過去と現在とDf.
どうもご無沙汰しております、しぐれそうです。
久しぶりのnoteになります。
最後にいつ記事書いたっけなって前回の投稿の日付見たら、何と2ヵ月以上も前です。だいぶnote書いてなかったですね自分(笑)
でも書きたいことはまだまだあるので、今後はもうちょっとペース上げて頑張っていこうと思います。
前置きはこの辺で。
さて、今回は僕が愛してやまないカメラ、Nikon Dfについての記事になります。
Dfユーザーとなって1年以上経った僕個人のDfに対する所感や思いを書き綴っていこうと思います。
短くまとめたかったですが、またちょっと長文になってたり、まとまりなかったりな記事ではありますが、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
Dfについてちょっとだけ説明.
Nikon Dfは、2013年12月に発売されたニコンのフルサイズデジタル一眼レフカメラです。
ニコンのデジタル一眼はデジタルの意味を持つDの後に数字が来て、頭の数字と桁数でカメラのグレードや立ち位置を表しています。
例えば、
一桁→D〇 フラッグシップ
三桁→D○〇〇 ハイエンド・ミドル
四桁→D○○○○ ミドル・エントリー
すごくザックリですがイメージとしてはこんな感じです。
(以前はD二桁機もありました。最近だとミラーレスモデルにZ50という機種がありますね。)
更にニコンのカメラは、FXフォーマット(フルサイズ)、DXフォーマット(APS-C)とセンサーサイズによって分けられています。
では、Dfの立ち位置はどこに当たるのでしょうか。
まずは、Dfのfって何ぞ?と言う話で、このfは、″fusion″の略で、メーカーHPの言葉を引用すると、
「精密機械の感触と高品位画質の″融合″」を意味しているそうです。
ますます謎の立ち位置に思えますが、とりあえずニコンのラインナップでも特別なカメラ、言い換えれば、どのラインにも属さないオンリーワンのカメラです。
Dfを手にするまで.
以前の記事でNewFM2との馴れ初めを紹介しました。
その際、初めて購入したニッコールレンズがAiNikkor50mmF1.2Sというレンズなのですが、ある程度フィルムで撮っていくうちに、今度はデジタルで撮ったらどんな風に写るんだろうという興味が湧いてきました。
というより、解放F1.2でオールドレンズの描写を撮影枚数を気にせずに撮りたかったのです。
さて、ニコンファンならびにカメラ好きの皆さんで知らない方はまず居ないかもしれませんが、
ニコンのFマウントは登場から60年以上経つ今なお採用されています。
これだけ長らく採用されているマウントって、他にライカMマウントくらいじゃないでしょうか。
そのため、ニコンのデジタル一眼レフ機でマウントアダプターを使わずとも、オールドニッコールレンズを堪能できます。
(ニッコールレンズの歴史も非常に長く、それ故製造された時期によって機構が異なる為、同じマウント径だからといって全てのレンズが現行機で使えるわけではありません。ちょっとここら辺の話になると複雑なので割合します。)
当時、僕が求めたニコンカメラ像は以下4つです。
・どうせなら大体のニッコールレンズに対応したデジタル一眼レフカメラが欲しい。
・見た目がクラシカルでカッコいいカメラ。
・現行機で新品で購入できる。
・シャッターが気持ちいい。(特にココ重要)
この条件で当てはまる一台はもう言うまでもなくDfでした。
初めて量販店でDfのシャッターを切った時、とにかく気持ちよかったのを覚えています。
ただし、Dfを買うにあたっていくつか問題がありました。
一つは、Dfがなかなかいいお値段することです。
カメラ自体新品で買おうとすれば結構な額になりますが、Dfはまた格別です。
発売が2013年で値段が落ちたとはいえ今でもボディ単体で20万程します。
そしてもう一つの問題は、僕がキヤノンユーザーだったことです。
他にコンデジでX100Fも所持してましたが、こちらはレンズが増える心配はありませんが、キヤノンとニコンの一眼レフを2台ずつ所持してたら、そうはいきません。
双方でレンズが欲しくなってしまいますし、そこまでの経済的余裕なんてありません。
もしDfを購入するなら、当時の相棒だったEOS6Dと数本のEFレンズを手放し、キヤノンからニコンへ完全にシステムを切り換えるしかありませんでした。
他にDfを買うのに躊躇した理由として、Dfが既に発売から時間が経過していたことです。
発売が2013年とそこそこ年数が経っているので、当然最近のカメラと比べるとスペック面で見劣りする上に、正直今どきのフルサイズ機で1600万画素はちょっと少ないのではないかと思うところがありました。
そんなこんなで、「Df欲しい!けど本当に買ってもいいものなのか・・・」と葛藤してた中、僕の背中を大きく押してくれたのが写真系YouTuberとして活躍されている、まきりなさんのDf紹介動画でした。
(まきりなさんの動画は本当にカメラと写真愛に満ちているので是非観てほしいです。)
まきりなさんの動画を観てから購入までは本当に早かったです。
ちょうどその頃マップカメラでDfが新品でだいぶ安く売られてて、これはもう買うしかないなと思い、ずっと手放すことに躊躇してたEOS6D(こちらも本当に良いカメラでした)とEFレンズ数本を思い切って下取りに出して、念願のDf購入に踏み切ったわけです。
これが僕のカメラライフのひとつの分岐点、本格的なニコンの始まりと同時にキヤノンとのお別れの瞬間でした。
写真を撮る喜びを教えてくれるカメラ.
さて、万を期してDfをお迎えしてから今まで愛機として使用して早1年4ヵ月経ちました。
そんなこれまで使ってきた率直な感想を一言で表すと、
本当に最高です(語彙力)。
シャッター速度やISO感度を直感的にダイヤルでグルグル回す動作がフィルムカメラを触っているようで楽しいし、やはりシャッターがとにかく気持ちいい(何度も言いますがココ重要)。
あと、撮って出しの絵が色鮮やかで綺麗です。個人的に結構好きな色で出力してくれます。さすがニコンのフラッグシップ機であるD4と同じ画像処理エンジンを搭載してるだけあります。
それと、画素数が少ないことを使う前まで不満点に上げてましたが、実際使ってみると1600万という画素数は写真をPCで管理する上では丁度良いデータサイズで扱いやすく、プリントする場合も、個人的にA4サイズまでなら問題ないと感じています。まあA4サイズ以上印刷したことありません(笑)
このように、とても大好きになったDfなのですが、ヒトにオススメできるかといえば答えはノーです。
なぜか。以下に理由を書きました↓
・カメラ補助に乏しい
直感的に操作できるのが魅力ですが、逆にカメラ任せに撮る撮り方は苦手です。AFは付いていますが、測距点が35点しか無い上に中央のみ配置と決して良くはないです。AFでバンバン写真撮りたい方には向いてません。
・ファインダーが見ずらい
視野率100%はありがたいのですが、思った以上に暗いです。
それ故、解放で撮る場合ピント合わせがちょっと辛いです。
せっかく多くのオールドニッコールレンズに対応しているのなら、
もう少しマニュアルでのピント合わせがしやすいファインダーにしてもよかったのではと思ってしまいました。
(一応ピントが合っているか分かるようにフォーカスエイド機能は付いてますが、僕はあまりアテにはしてません。)
・グリップが浅い
フルサイズ一眼の中では軽量な方ですが、このサイズだと正直グリップが浅く、握りづらいです。
この点は特に不満に感じています。
(僕は社外品の外付けグリップで補っています。)
更に挙げればDfには動画機能が付いてません。
現行のデジ機で動画機能が付いていないなんてまずあり得ないので、カメラで動画を撮ることを前提にされてる方には特におすすめしません。
ざっくりと書きましたが、そもそもこのカメラを求めるユーザーはAF性能だったり動画だったりは求めていないと思うので、その辺りは気にしなくても良いかとは思います。実際、僕はマニュアルで写真を撮る前提で購入したので気にしてません。
動画に関して言えば、撮れないということは逆にスチルのみに専念させてくれるシンプルさがあります。
あくまで個人的な意見になりますが、不必要な機能はなるべく無い方がカメラ的にもユーザー的にも良い気がします。
ただし上記でも書いたように、ファインダーとグリップに関してはちょっともう少し何とかならなかったかなと思います(笑)
冒頭で、Dfのfの意味について触れましたが、個人的にDfとは、過去と現在のニコンを繋げるカメラと捉えています。
当時の技術で作られたニッコールレンズが再び現代のカメラで蘇る。僕はそこにロマンを感じずにはいられません。
実際、オールドニッコールは現代のレンズ相手でも充分通用する絵を切り取ってくれます。
基本的に優等生なニッコールレンズ達ですが、それでもレンズによって色ノリや解放描写の癖は出ますので、その味を楽しむのもご賞味のひとつです。
・写真だけを撮ることに専念したい。
・フィルムカメラのように写真一枚一枚を撮る過程を楽しみたい。
・けど、フィルムカメラだと敷居が高いからもうちょっと気楽に撮影枚数を気にせず撮りたい。
等と思っている方にとって、Dfはカメラ選びの一つの選択肢に入るのではないでしょうか。
長々と書いてきましたが、僕はDfのシャッターフィーリングだけでも買う価値があるカメラだと思ってます。
いや本当に気持ちのいいシャッターなので、もし店頭等で触れる機会があれば触るだけでなく、是非一度シャッターを切ってもらいたいです。
余談ですが、僕がnoteを書いていなかった2ヵ月の間、世の中が大きく変わりました。ライフスタイルの変化はもちろん、写真を撮る方にとっては色々と辛い期間だったと思います。
今後も、もしかしたら色んな制限がある中での写真ライフになるかもしれませんが、それでも自分なりの楽しみ方を模索しながら、写真を続けていこうと思っています。
それでは最後にDfで撮影した写真と共に、書き納めようと思います。
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございました。
それでは。 しぐれそう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?