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重要文化財(建造物)について、生成型AIに聞いてみた【ChatGPT Q&A】

 目下、私が最近気になっていることについて、アメリカの人工知能研究所「Open AI」が開発した生成型AI「ChatGPT」と対話してみたやりとりを、以下にメモしておきたいと思います。

 今回のテーマは「重要文化財(建造物)について」。

 筆者の質問(以下「Q」)に、ChatGPTが回答(以下「A」)をしています。対話時のバージョンは「ChatGPT Jan 30 Version」(2023年)です。

▶︎Q1.「文化財建造物の有効な活用方法について教えてください」

A. 文化財建造物の活用には、様々な方法があります。以下はいくつかの有効な方法です。

1. ツアーや観光活用
 文化財建造物は観光客にとって魅力的な観光スポットとなります。ツアーや観光業者はこれらの建造物を利用して観光客向けのツアーを開催することができます。

2. 展示会やイベント開催:
 文化財建造物は、展示会やイベントの開催場所として利用することができます。これにより、建造物の歴史や文化に関連した情報を広く伝えることができます。

3. 商業的な利用
 文化財建造物は、レストランやホテルなどの商業施設として再利用することもできます。これにより、建造物を維持する費用を確保することができます。

4. 学術研究
 文化財建造物は学術研究のための場所としても利用することができます。建造物の歴史や建築技術に関する研究などが行われます。

 これらは文化財建造物のいくつかの活用方法ですが、建造物によっては特別な使い方があるかもしれません。
 また、これらの活用方法は適切な保存や管理が行われていることが前提であることにも注意が必要です。

▶︎Q2.「重要文化財に指定されている建造物は、活用するうえでの制約が厳しく、維持管理費用を賄うことが難しい現状にあります。どうすればこの現状を改善できますか?」

A. 重要文化財建造物の維持管理費用を賄うことが難しい現状を改善するためには、以下のような方法が考えられます。

1. 公的な資金援助
 政府などが重要文化財建造物の維持管理費用を負担することがあります。また、文化財建造物を保護する団体などからも資金援助が受けられます。

2. プライベートセクターとのパートナーシップ
 商業的な施設や観光関連の事業者とのパートナーシップを結ぶことで、重要文化財建造物の活用を促進し、維持管理費用を賄うことができます。

3. 建造物の再利用
 重要文化財建造物を再利用することで、維持管理費用を確保することができます。例えば、レストランやホテルとして再利用することができます。

4. ボランティア活動
 重要文化財建造物を維持するためのボランティア活動も有効です。ボランティアグループが建造物の清掃や修繕活動を行うことで、維持管理費用を削減することができます。

 これらは重要文化財建造物の維持管理費用を賄うことが難しい現状を改善するためのいくつかの方法ですが、具体的な対策は建造物や地域によって異なりますので、適切な方法を探し出すことが大切です。

▶︎Q3.「重要文化財の建造物について、公的資金に頼ることなく、修理や維持管理を行っていく方法を教えてください」

A. 重要文化財の建造物を公的資金に頼らずに修理や維持管理する方法には、以下があります。

1. プライベート・セクターとのパートナーシップ
 建造物の所有者や地域のビジネスなどのプライベート・セクターと協力して、修理や維持管理費用を賄うことができます。

2. ボランティア活動
 地域のボランティア団体や個人などが、修理や維持管理に関わることで、負担を減らすことができます。

3. トラベル・ツアー
 観光客による料金収入を生み出すために、トラベル・ツアーなどを開発することができます。

4. グラント
 グラントや資金調達のキャンペーンなどを行い、修理や維持管理費用を賄うことができます。

5. 地域コミュニティの支援
 地域コミュニティを巻き込んで、修理や維持管理に関わることで、負担を分担することができます。

 これらの方法を組み合わせて、公的資金に頼らずに重要文化財の建造物を修理や維持管理することができます。

▶︎Q4.「重要文化財の建造物に、多くの若者を呼び込むための方法を教えてください」

A. 重要文化財の建造物を若者に向けて魅力的にアピールするためには、次のような方法があります。

1. イベント開催
 重要文化財の建造物を舞台にした音楽ライブやアート展覧会などのイベントを開催することで、若者にとって魅力的な空間を提供することができます。

2. コミュニケーションツールの活用
 SNSなどを活用して、重要文化財の建造物に関する情報を発信し、若者にとって魅力的なコンテンツを提供することで、若者の関心を引くことができます。

3. 学生向けツアーの開催
 重要文化財の建造物を巡る学生向けツアーの開催や、ワークショップなどを通じて、若者に歴史的建造物に対する興味を引き出すことができます。

4. モダンな利用方法の提案
 重要文化財の建造物をモダンな利用方法で再利用することを提案することで、若者にとって魅力的なスペースを提供することができます。

 これらの方法を組み合わせることで、重要文化財の建造物に対する若者の関心を高め、多くの若者にとって魅力的なスペースとなることができます。

▶︎Q5.「重要文化財の建造物に、多くの外国人観光客を呼び込むための方法を教えてください」

A. 重要文化財の建造物を外国人観光客に向けて呼び込むには、次のような方法が考えられます。

1. 観光宣伝活動
 重要文化財の建造物を含む地域を外国人向けの観光地としてアピールするために、地元観光協会や観光局などが行う宣伝活動を通じて広く周知することが重要です。

2. 外国語対応
 外国人観光客が安心して見学できるように、重要文化財の建造物においては外国語対応のスタッフを配置したり、外国語版のガイドブックを提供することも大切です。

3. イベント開催
 重要文化財の建造物を舞台として、地域特有の文化や歴史を披露するイベントを開催することで、外国人観光客にとって魅力的な観光地としてのアピールができます。

4. パッケージツアーの開発
 重要文化財の建造物を含む地域を巡るパッケージツアーを開発することで、外国人観光客が簡単かつ安全に訪れることができます。

5. オンライン宣伝
 グローバルな観光客をターゲットにするために、重要文化財の建造物を含む地域のウェブサイトやSNSなどを活用したオンライン宣伝を行いましょう。

【Feedback / 生成型AIと対話をしてみて感じたこと】

 今回、重要文化財(建造物)について、生成型AIにいろいろと質問をした理由。
 それは現在、私が仕事で携わっている国指定重要文化財「旧鈴木家住宅」の整備事業を進めていくなかで、文化財建造物の保護の業界にはびこる根深い問題に出くわすことが数多くあったからでした。

 国が国宝や重要文化財などに指定した文化財建造物は、その希少性や歴史性などを守るために、公的資金を使った保護がなされます。

 しかし、その多くが多額の支出(建物修理費や施設維持管理費など)をまかなうだけの収入(入館料やサービス対価など)が見込めず、金銭面的には赤字経営を前提とせざるを得ない現状に陥ります。

 さらに、原則として昔の建物の形態を変えてはいけないなどの厳しい制約によって、収益性のある飲食や宿泊などのサービス提供ができる施設に改修することも難しいことが多く、建物所有者の負担は大きいです。

 この状態を所与のものとして慣れきってしまった文化財建造物の保護に携わる一部のステークホルダーたちは、今回、生成型AIに聞いたような質問をしてみても、有効な答えが返ってこないどころか、口論になってしまうことさえあるぐらいに、事態は深刻です。

 そうした背景をふまえた上で、真に持続可能な文化財建造物のあり方を考えるのであれば、今回、生成型AIと対話したような前向きな議論が、これからの時代にはより一層必要になってくると思います。

 なお、文化庁が運営する「国指定文化財等データベース」をみると、2023年2月現在、国宝及び重要文化財に指定された文化財建造物の数は、日本全国あわせて2,575件(内 国宝229件、重要文化財2,346件)にものぼるとのこと。

 これ以上、国や地方自治体の財政状況を悪化させないためにも、単なる建造物の保護に留まらない有効な活用方法を考えていくことこそが、本当の意味での文化財の価値を生み出すことにも繋がるのではないでしょうか。

 縁あってこの重要文化財(建造物)に携わることになった以上、道のりは険しそうですが、できる限りの最善を尽くせるよう、引き続き、がんばっていきたいと思います。

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