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建築設計における生成AI活用の試み

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建築設計分野における生成AI(Generative AI)の活用によって、革新的なデザインの創出や自動化・効率化、そして持続可能な建築の実現を目指しています。
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画像生成AI(Krita)でプロポーザル提案書のイメージパースを生成(試行その2)

前回の続きです。今回もプロポーザル提案書の挿絵というか、線画パースやCGパース、AIによる生成画像や写真などを元に、Krita+krita-ai-diffusionプラグインでペン+水彩画風のイメージパースを手早く作成する方法を模索しています。 作成元の写真です。写真でなくても、CGパースやAIによる生成画像を元に作る場合も考えられますね。 前回の試行を踏まえ、今回は画像生成モデル、3つのLoRA、プロンプトの組み合わせを工夫して、作成元の写真に添景などを追加しながら、ペ

画像生成AI(Krita)でプロポーザル提案書のイメージパースを生成(試行その1)

以前ポストした、「Kritaで線画から建築パースを生成してリアルタイムで点景を加える」の続きです。今回は、プロポーザル提案書などに掲載するイメージパースを画像生成AIで作成するシナリオとして、以下の様な手順を考えてみました。 Kritaによるイメージパース生成の大まかな手順 手書きスケッチ、BIMソフトなどから線画パースを作成 設計初期では、BIMモデルに適切なマテリアルが設定されていないことがあり、レンダリングしても綺麗な絵にならない。だからと言って、マテリアルを設定し

Kritaで写真を元に建築パース生成し、リアルタイムで点景を加える

面白いので、しつこく Krita AI Diffusionで遊んでますがw、今回は、参照元の写真と良く似た画像をControlNetのRefarenceで生成させ、その上にペンタブレットで子供や植栽などの点景を描き足しています。 下が参照元の写真です。プリプロセッサの強度を30%程度に設定し、写真を元に画像を生成させます。 下が生成された画像です。参照元の写真とは少し細部が異なっていますが、強度が低すぎると、描いたスケッチがそのまま出力されてしまいます。 参照元の写真と

Kritaで線画から建築パースを生成してリアルタイムで点景を加える

調子に乗って、今回は、Revitから書き出した線画パースからレンダリング風画像を生成し、ペンタブレットで人物や植栽などの点景を描き足して、リルタイムに反映させながら建築パースを仕上げる、というシナリオで試してみました。 krita-ai-diffusionではレイヤごとにプリプロセッサを変えることができるので、線画パースと点景はレイヤを分け、線画パースには「Line Art」、手書きの点景には「Scrrible」を適用して、ライブペインティングしています。 天井やディテー

Kritaのライブペインティング機能で建築デザイン(試行)

前回は画像生成AIの王道wで、かわいい女の子の絵を描いてみましたが、今回は、建築デザイン案やイメージパースが作成できないか試してみました。 CheckpointやLoRAを選択し、画像生成したい建物の用途やスタイルなどをプロンプトとして与えてペンタブレットでスケッチをすると、下の動画のように、リアルタイムで建物のパースが生成されていきます。 現状では、checkpointやLoRA、プロンプトの選択や組み合わせなど、画像生成AI特有の面倒臭さもあって、なかなか思ったような