【ネタバレ有り】エヴァと僕

この記事には『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の一部ネタバレを含みます。まだ見ていない方はブラウザバック推奨です。(なお、本文途中まではネタバレなどはないです。)

本日2021年3月14日、僕は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(以下、シン・エヴァ)』を見てきました。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(以下、Q)』から約8年、長いようで結末を見てしまった今の感想としては『終わってしまったか・・・』という状態です。いきなり本編の内容に入る前に、そもそも僕がエヴァを見るきっかけとか、その時々思ったこととかを合わせて書いていきます。

エヴァとの出会い

詳しくは覚えてないのですが、多分最初に見たエヴァは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(以下、序)』だったと思います。きっかけは忘れました。多分有名な作品だし見てみようかなぐらいの感じだったと思います。そのままの流れで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(以下、破)』を見て、またアニメ版のエヴァも流れで見ました。多分。(新劇場版を見て、「序と破の流れはアニメ版と一緒やな〜」と思った気もしなくもないのでもしかしたら、アニメ版から見て新劇場版を見たかもです。覚えていないです。)

こんな感じで、出会いの記憶はあやふやですが2012年のQが劇場で公開される前にいろいろと見てはいました。そして、Qが迫ってきて金曜ロードショーか何かでQの冒頭6分37秒(くらい)が公開された時とかは食い入るようにテレビを見て、録画した内容を何度もみるくらいにはハマっていました。

あとそう言えば、最初のQのタイトルは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:急』だった時期や、Quickeningという副題がついてた時期があったなとふと思い出しました。あとシン・エヴァは?として存在だけは示されていたなぁと。

Qの観賞

Qが劇場で公開されて、見に行った日は忘れもしないです。なぜならば、大学の学祭の日と被っていたからです。学祭で出ないといけない用事があったのですが、Qを他の人と見にいく約束をしてしまっていたので学祭の関係者に連絡をせずにサボってQを見に行きました。

Qを劇場で見て、「おぉ、冒頭の6分は事前に公開されたまんまや」とか思っていました。ただ、ひとつ決定的に異なる(と思っているの)が事前にテレビで公開された映像はマリが歌っておらず、劇場のは歌っていたような気がします。劇場で、聞いたことがない歌が流れていて「うるさいな・・・映画始まっているのに歌う奴おるんか・・・?」と思ったので。もしかしたら、事前に見ていたテレビの音量が圧倒的に小さかっただけの可能性もありますがw

Qを劇場で見終わったときは、本当に「シンジ君状態」でした。「え、あの事前に流れていた予告のシーンあったっけ?」って、「幽閉されるネルフ関係者って行った?」とかかなり思いました。劇場全体が終わってざわざわしていたことを覚えています。

ただ、Qの物語というか、あの圧倒的な「やるせなさ」や「意味不明な感じ」や「序や破でできつつあったアニメ版をなぞるシナリオからの大きな脱却」はかなり好きでした。見知らぬシナリオと先の読めない展開、音楽の異様さと世界が崩壊していく映像は本当に好きです。レンタルできるようになってから、作業BGM感覚でQを流しながらいろいろ作業をしたのを覚えています。

ただ、2012年のQ公開以降、新作の情報はほぼなく日々待ち続ける日が続きました。

0706作戦

そんな折、2019年6月下旬に札幌・東京2カ所・名古屋・大阪・博多で冒頭10分40秒の公開が発表されました。幸いにも公開される会場の近くに住んでいたので見にいきました。どこで実施されるかは当日発表されるとのことで、そわそわしながらツイッターとかで情報を随時見ていました。幸いにも予想されていた場所で整理券の配布がされたので無事に整理券をお昼ごろに手に入れました。

冒頭10分40秒の公開は、夜7時くらいからでした。夏でしたが、結構寒くて凍えながら大モニターの映像に夢中になったのを覚えています。あと、世に出回ることはないと思いますが、映像公開の前に緒方さんからのビデオメッセージなどがあり、映像を直接フランスまで持って行ったとおっしゃっていてそんなこともあるんや・・・!とびっくりしました。

1度目の公開延期

元々、シン・エヴァの公開は2020年6月27日だったのですが世界的な事情で延期されてしまいました。ショックでした。

2度目の公開延期

上記の公開延期を受けて、2021年1月23日に公開がされることが決まっていましたがそれも緊急事態宣言が発令されたため再び延期になってしまいました。悲しさもありましたが正直Qの公開から8年経っており、また1度延期されたこともあり、なんかシン・エヴァが公開されなくて当たり前というか、されない方が嬉しいという謎の感情もありました。

突然の公開日発表

2度目の公開延期から、しばらく映画公開に関する情報はありませんでしたが2021年2月26日に突如として10日後の3月8日に公開されることが公表されました!3度目の延期は流石にあって欲しくなかったですが、その反面やっぱり公開して欲しくないなという気持ちもありました。嬉しいけれど、この待っている間のそわそわ、というかある種のお祭り状態が終わってしまうという変な寂しさがついに終わるんだと思いました。

エヴァ同時試聴会

3月5、6、7日に序、破、QがYouTubeで公開及び7日24時から冒頭12分の映像公開がありました。冒頭12分の映像は、ほとんど0607作戦で見た内容と変わりはなく新規カットが追加されて、シンジ・アスカ・綾波(初期ロット)がQの終わりの砂漠のようなところから市街地のような場所を歩いているという映像で、とある場所についてシンジ君のアップになって・・・・終わるというものでした。めっちゃいいところで終わるやんと期待が高まりました。

また、翌日の8日からはついに劇場一般公開がされるのでツイッターで変なネタバレを食らわないようにミュートワードにエヴァ関連を思いつく限り入れました。ただ、「見てきた!」や「映画館行ってきました」などのかなり一般的な単語はミュートできずに僕のTLに表示されて一緒にネタバレもされないか心配になりましたが全くと言っていいほどTLにはネタバレが現れず、すごいなと関心すらしましたw

映画鑑賞!!【以下ネタバレを含みます】

そして本日3月14日に、映画を見ました!

まず、冒頭の12分40秒はそのまま流れて、おぉそのままだったとちょっと感動しました。そして、その冒頭の映像は何度も見ていたのですが、なんかついに僕の知らない映像がこれから流れてくるんだなと少し感動したのを覚えています。ちょうど、「マリがエッフェル塔をぶっさす」あたりでです。

見知った冒頭の映像が終わると、聞き覚えのある声がしてかなり驚きました。え、もしかして、と思っていたら「死んだと思ってたわ!」という奴が医者をやっていたり、「アニメ版では悲しい別れをしてしまった二人が結婚」していたり、「やっぱさっき聞いた声はあいつやったよなー!」と思ったり。流れてくる映像の緑々しさにかなり違和感を覚えました。また綾波と同じ「こんな人混み初めて」というのも思いました。

何も知らない綾波がいろいろなことをいろいろな人に聞いていく中で、絆というか集落の一員になっていくこと、対照的にシンジはその輪から外れてしまっていることという対比はすごいなと思いました。また綾波からS-DATを渡されても、受け取らないところとか物語的にも「まだ進まない」んだなと改めてS-DATやなと。

そんな穏やかな日々が続くのかなと思っていたら、綾波の体に異変が。それと同時にシンジはトウジから「自分でやったことは落とし前をつけなあかん」というようなトウジの信条を聞いて、シンジ自身もそうあるべきだなと決意するシーンは印象的でした。そんなおり、綾波の体に異変がありようやく「ここ(NERV本部?)でしか生きられない」の意味がわかる時が・・・。綾波の体がLCLに形状崩壊?してしまうタイミングでS-DATを受け取るシンジ君・・・。物語がついに動くのだなと・・・。(形状崩壊する前に綾波の黒いプラグスーツが昔のような白色のデザインに変わったのはなんでだろうって)

AAAヴンダーにシンジが戻ると、ほぼノータイムでNERVとの最終決戦になったなと。(その前に、AAAヴンダーの建造理由や入手の経緯などの説明はあった)最終決戦になると、もう1回目だと諸事情の説明はするけれど、Q時点で謎だったことと新しくわかったこと、そもそも新しい言葉とかが出てきて、その時点時点ではわかったようになるけど振り返ると、なんの話してたっけ・・・?って風になりました笑

気になるワードも結構出てきたり、あとアニメ版や序破Qの映像のオマージュ(というかほぼそのまま)のシーンも結構ありました。初号機が第13号機と戦うシーンで地面を強く踏み込むシーンは新劇場版と一緒だし、黒リリスがシンジの目にうつって白リリスに変わって掌に刺さった釘から抜け落ちるシーンはアニメ版と映像的に一緒やなと思いました。オマージュ的で言うとリリスが巨大綾波?に変化したり、巨大綾波?の目からエヴァ?が出てくるシーン、シンジとアスカが謎の浜辺のようなシーンで二人きりでいるところとか。

全く知らない内容で、まったく意味がわからなかったのは、「加持リョージと渚司令」が談笑するシーンがあったりマイナスの宇宙空間にて初号機にどうやってシンジが移動したのか?シンクロ率無限大とか、ゲンドウがシンジに向かって「お前はまた精神世界と肉体世界の同一化(アニメ版の内容?)を否定するのか?」的なことを言っていたり・・・。ちらほらと、アニメ版とリンクするような内容があって、「え、これは結局どうなんだ?」と

あと、アニメ版との対比で言うと、リツコがゲンドウを銃で撃ってゲンドウが吹っ飛ぶとかはアニメ版との対比が強いなと思いました。まぁ、それでゲンドウは死んでいませんがw

ゲンドウの目的が、アディショナルインパクトを起こして、「偽りの世界と本物の世界の境界を曖昧にして混ぜ合わせ、虚構を本物にしてユイに会いたい」と言うようなこと?がわかってあ〜、全てはそのためだったのか、とかセカンドインパクト、サードインパクト、フォースインパクトのそれぞれの理由と人類補完計画の立案者など、あと「イマジナリーなんちゃら」と「願いが叶う場所」とか新しい情報が矢継ぎ早に出てきて覚えておこうと思うけれどダメでしたね・・・2回も見て2回ともそう思ったけれど見終わるころには忘れてしまっていました。

物語の最後の方は話題となった25・26話、およびAir/まごころを君に。を合わせたような現実世界と精神世界の内容を描いているなと思いました。僕はめっちゃ好きです。

終わりに

本当は、日付が変わる前にある程度見直して、足りないところは足したりしたかったのですが、温度感が大事かなと思うので一旦このままで投稿します。乱筆をお許しください・・・。本日(3/14)は2回見たのですが、実はまだムビチケが2枚ほどあり、少なくとも2回は見ます!あと、自分で満足するまで他の考察動画とかは見ないようにしようかなと思います。まだまだ楽しみたいので。(他の人の考えをいたずらに入れてしまうと、固定観念に囚われるので・・・)

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