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第2期Σリーグ観戦記・ファイナル第4節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は3/10(日)に行われたファイナル第4節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合第2試合をピックアップしました。


第1試合

起家 Pleiades所属 ジョコラー選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 夏八木玲衣選手
西家 風林火にゃん所属 胡桃坂ひまり選手
北家 ぽんてんLv47所属 犬カルビ選手

ファイナル第3節でのななないのデイリーダブルは途轍もなく大きく、2位以下3チームは優勝を目指す場合残り4試合全てトップが目標となる。ななないは安全運転気味になる可能性も高いが、だからこそ1戦でもトップを取れればトドメになりそうだ。

東1局、最初の加点は夏八木玲衣選手。

七対子で立直、南単騎をツモ。1600-3200は優勝へ大きく近づく加点だ。

東2局

犬カルビ選手にバケモノ手が入る。ドラ5につきもう門前手順は不要。4566p(5pは赤)から、

5pチー打1s。1巡前の4pはスルーしているのがポイント。4pからチーした場合、嵌5pが残るので犬カルビ選手はスルーを選択していた。
その結果、4pを鳴いていないのに56pの両面ターツが残るという「盲点の待ち」が完成した。

4pが余ったのは、ターゲットななないの夏八木玲衣選手だった。しかも34pと持っていた所からだ。

東3局

さらに東3局ではジョコラー選手が夏八木玲衣選手から8000の直取り。夏八木玲衣選手は聴牌していたので仕方がないとはいえ、度重なる放銃で大きく凹む展開に。

南3局

胡桃坂ひまり選手のみが2副露している終盤、犬カルビ選手がタンヤオ平和の聴牌。素点が欲しいと立直を打つか、とにかくトップ率を上げるためにダマるか。

ダマった。犬カルビ選手にとって現状の着順(ぽんてん-風林火にゃん-Pleiades-ななない)が最適で、あまり大きく動かしたくなかったという要素がありそうだ。
立直してツモって満貫にすれば、それだけ胡桃坂ひまり選手の親被りが大きくなる。出来れば現在チーム順位2位のPleiadesが3着で終了してほしい、という気持ちがあったかもしれない。

8pの対子落としを敢行した夏八木玲衣選手からの出和了りに成功。ゲームメイクの観点でも犬カルビ選手の加点が光る局が続いた。

オーラス

このまま犬カルビ選手が逃げ切るか、と思いきや。

ジョコラー選手が跳満聴牌。タンヤオ三色ドラドラ赤赤。三色とドラドラ赤は4枚の手牌に隠されている。犬カルビ選手がここから放銃してしまうことはまずないだろう(満貫直撃でも着順が変わってしまうため)が、まさかツモでの逆転条件を満たせているとまでは思っていなかったかも知れない。

胡桃坂ひまり選手が2s単騎の七対子赤で聴牌。最後のめくり合いだ。

先に相手の当たり牌を掴んでしまったのは胡桃坂ひまり選手だった。
ジョコラー選手、この6mを…

見逃した。胡桃坂ひまり選手から12000をとってしまうと、風林火にゃんが4着に沈み、ななないが3着になってしまうためだ。
ちなみにこのスルー、途轍もなく速かった。ちょっとは考え込みそうなものだが本当に一瞬でスキップボタンが押されたようだ。条件計算における絶大な自信が窺える。

こうして、2位以下3チームの共通目的「ななないをラス」が達成された。もちろんその上で、3人とも何としてもトップがとりたかった所だが、その座席は1席しか用意されていない。そこに辿り着いたのは、犬カルビ選手となった。
この半荘だけでぽんてんとななないは100pt以上縮まった。あと3試合、まだまだファイナルを消化試合になんてさせない。そんな意地が見られるゲームだった。

試合後インタビューコメント

1着・犬カルビ選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
自身最後の試合をトップで終えることができたのは嬉しいです。最終節はどんな結末になるのか見届けたいと思います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
条件戦の経験の少なさ故、オーラスにどのような方針で打つべきか迷ってしまいました。
ななないとのトップラスという並びが出来てしまっただけに、その並びを崩す可能性を受け入れて素点を稼ぎに行くべきなのか判断が付けられず無難な選択に逃げてしまったように思います。
もっと経験を積んで、見ている人をもっと白熱させられる麻雀を打てるように精進したいと思います!

2着・ジョコラー選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
最終日にぎりぎり条件残せたのでよかったです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
夏八木さんの着順があがってしまうのでオーラスひまりさんからの跳満みのがしました。
リーチが入っている状況でしたが巡目がはやくても見逃す予定でした!

4着・夏八木玲衣選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
プレアデスより上の着順で帰ることができたら優勝を決められた状況だったので悔しいです..!!あとはチームのみなさんを信じて祈ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局 ジョコラーさんの親番にホンイツで仕掛けたところです。ホンイツ意識の練習をしていたので本番で出せて良かったです

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第2試合

東家 Pleiades所属 矢絣京選手
南家 風林火にゃん所属 ねこ武者選手
西家 ぽんてんLv47所属 小野たま選手
北家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 Christ選手

もう残すところは3試合。
自身がトップを取るだけではいけない。ななないを一つでも下の着順へ、かつ自分は可能な限り大きなトップを。
この命題に挑む3名と追われる者Christ選手。
一才楽ではない戦いの幕が開けた。

東1局、僅か4巡でドラの1p単騎聴牌をいれた矢絣京選手。立直を選択すると、終盤高目平和一盃口の変則4面で追いついたねこ武者選手が追いかけ立直へ。しかし一発目に持ってきたのはドラの1p。矢絣選手の満貫の和了でこの半荘の幕が開けた。

東1局1本場、七対子で立直をかけたChrist選手、7p単騎の立直だが、ここに赤1の手でぶつけにいったねこ武者選手だが、その宣言牌は7p。連続での放銃となり苦しい立ち上がりとなった。

東2局、小野たまプロが平和赤赤の4-7pで立直へ。白赤1で聴牌をいれている矢絣選手が果敢に押し返していくも7pは小野たまプロの和了牌。トップ目からの直撃に成功した小野たまプロが親番を迎える。

ここまで苦しい展開のねこ武者選手、1-4m立直のみを立直へ。1mのツモ和了に成功し、僥倖の裏裏、満貫の和了で点数を取り返す。まだまだわからない。

東4局、ねこ武者選手がドラ赤ペン3pの立直へ。ここに發対々和赤の大物手で攻め返していくのはChrist選手。さらには終盤、安全に進めながら6sをチーした矢絣選手がカン8sの形式聴牌をいれる。
流局か、そう思った矢先に河の底に放たれた8sは、役となり矢絣選手の和了。Christ選手の親番を落とすことに成功させた。

南1局、9sポン、發のポンからドラの南を隠し暗刻の満貫の聴牌をいれた小野たまプロ。
ここに123三色の仕掛けで立ち向かう矢絣選手だが、ねこ武者選手が789三色のペン7pで立直へ。ここに一発で捕まってしまった小野たまプロ。満貫の和了で2万点まで戻ってきたねこ武者選手が親番を迎える。

南2局、一気通貫の仕掛けでドラ3のチャンス手のねこ武者選手だが、既に一盃口赤赤5-8sの手をいれていた矢絣京選手。
ねこ武者選手から5sが放たれる。

しかしここは和了せず!
このチャンス手をChrist選手からの直撃に狙い撃つ意思のある一打だ。
あと3回、ここで少しでも楽な条件をチームメイトへ。そう聞こえてくるような選択を見せてくれた。
しかしここに追いついてきたのは小野たまプロ。平和、一盃口かドラの2-5mで立直へここに追いついたねこ武者選手だが、切りだした赤5sは今度こそ矢絣選手の手中に収まった。

南3局、僅か2巡で6-9pの立直を入れたChrist選手、さらにはねこ武者選手も5-8pの立直へ。最後の9pをChrist選手が捉え、オーラスへと向かった。

オーラス、ねこ武者選手がドラの7mのポン、赤1満貫の5-8p聴牌をいれる。
直撃以外で着順浮上はない、そう思われたねこ武者選手に舞い降りたのは高目赤5p!

跳満の和了で2着順アップ。
そして最終節を前に2位につけているPleiades、矢絣京選手がななないChrist選手と1-3着を決め、現実的な条件を残すことに成功した。
泣いても笑ってもあと1節、選手たちの熱い戦いの決着は次回に持ち越した。

試合後インタビューコメント

1着・矢絣京選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
『トップは持ち帰る』
『ななないも沈める』
「両方」やらなくっちゃあならないのが
「幹部」のつらいところだな
覚悟はいいか?
オレはできてる

最終戦いくぞ!!!!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局1本場
8巡目に満貫の聴牌をしました
普段なら結構立直寄りなんですが、条件があるのでなんとかななないChrist選手から直撃を取りたかったのでダマ
9巡目にねこ武者選手から5sが出ましたがこれを見逃し
そして10巡目にぽんてんの小野たまプロから立直が来て難しくなりました
立直の現物待ちでもないので曲げていいかもしれないですが、立直が入ってしまった以上Christ選手からは出ない可能性がかなり高くなりさすがにこうなってしまっては見逃しも厳しい
出和了になるなら後のないねこ武者選手か小野たまプロのどちらか
次は見逃せないと思っていたので打点を上げないようにダマでプッシュ
ねこ武者選手から出て満貫和了になりました
結果論的にはこの打点アップをさせなかったおかげでオーラスななないから風林火にゃんに満貫打てない状況にできたのは出来すぎですが上手くいって良かったです
解説に来てくださいました朝倉プロにもお褒めの言葉をいただき非常に嬉しく思います

オーラスはもう少しやりようがあったと思いますが結果オーライで終われたのでツキましたね
最終節に現実的に見える条件が残せたので一仕事終えてほっとしています

泣いても笑っても次で最終戦、チーム一丸となって全力で挑みたいと思います!
引き続き応援よろしくお願いします!
伝説になるんだ!!!

4着・小野たまプロ(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ラスでした。最後まで、無茶を承知でトップを見ましたが…現実は甘くなかったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局、8sをポンしなかった場面。可能性が1%でもある限りと思い、トップを目指しに行く選択をしましたが…簡単ではなかったです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

本節はPleiadesが1着2着を獲得し、逃げ切り濃厚かと思われた首位ななないを視界に捉えることに成功しました。
一方でぽんてん風林火にゃんはほぼ横ばいで本節を終え、残念ながら優勝の可能性は限りなく低くなっています。
ほぼななないPleiadesの一騎討ちとなった優勝争い、果たして栄冠を掴むのはどのチームとなるでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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