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レトロ競馬ゲームを語る2「ダービースタリオン(PS)」

ゲームを語る系トップ画像は毎回FGO。
FGOではカーマやキルケー推しですが、宝具5は闇コヤン。
 

ダービースタリオン(PS)とは?

ダービースタリオン97(以下ダビスタ)は、アスキーから発売された競走馬育成シミュレーションゲーム「ダービースタリオン」シリーズ初のプレイステーション版です。
一大ブームを引き起こし、私の友達も皆やっていました。

牧場主として配合を考えて、競走馬を育成し活躍させるゲームです。
お金が貯まると牧場の拡張や海外馬の種付けもできます。
 

ダビスタの概要

生産

ダビスタの醍醐味は何といっても生産です。
繁殖牝馬にどの種牡馬をつけるか、血統を見て考えます。繁殖牝馬も種牡馬も100頭以上おり、自家製繁殖牝馬で代重ねをしていくことを考えれば、組合せは無限大です。

ゲーム内GⅠを取るだけなら大して難しくはありませんが、最強馬を生産しようとすると配合にかなり頭を使います。それもまた面白い。

過去の作品ではそれぞれ、インブリードの濃さや安定Cなど、最強馬を作るためのエッセンスがありました。
今作品でも当然存在しますが、過去の作品と比べると無理のない理論になっており、より現実的です。

調教・レース

ダビスタでは調教も重要です。面倒な人向けに「おまかせ調教」がありますが、最強馬生産を考えると自分で調教をすることになります。

レースでは、どの騎手を乗せてどんな作戦を採るかが重要です。
いい騎手はいい馬じゃないと乗ってくれない率が高いです。
「藤枝厩舎でおまかせにしていたら、小田部がいいのに橋野戸が乗っていた」
という経験をした人も多いでしょう。

最強馬を争うなら皆逃げ馬になってしまいますが、ゲーム内GⅠを勝つだけなら先行や差しの方が安心です。

ゲーム内では、マヤノトップガンが最強です。他ニシノフラワー、ノーザンドライバーなどもかなり強い。
馬体重が軽いほどスピードに乗りやすい仕様なので、サクラローレルあたりは大した強さではありません。
 

どれくらいハマったか

当時の私はゲーム好きだったため、ダビスタにはかなりハマりました。
配合を一生懸命考えて最強馬づくりもしており、最終的には友人内で1番速い馬を作っていたと思います。

雑誌「サラブレ」では、毎月BC(ブリーダーズカップ)で読者が最強馬争いをしていました。
私はそこで勝負できる馬を作れるくらいの技術力はありませんでしたが、ある月に「種牡馬別BC」なるものが開催されました。これは、種牡馬ごとに最強馬を決めようというものです。

「これなら勝負になる!」
と考えた私は、配合と作戦をめちゃ真面目に考えました。

種牡馬別ということで、元々最強馬がひしめいているバンブーアトラス産駒なんぞを選んでも勝ち目はありません。しかし、確か応募が5頭に満たない場合は開催されないルールだったため、ムーンマッドネスやニシノライデン産駒なんかで応募するわけにもいきません。
一定の応募者が見込める、手薄かつそれなりに強い馬ができそうな種牡馬で勝負する必要があります。

その結果、私は母父フォティテン、父Highest honorで生産しました。
ネヴァーベンドとサーゲイロードのクロスがあり、距離適性が短くてもサーゲイロードクロスでフォローができ、それなりに速い馬が作れそうです。
父と母父を逆にしても同じクロスですが、母父Highest honorではニトロ的にダメだし、父フォティテンでは5頭集まらないかもしれんと思い、こうなりました。

母父の気性Cが祟ってよい馬がなかなか作れない中で、ついにまあまあの馬ができました。馬体重は450kg以下、成長型は普通の遅めで、放牧4回耐えができる馬です。
ただ、気性難ではないものの気性はよくなかったため、浅原厩舎で1回負けてブリンカーをつける羽目に。
 

それでもきっちり育ててBC登録時期もバッチリ決まり、応募完了。これは結果が楽しみだーとわくわくしていましたが、結果は残念ながら勝利ならずでした。なぜなら、痛恨のミスをしていたからです。

当時すでに「最強馬は逃げ馬」とわかっていました。
最強馬は当然スタミナお化けのため、直線向いたときの位置取りの差がそのまま結果に繋がってしまうからです。
その知識があったことで、
「逃げ馬として登録した方がいいんだろうな」
と逃げ馬にしてしまい、しかも鞍上がムンロ。
ムンロで逃げると印が薄くなる(つまり逃げが下手)と、応募前にBCで試した時に気づいていたのに、謎の外人信仰をし続けてしまいました。当時はどの騎手がどのランクかなどはわかっていなかったので。

ダビスタの予想印は5人分あり、一番上から
スピード&展開、スタミナ、勝負根性、気性、人気

となっています。

私の馬は確か、△▲◎-◎
みたいな印のつき方でした。
4番目が無印なのは仕方ないとして、1番目が△なのは明らかにムンロの逃げのせいです。

ということで、不完全燃焼で終わった苦い思い出となりました。
先行指示で負けた方が諦めがつきました。

 

ダビスタで学んだことは、現実の競馬にも活きている?

ダビスタでは、血統について考える楽しさを学びました。
影響力で言えばサラブレが上ですけど、血統に面白さを感じていたことが今の予想スタイルに繋がっています。

実際の競馬は、
「ネイティヴダンサーのクロス持ってるから強い」
「サドラーのクロスだから根性がある」
みたいなことにはなっていません。
クロスによる影響はあると思いますが、
「この血のクロスはこの効果」
という、ダビスタでいうところのインブリード効果は現実にはありません。

一方で、ニトロ理論(効果的な血を集めると能力到達上限が上がる)のイメージは、現実の競馬にも当てはまる気がします。
現実では、能力の上限が上がるのではなくて特徴を得るイメージですが。

「母父サドラーだから重馬場に強い」
「ノーザンテーストの血を持ってるから斤量に強い」

みたいなことは、起こります。
全馬に当てはまるわけではなく、そういう傾向があるという程度で。
 

血統馬券に興味がある人は、最新のダビスタで遊ぶことで血統を好きになるとよいですね!

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