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第2回名曲探訪 モーニング娘。『恋愛レボリューション21』 宇宙からの使者

今回は『恋愛レボリューション21』について考察したいと思います。

歌詞を見ると破天荒で何を言っているのかわからない、というのが大半の人が思う素直な感想ではないでしょうか。僕が思うこの歌のテーマは「恋愛の解放」です。

まず20世紀までの恋愛は男性優位であり女性は男性に付き従うもの(やや誇張してる感はありますが)という価値観がまかり通っていたと思います。その価値観をまさに体現しているのがさだまさしの『関白宣言』でしょう。

まぁこの曲は半分ジョークで作っているのは承知していますが(笑)

また他にも「女性はこうあるべきである」といった女大学なる価値観も当たり前のようにまかり通っていました。

そのような中2000年12月13日に発表されたのが『恋愛レボリューション21』なのです。

個人的に気になるのがサビの部分の

「ALL TOGETHER NOW!!みんなで恋愛革命」という部分です。僕は別にフェミニストではないですが、一方的に付き従う恋愛を辞め女性も男性と同等に恋愛を謳歌しようとのメッセージが含まれている気がしました。

また

恋をした(WooBaby)寝坊した(WooBaby)すべて見てきた地球

という部分も気になります。地球を擬人化しているのですね。そしてMVのラストを見ればモーニング娘。のメンバーはなにやら宇宙船のようなものに乗っているようにも思えます。

つまり彼女たちは宇宙からの「愛の使者」なのです(あくまで僕の見解です)。『20世紀までの恋愛観は捨て去りこれからの21世紀は男女平等に本物の「恋愛」を享受しましょう』という宇宙人からのメッセージなのかもしれません。

個人的に宇宙人は「愛に満ちた存在」だと思っています。人々が憎しみあい欲にまみれ、所有したらまた次の所有欲が出てくるが他者には与えようとはしない。そんな時代、為政者も人類の歴史にはあったことでしょう。今現在も世界を見渡したら決して平和とは言えないでしょう。しかし「人類の歴史」と言う長いスパンで見たら確実に良い時代にはなっていると思います。

そして宇宙人は基本的には人類の営みに口出しをせず黙って見守っている存在だと思います。しかし稀に「天才」の身を借りてメッセージをさりげなく送っているのだと思います。

宮崎駿は漫画版の『風の谷のナウシカ』を書いていた時ラストの部分は書いていた記憶がないと以前言っていました。また歌手の谷村新司の『昴』も作詞をしていた時の記憶がなくいつのまにか出来上がっていた、という話は有名です。どちらの作品も非常にメッセージ性に富んだ作品ですね。

そして宇宙人は21世紀の幕開けに天才「つんく」の身を借り『恋愛レボリューション21』という曲で「真の恋愛、愛を謳歌せよ」とメッセージを残したのだと私は思います。

『恋愛レボリューション21』は「しょせんアイドルの曲だろ…」と思って敬遠していた人にも聴いてほしい一曲です。きっと価値観が変わることでしょう。


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