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源流と河口をいったりきたり

 雨です。梅雨入りしたそうです。
 河口の自宅のキッチンの流しには4日前から種もみが水につけられています。そのことをfacebookに投稿したら農家さんの知り合いから流水につけるのが腐らなくていいよと助言がきたので、水道の蛇口をゆるめて部屋の中はぽたぽた音が外の雨の音とプラスされて響いています。

 昨年やっていた源流の棚田の田んぼは水がたまりにくいことや、水の管理のむつかしさからいったんやめて大豆をまくことになりました。今年は米作りはしないのかな、と思っていたのだけど、源流で羊を飼っているクマさんが田んぼを実験的に始めるというので、一緒に参加させてもらうことになりました。米作りできるのはうれしいです。しかも羊エリアの一番下の棚田なので、羊とも触れ合えてめちゃくちゃうれしい。羊は最初だけ寄ってきてくれますが、すぐに飽きてどっかへ行ってしまいます。羊は食べることに忙しそう。ずっと食べています。なので私のそばにずっとは居れないのでしょう。田んぼをすることになった場所は、すすきがはびこっていたところで、羊に食べられて、でも強力な根っこは点々と残っています。
 私はまずは根っこを取り除く作業に没頭しました。スコップを根っこの周りにグサッと差し込んで、てこの原理でぐうーんと持ち上げるとべりべりと根っこがはがれます。そのやり方で周囲をやっつければ掘り返せる場合もありますし、大きすぎる根っこは全根っこをはがしきることは無理なのでそのまま置いておきました。とにかくスコップをぐさっとさしこんではぐいーんとやる。それを延々繰り返していました。
 昨日は河南町で山羊をかっている中林さんが手伝ってくれたので、くまさんも含めて3人で根っこを取り囲んでぐさっ、ぐいーんをやると、もののみごとにどんどん根っこがはがされて行きました。はやい!なおみちゃんも合流して、私は遅れて源流に到着したげんきさんにてんぷらを揚げるために抜けたのですが、めちゃめちゃ進んだようです。とにかく、今年も米作りができそうだし、続きそう。

 昨年の1月から私は車で2時間近くの場所にある金剛山の周りの小さな山の源流あたりにある「水の杜」というところに週2で通うようになりました。まず自然の山の水が魅力でした。次に空気がきれい。そして人がいい。なんだか風通しがいい場所でした。同時に町の拠点がもう一つ始まることになったりして昨年は怒涛のような日々でしたが、いろんなことはそれぞれの形に落ち着き、また新たな春がこの田んぼ仕事から始まりそうです。

 自分が向かっている何か。それはずっとぼんやりとおぼろげに見えていたり、見えなかったりします。わかった気がしてもすぐに忘れるし、わからなくなる。そういう性質なのでもう慣れてきたのですが、記録してみたり、書いてみることで整理してみたい気がしていました。昨日は別のことのためにnoteを開いたのですが、思いがけず自分のアカウントを作りたくなってしまいました。このタイミングで、何も考えず書きたいことを書いてみようと思っています。


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