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DJ練習って何すればいいの? / ΣISAKA的DJのやり方 #4

0.序文

こんにちは、ΣISAKAです。この連載もかれこれ4回目(#0を含めると5回目)になりました。その時に書きたいな~と思った内容を書いているので意外にも続けられていることに驚いています。

さて、過去3回では技術的な内容に関して一切触れずにきました。今回はそれより少し実践的な内容を書こうということで、「DJの練習方法」について僕の考えていることをまとめてみようと思います。ここから書く方法については僕が実践している練習方法です。DJ機材を買ってみたもののどうやってスキルアップをすればいいか分からない方や、最近DJ練習にマンネリを感じてモチベーションが下がっている方の参考になれば幸いです。「そんなの当たり前だろ!!」って内容も含まれているかと思いますが、よろしければお付き合いください。

1.DJ練習方法その1 音楽を聴く

さて、最初の練習方法ですが、音楽を聴くことです。極々日常的な行為のように感じられますが、ここで重要なのは「聞く」ではなく「聴く」ことです。

「聞く」は英訳すると「hear」で、無意識に音を耳に入れることです。
「聴く」は英訳すると「listen」、意識的に耳を傾けることを意味します。
お分かり頂けただろうか・・・

要するに「ただ惰性で音楽を聞く」のではなく「楽曲の音色や雰囲気を捉えようと意識しながら聴く」ことがDJ練習になるということです。楽曲の特性を意識して聴くことで「DJでどんな時にこの楽曲を使おうかな」と考えたり、「この曲とあの曲っていい感じに繋がられるんじゃない?」とインスピレーションを膨らませることもできます。

根本的な話をすると、DJというのは「コンテンツをアウトプットする行為」です。アウトプットの為にはインプットが必要です。このインプットを日常的に行えるようになるとアウトプットをより上手く行うことができるようになります。例えば移動時間に音楽を流している時は意識して聴くことをしてみると実際にアウトプットした時に違いが出てくるのではないかと思います。

2.DJ練習方法その2 とりあえず機材を触る

また超絶アバウトなタイトルですが、「とりあえずやる」ことって結構大事です。これは僕の経験談なのですが、ある程度年数を積むと家で機材に触れる機会が減ります。酷いときは数か月一切触っていなかった時期もあります。

原因としては
・「ある程度のスキルは積めたので別に練習しなくてもいいや」という慢心
・「特に目的がないからやらない」という練習のマンネリ化

の二点が挙げられると思います。
これらの原因は非常に危険で、何事もそうなのですが、ある程度の期間のブランクが空くと下手になります。音ゲーやスポーツ、勉強と一緒です。何事でも感覚を忘れないためには継続が必要です。無論ブランクが空いた後にしっかり練習すれば忘れていた感覚を思い出しますが、この思い出す期間が少しもったいないと思っています。特に昨今の情勢で出演もなく家であまり練習をしていないという人は割と要注意だと思います。久しぶりにやろうかなと思って機材を触ると「こんなに下手だったっけ?」ってなります。僕の経験談です

「でも目的がないんだったらやる理由がないじゃん!」って時は何かしら理由をつけて練習をすることをおすすめします。例えば「今日は4つ打ちが聞きたい気分だから自分で曲を繋いで聞こう」だったり、「最近この曲が好きだからこの楽曲を軸にDJしたらどうなるんだろう?」といったように何でもいいので「機材を触れる理由」を作ってみましょう。何もしないよりは間違いなくいいです。

この「とりあえずやること」の良い点は
・モチベーションの向上
・今までに無かった繋ぎを思いつく
・違和感を感じる繋ぎの解消
など色々あります。
とりあえず機材を触ると楽しくなってモチベーションアップ。そして音を止めようが何しようが問題なしなので、途中で違和感を感じたときには巻き戻ってプレーの考察もできます。

例えばAからBの曲に繋いだ時に違和感を感じたとします。この違和感の原因として考えられるのは
・ミキシング(音量バランスの調整タイミング等)が悪い
・繋いだ楽曲の相性が悪い
などなどあります。実際に出演した時にこの違和感を感じたとしても音を止めることはできませんが、練習の時は違和感を感じた瞬間に音を止めて考察することができます。こうやって繋ぎの違和感を解消していくことで出演時の繋ぎのバリエーションが増えてDJの幅が増えます。もし違和感が解消できない場合はその部分を録音して知り合いのDJに聞いてもらうというのも手ですね。

3.DJ練習方法その3 人のDJを聴く

これは沢山の方が話されている内容だと思いますが、他のDJさんのプレーを聴くとモチベーションが上がることに加えて自分に無い発想やスキルを吸収できるという利点があります。これに関しては実際にイベントに足を運んでプレーを体感するのが一番早いと思います。これが難しい場合にはmixを聴くことでもOKです。

ここで一つ注意したい点があります。それは

「人のプレーを丸パクリしないこと」

です。他のDJさんのプレーからインスピレーションを得たり、学びを得る機会もあると思いますが、それをそっくりそのままやってしまうとそれは「ただの二番煎じ」になってしまいます。大切なのは「見聞きしたプレーやスキルを自分のプレーの中に落とし込むことでオリジナリティを保つこと」です。色んな人のプレーを吸収して自分だけのスタイルを作ってみるとめっちゃ楽しいです。初心者の方は是非色んなDJさんのプレーから着想を拾ってみて下さい。本当に楽しいです

4.DJ練習方法その4 自分のプレーを録音してみる

僕が最近一番効率的かつ実践的に練習できると考えている方法がこれです。僕は現場に出演するときに必ず録音をしています。出演した帰りなどに録音を聞いて「あ、ここミスってる」「ここの繋ぎ綺麗にできてるな」など自分のプレーを客観的に聴くことで自分の弱点や強みを確認することができます。

出演時以外でも普段の練習の時に録音することも効果的です。録音をすることで途中で止められない環境、つまり本番に近い緊張感を自宅で体感することができます。(録音中に盛大に失敗して止めることも多々ありますが・・・)
練習時の録音であればDJソフトに付属している録音機能でできますし、後から聞きなおすことも容易な上に上手くできた録音はそのままネットにアップロードすることもできます。僕の最近アップロードしているmixはほとんどこれです。前回書いた通り僕はセトリを組まないでDJしているので、自分が出演している時と同じような状態の録音と考えるとありなのかなとも思っています。よく聞くと結構粗がありますが・・・

5.DJ練習方法その5 mixを録る

これもメジャーな練習方法だと思いますが、DJmixを録ることです。mix音源は現場のDJと違って
・ミスがあると目立つ
・セトリ構成にも重きが置かれる
・自分のmixのみで起承転結をつけないといけない(現場でも必要とされる場合がありますが一応)
といった面から失敗したりセトリに満足いかなかったりすると再度録音すると思いますが、この何度も録音して聴きなおすという過程が非常に練習になります。

個人的な考えなのですが、mixを録るときに僕は「新しい曲の繋ぎ方」を必ず模索します。意識的に面白いと思う繋ぎを考えることで現場で使える自分の武器が新しく作れるからです。前述した通りmixはミスがあると目立つので繊細な繋ぎが要求されます。そこで新しく作れた繋ぎは現場でいざというときに使えます。普段セトリを組まずにプレーされる方もたまにはセトリを作って録音してみるのも新しい発想が生まれるのでおすすめです。

6.あとがき

ここまで長々と僕なりの練習方法5つについて書いてきました。何か一つでも参考になりましたら幸いです。次回書く内容はまだ決まっていませんが、何かしら実用性のある記事を作れたらいいなと思っております。いつもこんな感じのあとがきですね・・・

余談ですが、約3年間使用しているDDJ-RBのジャック部分がそろそろ限界を迎えて音が聞こえにくくなってきました。個人的にヘッドホンからの音は生命線に近いので、いい加減機材を新調したいです。DDJ-1000がどこからか湧いてこないかなと毎日思っています。「機材譲ってもいいよ!!」という方がいらっしゃいましたら一報頂けると幸いです。何卒。

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