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第2期Σリーグ観戦記・プレーオフ第5節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合、プレーオフ全5節10試合のチーム戦です。

本日は2/18(日)に行われたプレーオフ第5節の観戦記をお届け致します。

最終節の対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合B卓第2試合A卓をピックアップしました。


第1試合B卓

起家 ANC PURPLE BATS所属 日菜むい選手
南家 てんぱねすくりゅ~所属 ヨーテル選手
西家 TEAM PANDAaaaZ所属 室生鏡花選手
北家 Luna de esperanza所属 銀貨先生選手

るなすぺ、てんぱねすくりゅ~はトップ2回で十分に逆転ファイナルのチャンスが残る。るなすぺはリーダーの銀貨先生選手、てんぱねはエースのヨーテル選手がそれぞれこの正念場に挑む。PANDAaaaZはトップの上に素点も必要だ。室生鏡花選手の爆発に期待したい。
APBは現実的には厳しい状況だ。日菜むい選手が、それでもチームの今期プレーオフ初勝利をかけてこの舞台に臨む。

東1局

日菜むい選手が大物手の一向聴。打牌候補は赤5pと7sになるか。赤5p切りは7p,7s以外の全ての受け入れで純チャンで聴牌する。7s切りは純チャンの枚数が大きく減るが、4pが両面変化になる。それから赤5pが出て行かない聴牌が多いので、対面が既に聴牌している場合に「赤5pで放銃」という分岐を回避できる事がありそう。

日菜むい選手は打7sを選択。

ツモ8p。純チャンが確定なので赤5pを切るのが最高打点だ。

ここで打9sとした。日菜むい選手は視点配信で何度も「対面に対して赤5pが切れない」と口にしていた。神視点ではついつい見落としがちな要素だが、この画像のように相手の手を伏せている状態で見るとやはり危ないように見えるので、なんというか、わかる。

9sが裏目る。ツモれるならこっちで待ってるよーと言いたくなるが初志貫徹のツモ切り。

「切らない」と決めた赤5pを最後まで温め続け、見事単騎のまま和了りきった。守備意識の見えた面白い4000オールで幕を開けた。

東2局4本場

日菜むい選手、嵌5pと58mの一向聴で嵌5pから入る感触の良さ。40000点持ちかつ平和のみはダマる人も居るかもしれないが、貪欲に立直。南1の最後の親で大爆発する可能性だってまだまだある。稼げるだけ稼ぎたい。

室生鏡花選手が安全な牌を切りながら反撃の立直。6mはそうそう出なさそう。一枚切れている白で5200~満貫クラスの和了をものにしたい。

日菜むい選手に軍配。立直平和赤の中打点でリードをさらに広げた。

南3局

銀貨先生選手の6巡目。7pに8pがくっついたが9pは第一打で切っている。早々に出来てしまったフリテン両面を残すかどうか。

ツモ切り。中ぶくれの4p、ドラが使えるようになる5sが共に優秀であることと、フリテン69pの枚数自体が既に少なくなっている事などが判断材料か。ここで更に6pを引いてきたりすると今度はフリテン258p、フリテンではない25p、4pを使ったシャボのどれかを選ぶことが出来たりする(344567pになるので、4p、7p、3pのどれを切るかで好きな待ちを選ぶことが出来る)。
色々書いたが一番欲しいのはドラの4sだ。

まさかの7p縦引き。打5sとした。両面ターツを増やすことは出来なかったが、実はこれも嬉しい。

何故なら、①ツモり三暗刻になるので打点で期待が出来る、②宣言牌4pで7pが筋になるから、である。
②に関して、宣言牌の筋は危険だというセオリーは存在するが、一方で立直者が4pの他に8pを先に切っている場合は7pの危険度は大きく下がる。「統計的にはこの7pはあまり当たらない」というところまでカバーしている人にはむしろ安全そうに見えるので、なかなかの罠になっている。

室生鏡花選手から出た7pを捉えた。60符3翻のお得感のある満貫でトップの日菜むい選手に一気に迫り寄る。勝負はオーラスに託された。

オーラス

日菜むい選手が12巡目、平和タンヤオドラ2で聴牌。
立直はかけなかった。素点ではなく、プレーオフでトップを一度も取れていないチームに初勝利を持ち帰りたい。そのための選択だ。

銀貨先生選手も聴牌した。しかしこの巡目まで持ってしまった5sが、試合を終わらせることになる牌となった。

「APBとして最後の登板になるかも知れない」と臨んだ一戦で、リーグ期間中の成長をすべてぶつけた、集大成。
日菜むい選手がチームのプレーオフ初勝利の女神となった。

試合後インタビューコメント

1着・日菜むい選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
最終登板でトップをとれて嬉しいです!!APBはプレーオフ敗退となりましたが、チームの皆さんに成長した姿を少しでもお見せすることができて本当に良かったです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスの進行が個人的に良かったと思います!出来るだけ役ありになるように真っ直ぐ手を進めつつ、親の銀貨先生に鳴かれたくないと思ってギリギリまで抱えていたドラの7mを使い切った平和ダマでアガってトップを決めれました!

3着・室生鏡花選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
シグマリーグで打つ最後の対局でした。育成枠で指名いただき、かなり勉強の機会を頂きました。まだ絶対的な水準としては足りていませんが、参加当初に比べると圧倒的に成長したと思います。またどこかで会いましょう( ˇωˇ )
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局のドラがたくさんキラキラしてる場面で混乱して牌理のミスをしてしまいました。トップまで見れる場面で大きなミスをして結果振込。反省して次に活かします。

4着・ヨーテル選手(てんぱねすくりゅ~)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ほぼトップ条件で挑んでずっとトップ目をマークしながらの戦いとなりましたが、健闘虚しくラスでした!チームが苦しくなってからも一丸となってトップのバトンを繋いでくれていただけに期待に応えられず申し訳ないです。このラスでプレーオフは実質終戦となりました。11月から楽しい時間を過ごさせてくれてありがとうございました、決勝も楽しみです。後、このままじゃ終われないので来期もエントリーします!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2の親番でリーチを受けてからの手順はトップ条件ならではの手順で面白かったかなと思います。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第1試合終了時のスコア

第2試合A卓

東家 LogicArt所属 ダイゴ選手
南家 Pleiades所属 ジョコラー選手
西家 風林火にゃん所属 とうき選手
北家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手

プレーオフ最終戦。大量加点を目指すだけのダイゴ選手にどら選手。ラスは絶対にひきたくない、可能であれば一つでも上の順位で終わりたいジョコラー選手。大きなマイナスだけはさけたいとうき選手といった構図だろうか。
しかしこの半荘、荒れに荒れた試合となった。

西のポンから仕掛けたダイゴ選手はさらに9sポン、9mのポン。ここに9pを打ち出したとうき選手はなんとこれが高目の和了牌、対々和混老頭三色同刻の跳満のスタートとなった。

東1局1本場、6-9mで平和の立直をかけたダイゴ選手はジョコラー選手から9mを捉え裏裏の12000点、2局で3万点を稼ぐことに成功、まだまた和了していきたい。

2本場、ジョコラー選手の平和赤、2-5mでの立直を入れると5mのツモ和了、なんと先ほどのお返しと言わんばかりに裏裏載せて跳満、高打点の応酬が始まる。

東2局、ここからどら選手の猛攻が始まる。
断么九平和高目345三色の立直を立直かけると一発目に3pをツモ和了。跳満の和了に成功。

さらに東3局、どら選手が断么九赤の七対子を聴牌後即ツモ。満貫の和了。ダイゴ選手を追いかける。

全員ノーテンの流局を挟みダイゴ選手の降りない親番が始まる。ジョコラー選手が發のポンから混一色へと向かう。ここに3pチー、8mチーから5s単騎で聴牌する。しかしここにドラ1の立直をかけたどら選手がLogicArtの親番を赤と一発とともに終わらせる跳満の和了に成功した。

南2局、なんとか着順をあげたいジョコラー選手。ダイゴ選手の副露にも攻め立て断么九赤ドラの2000オール。ダイゴ選手を目指す。

とうき選手がダブ南の和了にて局を流すと南3局、どら選手がドラ發のポンから3副露、1-4sで聴牌するとダイゴ選手から満貫の和了。6万点に突入し最後の親番を向かう。

オーラス、聴牌を入れたのはジョコラー選手。
3-6pの平和聴牌を入れるとダマを選択。
程なくして3pをツモ和了。

どら選手のトップ。しかし麻雀以外麻雀じゃないのとLogicArtは敗退。Pleiadesは別卓の結果待ちとなった。

試合後インタビューコメント

1着・どら選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
薄く残っているファイナル通過条件を意識しつつ、普段通りに打ちます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2-0-5 打8m 345三色固定で打4pとする手もあったが、他家から押されても打4pで押し返すつもりで強気に打つことができた。

3着・ジョコラー選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ファイナル行けてほっとしてます!ファイナルでは大暴れしたいです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
全体的にリスクをとらない選択をしました
押し返しを考えず先制できた場合のみ行くくらいの感覚で打ちました

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第1試合の結果

試合後インタビューコメント

A卓
1着・かなた選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ロジカートはプレーオフで敗退となってしまいましたが、最終戦のダイゴさんの対局も含めてまさかまさかのファイナルあるのか?と最後までわくわくできて楽しかったです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
他のチームの状況なども噛み合って東場親番で連荘できて本当に10万トップあるか?(チーム状況的に最終節2人連続10万くらいのトップ+他チームの状況次第でファイナル進出があり得たので10万が目標だった)と思ったけどさすがに及ばずでした

3着・矢絣京選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
お疲れさまでした
何はともあれファイナルに進出できたのでよかったです
試合の展開はかなりしんどかったですが、何とか耐えきれました
ファイナルもがんばります
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ここというところはないですが、親連荘が続いて厳しい展開でしたが何とか耐えられてよかったと思います、そもそも真っ直ぐ組めたり、押し返せたりする手があんまり来なかったので結果的には喧嘩して大負けとならずに済んだかもしれないです

4着・柵@よーこ選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
テンパイはしてもその後がどうにもならなかったですね。
今期は上位陣との差を実感したシーズンだったしもっともっとレベルアップしていきたいです。

第2試合の結果

試合後インタビューコメント

B卓
1着・奈落の王選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
1戦目は銀貨先生が2着だったので、自分は大きめのトップを獲って後は別卓のジョコラーさんがラスってくれーというムーブで臨みました。
良くも悪くも複雑な条件計算は不要な最終戦だったので楽な気持ちで打てました。
終始展開も良さげでトップは獲れたので仕事は果たせたかなという感想です。
惜しくもファイナルへは進出できませんでしたが、プレーオフの10戦は5人全員かなり健闘したということは間違い無いので、そこは各々が自身を称えて良いのかなと。
ここまでるなすぺの応援をして頂きまして、誠にありがとうございました!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2-0
12788m258p89s西白中中のぐちゃ配牌から3副露2000オールを和了れた所。

4着・まろちょふプロ(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ファイナル進出条件が厳しくはなったため、チーム内では「トータルスコアプラス圏(67100点以上のトップ)」を目指して戦おうという最終戦のテーマで臨みました しかし箸にも棒にもかからず、安定の即キャッチを披露してしまいました オーラス親番、普通に組むか国士に行くかは微妙でしたが、今期チームを救った国士に進みました。イーシャンテンまでいけたのでその選択自体には悔いなしです。

また来期!ファイナルの戦いは高みの見物とします👀
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス、国士に行くかなんとかホンイツとかチャンタを見るか、苦渋の国士進行としました

本節の結果

本節を以て第2期Σリーグプレーオフの全日程が終了しました。上位2チームがファイナルへ進出致します。
首位で通過したのは風林火にゃん。レギュラーシーズンでは溜めていた足をプレーオフでは爆発させ、見事ファイナルへの切符を手にしました。
2位で通過したのはPleiades。レギュラーシーズン終了時の順位をしっかりと守り切り見事ファイナルへ進出しました。
3位となったのはるなすぺ。最終戦まで条件を残しましたがあと一歩が届かず。惜しくも敗退となりました。
4位はLogicArt。第4節、5節と合わせて約165ptを稼ぎ出し猛チャージを見せましたがボーダーには届かず。プレーオフ敗退となりました。
5位はてんぱね。第3節、4節とポイントを伸ばし、最終節に条件を残したものの夢叶わず。涙を呑む結果となりました。
6位はまいまい。プレーオフ開始時ではボーダー圏内にいましたが思うようにポイントを伸ばせず、無念の敗退となりました。
7位はPANDAaaaZ。レギュラーシーズン終盤から脅威の追い上げを見せていましたがプレーオフでは失速。非常に悔しい結果となりました。
残念ながら8位となったのはAPB。厳しい展開が続いたものの最終節ではプレーオフ初トップを飾り、一矢を報いる結果となりました。
ファイナルはプレーオフを突破した風林火にゃんとPleiadesをななないとぽんてんが迎え撃ちます。 果たして優勝するのはどのチームとなるのでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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