見出し画像

安定とは、不安定を制御すること

プロ雑用です。
今日は安定とか不安定とかについて。


すべては常に動いている

どういう状態をさして安定しているとか、不安定だとか言うのか。
考えてみれば、この世界の物体は常に動いています。ただ、時間軸が人間のそれと異なっているというだけです。

すべての物質は動いているということは、その物質同士は常に干渉し合っているということでもあります。影響し合うことで物事に変化をもたらしています。

分子は常に振動しているということは、高校の物理でも熱運動という名前で習う基本的な分子の性質です。物体の温度はその熱運動の目安になるものです。目に見えない分子ですが、われわれの身体も常に分子レベルでは振動しているということです。

美しいフォームは動くことで安定する

私はスキーをたしなむのですが、スキーやスノボなどは、不安定を楽しむスポーツといっても過言ではありません。重力と摩擦によって雪の上を滑走していくスポーツです。特にターンというのは、重心移動が肝になりまして、クイックターン、カービングターンを高速で行うときの重心移動は、身体を倒すとか横にするではなく、重心を上下に動かすことでターンを素早くできるようにしています。聞いたところによると、マラソンなどの走るスポーツでもそうらしいですね。

ボーリングの玉を投げるときも、上手な人の動きは一見するとよくわからない不安定に見えるポーズをしていますが、あれも安定して身体の力を玉に伝えるために最適化された動きなんですよね。

どのスポーツでも基本的には体幹を中心にして全身を使います。そのとき身体をどのように動かせば、安定した動きになるのか。動きながら安定するという一見矛盾したことが、行われています。

時間は進み、変化している

われわれの住んでいる地上では、時間というものは概ね同じものです。厳密にいうと重力の違い(高低差)によって違うようですが、日常に感じられることではないので無視して良いでしょう。基本的に、時間は一定の感覚で進んでいます。進んでいるということは、時間もまた変化しているといえるでしょう。

時間経過とともに、様々なことが変化していきます。われわれの感覚では変化していないように思うものも、変化の感覚が異なるだけで間違いなく変化しています。ようは、その変化を捉えられるかどうかということです。われわれ人の感覚では、風雨にさらされて砂になっていく岩の変化を、たとえじっと見ていたとしても変化していることを捉えることはできません。

人は生まれ、成長し、老いて死んでいきます。人ばかりでは無くほかの動物も同様です。生殖も増殖も分裂もせず、生まれた姿から永遠に存在するものはありません。

不変は安定ではない

生物は人間に限らず変化を恐れます。今の日々が安定していれば、それは明日も続くのが当たり前だと無意識に思っています。だからこそ、何かが劇的に変化したときに抵抗しようとします。

変わらない日常を不変の日常だと思っていても、何か強い劇的な事件や災害が起こればあっさりとその不変の日常は無くなります。変わらない日常は一時的にたまたま安定しているもので、永遠に安定するものではありません。

動かないことが安定している、という思い込みは、この世界が動いていないと捉えて、それを安定していることだと勘違いしているわけです。
本当は、スポーツのように常に自ら動いていくことが、真の意味で安定することなのではないでしょうか。

自転車も、動き始めは不安定で危なっかしいですが、速度が出ると安定していきます。一方で、制御できないほど速度が上がってしまうと、それもまた不安定なことになります。つまり、安定する動きをきちんと制御するということが大切だということです。

動かない、のではなく、安定する動きを常に続けることこそが、安定するということなのではないでしょうか。

スキーを滑りながらそんなことを考えました。

それじゃ、また👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?