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DJにセトリは必要なのか / ΣISAKA的DJのやりかた #3

0.序文

こんにちは。ΣISAKAです。今回ようやくDJに関する話を書いていこうと思います。タイトルにある通り「セトリ論」の話です。アニソンDJだけに限らず、様々なジャンルのDJの間で議論を醸すセトリ論。以前別の媒体(多分アメブロだと思います)で僕なりの意見を書いたと思いますが、改めて僕なりの意見をまとめてみようと思い書くことにしました。

1.僕なりのセトリ論

まずは全てのジャンルで言えるセトリ論から。一言で言うならば

各DJやイベントそれぞれのスタイルによってセトリの必要性は異なる

です。DJの面とイベントの面からそれぞれもう少し具体的に話していきましょう。

2.DJごとのセトリの必要性について

僕はDJを大きく3つに分類してます。それがこの3つ。

1.クラブDJ
(楽曲をシームレスに繋ぐことで場の空気を作るタイプのDJ)
2.バトルDJ
(スクラッチやジャグリングなどのトリックプレーを駆使して音を作り出しフロアを盛り上げるタイプのDJ)
3.パフォーマンスDJ
(大きな身振り手振りや踊りなど音楽を活かして自分を魅せるタイプのDJ)

この3つでセトリが必要になると考えているのがバトルDJとパフォーマンスDJ、セトリが必要ないと考えているのがクラブDJです。
バトルDJに関してはルーティーンを実践する際には曲の順番が重要になりますし、パフォーマンスDJは自分を魅せるために必要な楽曲を事前に用意する必要がある為、事前のセトリ作成はほぼ必須と言っても過言ではありません。というか無いと色々成立しないので大変です。

一方でクラブDJはその場の空気感やイベントのコンセプトから選曲をするため、事前にセトリを作成することよりも当日の会場の雰囲気から選曲をした方が上手くいくと考えてます。無論クラブDJのタイプでもセトリを作ることはいいことだと思うのですが、作ってきたセトリで上手くいかなかった事を考えるとセトリを作るよりもその場での選曲の方が上手くいくと僕は考えてます。ここに関しては各個人のやりやすさなどを吟味した上で方向性を決めた方がいいと思います。特にアニソンDJをする時のセトリなしのDJは選曲する時間が短く難しいところもあるので。この点については後述します。

3.イベント毎のセトリの必要性について

続いてはイベント的な面から見たセトリの必要性について。イベントによっては事前にセトリを提出しなければならないイベントもあります。事前にセトリを提出する利点としては
・使用楽曲が被ること、所謂曲被りが起きない
・使用楽曲を事前に知ることでVJの演出の方向性が決めやすい
などが挙げられます。

少し話は逸れますが、DJの曲被りの話も書いておきます。曲被りとは前のDJが使用していた楽曲を再度プレーすること、つまり1度のイベントで同じ楽曲が2回以上流れることです。この曲被りに関しても各イベント毎に決め事があったり無かったりします。
例えば、僕が遊びに行ったことのあるとあるイベントでは「レギュラーDJは指定の楽曲を必ずかけなければならない」というようにいい曲なら何回流れてもいいというスタンスのイベントもあります。一方で曲被りがあったらDJにテキーラショット(罰符)を渡すような風潮もあります。

曲被りと同様にイベントそれぞれでセトリの必要性などのスタンスは異なります。僕としてはそれぞれのイベントのスタンスに合わせてプレーする方が良いかと思います。

4.アニソンDJにセトリは必要なのか?

ここからは僕が主に活動しているアニソン系クラブイベント、いわゆるアニクラに出演する際の考え方について書いていきます。
アニソンDJは他のジャンル(HouseやTranceなど)と違い、1曲1曲をワンコーラスで繋げていく必要があります。ワンコーラスが約90秒、その間に選曲、音量の確認、EQ設定などやることがいくつかあり、その中で選曲をするとなると結構忙しなくなります。僕は普段この形でアニソンDJをしますが結構忙しいです。それが楽しかったりもするんですけどね。

とはいえこの短時間の中での選曲は人によっては相当な労力を要する作業です。この作業が現場で出来なかったり苦手なのであればセトリを事前に作成しておいた方が無難だと思います。セトリを作らずにグダグダとした状況を作るくらいならセトリを完全に決めた方が良いでしょう。

この(特にアニクラにおける)セトリ論争に言えることは

人前でプレーするにあたって必要なスキルがあることが重要

であって、セトリを組む組まないはそもそも論争の種になるものではないということです。別にセトリを組んでないから偉いとかそんなことは全くなくて、セトリを組まずに人前でプレーして大コケすることとセトリを組んで大コケすることは同じですし、その逆も然りです。セトリ論に関しては他のDJ論と同様にそれぞれの考えがあるべきものだと僕は考えているので、DJの人数だけDJ論はあっていいと思います。本当に間違えているものに関しては直すべきですが・・・

僕はセトリを組まないで選曲をしているわけですが、個人的に思うセトリを組まない利点をまとめてこの項を終わりにします。

・前の番手のDJさんの終わりの曲がどんなものでも柔軟に対応できる
・当日の会場の空気感から選曲傾向や緩急のつけ方を会場で定められる
・現場で閃いた繋ぎは大抵上手くいく(個人的経験則)
・うまくいったときの楽しさがすごい
・セトリを組むと自己完結してしまう気がする為、組まないことでいい感じの流れで次の番手のDJさんにバトンタッチできる(ような気がする)

5.まとめ、あとがき

適当にまとめます。

1.DJにおけるセトリの必要性はプレースタイルやイベント、ジャンルによって異なる

2.セトリを組む組まないに優劣はない。ブースでDJたりえるプレーができればそれでよい

以上です。今回結構な長文になってしまったことで更新期間が空いてしまいました。反省。今回は各方面で話題になりがちなDJのセトリの概念について僕なりの意見をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?セトリを組んだ時と組まなかったときの利点不利点はそれぞれあるので、今どういう方向でプレーしようか迷っているよという方は少し自分なりに考えてみてはいかがでしょうか。次回の内容をどうするか迷っておりますが、また思いついたら書いていこうと思います。なにそつ。

おわり!!

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