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野外イベントにおける感染対策の限界

はじめに

コロナ禍が続き、いよいよオミクロン株による感染爆発が猛威をふるってる昨今ですが換気能力に限りがある屋内イベントと異なる野外イベントでは感染対策はどこまでやればいいのだろうか?
今回はそんな疑問が寄せられたのでこのノートを一個人の意見として書いている。

各自治体の指示や保健所、国の指示をまず確認

各地方自治体や厚生労働省が基本指針を出していたり、対策サイトを運営しておりますのでそこで最新の情報を手に入れてください。
この際の注意点は決してエビデンスがないサイトの情報や情報、不確定が多い内容をそのまま鵜呑みにしたりしないで下さい。
言ってしまえばこのノートの内容もそういう意味ではエビデンスがありません。個人情報を公開してエビデンスを示すこともできますが、自分の立場上それを行ったらそれは責任も生じますし記事の内容も論文になってしまいます。だからと言って根拠のないことは記載しません。ですが、それを鵜呑みにせず自分で調べてみたり、科学的知識を用いて根拠を精査して判断してください。
以下のサイトは東京都と厚生労働省です。参考として載せておきますので確認してみてください。


そもそもコロナウイルスとは何なんだ?

ちょっと難しい話が含まれてきますがあえて記載しますのでよろしくお願いします。
感染症の主な原因になるのは細菌、ウイルス、マイコプラズマ、カビ、寄生虫、プリオンです。
大きく分けると原核生物の細菌。真核生物のカビ、寄生虫。ウイルス、マイコプラズマ、プリオンになる。
分けたところでウイルスは独立した存在である事がわかると思います。今回のコロナウイルスとはその名の通りウイルス性の感染症になります。
大体の感染症の多くを占めるのがウイルスと細菌です。なのでこの二つを比較して紹介します。
 
細菌
細菌は生物であり、細胞を持ちエネルギー代謝や産生、自己増殖をします。
病原性の細菌もいれば、乳酸菌のように有用な細菌もいます。
病原性の細菌は毒素を生産したり、細胞を侵食したりする。
細胞性免疫が働き抗原提示がされることで体液性免疫が働く。
細胞壁やリボソームなどがあることでそれらを標的とした抗生物質が有効に作用する。
プラスミドをもち薬剤耐性を獲得する。
大きく分けてグラム染色で陽性菌と陰性菌がいる。
不活化ワクチンやトキソイドワクチンなどがある。
構造が複雑なので簡単には変異しない。
他多数あるけどこの辺まで
 
ウイルス
ウイルスは厳密には生物と言っていいかわからない。生きてるとも生きてないとも言える存在。
エネルギー代謝や産生をほぼしない。事故増殖できない。
細菌よりすごく小さく、マイコプラズマよりも小さい(ただし天然痘ウイルスは除く)。
病原性のあるものとないものがいる。
構造が圧倒的に単純で、その殆どは遺伝子情報だけ。
細胞性免疫が働き抗原提示されるが、抗原提示や細胞性免疫から逃れて潜伏し続けるものもいる。
プラスミドを持たない。
細胞壁などを持たずリボソームなどもないが遺伝子を覆うカプシドなどが存在する。
故に抗生物質の標的が殆どないために殆ど効果はない。
エンベロープを持つものと持たないものがいる。
構造が単純で変異しやすい(例外もある)
他多数あるけどこの辺まで

それを踏まえて 
 
COVIDー19
19番目に発見された新型コロナウイルスのこと。
コロナウイルスはエンベロープを持つRNAウイルスで病性感染を起こす。
構造はかなり単純で変異しやすい。
α株からδ株までは下気道で増殖しやすく肺炎や肺気腫を引き起こし、重篤な場合は呼吸器障害や脳炎、髄膜炎を起こし全身感染症状を起こし、多臓器不全などで死に至る。
mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンが承認されており、現在不活化ワクチンも開発中である。
治療薬として有効性が確認されてるのは抗体療法薬。抗ウイルス薬のアビガン錠や抗マラチア薬のエビデンスは幅があり完全有効性があると言えるだけの統計学的数字がない。
ο株は上気道で増える傾向があり、飛沫の中に含まれやすい、感染閾値が低いなどの理由により強い感染力を有するが、重篤な症状への進行は穏やかである。しかし、全く重篤化しないわけではなく、免疫力や体力、基礎疾患の有無では非常に危険であることに変わりはない。
などなど

ワクチンの種類と有効性

現在我が国ではファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3つのワクチンが承認されている(2022.01現在)
ファイザーとモデルナのワクチンはmRNAワクチンでありアストラゼネカはウイルスベクターワクチンである。
mRNAワクチンはCOVID-19のエンベロープにあるスパイクタンパクのmRNAでできている。これが人体に入ると細胞に取り込まれ、翻訳され複製される。複製されるのはコロナウイルスのスパイクタンパクであり、これを細胞が免疫細胞に抗原提示することでスパイクタンパクに対する抗体が生産されたり、免疫応答が得られる。コロナウイルスはこのスパイクタンパクを使ってヒトの細胞に寄生するので、そのスパイクタンパクに対する抗体を持っておけば感染させにくくなるということである。
ウイルスベクターワクチンは調整されたアデノウイルスなどの非病原性(この場合は増殖できないよう処理)のウイルスを運び屋として用いて、そのアデノウイルスにスパイクタンパクの情報を持たせてヒトの細胞に取り込ませます。すると、その情報をもとにスパイクタンパクを生成し、それを抗原として提示することで抗体や免疫応答が得られるわけです。
3社とも有効性がありますが、抗体がどれくらいあるかを示す抗体価はアストラゼネカが一番早く低下する傾向があり他のワクチンも時間経過で低下していきます。
なので今3回目のブースター接種が急がれてるわけですね。
 

野外イベントメインでの感染防御(ここからが本題)

屋内イベントと異なり換気という意味では最強の屋外イベントですが基本的な感染対策は屋内と何も変わりません。
 
・三密は避ける
・ソーシャルディスタンスを保つ
・不織布マスクの着用を推奨(可能ならN95サージカルマスク)
・正しい消毒行為と知識
・粘膜部に触れない
・咳をする時はマスクを手でピチッと張るようにしてする。その後、必ず手の消毒
・適切な水分摂取と咽頭の湿潤
・適切な睡眠と栄養摂取による自己免疫の向上
・マスクを取る時は短時間でより広いソーシャルディスタンスを心がける

新型コロナウイルスの感染経路

新型コロナの感染経路は主に2つ。飛沫感染と接触感染です。主な感染原因の9割は飛沫感染です。しかし、この飛沫感染、ただ飛沫を防いで浴びない吸い込まなければいいというわけではないんだ。
飛沫が飛んで付着したものも立派な感染源になる。残念ながら飛沫に含まれてるコロナウイルスは簡単には感染力を失わない。付着物や環境にもよるが長いものだと7時間くらいは感染力を保持している。

接触感染の最大の原因はスマホ!?

みなさんはスマートフォンのケースや本体。画面等に一体どれだけのウイルスや細菌が付着してるかご存じだろうか?
断言するけど多分触れ回るのもの中で群を抜いて汚染されてます。それこそ便器よりも細菌やウイルスの付着は多いです。
なので一番多いのが、折角手指を背用毒したのにスマホに触れたらその段階で消毒の意味はかなり薄くなるのです。
対策はスマホなどのよく触れるものはこまめに消毒することです。実際これだけで相当コロナだけでなく風邪やインフルにも罹りにくくなるので是非やってみてください。
 

マスクの理想的な使い方

マスクは理想を言えば不織布が望ましいです。しかし、不織布のマスクでもマスクには隙間がありその効果は状況に応じて大きく低下します。
密が高いところでマスクを使う場合おすすめなのが、不織布マスクの上にウレタンマスクを使うことです。ウレタンマスク単体の効果ははっきり言ってかなり低いですが、ウレタンマスクが不織布マスクを覆い、密着力を高めることで不織布本来の持つ効果に近付けることができるのです。ちょっと大変ですが知識として覚えておくといいと思います。
 

咽頭の持つ感染防御力を最大限に発揮させる

ヒトの喉には鞭毛があり微物やウイルスや細菌などを外へ追いやる防御機構が備わっています。しかし、この防御機構には弱点があります。それは乾燥です。
粘膜上皮が乾燥すると鞭毛の運動は低下しその能力は下がってしまうのです。
そこでおすすめなのが、うがいです。別にアズレンスルホン酸などのうがい薬を使う必要はありません。水でいいのです。これを20分に一回くらいのペースで行うのが理想です。
しかし、現実そんなにこまめにうがいなんてできません。そこでオススメなのが一口の水をこまめに飲むことです。水飲めばそりゃ潤いますもんね。
それから、生薬成分ののど飴や薬。合成成分ののど飴なども効果的です。個人的には龍角散系がオススメです。あと、世界一不味い飴として有名なサルミアッキ。こいつは塩化アンモニウムと生薬を主体としてるんですがこういうのには最強に効きます。だからと言ってあんな不味いの誰も舐めたくないでしょうが…。
 

終わりに

今回は、痛車天国での大型展示もあって病原や病気の基礎知識。感染防御のお話をしました。できうる範囲で感染予防をして皆様の予後が安寧であることをお祈りします。

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