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20231230 本年の雑感

 本年の雑感。本年などと宣っているが、色々ありすぎたこの1年の総括などは面倒なので、一言のみ。本日思ったことを。本年末の雑感と改題した方が、本文により即しているかもしれない。

 本日の勝手に設定、自分議題。人にあげるプレゼントについて。今回は、「相手が事前に欲しいものを指定してくれている状態以外」の、所謂“サプライズ”的なニュアンスのプレゼントについて検討してみようと思う。

 第一に、概論から。一般論として、相手に何のプレゼントを渡すか考える時には、「残る物⇔残らない物」という観点が1番初めに来る方が多いのではないか。
 「残る物」を渡す相手は、「残らない物」を渡す相手に比すれば、より親密であり、かつ、その渡す場面は、より重要な場面であろう。「残る物」の代表例は、やはり高価なアクセサリー類だろうか。
 ただ、重要な場面であっても、「残らない物」にした方が都合がいい場合もあるはずである。パッと思いつくのは、花束とか。プロポーズの場面を思い浮かべるのが早いか。
 また、意外と多いのは、「残らない物」グループの中の「体験する権利」をプレゼントすることでは無いか。若者であれば某テーマパークのチケット(多くの場合は宿泊券付きだろうが)、妙齢であれば温泉旅行券などか。なお、木刀などのお土産などがあれば、成程、確かに間接的には「残る物」ともいえなくは無いが、さしたる問題では無いし、今回の私が考える主題では無い。

 しかし、私としては「残る物」、「残らない物」どっちを渡すか論争は、不必要なものだと考える。非常にどうでもよい。このnoteの投稿くらいしょうもない。
 そもそも本人の希望を聞かないサプライズのプレゼントの場合、何をあげるかを1から10まで全てこちらが考える時点で、渡す物の内容自体は自己満足でしかない(行為自体もかもしれないが)。
 さらに、そもそも相手からのサプライズプレゼントの内容に対する正確な評価を聞くことは相当難しいと思われる。渡した本人が「これを渡せばきっと喜んでくれるはず!」と考えている前提であることを相手方もわかっている。赤い血の流れたホモ・サピエンスであれば、プレゼントがどんなものであっても、表面上は、そうそう否定することは無いだろうからである。

 上記の前提に立ち、各個検討していこう。
 先も述べた通り、「残る物」のプレゼントは高価になりがちである。アクセサリーであれば、サイズはどうするか、デザインの好みは、天然石の系統はどんなものが好きかなどを考えなくてはならない。そもそも、相手が「残る物」を欲しているかどうかも分からない状態で、このような難しい判断を迫られる挙句、多額の予算を捻出する必要がある。不確定要素が大きく、ずっと不安なままの引渡し期日到来になるだろう。
 一方で、「残らない物」のプレゼントも、中々に難しい。私は大抵、サプライズのプレゼントを渡す時はチョコレートを渡すのだが、世の中にはチョコレートが嫌いな人もいるし、アレルギーの人さえいる。あるいは、チョコレートは大丈夫だが、ピーナッツ入だとアレルギーに引っかかる、など。ならばと、ケーキ類にしたとしても、実は卵アレルギーがあるとか。食べ物の恨みは怖いというが、そんなものよりもっと怖いのは食物アレルギーであると、私は3年半の飲食店アルバイトで学んでいる。あるいは、今はダイエット中で貰っても食べたくないとか、肌荒れが酷いから食べるのを控えている、とか、色々想像出来てしまう。

 そして、私はあれこれ迷うことをやめた。

 さて、漸く結論を述べることとするが、私はプレゼントの内容であれこれ悩むことをやめ、金額準拠でプレゼントを決めることにした。イベントの重要性を人とタイミングを考えて勝手に自分でランク付けし、ランクごとに金額の予算を決め、その中で適当なものに決めることにした。サプライズのプレゼントを「物」の引渡しに主眼を置くのを辞め、自らの通帳残高を生み出した「労働時間」の何分かを切り貼りしてあなたのために消化しました、この気持ちを受け取ってください、という感情面に主眼を置くことと、誠に勝手ながらそうさせていただいたのである。
 購入するまで、ずっとプレゼントのことを考えている時間は勿体ないし、その内容はどう足掻いても自己満足の押しつけであり、相手の望む100%の物を渡すことは不可能なのだから、この程度の基準で良い気がしてきた次第である。要は、相手に「私の労働時間を変換してでも、このサプライズプレゼントをあげたいと思いました!(わかれ…!)」という気持ちが伝われば良いのである。相手からは感謝すら要らないとまで思う。

 とは言っても、その(わかれ…!)を察してもらうために、この気持ちを媒介する「物」として、やはり何かしらの物質を用意する必要はある。私が切り貼りした労働時間(○○分)分を変換させた何かを、3次元上に明確に縁どりする必要があることには変わりがない。

 ここで、私なりの一つのアンサーを示しておきたい。例えば、誰かから相談された場合は、上記の説明をした上で、「残らない物」なら洋菓子(渡す時にアレルギーはないか一応聞く)、「残る物」ならネックレスと答えるようにしている。
 「残らない物」のうち、洋菓子としたのは、人間、マイルドドラッグとも評される甘い物は、比較的好きな人が多いが、和菓子は意外と好き嫌いが別れる(ソースは俺)ため、特に除外した、という背景がある。
 「残る物」のうち、特にネックレスとしたのは、首のサイズはそうそう間違えようがないし簡単に調節できるからである。なお、天然石は難しいらしい(クラムボン調べ)ため、おすすめしない。

 まあ、今までの議論をすべてひっくり返すけれど、1番簡単なのは、相手が何が欲しいか、相手に聞くこと(なんなら一緒に買いに行くこと)である。「金は出すが口には出さない」。そういうことだ。

 と、今日知り合いにバームクーヘンをあげた時に感じた。

唐突ではあるが、これにて失礼。
それでは、皆様、よいお年を。

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