水面、さいはて、Escape

誰もいなくていいのにだれかいてほしいとかおもう。誰もいなくていいのにだれかいてくださいとかおもう。おもってしまうぼくのことを僕が殺したいから、刺殺したいので、視察しています。を、試みているのです。応答なんてなかった。(ことにしてしまいたかったな。)だってそれでいいので。それで良かったんだ。(それで、なに?そんなのなにもよくないよ。)でもさ、僕はやっと。ここに、来たんだ。

心中に揺らぐ水面はらくえんのようでさいはてである。誰も、誰もいない。いてたまるものか。白いドアはもうなくしちゃって、向こう側からのドアの形をした物だけがそこにとどまりつづけている。ぼくはそれを知っていて、知っているから、だれか、だれか来てよ、って、思ってしまって、いけない。僕のことを困らせたくない。僕として生きる、生きようとする僕のことを、ぼくの存在のせいで困らせてしまいたくない。いなくなりたくない。いなくなりたい、のに、に。2。ぼくだけでよかった。でもだめだった。(ごめんね。)(ごめんなさい。)声はもう届かないから、糸電話で交信をこころみる。なんとなくかわいくしたくて、薄い水色のリボンで蝶々結びをする。わたし、しってるよ。ぼくは薄い水色。ぼくは。ぼくはずっと。ここに

などと供述しており




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