冠婚葬祭のお仕事 ②勤務時間や業務内容

今回は、勤務時間と業務内容に関してです。

勤務時間は、大きく分けると4つのパターンがあります。


1、式の担当に付いている日、月に4〜8回程度

これもお通夜をお手伝いする日と葬儀をお手伝いする日で時間と流れが変わります。

お通夜を担当する日は、AM10:00頃から喪主をはじめとする遺族と打ち合わせをするので、その時間に間に合うように出勤して資料作成をします。

およそ二時間くらいの打ち合わせを終えると、供花や食事の発注・祭壇や棺の確認・『湯灌・納棺』の準備をします。

だいたい通夜式はPM6:00やPM7:00からおよそ一時間弱です。

最近は「新型コロナウイルス」の関係で、通夜後の親族の食事が大幅に減りましたが、食事の片付けや次の日の為の打ち合わせも行います。

出棺の担当に付いてる日は、葬儀開式二時間前に出勤し、喪主や親族に挨拶をしたうえで、大きな変更点や困ってることがないか等の確認をします。

葬儀・告別式を終え、出棺の際には、自分の自家用車で火葬場へ向かい、先に到着してお客様を待ちます。

火葬場の施設内でも待合場所の案内やその後の流れを再度説明しますが、収骨は遺族だけで行ってもらうので、先にホールへ戻ります。

お骨を持った状態で、遺族がホールに戻ってくるまでの約90分くらいは、自分の食事を済ませたり、別件のお客様宅へ営業活動に行ったりします。

遺族が戻ると「初七日法要」「食事」とホール内でのスケジュールが全て終わってから、喪主宅又は故人宅へ四十九日までの中陰飾りを組みに行きます。


2、式の担当に付いてない日

基本的に自分でスケジュールを組んで自由に動けます。

お客様に電話して、アポを取って営業活動をする日です。

お客様とのアポが取れない場合は、極端な話、一日パチンコしてても誰にも文句は言われません。

過去には、「式の担当じゃない日は休み」と言った先輩がいました。


3、当直業務(電話番)、月に四回程度

葬儀ホールの事務所は、24時間対応となってて、午前・午後・早朝・深夜と時間帯に関係なく死亡連絡が入る可能性があります。

AM9:00〜PM5:00の時間帯は、事務員さんがいてくれるので、電話対応をしてくれるんですが、PM5:00~翌日AM9:00は事務員さんがいなくなるので、予め月ごとに決めた当直表によって営業マンが当直します。
かかってくる電話の内容は、「各種問合せ」や「生花の注文」や「死亡連絡」がほとんどです。
電話がほとんどならない日もありますが、大きな式が入ってると「生花の注文」だけで電話が鳴り止まないこともあります。

死亡連絡が入って、故人様がホールの霊安室に搬送されることが決まった場合は、霊安室の準備や打合せをする部屋の準備もします。

電話がならない日は、基本的に自分のしたいことをできるので、直ぐに電話に出られる状態で、仮眠を取ったり映画を見たり自由な感じです。

でも、PM5:00~AM9:00という一回の勤務が長時間になるので、「長時間労働は避けたい」とか「寝起きが悪くて電話がなっても起きられない」という人には向いてないと思います。


4、当直業務(走り当直)月に4回程度

この当直は、電話番とは違い、故人様を搬送する当直です。時間的にはAM9:00から次の日のAM9:00です。
死亡連絡が入ると、寝台車の用意をして、見積り担当者とこの走り当直者が、病院や施設へ故人様を迎えに行き、故人様を二人で抱えてストレッチャーに移動し、寝台車で自宅や葬儀ホールの霊安室に搬送します。


希望の場所(自宅やホールの霊安室)に到着すると、ドライアイスの処置をしてから、枕飾り(宗派によってはない場合も)を組みます。

葬儀の場所と日程を相談して、火葬場の予約を入れます(今はネットで24時間対応が多い)。

17:00から複数の死亡連絡が続けて入ると寝てる間はありません。(今まで最高で一晩に7件くらいです)逆に死亡連絡が無ければ、ぐっすり寝ることができますが、電話が鳴れば即出る必要があります。


3の当直業務(電話番)も4の当直業務(走り当直)も、AM9:00で終了ですがそのAM9:00からその日の勤務が始まります。


勤務時間や業務内容に関してはこんな感じです。

次回は、給料体系のお話です。

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