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計画通りにいかない人生だからこそ、計画を立ててチャンスをつかめ!

最近、中高生や就活生にキャリアセミナーの講師として、キャリアのお話をする機会がありました。
とくに就活生には「目標を立てましょう」とお話してきます。自分が「どうありたいか」から逆算して、今すべきことを明確にしてもらいたいからです。

しかし、人生は計画通りにいかないもの。
計画を立てたって意味ないんじゃない?と思う人もいるかもしれません。

前説『私のキャリアは全然逆算できていない』

私が新卒で人事になったのは、まったく予期していない出来事でした。
業界も職種も違うものを考えていましたが、内定がない状態で年越しをすることになりました。
就活でさんざん自己分析や「10年後の自分」を考えてきましたが、ゼロからやり直すこととなり、自暴自棄にもなりました。

しかし、たまたまハローワークで見つけた新卒で人事(当時は「事務職」に惹かれていました)の求人票を見つけ、応募したところ滑り込みで内定をもらうことができました。

その後の簡単な経歴は下記の記事をご参照ください。

ラッキーと言われるとその通りなのですが、ラッキーを掴むためには準備運動は必要です。

そこで、今回お伝えしたいのは「プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)」という考え方です。

プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)とは

この理論は、1999年にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ先生が提唱したキャリア理論です。

この理論のポイントは下記3点です。

・キャリアの8割は偶然の出来事によって形成される
・その偶然の出来事を利用して、キャリア形成に役立てる
・自ら偶然の出来事を引き寄せるよう働きかけ、積極的にキャリア形成の機会を創出する

(参考:プランド・ハップンスタンス|日本の人事部

コロナ禍によって、予測不可能な事態がより身近に感じるようになり、注目されている考え方です。

私が人事という天職に出会えたのは、第一志望だった業界・職種がことごとく不合格になりどん底に落ちた(ように感じた)出来事がきっかけです。
派遣社員や大学院進学なども考え始めていましたが、ハローワークに行くという行動をしたことによって、偶然、正社員を諦めるなと背中を押してくれる職員さんに出会うことができました。

このように偶然を引き寄せるためには、次の5つの行動指針が重要です。

VUCAとは (4)

計画を立ててもその通りにいかないかもしれませんが、まずは行動してみることで偶然チャンスに巡り合えるかもしれません。

チャンスの神様は前髪しかないと言われれますが、5つの行動指針をもって常に準備運動をしておけば、前髪も簡単に掴むことができると思います。

目標は変わってもいいから立てましょう

目標は3~5年計画くらいを目途に立ててみることをオススメします。
「いつまでに・どうありたいか」を具体的に考えておくと、やるべきことが設定できるようになります。ゴール逆算で今日、今、何をすればよいのかわかると、一歩進みやすくなりませんか?

目標の立て方は別のnoteで記載しましたので参考にしてください。

目標を設定したら、絶対に変えてはいけない・達成しなければならないと思ってしまうかもしれません。
しかし、環境が日々変化していく現代において、自分要因ではなく外部要因で目標を達成できなくなるときも出てきます。
外部要因は自分でコントロールすることができないので、変えるなら自分の目標・行動しかありません。

期限を延ばしたって、ToDoを変えたって、目標自体を変えたって、いいんです。大切なのは、行動し続けることです。

コロナ禍で思った通りの人生を送れていない人が多くいると思います。
航空業界やホテル業を目指していた学生さんが途方に暮れているのを目の当たりにしました。
わざわざ日本に留学までして航空業界を目指していたのに募集がなくなってしまい、VISAを取得しようにも職種が限られているので、事務職等の他職種では就職できず、航空業界に何とかして入るか帰国して学生をやり直すかという選択を迫られている留学生もいます。
ANAやJALには新卒で入社できなくなったかもしれないけど、自分はどうありたいかを再度考えて進んでいけば、どこかでチャンスに巡り合えるはずです。

チャンスは偶然なので、絶対に巡り合えるとは言えませんが、行動しなければ巡り合える確率が落ちるでしょう。
「起死回生」という言葉があるからには、そこそこの人たちがチャンスに巡り合えています。

ピンチをチャンスに変えるために、他の人はどう行動してきたのかについては、「しごとば劇場」内インタビュー記事から読み解いていただければ幸いです。

今回はここまで!次回もお楽しみに。

【宣伝:新しいインタビュー記事がUPされました!】

仕事人間で他人の気持ちを察するのが苦手な皮膚科の先生が、コミュニケーション術を勉強したり不平不満を吸い上げる仕組みを作ったりして改善したお話です。ぜひご一読ください。


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