VAPORUMのお話
評価:★★★☆☆ プレイ時間:7時間(プレイ中)
これもアレですね。
HARDCORE MECHA同様Steamサマーセール2019案件。
元はと言えばGame*Sparkさんが「冬の夜長に!」って3DダンジョンRPG特集で紹介されていたものをずっと塩漬けにしていたものなんですが。
え、夏ですけど・・・?
つい先月発売したばかりのPS4のこのすばがダンジョンRPGではあったのですが、キャラゲーとしてはともかく、ダンジョンRPGとしてはなかなかに中途半端な出来栄えだったため、もうちょっとちゃんとしたものが食べたいなと塩漬けにしていたものに手を伸ばした次第。
Steamレビューを見ると、どうやらダンジョンマスターやLegend of Grimrockといった有名なゲームとよく似ているらしく、しかし僕としては「はぁ、全然存じ上げませんが・・・」といった具合。
ゲームをスタートすると主人公が海に放り出されるシーンで始まり、ここに至る経緯も記憶も不明瞭、なんやかんやで海原に聳えるという塔を見つけ中に・・・ば、BioShock・・・!!
▼北斎画か?
エントランスから奥に進むためには外骨格機装を装備する必要があるらしい。
▼暗黒オーキド博士「さぁ3つの外骨格機装《ポケモン》から好きなものを選んでくれ!!」
4つありますけどぉ!?
属性攻撃型・モンク型・火力型・タンク型ってところですかね。
僕はWitcherなのでガジェットがガシガシ使えそうなサウマ・リグにしました。
全体的な雰囲気はBioShock
そもそもがスチームパンク好きな事もあって紹介記事で目についたのですが、ダークなところも相まってBioShockみたいだなぁなどと思っていたら導入から猛烈にBioShockしてるという。
グラフィックのレベルは相当に高く、金属やら錆やら非常に細かく描かれているのが良いですね。
道中、ガーディアンという中に入ってるの人か・・・?という結構強めの敵に遭遇することがあり、ビッグダディを彷彿とさせます。(あそこまでインパクトはないが
戦闘はシビア
基本的に戦闘は1対多のリアルタイム戦闘で、おそらく敵の出現する位置も数も決まっており、必然得られる経験値も回復アイテムが手に入る数も限られてくるために雑な戦い方をしていると回復手段がなくなり詰んでしまうと思われます。
敵は序盤から周辺マス範囲攻撃や遠距離攻撃を使ってくることもあって、できる限り攻撃を喰らわないタイミングと立ち位置を選んでせわしなく動き回ってはチビチビと攻撃を当てていくことになります。
できるだけ1体1に持ち込みたいところではあるものの、かなり底意地の悪い作りになっており、扉を開けるスイッチを押したら周囲のドアが全部しまって閉じ込められた上に四隅の床から敵がせり上がってきて即席モンスターハウスに、などということはそれはもう頻繁にあるため、油断しているとあっという間にとりかこまれたりします。
エレベーターのボタンを押したら中で待ち構えていたガーディアンから蹴りとショットガンをもらうというご褒美があったり、玄関開けたら2秒で絶命みたいな状況で全く気が抜けません。
お前ずっとエレベーターに住んでたのかよ・・・
タイムストップボタン
さて、上で基本的にはリアルタイムと書きましたが、救済措置なのなんなのか、そもそもこれを活用すべしということなのか、ゲームの進行を止めてじっくり考えられるようタイムストップボタンが設けられています。(Steamレビュー読んだ限りはアップデートで追加された?
タイムストップと言っても操作は可能で、自分が動いている限りは周りも動くといった感じで、不思議のダンジョンなりSUPERHOTなりと同じようなシステムですね。
レビューではこれのおかげでヌルゲーにという声も見られましたが、僕としてはこれ無しではとてもとても・・・
▼止まっててもイヤなものはイヤ。
ギミックが邪悪
戦闘の難易度もさることながら、ゲームが進行するにつれて各所のギミックのえげつなさが顔をのぞかせてきます。
序盤ではスイッチ床に自分の代わりにレンガを置くことができるよというありふれたものから、アイテムを数マス先に投げられるよなど基本的な操作説明まではしてくれるものの、以降はノーヒントで解いていくことになります。
ギミックそのものの難解さもあるものの、多くのRPGのように「ここにこのような謎解きがあります」と明示されるわけではなく、「マップを見る限りはこの先に行けるっぽい」「なにか仕掛けがあるであろうことはわかるがなんだかわからん・・・」と言った具合で、結構ひらめきが要求されることが多く蜘蛛の巣張った脳みそにはなかなかツラいものがあります。
例えばこの部屋。
レバーを倒すと手前の扉と奥の扉が開き、落とし穴のフタが閉まる。
そのまま通過しようと飛び込むと閉じ込められ、数秒後に床が開いて穴に落とされる。
うまく移動すれば通り抜けられるとか、どれかの穴が正解でどこかにつながっているとかいろいろ試しては見たものの通り抜けられず。
他の場所に見落としているスイッチかなにかあるのか?と一通り回っては見たもののそれらしいものはなく。
正解は「檻に飛び込んだら振り返って手前の扉にあるボタンを押すと奥の扉が開く」でした。(+_;
答えを聞いてしまえばなんのことはないものの、なかなかゲンナリしています。
ほかにも、
・スイッチ床を踏むと目の前の格子が開くため代わりにレンガを乗せ・・・ても重さが足りないのか反応せず・・・正解は「格子の向こうにレンガをぶん投げるとワープ床から転送されてレンガが別のスイッチを踏んで開く」
であったり、
・スイッチを押すとそれぞれ違う秒数だけ開く4つの扉がある部屋、扉の奥には対面の扉の奥に向かって玉を発射してスイッチを押せそうになっているボタンやらワープ床があり、タイミングを合わせて玉を発射するのか・・・?と思ったら正解は4つの扉の開くタイミングをあわせて順番にスイッチを押す
であったり。
▼お前はマスターキートンの爆弾魔か。
ノーヒントで仕掛けを解いていく場面が多すぎるため、この分だと早晩本当に詰むだろうなと思っています。
クイックセーブ・ロード
どこでもセーブできるというのは便利な面もありますが、このゲームに於いては常に死の危険がつきまとうため、「なんかありそうだと思ったらちゃんとセーブしとけよ」という攻略のためのツールでもあり、また一方で無確認でセーブできてしまうため、落とし穴の上とか閉じ込められたとかいう取り返しのつかない場面でうかつにセーブできてしまい詰む、などとということも十分ありえてしまうのがまた恐ろしくもあり。
おしまい
戦闘については油断するとなかなか厳しい側面はあるものの、立ち回りなど自分のスキルが上がったりガジェットやスキルツリーの強化などできることが増えてくるに従ってだんだん上手く対応できるようになってきます。
多くのゲームがそうであるように、こういうところが好きでゲームをやっているフシがあります。
一方で、戦闘と探索を楽しみたいプレイヤーにとってこのゲームのパズル要素は少し・・・いやだいぶ邪魔に感じます。
自分にとっては少し工夫をすればというレベルを大きく凌駕していると感じる為、いちいちプレイを阻害されているようにしか思えません。
おそらくまだ半分も登っていませんが、上層に行くとより厳しくなっていくらしいので、攻略でも見ない限りはクリアできないのではないかなぁと。(白目
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