映画「溺れるナイフ」

ずーっと観よう観ようと思っていて手つかずだった
溺れるナイフやっと観た。

部屋を真っ暗にして、ビール片手に唐揚げ食いながら。
真夏の夜ひとりで過ごしたあの時間、忘れない。

最高だった。

いちばんの衝撃は、なんといっても
大友!!重岡さん素晴らしかった。
あんなに素敵な演技をなさる方だったのね。

実は、勝手に食わず嫌い?というか苦手な
偏見持ってました。。。

歌番組とかで見かけて
なんかクサイというか、
顔がうるさいというか、、

なんか苦手!って。
お芝居もみたことなかったです。

猛省しました。
大友の役どころ、いわゆる非の打ちどころがない
当て馬ポジションが良いということではなく、

その役をあそこまで爽快に、そして確かに
演じ切っていた重岡さんに脱帽しました。

観終わったあと色々調べてたら
溺れるナイフの大友(重岡さん)は
定期的にバズってるらしい。
重岡さんはどうやら、当て馬界の重鎮らしく、
「宙を駆けるよだか」というネトフリ作品でも
そのエッセンスを吸引できるらしく、
さっそく見てきた。

うん!!主役なんですね!
そして綺麗な当て馬!
お見事。


でもでも、溺れるナイフの椿を加えた
大友が、忘れられないんです私。

そして何より素晴らしいのが、
私の感情が、「大友にしようよなつめ!」
ではないこと。
圧倒的、コウちゃんなこと。
コウちゃんとなつめを見たい。
見ていたい。消えゆく全能感の儚さ、
もどかしさが見事に表現されていた映画。
作品に没頭してる最中はコウちゃんとなつめの
カリスマ性に夢中なんだけど、

観終わって、心に棲んでるのは、大友。
そんな感じ。
それって、最強の役者だよね。
作品のクオリティ第一ってマインドを感じた。

ジャニーズ詳しくないし、
本当の重岡さんのパーソナリティは
何も知らない。
いまは作品上の彼に胸を打たれて
いる状態です。

原作は、三巻まで(無料の限界)読んで
そんなに知らないけど、映画は
エッセンスを盛り込まれていて
世界観は表現しきっているんだと思う。

原作を知る人からしたら多分
話の流れとか粗いんだろうけど
それも含めて掴みどころのない、
コウみたいな映画だった。

原作知らなくてもそう思えるんだから
映画化成功なんだろうなぁ。

胸打たれた!
久々に長らく余韻に浸れそな映画を観れた。

私、集中力なくなった訳じゃなかったんだなぁ。
ちゃんと環境整えて、素敵な作品に触れられれば
どっぷり芸術に浸れる心、まだ持ってた。

話変わるけど最近、鈴木紅璃(現役藝大生)の
スレッズはまってすごい遡って読んでた。
なんか溺れるナイフの小松奈々に重なって
見えた部分があった。彼女がスレッズで語る
葛藤を少し垣間見た気がする。
やっぱり鈴木紅璃と「溺れるナイフ」
に共通することは、どちらも芸術作品である
ということだけ。

ちなみに、
鈴木紅璃のファンでもアンチでもなんでもない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?