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【アモリ通信331:フィンランド人】 20210915

◎◎さん(^^♪


こんにちは。


SILアカデミー 1on1 オンライン顧問 福島塾
塾長の福島清隆です。 【専門は物流です】

本日のテーマは「フィンランド人」です。

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      フィンランド人は
      なぜ午後4時に
      仕事が終わるのか

幸福度世界1位 有休消化100% 在宅勤務3割
1人あたりのGDP 日本の1.25倍

  堀内都美喜子  ポプラ新書 860円+税

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今、ちょっと嵌っている北野幸伯氏が何かの著書で
日本が中国に経済力で逆転されるのは、どう考えて
もやむを得ないが、成長第一主義ではなく、フィン
ランドのような国になってはどうか・・そんな見解
を示していたのを覚えています。

それに納得した訳ではありませんが、フィンランド
という国の特性を少しは知っておきたくなりました


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ワークライフバランス世界1位!
フィンランド流 ゆとりのある生き方
 フィンランド人は、仕事も、家庭も、趣味も、
 勉強も、何位でも貪欲。でも、睡眠時間は平均
 7時間半以上。ヘルシンキは、ヨーロッパのシリ
 コンバレーと呼ばれる一方で、2019年にワーク
 ライフバランスで世界1位に。やりたいことは
 やる。でもゆとりのあるフィンランド流の生き
 方&生き方の秘訣を紐解きます。


しっかり休んで、効率よく働く
 夏休みは1か月とる
 1日2回のコーヒー休憩
 接待は夜とは限らない
 計画に時間をかけず、進めながら詰めていく
 できるだけメールのCCはしない。
 肩書、学歴、年齢、性別にこだわらない

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 堀内都喜子

 長野県生まれ。フィンランド・ユヴァスキュラ大
 学大学院で修士号を取得。フィンランド系企業を
 経て、現在はフィンランド大使館で広報の仕事に
 携わる。著書に『フィンランド 豊かさのメソッ
 ド』がある。

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はじめに
第1章  フィンランドはなぜ幸福度1位なのか
第2章  フィンランドの効率のいい働き方
第3章  フィンランドの心地いい働き方
第4章  フィンランドの上手な休み方
第5章  フィンランドのシンプルな考え方
第6章  フィンランドの貪欲な学び方
おわりに

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第5章  フィンランドのシンプルな考え方


● 世界のトレンドはフィンランド人の
                「シス」!?

・2017年1月、世界最古の日刊新聞、イギリスの
 タイムズに掲載された記事の見出し。
 「グッバイ・ヒュッゲ、ハロー・シス:新たな
  北欧トレンド」

・ヒュッゲは、デンマーク語で心地いい時間や空間
 といった意味合いの言葉。
 ヒュッゲな時間や空間から生まれる幸福感や充実
 感でデンマークや北欧の幸福度世界トップクラス
 のキーワードとなっていた。

・しかし、ヒュッゲはもう置いといて、これから来
 るトレンドはシス(SISU)だと。

・シスはフィンランド語で、困難に耐えうる力、努
 力してあきらめずにやり遂げる力、不屈の精神、
 ガッツといった意味合いがある。 ヒュッゲとは
 違った、厳しさが感じられる言葉でもある。

・フィイランド人からしてみれば、シスは昔からあ
 る言葉で、他の外国語にはなかなか訳せないフィ
 ンランドの国民性を語るキーワードだと感じられ
 ているようだ。

● BBCやCNNも「シス」を紹介

・BBC 2018年5月 「シス:内に秘めた強さを表す
 フィンランドのア-ト」と題して、シスを堀さげ
 シスは日本語の「頑張る」と通ずるものがあると
 書かれている。

・フォーブスは2019年3月に「なぜ、ビジネスリー
 ダーはシスを知るべきか」と紹介。
 CNNやロサンゼルス・タイムスもフィンランド人
 に関する記事でシスに言及している。


● ノキアのCEOも「シス」に言及

・フィンランド人にシスとは? と聞いて必ず出て
 くるのが「シスは灰色の岩さえ突き破る」という
 たとえ。ある友人は「シスは仕事や、人生におい
 て、灰色の岩さえ突き破ってまでも、何かを成し
 遂げたいという強い気持ち。不可能に思えても立
 ち向かい、やり遂げてしまうこと」と言う。

・ヨルマ・オリックスは、2004年ノキアのCEOだっ
 た当時、シスを使って会社の精神を紹介している
 「シスの訳はガッツ。だが、忍耐の意味もある。
 長期的な要素もある。様々な困難を乗り越える。
 この気候ではたくさんのシスがないと、生きて
 いけないんだ」。彼の言う気候というのは、フィ
 ンランドの憂鬱で厳しい冬のことであると同時に
 ノキアが置かれる競争の厳しい市場のことでもあ
 った。


● 戦争でもスポーツでも「シス」

・2度にわたるソ連との戦いで、国力も人口も大
 きく劣るフィンランドが激しく抵抗し、独立を
 死守した事実は世界的に大きな驚きを持って伝
 えられた

・じっさい、冬戦争後の1940年1月、すでにニュー
 ヨーク・タイムズが「シス:フィンランドを表す
 言葉」として冬戦争の戦いぶりと共にシスを紹介
 している。

・スポーツの世界においては、戦争や独立の前から
 シスという言葉が少しずつ海外で知られつつあっ
 た。その理由は、フライングフィンと呼ばれる中
 中・長距離選手の活躍だ。日本が初めてオリンピ
 ックに参加した1912年のストックホルムオリンピ
 ックでフィンランドの選手は5000メートル、1万
 メートルなどで3つの金メダルを獲り、その後の
 オリンピックや世界選手権でもしばらく中長距離
 はフィンランド人が表彰台の常連だった。過酷な
 中長距離を走り抜くフィンランド人ランナーの強
 さの秘訣として、シスの言葉が使われるようにな
 った。


● 仕事も、家庭も、趣味も、勉強も貪欲に

・ある50代の女性
 「私は今までにいろんなことをシスでやり遂げて
 きた」
 
・彼女は二人目の子供の産休・育休中に大学のプロ
 グラミングの勉強を始め、育休後にソフトウェア
 会社に就職した。その後、子供二人を抱え、ご主
 人は出張でほとんど家にいない中、終日仕事をし
 さらに大学の卒業論文を書き、留学生との交流も
 週一ペースでしていた。さらに、スポーツも好き
 で、終末になれば体を動かし、大会にも出場して
 いた。近くで見ていて、どうしてそこまでするの
 だろう、と不思議に思ったこともある。


● 「シス」は自分の強い気持ち

・シスに関する感覚はフィンランド人でも多少の
 バラつきがある。
 ただ、一つみんなが口を揃えて言うのは、シスは
 自分の強い決意や気持ちだということだ。「誰か
 に強制されるものではない。自分がそうしたいか
 らそうする。誰かの期待のためだけにしているの
 とも違う。それに、プレッシャーをかけるには自
 分であって、自分が望む形のため努力しているだ
 け」。


● 自力でどうにかする

・フィンランドに留学しようと思った時、留学をあ
 っせんしてくれたり、相談にのってくれるところ
 がなかった。
 自分で学校を調べ、資料を取り寄せて、わからな
 いながらも手続きをしなければならなかった。
 そのことでフィンランド人に不満を言ったことが
 あるが、その時に「どうして?情報もあるし、自
 分で調べて行動すればいいだけじゃない」と言わ
 れた。まさにその通り。インターネットにも学校
 にも情報はきちんと用意されている。自分で決め
 て、行動にうつすだけでそれほど難しいことでは
 ないのだ。
 だが、どうしても日本に生まれて育っていると、
 すべてが準備されて、お膳立てされていることに
 なれてしまって、誰かがアレンジやコーディネイ
 トをしてくれないと不安に思ってしまう。


● 全て個人に委ねられている

・フィンランドでは進路も、授業の履修も、就職
 活でも、誰かに頼るのではなく、能動的に動く
 ことが当たり前で、それを強く求められている
 のだ。例えば、フィンランドでは中学生ごろか
 ら長い夏休みにアルバイトをする人が多い。
 アルバイトも大学生のインターンシップも、
 就職も探すのは自分。学校や大学が斡旋してく
 れるわけでもなければ、日本の就職・転職サイ
 トのようなサービスが発達しているわけではな
 い。


● 人生設計もみなそれぞれ

・以前、フィンランドの大学で教えていた日本人
 講師が面白いことを言っていた。日本で教える
 と、研究に関して一つ一つ細かく手順やテーマ
 などを段階を踏んで学生に伝え、褒めることで
 学生は励む。だが、フィンランドではおおまか
 なやり方とテーマを与えるだけで、自分で考え
 て進めていく。ある意味楽だけれど、そのぶん
 勝手な方向に行きやすいし、後から修正が難し
 い、と。
 さらに身近にいるフィンランド人のインターン
 も、やってほしいことを伝えておくと、自分で
 やり方を調べて考えて進めていく傾向がある。
 何でも聞きながら慎重に進めるのと、とりあえ
 ず自分で考えてやってみるのと、どちらがいい
 とか悪いとかではなく、こういったことは普段
 の生活などで染みついた違いなのだとつくづく
 感じる。


● 考えるより、行動あるのみ

・周りが、どんなに断られてもめげずに履歴書
 を送りまくって研修先や就職先を見つけよう
 としているのを見て、私もいろいろな人にア
 ピールしまくって、研修やアルバイト先を見
 つけた経験がある。とにかくウジウジ考えて
 いるよりは、行動あるのみ。自分で情報を集
 め、常識や型にとらわれず、自由に行動する
 ことの大切さをフィンタンド人から学んだ。


● 家づくりも自分たちで

・フィンランド語でリノベーションのことを
 「レモンティ」と言うが、長い夏休みに何を
 するの? と聞くと、「レモンティ」と返っ
 てくる割合はとても高い。子供の時から自分
 の親や親せきがそうやって直しているのを見
 てやり方を学んだ人も多いがDIYの得意な友
 人や親せきが必ず周りに一人はいるので、そ
 の人にアドバイスをもらったり、今はネット
 などから情報を得たりもしているようだ。
 フィンランド人の友人の家やコテージに遊び
 に行くと、「去年レモンティ中だったところ
 がようやく完成したよ」と自慢げに披露して
 くる。


● 「シス」は幸福のカギ?

・どこの国にも自然環境や歴史から培われてき
 た肉体的、精神的な強さや力を表す言葉はあ
 るだろうし、それを体現している人や出来事
 もある。私自身。日本人としてシスが日本の
 精神性にも通じるものだと感じるし、比較的
 理解しやすいコンセプトだと思う。日本も厳
 しい自然災害に常にさらされてきたし、戦争
 など悲惨な出来事も経験している。それでも
 現実を受け入れて、耐えて、頑張ってきた国
 民性はある意味シスなのかもしれない。


● シンプルで心地いい生活

・またシンプルで心地いいのは空間だけではな
 い。その働き方やライフスタイルもまたシン
 プルだ。朝起きて、さっと簡単な食事を済ま
 せて出勤。通勤時間は平均20分ほど。通勤手
 段は、首都圏であれば地下鉄や路面電車、バ
 スなどあるが、それ以外は主に車だ。最近は
 通勤時間を運動にあてるため、自転車や徒歩
 の人も中にいるが、冬が長いのでやはり天候
 を考えると車が一番便利だ。
 思い思いの時間に出社して朝礼などもなく、
 お昼もササッと食べて、前述したように、残
 業はせず、夕方に仕事を終える。その後は、
 家に帰って趣味やスポーツをし、夜はたっぷ
 り眠る。


● 職場でも、シンプルで心地いい服を

● 偏差値や学歴で判断しない

・フィンランドは教育が世界的に知られている
 が、面白いのは、偏差値が存在せず、大学名
 などで「頭のいい人」「私よりも上」とか
 「下」といった上下関係を作らないことだ。
 義務教育も、その後の高等教育も公立学校ば
 かりで、通常家から通いやすい学校に行く。
 中には特別に音楽を勉強したい、スポーツを
 したいといった理由で少し離れた特別な学校
 を選ぶこともあるが、レベル的なバラつきは
 少なく、地域差もない。日本のような高校受
 験はなく、選抜基準は中学の時の成績による
  特別な高校や人気の学科に行く時だけ、レ
 ベルテストなどがあったりする。

・フィンランドにいるとそういった学校名のレ
 ッテルがないので、とてもシンプルにその人
 の本質を見ようとするし、対等でありたいと
 思える。個人が何を学び、何を選択するか、
 もっと自由に考えられる。
 それに、職場で出身大学による派閥というの
 もあり得ない。大学の同窓会やネットワーク
 はあるが、先輩、後輩関係や研究室のしがら
 みが薄いフィンランドでは、仕事をして大学
 名を問われることもなければ、出身大学を意
 識するような時もない。


● 人間関係もシンプルで心地よく

・以前、私が知人を亡くし、落ち込んでいた時
 一緒に泣くわけでもなく、慰めの言葉をたく
 さん並べるわけでもなかったが、「それが人
 生」と冷静にひとこと言い、泣いている私を
 放っておいてくれた。最初は冷たいなと思っ
 たが、そう言ったのは彼女だけではなかった
  フィンランド人の友人がみんな冷静に受け
 止めて「残念ね、お悔やみ申し上げます」に
 続いて「それが人生」と言い、過度に感情を
 表すわけもなく、変に励ますものでもないの
 が、不思議でもあり、最終的には心地よくも
 あった。

・他にも、誰かが失恋した時、誰かが子育てで
 悩んでいる時、病気が分かった時、どうして
 も都合が悪くて家族の冠婚葬祭に参加できな
 かった時、仕事をクビになった時、「それが
 人生、仕方ないね」とあまりにも本人も周り
 もあっさりしている。戸惑う時がある。
 この戸惑いはなんなんだろうと考えると、
 日本は共感を示すことを強く求められている
 からではないかとの結論に行きつく。本人と
 一緒になって、怒り、悲しみ、悩み、考える
  だが、フィンランドはどちらかというと
「そっか」と静かに受け入れて、余計なことは
あまり言わない。


● コミュニケーションもシンプルに

● 名刺の代わりにがっちり握手

● サスティナブルは欠かせないコンセプト

● フリーマーケットやシェアリングが人気

● すでにあるものを大切にする

● 自社商品を買い戻して販売するメーカーも

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日本も厳しい自然災害に常にさらされてきたし戦争
など悲惨な出来事も経験している。それでも現実を
受け入れて、耐えて、頑張ってきた国民性はある意
味シスなのかもしれない。

(私見)
フィンランドと日本が似ているとか、考えたことも
ありませんが、案外、国民性で共通点はあるのかも
しれません。


思い思いの時間に出社して朝礼などもなく、お昼も
ササッと食べて、前述したように、残業はせず、夕
方に仕事を終える。その後は、家に帰って趣味やス
ポーツをし、夜はたっぷり眠る。

(私見)
欧米の生活を表したもので、よくこの手の話を見か
けることがあります。
しかし、どの国でも「流通」があり「仕事が終わら
なければ帰れない」業界・職種はあると思います。
物流業界に身を置いていた私は、常にこういう話に
疑問を感じてしまいます。

もちろん、そういう現実はあるでしょうが、国全体
がそうであるということはないでしょう。

まぁ~、いつものように余計なことを言いなさんな
            (苦笑&💦)           

ということで、米中戦争に巻き込まれて大変な我が
ニッポン。

日本が軍事力で世界の覇権を握る・・・なんて普通
の日本人なら誰もそんなことは考えないでしょう。
(軍事力不要とまで言ってるわけではありません。
 念のため・・・)


人口減少と共に経済力も低下の一方で、衰退は免れ
ない。
私はそういう考え方に組したくない人間です。

フィンランド的ニッポン。
それも選択肢のひとつかもしれません。

果たしてどうかな? という気持ちもありますが。


◎◎さんは、フィンランドという国を、
どのくらい御存知ですか。
今後の日本が参考にすべき国と思われるでしょうか

ご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


◎◎さんの幸運な日々を祈念します。


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