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ヘッドホンの選び方/ΣISAKA的DJのやりかた #9

1.序文

こんにちは、ΣISAKAです。最近また文章を書いていなかったので、久々に書こうと思います。DJをする上で必須になるのがモニター用のヘッドホン/イヤホンですね。個人的に機材屋さんに行って機材触ってみたり、某イヤホン店に行ってヘッドホンの試聴をするのが好きなので、その経験から「こんな目線でヘッドホン見てるよ!」とか「こういうポイントは抑えたいな!」って部分について書いていきたいと思います。これからDJを始めるにあたってヘッドホンを買おうとしている方、今使っているヘッドホンが古くなってきて買い換えたい方は参考にして頂けると幸いです。

2.こんな目線でヘッドホンを見てます

僕がヘッドホンをDJ用に使う前提で見る場合、大きく以下の項目を重視しています。

1.出音
2.密閉性
3.堅牢性
4.ケーブル配線

まず出音について。クラブは大音量の中でモニターをする必要があります。その為ある程度低音が強いヘッドホンだとモニターしやすい傾向にあります。これに関しては個人の好みもあるので一概には言えませんが、なるべく再生音域の広い物を選んだ方が良いと思います。何Hz~何Hzて感じでカタログなどに表示されているので、その幅が広いとより良いかと。

次に密閉性について、ヘッドホンは大きく分けて密閉型と開放型の二種類に分けられます。密閉型は文字通りヘッドホンをかけたときに耳を完全に密閉して外の音が聞こえにくいようになっています。一方で開放型のヘッドホンは本体の耳に当てる部分がメッシュなどで作られていて、ヘッドホンをかけていても外の音が聞きやすく、尚且つヘッドホンからの音が外に漏れやすいように作られています。前述のとおり周りの音を遮断できる方がDJヘッドホンとして向いているので、密閉型が基本的に選べれる傾向にあります。

次は堅牢性。個人的に一番大事なポイントです。
どんなに音がいいヘッドホンでもすぐ壊れてしまうものであれば使い物になりません。特にDJ中はヘッドホンの着脱回数が多いこともあり、尚更堅牢性が必要になってきます。また、ヘッドホンの使い方によってはより酷使することもあります。(イヤー部分を肩で挟んで使う場合など)その点も含めてヘッドホンの堅牢性はとても重要なポイントになってきます。せっかく買ったのにすぐ壊れてしまっては悲しいですしね・・・こういった点からもゲーミングヘッドホンがDJ用途に向かないと個人的に思ってます。あとゲーミングギアの格好良さは普通の格好良さと少し方向性が違うので、心無しかDJ用途に使うと微妙な感じに見えます。あくまで個人的意見ですが。

最後にケーブル配線。DJ用ヘッドホンのほとんどはイヤー部分の左右片側からケーブルが伸びる仕様で作成されています。DJ用として作成されていないヘッドホンをDJ用にしたい場合にはなるべく「片側からケーブルが伸びているもの」かつ「ケーブルが着脱できる」ものがベターです。理由はケーブルがイヤー部分の左右両方から出ているとDJ中のヘッドホンの着脱の際に邪魔になるからです。常にヘッドホンをつけている方であればいいかもしれませんが、何かの弾みでヘッドホンが外れたり、やむを得ずヘッドホンを外す場合が発生した際のことを考えると両方からケーブルが出ているヘッドホンはあまりオススメできません。また、ケーブルが取り外しできるヘッドホンの利点は「持ち運びが楽」「断線した時に取り換えるだけで済む」この二点です。ヘッドホンを長く使いたいのにケーブルが切れたから買い換えというのも悲しい話です。できることならリケーブルが可能なヘッドホンを購入することをオススメします。

今回の項目で金額について記載していませんが、ヘッドホンに対してかけられるお金は人それぞれだと思います。なので、各々の懐事情と、求めるヘッドホンのスペックを総合して選ぶのが良きかと思います。

次の項目では個人的にオススメなヘッドホンをざっくりと紹介していきたいと思います。割とどこでもおすすめしてるようなものばかりですが参考になればと。

3.ΣISAKA的オススメヘッドホン

・audio-technica/ATH-PRO5X

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音良し。形状良し。使い勝手良し。コスパの塊。バンド部分が少し弱そうなのが弱点。ただとにかく安い。最初の相棒にオススメ。

・Pioneer DJ/HDJ-CUE1・HDJ-CUE1BT

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2020年にPioneer DJが発売したエントリーモデル。カラーバリエーションが豊富だが、グレー以外はBluetoothが必ず付くので少し値段が高くなる。ケーブルやイヤーパッドの種類も豊富なので自分だけの組み合わせの色のヘッドホンを作れるのが魅力。付属コードはカールコード(バネみたいになっている長いコード)のみで、DJミキサーに刺す用の端子への変換器がないので注意。作りは値段相応って感じではあるが、耐久性はそれなりにありそう。(現在使って検証中)

・audio-technica/ATH-M50x

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恐らくアニクラ界隈で最もユーザーの多いヘッドホン(ΣISAKA調べ)。黒と白の二色展開も良い。たまに限定カラーのモデルが販売される。堅牢性が高くモニターしやすい。ヘッド部分がクルクルするのが少し気になるけどその辺は好み。

・AIAIAI/TMA-2 DJ

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コスパ高めのDJ用ヘッドホン。特徴はパーツを購入することでカスタマイズできるところ。自分好みの組み合わせが実現できるのでこだわりたい方にオススメ。パーツによって音のバランスを調整できるので、好みの音のモデルを作ることも可能。このモデルは低音強め。

・Technics/EAH-DJ1200

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みんな大好きTechnicsのDJ用ヘッドホン。イヤー部分が前後に回転するようにできているので、頭にかけた状態で片耳だけでモニターできるようになっている。値段も一万円以下とお得。アニクラ界隈ではあまり見かけないモデル。ターンテーブリストのDJが使ったらめっちゃ様になりそう。

・Sennheiser/HD 25・HD 25 PLUS

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EDM系のDJ御用達のヘッドホン。画像はHD25。とにかく軽い。長時間つけていても疲れないのが特徴。こちらもイヤー部分が前後に回転するので、頭にかけた状態で片耳だけでモニターしやすい形状。一方、本体の軽さ故の形状から肩でイヤー部分を挟むスタイルのDJにはあまり向かないモデル。個人的には再生音域が少し狭めなのが気になるところ。HD25とHD25 Plusの違いは同梱しているケーブルの種類と出音の味付けが違うところです。値段はHD25の方が少し安め。SENNHEISERのヘッドホンが使いたい!って方はこれ選んでおけば間違いないと思います。

・SONY/MDR-CD900ST

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「赤帯」と呼ばれるモニター用ヘッドホン。国内の映画などの撮影現場で標準水準としてよく使われているモデル。DJヘッドホンではないものの、音質や堅牢性、コスパの良さから使用されることが多い。兄弟機であるMDR-7506(通称青帯)もオススメ。

・Pioneer DJ/HDJ-S7

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少し値段が張るものの、使用感、音、堅牢性全てにおいて非常に優れているヘッドホン。どんなヘッドホンの使い方にも対応できる万能型。色も黒と白の二色展開なのも良き。個人的にはHDJ-X7買うならこっちの方が良いかもと思っているくらい。

・V-MODA/Crossfade M-100 Master

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海外の有名DJも多く使用しているヘッドホン。独特な形状が特徴。側面のシールド部分は取り換えることができるので、自分だけの配色のヘッドホンにすることも可能。本体の値段が結構張る上に、付け替え用シールドやカールコードが別売りなのが少し難点。また、イヤー部分が回転しない機構になっており、尚且つバンドとイヤー部分を繋いでいる部品が金属板のみで若干不安なので、イヤー部分を肩で挟むタイプのDJには不向き。

・Pioneer DJ/HDJ-X10

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Pioneer DJモデルのヘッドホンの最上位モデル。ΣISAKAの愛機。値段は結構張るものの、全てにおいて最上位モデル足りえる仕様。DJ用ヘッドホンなのにハイレゾ音源に対応してる。正直お値段以上の価値あり。これの限定モデルとしてHDJ-X10Cというモデルもある。こちらは更に高い。黒と金の配色でカーボン素材を使用したボディはめちゃくちゃイカつい。「誰も使ってないようなヘッドホンが欲しい!」って方にはオススメ。かなり高いけど。

4.まとめ・あとがき

ということで今回はDJユースなヘッドホンについて書いてきました。僕調べだとオーディオテクニカ製品を使っている方が多いかなという印象です。逆にpioneer製品をあまり見かけない気がします。
気になった商品があったら家電量販店や秋葉原の某イヤホン店に試聴機があると思うので試してみて、いい感じだなと思ったら是非買ってみて下さい。DJヘッドホンといってもピンキリで、安かろう悪かろうな商品もあるので、とりあえず一回試聴してみることをお勧めします。DJとして使うことを前提で考えているのであれば、自分が普段プレイしている楽曲のジャンルで視聴するとより分かりやすいと思います。

そんな感じで今回はおしまい。ヘッドホンのことを書いたら4000字に迫りそうな勢いの文章になって笑いました。

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