Σリーグ第二期第14節奈落の王選手インタビュー

L「今回は見事トップを獲得されました、Luna de esperanza所属奈落の王選手にきていただきました。トップおめでとうございます!個人2勝目となりましたが、今のお気持ちをお聞かせください。」


奈落の王「ありがとうございます。
るなすぺは第6節終了時点で327.7の2位でしたが、第7節~13節までは全部マイナスで遂にはマイナス圏まで沈むという憂き目に遭っていました。個人2勝目は勿論嬉しいですが、チームの低調にストップをかけられたのも有って非常に価値有る1勝だったと思いますね。」

L「チームを救う見事な一勝でした!では早速試合を振り返っていきましょう。」

L「まずは親番、上家から出た2pをチーして三色や混全帯么九の見える仕掛けをされました。こちら積極的な仕掛けに見えたのですが、この局の進行について教えてください。」

奈落の王「勿論、門前で三色や純全帯么九が仕上がれば高くて見栄えも良いんでしょうけど、1sが既に2枚見えのこの状況で2pをスルーして門前で粘ったとして、役が崩れる嬉しくないツモが多過ぎます。また、愚形まみれなので先手も取れず、この局の加点チャンスは絶望的でしょう。
であれば、るかさんから出た急所の牌を鳴けるようにしつつMAX5800を目指すムーブをした方が、親番の姿勢として正しいと判断しました。
ただ、仕掛け倒れ覚悟の苦しめの仕掛けではあることは確かなので、手牌を短くし過ぎないよう、2副露目は1sだけ鳴く予定でした。」

L「なるほど、1sだけ鳴くというのも非常にバランスのとれた判断のように思えます!」

L「続きまして2着目で迎えた親番、染め手、あわや小三元、大三元の見えるチャンス手を混一色狙いの進行をされ、見事7700点の加点に成功されました。こちら大胆に混一色を目指されましたがこの局の進行についてお伺いできますか?」

奈落の王「手牌が索子混一色になりたがっていたので、萬子・筒子は全部不要牌と捉えていました。…というのは半分冗談で、この手は十中八九鳴くので、萬子・筒子の塔子を手の中に組み込むと打点がショボ過ぎて、和了った所で全然楽にならないんですよね。チャンス手を自分で潰して、次局寧ろ他家にチャンスを与えてしまうまで有る。この手は最低でも白・混一色、MAX48000を和了って決め手にするという考えでした。
なお、配牌で既に混一色4.5ブロックはできていたので、初打8sとして迷彩も若干考えましたが、上手ぶって8s周辺を引いて和了りを逃す方がギルティーと判断して素直に索子以外を河に並べました。
その後、1sポンの後に7巡目に36s待ちの7700を張ったのですが、この後にもし中が出てもスルーする予定でした。この時点で既に自分の河は索子混一色濃厚なのですが、それでも現状の1副露維持と中ポン打4sを含む2副露とでは、他家からの警戒度は相当差が有り、出和了り率に直結すると見ていました。打点も7700は供託積み棒込みで9000点の収入でも十分ですしね。」

L「なるほど、打点を上げる選択もあるのかなと思っていたので非常に勉強になります。」

L「続きまして南3局、上家からの早い立直を受けて見事七対子の聴牌を取られていた中、生牌の1mを勝負という判断をされました。こちら辞める選択肢もあるかと思うのですが、このプッシュでドラマが生まれました。この局の進行、そしてプッシュについてお伺いできますか?」

奈落の王「るかさんの3巡目立直宣言牌3sを夏八木さんがポンして索子混一色で闘う姿勢を見せていたので、夏八木さんがるかさんから直撃してくれるのが展開としては最高。るかさんのツモでも2000・4000までなら自分がトップ目で次局のオーラスを迎えられるので悪くないと思っていました。うずめさんに連荘されるのが最悪なので、るかさん・夏八木さんへの放銃を避けつつ、余裕が有ったらうずめさんに下ろす牌にも気を遣うといった道中の進行でした。
1mプッシュについては、刺さる形はシャボか単騎で、刺さる相手はライバルのるかさんだけと見ていました。これをオリて若し一人不聴だった場合は4000点差を詰められてしまいトップ率に影響すると考え、生牌なのは気持ち悪くはあるのですが、ラスト1巡で見合うプッシュと判断しました。
しかし、まさか海底牌7sで倍ツモまで有ったとは…。るかさんの7p2スルーの胆力が成せた展開でもあったと言えるでしょうね。怖い怖い。」

1mプッシュにより倍満が阻止された。


L「こちら最後の質問になります。南3局1本場なのですが、こちら対面がダブ南ポン、親が中ポン入っていた場面に上家からも立直が入り、宣言牌をチーしてカン4mの聴牌を入れられました。しかしすぐに7sを掴みオリを選択されたのですが、この局の判断について教えて頂きたいと思います。」


奈落の王「そもそも前巡の6sチー打3mも安牌が無いので一発消し込みで渋々聴牌を取ったという感じなので、この目に見えて残り2枚のカン4mでどこまでも押すぞという気は更々無く、オリられる見込みが立ち次第、店仕舞いとする予定でした。横移動期待ですね。
7sは夏八木さんには通りますが、るかさんの立直とうずめさんの仕掛けには通っていません。直前に夏八木さんが6pを通してくれて、3mもうずめさんの仕掛けが2度受けは考えにくいことからほぼ安牌とすると、手の内に2枚安牌ができました。自分以外3人ともプッシュする状況だと決着も早いでしょうし、安牌が増える確率も高いので6p→3mとオリるのが一番良いだろうと判断しました。」


約2秒ほどのポンラグ

奈落の王「それともう1点この局で言及しておきたいこととして、夏八木さんは序盤から5p4mと河が濃く、ダブ南ポン打中の後も4sツモ切り…と聴牌していてもおかしくない雰囲気でした。
その後、るかさんが切ったドラ1mに偽ラグとは思えない2~3秒程のラグがかかっていたので、「これは夏八木さんがドラ対子の良形で既に張っているな?」と見積もって以後は立ち回っていました。
もし夏八木さんが愚形待ちならドラポンして単騎転がししそうですし、そもそも5p4m→ダブ南ポン打中なので良形率が高そう ( 5pと4mを跨ぐ牌は通せそうと見ていた。前述の6sチー打3mとした理由もこれを含んでいる )。また、うずめさんは河の濃さ的にまだ張っているとは思えず、聴牌未満ならポンが入るでしょうから、ドラの所在は夏八木さんでほぼ確定だなと。
ネト麻特有のラグ読みがこの局面ではかなりの確度で活きたと思っています。
まぁこのスクショからだけだと分からないと思いますので、詳しくはるなすぺの控室配信のアーカイブをご覧下さい ( 宣伝 ) 。」

全人類アーカイブみましょう(宣伝)


L「さて14節、折り返しを終えましてLuna de esperanzaは+48.2の5位と好位置につけております。Luna de esperanzaのファン、並びにΣリーグ視聴者に向けて一言お願いいたします。」

奈落の王「今期のるなすぺは、サムネの影響も有ってか任侠ものの雰囲気が漂っており、違う意味で「ファミリー」だとか思われていそうですが…。
実際は、麻雀のスタイルは皆バラバラ、控室配信は毎回わちゃわちゃ。緩い雰囲気で非常に愉快なチームです。
残り6節、まずはレギュラーシーズンを通過できるよう油断せずに戦っていきたいと思います。引き続き応援して頂けましたら幸いです。」

L「ありがとうございました。Luna de esperanza所属、奈落の王選手でした。」

奈落の王@lordofthepit01


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