2.1 作家「河野先生」について

最初に

みなさんは日ごろ「小説」は読みますか? 僕は、一昨年まではちょいちょい読んでいる感じだったんですが、去年ハマってからペースはバラバラですが、常に何かしらは読んでいるという状態です。

そこで、ハマったきっかけになった作品、その他作品、作者自身の魅力を語りたいなと思います。

今は「ボトルネック」を前回の投稿日に読み終え、先週届いた「昨日星を探した言い訳」を読んでいましたが,昨日読み終えました.それきっかけでこの記事を書き始めました。この記事が投稿されているときは「サクラダリセット1」を読んでいると思います.

書いていたら,疲れたので何個かに分けたいと思います

まず「サクラダリセット」

あらすじとして以下

能力者の存在する街・咲良田に住む浅井ケイは見聞きしたことを完全に思い出す「記憶保持」の能力を、春埼美空は世界を最大3日分擬似的に巻き戻す「リセット」の能力を持っている。ケイ達は、能力者を管理する公的な機関・管理局の「奉仕クラブ」に属し、依頼されて能力を使いながらも安全を保障されている平穏な日々を送っていた。そんなある日、「マクガフィン」を巡る事件の発端となる依頼が舞い込んでくる。https://ja.wikipedia.org/wiki/サクラダリセット

僕の好きなサクラダリセット 

彼の作品を初めて知ったのが、「アニメ サクラダリセット」でした。冬休み中、暇だったのでプライムビデオでアニメを漁っていたところ、見つけ、名前だけは知っていたので、とりあえず1話みてみるかという気持ちでした。そしたら、「世界観」「論理と感情」「伏線」すべてというすべてが僕の「好き」にマッチしました。1話目で本当に引きずり込まれました。アニメかよって思うかもしれませんが,サクラダリセットは非常によく緻密に作られていて,見返すたびによくできているアニメだと思います.よくできていたなら,原作やその作者のその他の作品も素晴らしいに違いないと思い本を読み青春ミステリに出会い,ほかへほかへと行きました.

とりあえず,サクラダリセットの好きな点について

 具体的にまず1つ目,声優の演技.昨今のアニメではない演技をしています.通常のシーンでは非常に淡々としています.それが,知的さや理性的であることに惹きつけられました.無論,通常のシーンでということであって,時に感情的なシーンも出てくるのですが,そこで,いままでの淡々とした喋りとのギャップでよりよく引き立たせるのです.

 2つ目は,能力についてです.説明するうえで「能力バトル」というのは間違いではないんですが,サクラダリセットについては,あくまで「能力」というのはツールであって,異世界転移ものの能力バトルではなく,実際はパズルや将棋,チェスに近い使い方をします.ド派手な能力バトルではないです.僕は,「異世界転移」「能力バトル」といったものがあまり好きではないので,淡々としいて好印象でした.また,バトルという表現もあまり正しくはないです.河野先生の作品自体,「何が正しくて,何が正しくないのか」といったテーマが色濃く,それを題材とした戦いとなっています.話し合いやディベートと似ています.お互いを納得させるために,先回りしたり,仲間と協力するといった感じです.能力を頭で使うというとしっくりきます.

 最後は,伏線です.この物語は時間が行き来するため,伏線が多く残されています.その回収されっぷりはミステリと言って間違いないかなと思います.謎が謎を呼び,なんで?なんで?と読み進めていくうちに幸か不幸かの回答があります.その回答も河野先生ならではのものであって,素直に受け入れるべきか,複雑考えるべきか難しい作品です.

全体として

淡々と論理的な反面,時に感情的になり,そのギャップに酔いしれてしまいます.さらに,テーマとしての”正義”や時たま現れる恋愛要素スパイスとなっている.また,伏線あるため,ミステリという面にも楽しめるかな思います.1回楽しんだら,もう1度となってしますような作品です.

是非是非,見たり読んだりしてみてください.一番好きな作品です.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?