レコーディングエンジニアとしてのキャリアの始め方についての提案

こんにちは。今回はイギリスに来て数ヶ月経った段階で見えてきた内容を軸に、レコーディングエンジニアとしてのキャリアの始め方について情報の共有ができればと思います。

自分はレコーディングエンジニアになる事を夢見てロンドンに来て、数ヶ月間幾つかスタジオを訪問しながら仕事をさせてもらえないか相談をしてきました。その中で分かったのが、ロンドンの大学ではPlacement Yearと呼ばれるインターン期間の様なものが設定されていて、その間にAbbey Road Studioを始めとするロンドンのスタジオで実地の経験を積み、卒業後にそのスタジオに戻ってランナーやアシスタントとしてキャリアを進めていくという、この流れが一番王道の様です。Placement Yearで業界に一度片足を突っ込んだ事で卒業後の進路も固まりやすく、スタジオ側の人間としても安心して採用ができるのでとても理にかなっていると言えるでしょう。

一方で、その他の人はどうやってレコーディングエンジニアのキャリアを始めているのでしょうか。これがもはや少数派なので人によりけりなのが現状の様ですが、一つ手堅いやり方があります。それがAbbey Road InstituteでAdvanced Diplomaの一年間短期コースを履修する事になります。

この教育機関は厳密にはAbbey Road Studioとは別の組織なのですが、Abbey Road Studioと姉妹スタジオのAngel Studiosのスタジオを使って授業を行っており、業界に片足を突っ込む所まで叶う仕組みです。Abbey Road Studioは言わずと知れたスタジオでポップスからジャズ、映画音楽まで幅広いジャンルでの録音に使われています。Angel Studiosも知名度では劣りますが、同じ様に幅広いジャンルで数多くの優れた音楽を残してきました。

Advance Diplomaの卒業生はエンジニアだけでなくプロデューサーなどもいるので進路はまちまちですが、Abbey Road Studioのランナーとしてエンジニアのキャリアを進めていく人も少なからずいます。先日はAbbey Road Instituteが主催する4日間のMaster Classに参加してきましたが、この教育機関に対しては個人的には好印象を持っています。自分がもう少し若ければここで一年間勉強をするという選択肢が本当に魅力的に思えた事と思います。

また、ビザの取得方法についても上記Webページに説明があり、イギリスのワーキングホリデーのビザを取得する方法についても触れられています。

実際に自分がこの進路を選んだわけではないのでこれ以上詳しい説明はできないのですが、知っているか知らないか、選択肢にあるかないかというのは大きいと思いますので興味のあるかたは是非検討してみてください。


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