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酒を飲むとDJが上手くなるって本当?/ΣISAKA的DJのやりかた #10

0.序文

こんにちは、ΣISAKAです。今回は切っても切り離せないDJと酒の問題についての話題です。内容に関しては僕の経験から考えるDJの酒との付き合い方について書いていこうと思います。(ここ一年くらいは事情があって酒を飲むことが無くなりましたが)

1.酒を飲むとDJが上手くなるのか

早速ですが結論から書いていきます。酒を飲むとDJが上手くなるかどうか、僕なりの答えは

「練習で積み上げてきたもの以上のパフォーマンスは出せないので、酒を飲もうが飲まなかろうが自身の能力は変わらない」

これに尽きると思います。DJに限らず芸事全般に言えることだと思うのですが、練習で積み上げてきた経験以上のことをいきなり本番で成功させることは非常に稀有でほとんどありえないことことです。特にDJに関しては練習していないテクニックをいきなり本番で披露する事は無謀だと思います。アドリブでトリックプレーをぶっつけ本番でできるならその人はDMC優勝できると思います。

これも個人的な意見なのですが、酒を飲んでDJが上手くなると感じている方は、飲酒による判断能力の低下で細かいミスに寛容になっているからそう感じるのではないでしょうか。これに関しては自分も経験があるので何となくですが理解できます。それなりに酔った状態でDJして「あれ?今日の自分いつもよりもうまくね???」って状態になった事はありますが、冷静に考えるといつも通りのプレーができていただけなんだなと思います。酔った状態で自分がうまいと思えるのは日頃の練習の成果だと思います。

ここからは酒を飲んだ状態でDJを行った時のメリット・デメリットについてまとめようと思います。

2.お酒を飲んだ上でDJするとこんないいことがあります

・緊張が解けた状態でDJを行うことができる

アルコールには脳に影響を与えて緊張を解いたり、リラックスを促す効果があるそうです。いわゆる酔って気持ちがよくなる状態ですね。これによって緊張をほぐしてプレイすることができます。普通の芸事の場であれば酒を飲んで行うことはほとんどないと思いますが、DJイベントであれば酒類の提供がある場なのでそれも許される。すごい。
僕も経験があるのですが、DJ前の適度な飲酒は気分が良くなって「いつも以上のパフォーマンスが出せるのでは?」という感覚になり、リラックスした状態でDJを行うことができました。緊張しがちな方は良い意味でお酒に頼るのも一つの手段かもしれませんね。

・プレイ中に頂くドリンクでイベントが盛り上がる

プレイ中にお客様や他の演者の方からショットやシャンパンなどの差し入れを頂くことがあると思います。ブースでシャンパンの栓を開けたり、ショットで乾杯したりすることでイベント自体が盛り上がることがあります。これもまたクラブイベントならではの盛り上がり方だと思いますが、個人的に面白い文化だと思っています。

続いてお酒を飲むことで発生しうるデメリットを書いていきます。

3.お酒を飲んだ上でDJをするとこんなよくないことがあります

・酩酊状態になることで満足なパフォーマンスができなくなる/DJ自体ができなくなることがある

緊張が解ける程度のアルコール摂取量であれば問題ないのですが、一定以上のアルコール摂取をしてしまうといわゆる泥酔・酩酊状態になります。この状態では正常な判断ができなくなったり、普段行えている行動が満足にできなくなります。酩酊状態では無論DJを行うことも難しいです。仮にブースに立ってプレイをしたとしても普段より下手なプレイになったり、普段しないようなミスをしてしまったりします。僕の経験では「エフェクターが入っている状態に気づかず大きな音を出してしまう」「CDJが逆再生状態になっているのに気づかずに音を止めてしまう」などちらほらとやらかしてきたので、必要以上の飲酒には十分に気をつけたいですね。

・会場や共演者、お客様に迷惑をかける

前述の酩酊状態での話の続きになりますが、正常な判断ができない酩酊状態では、必要以上に大きな声を出したり、余計な言動や行動が現れてしまったり、動けなくなって誰かに介抱してもらったりと様々な面で周りの人に迷惑をかけることになります。その状態を見ているだけなら楽しいかもしれませんが、迷惑を被っている当人になったら楽しいなんて感情は無く、ただただ面倒なだけではないでしょうか。僕も酷く酔って周りに迷惑をかけたこともありますし、酔った人の介抱をしたこともあります。泥酔して暴れ回っている人を見ると「近づきたくないな」となると思います。自分がその「近づきたくない人」にならないように十分注意したいですね。

4.結局何が言いたいの?

僕がこの記事で何が言いたいか、それは「適切な酒との付き合い方を知ろう」ということです。酒は適切な摂取量であればメリットに書いたような良い効果を与えてくれ、自身のパフォーマンスを高めてくれる物です。しかし、一定量以上摂取してしまうと一転して自分にも周りの方にも悪影響を与える物です。まずは、自分がどれくらい飲めるかというのは把握しておいた方がいいと思います。

「これ以上は飲めなさそう」という時に酒を勧められた時は勇気を持って断りましょう。そもそも、飲めなさそうな人や断っている人に対して酒を勧めてくる人が問題なので、しつこく勧めてくる人からは距離を置きましょう。自分と周りの人のためです。知人でそういった状況に置かれてる人がいたらさりげなく助け舟を出せるようにしておくと被害者が増えないので、そういった用意もしておくと吉です。

貰うだけ貰っておいてこっそり裏で捨ててる人も見かけますが、これに関しては何とも言えないですね。個人的には貰って捨てるくらいなら最初から貰わなければ良いのに。と思ってしまいます。

どんな界隈でも無限に酒を飲ませようとしてくる人はいるので割と注意。どれほど気さくで人柄が良くてもそういう人はいるので、その時は防衛手段を取りたいですね。

イベントで酒を飲む時の注意点として「意外と酔った感じがしない時がある」ことが挙げられると思います。それなりの量を飲んでいるはずなのに酔った感じがしない状態になった経験がある方も多いのではないでしょうか。イベントで酒を飲む時って独特の緊張感だったり、立ち歩いて飲んでいることから酔いが回りにくいようになっているのかなと考えています。これに関しては科学的根拠が一切ないものなので何か論文などご存知の方がいらっしゃったら教えていただけると嬉しいです。

5.あとがき

今回はお酒に関する話について書きました。緊急事態宣言下の最近では、都内のイベントでは酒類が提供できない状態にあるそうですね。また以前のような日常に戻った際にこの記事のことを思い出して頂けると嬉しいです。

余談ですが活動休止の記事を投稿してから半年近く経ちました(それ以前から出演がなかったので、出演自体は半年以上してないです)。クラブイベントにも久しく行っていないのでDJしていた頃の感覚を忘れ始めました。やばい。少し前まで音楽からも離れていたような状態で、ほとんどの時間をゲームに費やすなどしておりました。先日ちょっと大きめの音量で音楽を聞いたところ、イベントで遊んでいた頃の感覚を少し思い出した気がしました。めっちゃ楽しかった。こういった初期衝動は忘れたくないですね。

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