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4月30日

浸ってる訳じゃなくて、忘れたくなくて。
LINE見て、え?って。書いてあることは理解できるんだけど、ただの文字にしか見えなくて。
何だか分からないけど、理解してるようで理解してなくて、どこか冷静で混乱していて、ずっと、え?え?って言いながら、訳も分からず泣いてた。
運転していた最中だったから、停まることもできなくて、無心で運転してた。
けど、ふと思い出すと涙が止まらなくて胸が痛くて痛くて。
そんな時に夕陽がすごく眩しくて、夏休みの最終日、まなの家から帰る時に見た夕陽と同じ様に綺麗で眩しくて、何であの時と同じでこんなに綺麗なんだろうって。
車から降りたら、風が爽やかに吹いて、夕陽は綺麗で、何で?って。
私はあの時、時間が止まっているような感覚なのに、何で風は吹いてるの?って。何で夕陽は照らしてるの?って。何でみんな止まってないの?って。何で止まらないの?って。
大切な人が亡くなっても、それでも時間は進むし、人も車も風も太陽も動いている。
自分も家に帰って、泣いて、友達に連絡取って、喪服探して、焼香のやり方調べて、ご飯食べて、お風呂入って、必要なもの準備して。
心の中では止まっているのに、体は動く。
心だけ取り残されている。

私って何で訃報の返信の仕方調べてるの?
私って何で焼香のやり方調べてるの?
私って何で喪服はパンツスーツで良いか調べてるの?
私って何で喪服着れるかどうかお母さんの喪服試着してるの?
ずっとこんな疑問ばかりがあった。

大切な人が亡くなったのに、普通に生活している私が嫌。
本当はまなのお母さんお父さんはもっと悲しんでいて
計り知れない程の辛さや悲しみに包まれている。
みんなが悲しんでいる中で、私は普通に生活してて良いの?
親しい友達が亡くなったのは、まなが初めてで、どう向き合って過ごせば良いか分からない。

明日、お通夜。そして家族葬。記帳と焼香だけと連絡が来て、最後に顔も見れるか分からない。

とりあえず、明日はお別れの日。

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