を叩きこむだけ。
S220からとんでくるA1240の一致岩雪崩をくらえ!
ピッピが重力をしていると、安心して技を打てる。
ドーブル、カポ、ファイアローの3対すべてに、ファスガとフェイントorよこどりをいれているので、ツボツボを守りながら攻撃を通したい。

戦績

芳しくはない。が、思ったよりは悪くもない。
最初の10戦弱はトリプルに慣れていないのもあり苦しんだが、以降はそれなりには決まる。
かなりロマンあるギミックだが、その割には成功率が高い。
ロマンの割には堅実な動きができるというか、遅い耐久→速い攻撃という展開が、派手さの割に理にかなっているからだと思う。
とはいえ、あくまでギミックの割には、というだけなので、もちろん強いパーティではない。
ワンエース型の構築であることからはどうしても抜け出せないので、この点においてはそれ相応といった感じ。このギミックの限界というよりは、ワンエース型の構築としての限界を感じた。

ギミックが決まっても、対角から攻撃されたりS操作されたりすると厳しい。フェイントは、猫だまししか防ぐ方法がない。
だが、岩タイプが幸いして、HP満タンならH20A10の3段階下降という絶望的な状況でも耐えたりはするのはよかった。

あと何より急所が痛すぎる。耐久系の宿命とでもいうべきか。

動画

けだまめもチャンネルさんにBV投稿させていただいた。切り抜きにもなった。嬉しい。
さらに、なんと、第5回BV人気ランキングにおいて15位を取ることが出来た! とても嬉しい。

ところで、コメントにおいて、「ツボツボと殻破のほぼすべてを活かした」と大きく出た。もちろん言い過ぎ。
主張としては、「ツボツボの2大軸である天邪鬼殻破型とパワトリ型の両方を同時に取り入れた。また、耐久をすることでHBDを活かし、攻撃に転じることでASを活かす。つまりHABDSとほとんどの能力ランクを活かしている」ということ。
HABDS全部要るのはほとんどのポケモンそうだろという話ですし、「ツボツボとは」の章で箇条書きしたように、他にもできることはたくさんあるので全てを活かすなんてことは当然無理なんですが、人目を惹きたくて誇張しました。お許しください。

また、試合後コメントが長いのもすみません。これでもかなり削ったんです。

終わりに

実現できてよかった。これに尽きる。

3DSとアルファサファイアを買うところから始まったので、個体が用意でき、対戦ができ、ギミックが決まっただけで僥倖と言わざるを得ない。

引用

画像
https://www.serebii.net/

トレーナーカード
https://tc.hnys.jp/


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