V-custom初のイヤホン買ってみた【V-custom VE300 レビュー風感想】
男の子が好きなものといえばなんでしょうか?そう、変形です。
こんにちは、ΣISAKAです。今回は、elecom VE300を購入したので、所感などをまとめていきます。
発売前から独自の変形機構、リケーブル可、1万円以下という特徴が見られていたVE300。製品の特徴から使った時の音質傾向まで簡単にまとめていきたいと思います。ちなみにV-custom製品を初めて購入しました。
1.外箱と内容物について
外箱はこんな感じ。V-customシリーズらしさが出てて個人的には好きです。また、箱を開けるために蓋部分を上に引っ張って開ける形状はワクワク感を増幅させてくれます。こういうのもロマンがあってLOVE。
内容物はこちら。
イヤホン本体
サイズ違いのイヤーピース
ポーチ
ステッカー
ポーチ付きは地味に嬉しいポイント。僕のように安価イヤホンを大量に買い込む人間にとってはケーブルが散らばらずにまとまってくれるポーチの存在は大きいのです。ステッカーは各自好きなところに貼っておきましょう。
続いて本体。
2.本体の話
本体の形状はこちら。
ケーブルは1.6mで、プラグはI型。
パッと見は至ってシンプルなイヤホンですが、前述の通りイヤホン本体の銀の部分が回転し、別形態になります。ケーブルをシュア掛けと呼ばれる耳にケーブルを掛けて装用する方法と、一般的なケーブルが下に降りていくつけ方の2種類をユーザーが選択できるようになっていて、恐らくこのイヤホンの売りの1つと言えるでしょう。
個人的にこの機構についてはいいところと不安なところがそれぞれあります。
いいところとしては、シュア掛けが苦手な人でも製品を利用できるということです。イヤモニタイプのようなイヤホンは総じてシュア掛けが前提の設計になっていますが、眼鏡を付けている関係でケーブルをかけにくかったり、そもそもシュア掛けでの装用自体を苦手としている人もいます。
そんな中でこのようにイヤホンの装用方法をユーザーが自由に選ぶことができるのは嬉しいことです。シュア掛けの利点であるケーブルのタッチノイズの減少を狙うもよし、装用時の手軽さを優先してケーブルを下に降ろしてつけるもよし。という訳です。シュア掛けをした場合でも、ケーブルが1.6mと余裕がある為、取り回しに困ることもありませんでした。
不安なところとしては、この回転機構の耐久性です。一度装用方法を決めて固定する人は問題ないかもしれませんが、その日の気分によって装用方法を変える場合にこの回転機構部分が摩耗してしまう可能性があるかもしれないと感じました。これは長期使用しなければ分からない部分ではあるので、また進展があったら追記しようと思います。
また、このイヤホンはMMCXタイプのコネクタを使用したケーブルでのリケーブルが可能な製品です。この価格帯でリケーブル可能な製品は(一部メーカーの製品を除いて)そこまで多くありません。音の傾向が好みと違った時の変更や、断線時のリカバリーとしてリケーブルができるのは長く使えるための工夫にも思えました。回転部分が壊れてしまったら元も子もありませんが・・・・・・
3.音の傾向について
今回も過去にゲームユースなイヤホンを検証した時と同様に、音楽、ゲーム、ASMR音声の3項目で検証を行いました。検証時の環境と検証内容の詳細は以下の通りです。
検証環境
再生機器:PC
音声出力:earfun UA100
使用楽曲
ゲーム:VALORANT(デスマッチ)
ASMR音声(wav形式(44.1kHz/16bit))
3-1.音楽での検証について
全体的に弱ドンシャリ傾向のように聞こえました。低音はしっかり聞こえながらも高音がそこまでキンキン来ない感じと言えばいいでしょうか。
オフィシャルの告知内容では「中音域を強調しながら、全体の音圧をフラットにバランスよく」とありましたが、比較的銘打った通りの出音のように思えました。中音域で今まで聞きにくかった音が聞こえながら、土台となる低音域を強く感じるようなチューニングに聞こえました。
中音域の強調があってか、女性ボーカル、ピアノ、メロディーラインの聞こえが良かったです。合わせてベースラインの主張が強めに来るので、人によっては聞き疲れしそうです。
楽曲単位での感想をいくつか書くと、シネマ/Vivid BAD SUQADでメロディとベースがお互いに潰れず、共存できていたように感じました。Die for you/VALORANT,Grabbitzのキックのリリースが刺さるなと感じました、ここは曲のミキシングの問題の可能性もありますが、中音域が強調されているが故の問題な気もしています。また、OKE/Maddy Somaではボーカルが近く感じ、その上でベースの鳴りがゴリゴリでした。低音の鳴りが強い楽曲との相性もよさそうです。
3-2.ゲームでの検証について
続いてはVALORANTのデスマッチでの検証。VALORANTのデスマッチでは、複数方向から足音や銃声が聞こえますが、どの方向から音が鳴ったかはかなり精度高く判別することができました。混線するとその分の情報量が音となって来ていたため、イヤホンが鳴らしている音の情報量が多いように思えます。
難点としては2つ。1つ目は自キャラが発した音も事細かに聞こえるため、全体の情報量が増えること、もう1つはそれに付随して聞き疲れしやすいことです。僕は数回デスマッチをプレイするだけで耳が疲れてしまいました。普段聞きなれていないこともありますが、音の情報の海に呑まれたような感触でした。
音の方向が掴めた際の録画を残しておきました。視点移動が下手だったりエイムがガバガバなところはご容赦ください。。。
3-3.ASMR音声での検証について
今回の検証ではトラック3(シェイカー・氷・囁き)を使用しました。
左右の分離感、氷がカランとなるときの音は気持ち良く感じましたが、どうしても正面で録られている音声を聞いた時に違和感がありました。また、音の居場所が耳から若干遠く感じられ、その場にいるような臨場感からは少し離れてしまったような印象です。特に囁き声の場面では、耳から少し遠くで話されているような感覚になりました。ASMRはそこまで得意ではなさそうな感触でした。
4.まとめ
今回はelecomのゲーミングブランドであるV-custom初のイヤホンVE300の感想をまとめてみました。比較的手の出しやすい価格、独特な機構、ゲームユースにチューニング音質傾向など、現在のゲーミングデバイスとして求めてられている要素を詰め込んだ製品と感じました。しかし、その音からくる情報量の多さから聞き疲れしたり、混戦状態での情報の取捨選択が難しくなったりなど、人を選ぶポイントもあると感じました。
ただ、この品質のイヤホンがゲーミングデバイスコーナーに並び、イヤホンに新しい選択肢が生まれるのは1ユーザーとして非常に嬉しいことです。店頭に試聴機があった際にはぜひ試して自分の持っているイヤホンや他の試聴機と比べてみてください。様々な発見をもたらしてくれるはずです。
余談ですが、イヤーピースを変えることでより楽しめるようなイヤホンだと感じました。ということで、おまけとしてイヤーピースを付け替えて試した所感を簡単に書いて終わりにします。
(おまけ)5.イヤーピース変えてみた
Spinfit CP100
全体的に刺さり気味だった音に落ち着きが生まれて聞きやすくなった。しかし元からあった特性が少し弱まったので、ここはトレードオフかなというところ。少し価格帯が上の製品になるが、上位グレードのSpinfit W1の使用を選択肢にするのも良いかもしれない。フィーリングとしては同じだった。
個人的相性:〇+
Moondrop 清泉
ドライバーと鼓膜の距離感が近くなったことによって音が近く感じる。その為聞き疲れしやすくなりそう。形状と特性的に他のイヤホンとの組み合わせの方が良いかなという印象。
個人的相性:△
AZLA Sednafit max for ASMR
元々の音質傾向を一段階上質にしたような感覚。元の音質傾向を損なわずに嫌な感覚を弱めることができた。ASMR音声の声や音の距離感が近くなったが、それでもまだ距離感を感じる。清泉と同様にドライバーと鼓膜の距離が短いので聞き疲れしやすい可能性あり。
個人的相性:〇
final Eタイプ
Eタイプらしい低音域の強調。中高音のキラキラ感はやや薄れる。VE300の特性を考えると、お互いの特性を打ち消しあう感覚。装着感は非常に良く、元のイヤーピースと比較すると良い印象。
個人的相性:〇-
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