水槽、雨、金魚と木漏れ日

あたまおかしくなっちゃったぼくのわたしとしての生をなす術もなく成してきた私と僕の存在の価値など知らなくていいのでですこの心臓は心拍は今も刻々と刻まれていて時計がぐるぐる回っても全部何も信じられなかった私は確かに生きていた息をしていたいきを、していた、していたのです水槽の中の金魚も小さな鯉もいつのまにかいなくなって大好きなあの子たちいつのまにかあえなくなっちゃってそれでも私は生きていた息をしていたのですどうやら迷い込んでしまった、のではなくこちらとしての道標はなくとも私は確かにここに有るし僕として存在していますのでしているのです確かに。したたかに。なりたい。なってゆきたい。所存です。健康になりたい元気になりたい日々を抱きしめるように抱きしめられない日や時間はあってしまうけれどご飯は美味しく食べたい笑っていたい太陽のひかりをうっとうしく思いたくない日光浴をしていたい傘はささずとも雨の中散歩をしていたいレインコートを羽織って、透明な、クリア素材の、あるいは青か水色の、それでわたし、私、わらっていたいのだ、微笑んで、いたいのだ、ぼくと僕が笑っていられる毎日にしたいのだ、ので、そのために、今日の私ができることをかんがえる、のです。考えるのです。考えすぎても疲れて疲れ果ててしまうので閑話休題という言葉を時を設けたい。カレンダーは月が変わったら時間を経たずしてめくりたい。明日を迎えたい。明日を迎えたいよ。元気になりたい健康になりたい。私、笑っていたいよ。わらっていたいよ。いたいな。ここに。いるんだよ。ここに、 います。ここにいます。

雨はいつまでも降っていてはいけないねと、太陽が顔を出さないといけないね、と、あなたはそう言って、わたしは、ぼくは、私は僕はただ、優しく心地よい雨の中に籠っていたいだけなのだ。揺籠としての    。でも誰にも言いたくないし書きたくもないな。書いてしまっては。ああ。あああああ。あああ。傘、さしたくない。でもささないと濡れてしまうからさしてた。うずくまっていた。学校に行きたくなくて家にも居場所がなかった。居場所なんてどこにもなかった。見つけていくしかなかった。だけどそれも虚だった。空を満たそうとしてしまうこの脳が体がわたしたちをいつまでも蝕む。蝕まれていく。それが良くないものだと知っているはずなのにポテトチップスは食べたくなってしまうのですがカップラーメンの3分はずっとずっとまえより早く感じる。うどんの5分も早く感じる。あんなに楽しみに待っていたのに。昔お正月のときしかカップ麺食べさせてもらえなかったね。だから好きだった。だから好きだったのに。

空白にさす木漏れ日の玄関でひなたぼっこしていたんだよ。黒猫に、なっていたんだよ。うたをうたうのがすきだったんだ。無邪気に笑っていたんだ。ぼく。でもそのぼくはもういなくて。あのときのぼくももういなくて。いるのに、いなくて、いないのにいて、あたまがおかしくなる、なる、なった、なったから、僕がこうして優しく頭を撫でている。

今はまだ雨の中にいたい。それがいつまでになるのかはわからない。みえないことをかんがえたってしかたがない。だけどその上で僕はしたたかにやさしく日々を過ごしていきたいのだ。生きていたいのだ。僕は。

生きていたいのだ。

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