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競走馬の「殺処分」は妥当か

今回は、競走馬の殺処分について思うところを書いてみます。
ちなみに、私は馬などの動物全般が好きですが、ヴィーガン的な思考の持ち主ではないので、馬刺しも焼肉も大好きです。


引退馬の行く先

競走馬は引退すると、牝馬なら繁殖にあげられます。牡馬は実績や血統が優秀なら種牡馬になり、そうでなくても乗馬や誘導馬、功労馬その他として第二の馬生を過ごす馬もいます。

しかしその他の多くは馬肉になると言われています。その割合は全力で調べていないのでわかりませんが、8割というところもあれば9割というところもあります。

つまり一般的には、「引退競走馬の8割程度は殺処分される」と表現されることとなり、またそのように認識されます。

乳牛の話

ここで、乳牛の話をしましょう。

乳牛は毎日牛乳を提供してくれる存在です。しかし、歳を取れば搾乳量は減少していきます。また、乳房炎などの病気になって搾乳ができなくなることもあります。
では、牛乳が出なくなった乳牛はどうなるのでしょうか?

答えは「食肉になる」です。乳牛は牛乳を出しているから安泰に暮らせるというわけではなく、最期は食肉になるのです。

もっとも、乳牛をどうするかは牧場主の意向に大きく左右されることなので、牛乳の出が悪くなっても牧場に置いておく場合もあれば、乳房炎にかかったらすぐ食肉にしてしまう場合もあるでしょう。しかしいずれにせよ、よほどのことがないかぎり乳牛は寿命を全うする前に肉になります。

では、みなさんは「乳牛を殺処分する」という言葉を見聞きしたことはありますか?狂牛病など肉にならない場合を除けば、きっとありませんよね?
豚でも同じです。屠殺するという表現は使うかもしれませんが、殺処分とは言いません。

競走馬の「殺処分」は妥当でない

ゆえに私は、競走馬を殺処分するという「表現」に大きな違和感を覚えます。他の家畜同様に競走馬も肉にするのに、なぜ競走馬だけ「殺処分」となるのでしょうか。「競走馬という本来の用途ではないから」などという言い訳は、乳牛に当てはまっていない時点で単なる詭弁です。

「殺処分」なんて言葉を使うから、Unkoな奴らが善人面していちゃもんをつけてくるのです。変に隠そうとせずに、「出荷する」とでも表現すればよいんじゃないでしょうかね。
 

↑最近見つけました。肥育をわかりやすく教えてくれています。

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