理念でつながる世界 (vol.4 / shop)
洋な雪と和な雪
「アメは夜更け過ぎにユキへと変わるかもしれません。」
伸びをしながら窓の外に目をやると、ぼくの視線を追ってジョンソンが言った。夕方から雨になるとは思えない青空だったがジョンソンがそう言うならそうなんだろう。
じゃあ今夜はクリームシチューかみぞれ鍋だな。
目が覚めたばかりで夕食のことを考えられるのは休日の贅沢だ。
まもなく届くはずの野菜次第できめよう。
ジョンソンが淹れ始めたコーヒーの香りに誘われて布団から脱出した。
食料品のデリバリーサービスなんて、