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現場で選曲する時に考えていること / ΣISAKA的DJのやりかた #6

0.序文

こんにちは、ΣISAKAです。ぼちぼちネタが切れてきたので何を書こうか頭を抱えていたところで久しぶりに思いついたネタがこれです。以前の記事でも書きましたが、僕は事前にセトリを作らずにブースに立ってその場で選曲してます。その中でどんなことを考えているか、そのことについて思い出せる限りで書いていきたいと思います。かなり個人的な考えなので参考にならないと思いますが、よかったらお付き合いください。

1.今まででうまくいった繋ぎを思い出す

これも以前の記事で書いた内容だと思いますが、家で練習したりしている時にできた綺麗な繋ぎで今の状況(イベントのコンセプトやその日の雰囲気など)を鑑みて使える手札がないかを考えます。そしてその繋ぎを実行する為に今この瞬間からどういった選曲を辿ればいいかを逆算していきます。そうすれば4-5曲は決まります。持ち時間が40分だとしたら、それで7分くらいは過ぎます。

過去に上手くいった繋ぎは自分の武器です(それが他の誰かがやっていたとしても自分の武器です)。その武器を使わなければ持ち腐れになってしまいますし、積極的に披露していきましょう。ただ、同じ繋ぎを頻繁に使うと「この人同じ曲しかかけないな」って印象を持たれる可能性もあるので、バリエーションを常に広げるように意識しておくと良いと思います。(それはそう)

2.自分が疲れた時はフロアも疲れている

自分でDJをしていて何となく「疲れたな~」と感じる瞬間があると思います。僕の体感ですが、この時フロアにいるお客様の大半が疲れていると考えた方が良いと思います。

「疲れる」と感じる原因はいくつか考えられますが、主に
・BPMの早い楽曲が連続している状態にある
・盛り上がる楽曲が連続で流れている
・BPM関係なく体を大きく動かす激しい楽曲がコンスタントに流れている


などが挙げられます。いい曲はいつ聞いても良いと感じる訳ですが、それに対してフロアが常に盛り上がりを見せるかといえば一概にそうとは言えません。お客様が疲れている状態であるならば一度落ち着いた楽曲を流すなど状況を一旦落ち着かせる為の流れを作るように意識しています。これもセトリを作らないプレイでなければできないことだと思います。セトリを組むとそれに沿って楽曲をプレイしていくことになるので、フロアが疲れた時の対応が難しいのではないかなと考えています。恐らくですが、セトリを組んでプレイしている方の中にはそういった場の空気を先読みしてセトリを組まれてる方もいらっしゃるのではないかなと思っています。エスパーかな?

3.現場で閃いた繋ぎは上手くいく

これは他の方も話されていることですが、現場で思いついた繋ぎは大抵上手くいきます。僕も経験上あります。現場でプレイしている時って極限までに集中力が高まっていることが多いです。その中でのひらめきは普段の生活で思いつくものよりも高度になるのだと思います。多分。セトリを組んでプレイしている時もどこかで閃く時があるかもしれません。その時は思い切ってセトリから逸脱したプレイをしてみるのもいいかもしれませんね。その後については責任を持てませんが・・・

4.どうすればフロアに人を戻せるか/フロアに人を戻す必要があるのか

これは前述の2に通じる話なのですが、フロアが疲れている時に「フロアに人を戻す努力」をするべきなのか「お客様を休ませる努力」をするべきなのか考える必要があると思います。フロアに人を戻す必要があるかないかについてはその場と自分が行いたいプレイのそれぞれを天秤にかけて判断しましょう。これに関してはその場次第なので場数を踏むと分かるようになるかもしれません。因みに僕はまだわかりきっていないと思います。

5.迷った時の選曲はフロアとレコボが教えてくれる

僕は自分の番手までフロアやお客様の流れを常に観察するようにしています。その中でどんなジャンルの音楽で盛り上がるのか、どの年代のコンテンツに反応しているかなど、盛り上がるタイミングの共通点を探すようにして、それを基に選曲をします。故に僕が苦手とする番手は一番手です。その場で探り探りで選曲しなければならないので・・・

そして、これはRekordboxにある機能なのですが、再生中の楽曲とキーやBPMが類似している楽曲を表示してくれる機能があります。これが結構便利で選曲に迷ってどうしても思いつかないときはここから楽曲を選んでいます。因みにこの機能では過去に何度も繋いでいる楽曲(練習などで同じ繋ぎを何度かしている場合)にその楽曲が表示されるようになります。これも便利で、自分の思いついたきれいな繋ぎをブラッシュアップするために何度も繋いでいるとそれがレコメンドされるようになって自分の考えた繋ぎを機会が覚えてくれるようになります。文明の利器凄い。

6.現場での選曲を後悔するのは終わってから

プレイ中に「今の繋ぎうまくいかなかったな・・・」ってことがあってもその場で反省しないようにした方が良いと思います。なぜならその後悔を引きずるとそれがプレイに出てしまいます。特にDJの場合それが音になって出てしまうので、お客様に対して失礼なことになります。どの分野においても同じだと思いますが、上手くいかなかったとしてもそれを反省したりするのは終わってからです。その瞬間は自分のプレーに集中しましょう。

7.ノリと勢いでとにかくやり通すこと

6でも書きましたが、ブースに上がったのならば最後までやりきりましょう。それがお客様や呼んで頂いたオーガナイザーの方への最低限の礼儀だと思います。僕も以前プレイ中に大きなミスをして、後悔しながらその後のプレイがグダグダになって終わってからまた後悔するということをしたことがあります。今思い返すとその日のプレイはお客様に対して最低限の礼儀すら守れていなかったということになります。今でも思い出すと後悔の念でいっぱいになります。
そこであらためて考えたことは「とにかくやりきること」を実行することです。変な話何でもいいから自分の持ち時間を使い切ること。本当に最低目標ではありますがこれを意識しておくだけでもプレイが変わると思います。

8.あとがき

今回はセトリを組まないでDJをやるときに自分が考えていることを何となく書き連ねてみました。もしかしたらこれ以外にも無意識的に考えていることがあるかもしれませんが、あったら随時追記していきます。何か参考になる部分があれば嬉しい限りです。

そういえば先日久しぶりに映画館に行きました。以前1席間隔で空席を作っているという話を聞いていたのですがそんなことは無く普通に隣に人が座った状態で見ていました。まあ皆前向いてるから別に関係ないってことなんでしょうね。人がいない方が落ち着いて見られるのですが、人気作でしたし仕方なし。今後も一人で見に行くときには隣が通路の席を積極的に取っていきたい。音的には真ん中に座りたいのですが皆来ますからね・・・
以上余談でした。それではまた次回。

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