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第1期Σリーグ観戦記・第6節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに4/16(日)より対局がスタートした第1期Σリーグ。第1期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は5/10(水)に行われた第6節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。


第1試合A卓

起家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 無名叢子選手
西家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 justice選手
北家 ぺんたごん所属 ダイゴ選手

Σリーグの中でも最上位クラスの打ち手であろう無名叢子選手が志願の連投。意識してるチーム・麻雀以外麻雀じゃないのからは同じく最上位クラスのどら選手とマッチアップ。VPLで戦うぺんたごんリーダー・ダイゴ選手も虎視眈々と機会を狙う中、麻雀リーグFCで苦い思いをして「生まれ変わった」と語るjustice選手が強者3人を相手にどう戦うかに注目したい。

どら選手の1600オールでスタートした試合、東1局1本場には親のどら選手が6巡目にリーチを宣言。5pを先切って5m宣言牌の2m2pシャンポン待ち筋ひっかけフルコースと良い待ちづくりに余念がない。

河作り上手すぎでは?

これに捕まったのはダイゴ選手。回ってチートイツの一向聴になったところで筋の2pに手をかけてしまう。

早い7sかつダブルワンチャンスで通れば2枚通せる8sとの比較は難しいところだがやむなしか。

その後無名叢子選手が躱して迎えた東2局はトップ目どら選手が丁寧な手組で8巡目に14s待ち満貫のダマテンを入れるも、やや遠めの仕掛けを入れたjustice選手がアガり切る。

ドラドラ使えるのでここから発進!
リーチにもしっかりと押し切ってナイス和了!

これで勢いづいたか、次局親番でjustice選手が2000オール、4000オールと連続で和了を決め頭ひとつ抜け出す。

苦しいチームの光明となれるか…!!

どら選手が躱して迎えた東4局にはこれまで息を潜めていた無名叢子選手が追い縋るダイゴ選手の親リーチを振り切り先制リーチを実らせる。

ドラをツモれる肩!

この選手は南2局親番で見事な手順を見せる。

この苦しい配牌から…

役牌・789三色・マンズ一気通貫・チャンタ・ドラ重なりを見て初打2p。
7pチー打5pとして三色をはっきり意識し...
中ポンとして一旦ヘッドレスに受けつつ、役と打点の種を確保する打6m。

その後3mを重ねてカン8m待ち聴牌。
3副露して降りられないjustice選手が8mを掴んで5800直撃に仕上げた。

あの苦しい配牌を見事まとめ上げた。

続く南2局1本場もドラポンのダイゴ選手に注目が集まる中、ひっそりと現物待ちダマテンを決めて加点。

緩急の使い所がお見事。

流局が続いて勝負所の南3局4本場。
ラス目ダイゴ選手のリーチを受けた一発目、親のjustice選手にタンヤオ・赤2の聴牌が入るも待ちはカン4mと苦しい上に出ていく7pは危険牌。さあどうする!

さあどうするか!

ここで押さないとトップは簡単にまくられるということで前に出た!

点数状況的に難しい押し引きだが素晴らしい押し!

ご褒美はすぐにやってくる嬉しい4mツモ!

みんなのジャスティス!

この和了でjustice選手は5万点オーバー、2着目とも2万点は離れている。
勝負は決したかのように思われた。

南3局5本場無名叢子選手が高目タンヤオの満貫リーチ。対して直後に発・ドラ3の聴牌を入れた親のjustice選手。自分からドラ9mが見えておりリーチの現物2pが高目の待ちということで、リーチに両無筋6mを叩き切りダマテンを選択。

待ちがリーチの現物2pで素点積み上げも狙える。
ドラ3抱えており、放銃しても平均打点が安いことが多いということも押し判断の材料だそうだ。

以降7s, 4mも押していくがこの4mが御用。本人曰くラストプッシュだそうで後悔はないようだ。

無名叢子選手にとっては歓喜の、justice選手にとっては痛恨の裏裏!

オーラスはラス目親番のダイゴ選手が意地の2600オールを決めるも...

反撃となるか…!

1本場は和了トップの無名叢子選手の配牌と第1ツモで嬉しい場風・自風の南西対子。ダブルバックで仕掛けていき最後は自力でドラ南をツモって逆転トップを飾った。

うおおおお!

トップを獲得したのは無名叢子選手。仕掛けにリーチにダマテンにと余すところなく攻め、牌がそれについてきた格好だろう。見事リーダーの連投采配に応えた。
2着はjustice選手。東場・南場の親番どちらにも高打点の和了を決め一時大量リードを築くも、勝負手がぶつかり痛恨のハネマン放銃が激痛だったか。しかしチーム状況も込みで素晴らしい押しだろう。
3着はどら選手。序盤でリードを築くも中盤以降に主導権を取られて防戦一方になったものの、以降は放銃を避けてまとめ上げた。早くも再戦を望んでいるという。
ラスに沈んだのはダイゴ選手。リーチを何度も打つも決まったのはオーラスの親番2600オールのみ。あと1牌が遠かった。

試合後インタビューコメント

1着・無名叢子選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ツイてました。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
1戦目は東場の親で下家のジャスティスさんの鳴きに6mを押したのがやや疑問でした。NAGA解析でもオリ寄りでした。

2着・justice選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ダントツトップからの南3局5本場の跳満放銃が本当に痛かったです....がチームの検討でもNAGAでも4mプッシュでいいと言われたのでこれからもビビらずガンガン押して行こうと思います!

3着・どら選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
justiceさん・まちぐささんがともに連投されるということで、気合の入っていた半荘でした。
再戦はいつでしょうか。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2-0-8 打8sダマ としましたが、打8sリーチのほうが良いのではと考えています。
チームの皆様とも検討しましたが、打点のメリットの他、すでに副露されているjusticeさんと親番のまちぐささんに好き勝手動かれて流される可能性を少なくできたのではないかと考えます。

4着・ダイゴ選手(ぺんたごん)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
リーチ&テンパイしまくりましたが、なかなかあがれませんでした(;・∀・) #つらたん

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第1試合B卓

起家 てんぱねすくりゅ~ ごんろく選手
南家 ANC PURPLE BATS 矢絣京選手
西家 ぽんてんLv47 魔王KUUGEN選手
北家 Pleiades ジョコラー選手

東1局、いきなり3者がぶつかり合う。まずジョコラー選手が8巡目に先制リーチで口火を切ると、親のごんろく選手が10巡目に追い付いてリーチをぶつける。
魔王KUUGEN選手もその同巡に聴牌を入れ3人目として舞台に上がろうとするが、このリーチ宣言牌がごんろく選手のロン牌。ごんろく選手が12000の和了で好スタートを切った。

続く1本場、悔しい放銃となった魔王KUUGEN選手がすぐさま反撃に出る。配牌4対子からノーミスで七対子を聴牌させドラの北単騎でリーチを放つ。
対抗馬は出ないまま無事にツモアガって会心の3000-6000。手牌と河を合わせてもぴったり7対子というパーフェクト七対子を決めた。

東3局2本場、わずか1巡の間に事件が起こった。ドラの發を4人全員が1枚ずつため込む重い展開の中、ジョコラー選手が先んじて發を放った。
同巡に矢絣選手も發の合わせ打ち。するとこの發にロンの声がかかる。本人も驚いただろう。
二人の間に座っていたごんろく選手が七対子の發単騎聴牌をたった今入れたのだ。矢絣選手はこの放銃でラス目に落ちることとなってしまった。

東4局、ここまで和了も放銃もないジョコラー選手が6000オールを決め一躍トップ目に立つ。
しかしその1本場ではごんろく選手がジョコラー選手に2600を直撃させトップ目を奪い返すという激しいトップ争いが繰り広げられた。

南2局、ジョコラー選手は5sを仕掛けて高目満貫の聴牌を入れると、ごんろく選手のリーチ宣言牌を高目で捉えて8000の直撃。
トップ争いはジョコラー選手が大きくリードすることとなった。

南3局では矢絣選手が1300-2600をアガり3着目の魔王KUUGEN選手を視界に捉える。

そして迎えたオーラス、ごんろく選手からリーチがかかる。
これに真っ向勝負を挑んだのは矢絣選手。無スジをガンガン切り飛ばしていきタンヤオドラ3を聴牌させた。
ツモれば3着、ごんろく選手に直撃させれば2着となる逆転手だったが、この捲り合いはごんろく選手が制し矢絣選手を抑え2着を守り抜いた。

トップはジョコラー選手。激しいトップ争いを制し、見事2勝目を獲得した。
2着は法外の發単騎や要所で躱し手を決めたごんろく選手。3着は序盤の失点をなんとか取り戻し守り抜いた魔王KUUGEN選手。
苦しい展開ながら紡いだ一縷の光が惜しくも届かなかった矢絣選手がラスとなった。

試合後インタビューコメント

1着・ジョコラー選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回は五十嵐陽菜を使って挑みました!陽菜を使えば勝てることが分かったので今後は愛用していきたいと思いました。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
特別ポイントになった局はないですがリードしてからは守備的に打って最後までリードを守り切りました!

2着・ごんろく選手(てんぱねすくりゅ~)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
とにかく2着で安心してます。次回もポイント持ち帰ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
ポイントになったのは發です。東3局のダマ發と南3局の發止めがこの着順になったと思います。

3着・魔王KUUGEN選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回はなかなか先制出来ず苦しい対局だったのじゃ・・・1位をまだ取れてないから次こそは頑張ってトップ取るのじゃ!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスの4巡目の白をスルーして七対子で倍満ツモでトップを狙いに行ったところじゃろうか。
2枚目を鳴いて3位を取りに行くか迷った1打だったのじゃ。

4着・矢絣京選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
代表から公式配信で取り上げるのでインタビューをとの連絡を受け
GWにあったことを教えてくださいという精神攻撃を受けたのが原因です

手が入りまくってくれたんですが、あと一歩聴牌せずですごく焦れる展開でした
全部ごんろくさんにやられたので次当たったら倒します
クリミスとちょっと煮えてきて手牌の形見間違えたところがあったので次回は冷静に打てるように気を付けたいと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
煮えるポイントが多すぎてここって一局はないですが
強いて言うならドラ發が切れた瞬間に合わせたら今テン入ってて刺さったのがきつかったです
ひたすらいい手が空振りまくったのでなんか釈然としない1日でした
まぁこれも麻雀ということで、次回以降頑張ります

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第1試合C卓

起家 縁所属 Pacific Dainagon選手
南家 Black Cat Code所属 葉弥さん選手
西家 GENESIS所属 ふくちゃん選手
北家 Luna de esperanza所属 げんぶ選手

今回奇しくもΣリーグが誇る四神の内の朱雀・白虎・玄武の三神が揃う。そこを迎え撃つ形となるのは黒猫葉弥さん選手。果たして神に届くのか。

さっそく親番で先制したのはPacific Dainagon選手、七対子の聴牌を入れた後、地獄単騎の西単騎で立直をかける。地獄単騎の字牌単騎は山との勝負、浅い位置にいるかどうかだが、地獄行きとなったのはげんぶ選手。
4800点の先制に成功する。

東1局1本場、真っ先に聴牌をしたのは葉弥さん選手。赤1平和の5-8s聴牌を入れると即座に立直。Pacific Dainagon選手も6-9pで追いかけるも一度もツモ機会を与えることなく葉弥さん選手の勝利。1400-2700+立直棒も回収した。

東2局、先行した葉弥さん選手に赤ドラの勝負手が入ると、9m縦も逃さない受け入れMAXのイーシャンテンに構える。その9mを捉え3-6mの立直。見事ツモ和了し、4000オールと二の矢を放つことに成功する。

東2局1本場これ以上離されたくない3選手。
まずはPacific Dainagon選手が中をポンして3-6-7pのホンイツ聴牌を入れるとげんぶ選手も平和高目一盃口の2-5sの立直。宣言牌赤5mをとらふく選手がポンしてタンヤオ赤の4-7pで追いつく。結果はすぐさまげんぶ選手の2sツモ、裏裏の満貫のツモ和了となる。

東3局、葉弥さん選手が東をポン、9mのチーをいれると、追いついたPacific Dainagon選手1p6sのシャンポン立直。葉弥さん選手も上手く回しながら果敢に攻め、中ぶくれ3mの聴牌を入れる。

この二人の一騎打ちかとおもいきや、役なしドラ1で聴牌を入れていたふくちゃん選手。立直せずの選択をすると、この7pをツモ和了。2人の手を潰すことに成功する。

その後流局を挟み、發ポンから3-6-9pの聴牌を入れたPacific Dainagon選手。しかしこの2mが立直を入れていた葉弥さん選手の2-5m7pの立直に放銃。のみ手ながらも葉弥さん選手は供託の回収に成功する。

東4局、場は一気に沸騰する。Pacific Dainagon選手が西を槓すると、げんぶ選手も8sの槓。さらにはふくちゃん選手が東ドラ3の5-8p聴牌をいれ、混沌を極める事態となる。

しかしここで手を緩めるわけにはいかない。トップ目の葉弥さん選手も4-7sの赤赤ドラの平和を立直。ここにさらにげんぶ選手までも同じく4-7sの聴牌をいれまさにデットヒート。

決着は葉弥さん選手。見事7sをツモ和了。

見事倍満のツモ和了。東場を終え5万点を超える大きなトップ目。トップはBlack Cat Codeに決まりだと思われた矢先、黒猫の背後に虎が忍び寄る。

げんぶ選手が白ドラ1でライバルPacific Dainagon選手の親を流すと、葉弥さん選手の親番。七対子5s単騎の聴牌をいれたげんぶ選手と、1-4sダブ南ドラの聴牌を入れたふくちゃん選手。

ここはトップ目の葉弥さん選手から打ち取り5200の直撃。

しかしまだまだ持ち点がある葉弥さんへさらなる悲劇が。

何と5巡目南単騎の門前混一色赤七対子の聴牌を入れていたふくちゃん選手。目の前が虎穴と気づかなかった葉弥さん選手は虎に一飲みされ、まさかの逆転となる。

この配牌から
わずか5巡での聴牌

(余談だが、ここの各控え室の反応は面白いので一度視聴することをオススメする)

南3局1本場、もはや後がないラス目のPacific Dainagon選手は9sチーから混一色の聴牌を入れるも高目の發は表示牌。厳しい聴牌だが、見事發をツモ和了しげんぶ選手と900点差まで縮める。

オーラス後がないげんぶ選手。Pacific Dainagon選手に立直をかけられるものの、なんとか追いつき立直し返す。

この二人の一騎打ちかと思った矢先、葉弥さん選手も逆転へ向け立直へ。果たして勝負の行方は。

意地の再逆転

見事!葉弥さん選手の一発ツモで幕を閉じた。

葉弥さん「四神共に不吉を届けに来たぜ。」

試合後インタビューコメント

1着・葉弥さん選手(Black Cat Code)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
たっかいのあがってたっかいのふって大変でした
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
なんか南切ったらいんぱちとか言われて20秒くらいエクトプラズマ出てました

2着・ふくちゃん選手(GENESIS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
次は阪神勝ちの日に出たい
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス、7p切りリーチしなかったとこ、良くなかったかなぁ

3着・Pacific Dainagon選手(縁 ENISHI)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
チームが勝てば良いのです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局、ホンイツ仕掛けで高目の發をツモった場面です。
安目の方だとオーラスの条件がもっと苦しくなり、おそらくラスになっていたと思います。私はあそこで發をツモれる男です。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合A卓

起家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 Cr7選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 無名叢子選手
西家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 justice選手
北家 ぺんたごん所属 まろちょふプロ

無名叢子選手とjustice選手は連闘。justice選手は1戦目、目前まで迫っていたトップを逃した格好だっただけに気合は十分。まろちょふプロはぺんたごん1戦目の大きめのラスをカバーしたいところ。

東1局0本場、東1局1本場は、それぞれまろちょふプロとjustice選手、Cr7選手とまろちょふプロが立直をするも実らずに流局。静かな立ち上がりとなる。
東1局2本場で無名叢子選手が平和ツモ三色同順で1300-2600の和了。恐らく供託がたくさんあったためにダマを選択したと思われる。9800の加点となり、リードを築く。
東2局ではjustice選手が立直ツモ赤の手を裏3の荒業で跳満に。1戦目に続き、この両名のトップ争いとなった。

東4局

変則三面とどちらかの嵌張の一向聴

萬子で変則三面の受けが出来た。どちらかの嵌張を諦める形。控室配信では「これは選択だなぁ」の声。もちろん「9pと1sの」である。
justice選手の選択は…

控室「…1mではなくないか?」

打1m。これでは4m58mの7枚で聴牌が出来なくなる。「形がわからなくなった」と後に本人が語っている。
少し損な選択をしてしまったが、残した嵌張の方が先に埋まってしまえば結果オーライだ。彼がこの後ツモったのは

的確に咎められる

4mだった。聴牌を逃したが、ここで改めて嵌張を払う。

ある意味一発率が高い聴牌。チャンスとも言える

ツモ8pで聴牌。
1mを残していれば一発ツモとかは言ってはいけない。
打3s立直とし、1458mのフリテン変則四面張という前代未聞の技を繰り出した。

失った点棒以上にダメージが残る結果に

1sを掴みCr7選手へ放銃。痛い。ちなみにもし和了れていれば裏3が乗っていた。

南4局0本場

構想力が問われる配牌

赤が2枚あるが、そのせいでホンイツに真っすぐ向かいにくい配牌。justice選手は打西とし、ホンイツを完全に見切りまではしないものの、赤を使うルートに舵を切った。

5800じゃあ足りない

二度受けの両面と赤あり嵌張の選択。二度受けとはいえ両面は両面、嵌張の方を外す人も多そうな牌姿だが、生まれ変わったjustice選手は一味違う。ここで思い切って打6mとした。
ここで大きく加点をしないでどうする。この半荘こそトップを取るのだ。

ツモ6pで両面変化→ツモ2mで聴牌→張替雅人プロが聴牌

現物待ちで追いついたまろちょふプロの手から出た7pを捉えた。自分にしか出来ない手順で12000を稼いで見せた。まだ闘志は消えていない。トップと900点差でオーラス突入。逆転はあるのか。

オーラス

上下が二分されており、それぞれが着順上昇(維持)を狙うスピード勝負となる。案外あっさりと決着がつくことも多い点数状況だ。

3着確保への最短手順はお見事

Cr7選手が中バックで聴牌。誰が中を掴むのか。掴んだのは...

そんな気がした

justice選手だった。

1戦目に続いて、トップを目前に捉えながら、無名叢子選手を捲る事が叶わなかった。麻雀という遊戯は常に「あそこでああしてれば」がよぎってしまうもので、justice選手は控室に戻り嗚咽をもらしてしまうのだった。
この激強面子の卓組でもし連続トップを取れていたら。チームに100ptを持ち帰れていたら。しかし、この連続2着の内容もまた、どうしようもなくjusitce選手らしさが満載であり、たまらなく魅力的だと感じるのだった。

試合後インタビューコメント

1着・無名叢子選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ツイてました。2戦目は疲労もあって頭回りませんでした。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスの北スルーです。子に押せないのでオリに賭けました。

2着・justice選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
2戦を通して手も入ってたし自分の麻雀が打てたと思いますが大事な場面でミスが目立ってトップを2戦とも逃したので次戦に向けてもっともっとお勉強したいと思います!次は絶対トップ取ります!!!

3着・Cr7選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今日もあまり手が入らず苦しい展開でしたが、運良くラス回避できてよかったです。
段位戦含めてずっと展開が厳しいのでそろそろ調整の爆運を期待してます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス着順上昇なくて3着確保に打点が不要なときに、鳴きにくいドラそばカン4m塔子を払ってカン2s塔子を残したことで、即座に上家から2sをチーして中バックの聴牌を取れたところです。運良く中が浅くて和了れてラッキーでした。

4着・まろちょふプロ(ぺんたごん)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
チームメイトに精神的にキレない冷静さの話をダイゴさんと解いていたところ、冷静に打った結果の無念の連続4着…しかし最後まで冷静に打ち切れたと思います!大きくポイントを失ってしまいましたがそれでもまだ先は長いので1戦1戦着実に戦って行きたいです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局、2軒リーチを受けながらも3暗刻の聴牌で追いついた場面。しかし暗槓が入っていてドラが増えており、待ちは1枚見えの4s5sシャンポン。更には宣言牌になる7mがド危険。さすがに難しいと判断して降りを選択。結果は通っておりツモれていたという裏目でしたが切らないのが正解だと判断したので悔いはないです!

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第2試合B卓

起家 Pleiades所属 柵@よーこ選手
南家 ぽんてんLv.47所属 七瀬くりむ選手
西家 ANC PURPLE BATS所属 甲森あん選手
北家 てんぱねすくりゅ〜所属 ひらめ選手

アイコン系美少女の柵選手、ゲーム系美少女の七瀬選手、コウモリ系美少女の甲森選手、高校系美少女のひらめ選手と系統も打ち方も全く違う美少女が集った。
中でもここまで2ラスと苦しい七瀬選手はそろそろ挽回のきっかけが欲しいところ。他の選手もトップが欲しく譲れない美少女の戦いが始まる。

東場はひらめ選手が細かい和了と聴牌料でリードを築き、迎えた親番で開けた配牌は…

苦しい!

しかしこれをまっすぐ進めてリーチへ。2600オールを決める。

真っ直ぐ進める手順の大切さが詰まっている。

親が落ちた後の南2局には点数状況判断から無理に打点を追わず仕掛けられるイッツーにシフト。

打赤5sとしてイッツーの仕掛けやダマテンの余地、ジュンチャン三色移行を残す。
打ち方が玄人っぽi…おっと本音が()

5pを自力で引きカン2p待ちダマテンを入れると、甲森選手から余った2pをキャッチしてリードをさらに広げる。

点数状況を踏まえた素晴らしい進行と最終形。

ここまで我慢を強いられていた甲森選手だったが、親番で4000オール、500オール、流局聴牌と連荘し一気にトップに肉薄する。

好形変化を待った甲斐があった!

南3局3本場にはこちらも焦れる展開続きの柵選手がくっつき聴牌からドラを引いて即リーチに。

くっつきでドラ7sを引けたのは大きい!

すでにカン4p待ちでダマテンを入れていた甲森選手だったが、危険牌を掴み聴牌を崩す。その後安全牌を切って聴牌復活するも、最終手番に危険牌を持ってきてやむなくオリを選択。オーラス勝負に持ち込んだ。

オーラスはメンタンピンの見える手を仕掛けた親のひらめ選手が1500を和了し、供託をリセットして5本場へ。

状況的に仕掛けるかは難しいが、辛口の仕掛けが実った!

オーラス5本場は甲森選手がツモ無条件・出和了裏1条件のリーチを打つも、七瀬選手が仕掛けて制した。

乾坤一擲のコウモリーチ炸裂なるか!?
ソーズ染め対決を制して魂のラス回避!

トップを獲得したのはひらめ選手。NAGA度もかなり高く充実した内容だったことは間違い無いだろう。前回登板の無念を晴らすトップとなった。
2着は甲森選手。南3局の親番で猛チャージを図りオーラスも逆転手を入れるも後一歩届かなかった。
3着は七瀬選手。放銃回避に重きを置いた打牌が印象的であり、辛くもラス回避を果たした。次回はもっと前に出る麻雀が見られるだろうか。
ラスに沈んだのは柵選手。アイコンだけでは美少女度合いが足りなかっただろうか。無念の焼き鳥に終わった。

試合後インタビューコメント

1着・ひらめ選手(てんぱねすくりゅ〜)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
初トップ嬉しいです✨
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南二局の赤5s切りです!悩んだけれど南二局のトップ目という点数状況を加味して選択できて良かったです!その後ダマで2pうちとれてうれしかったです!✨

2着・甲森あん選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
わりと放銃もしちゃったけど、いずれも満貫以下で済んで親番の人からすると「甲森がすぐに放銃するからもう親番終わりか~」って心境だったんじゃないかな?
そうやって局だけ消化しておいて自分の南場の親番でしっかり和了れたことで2着を取れたんだと思います。
もちろんダマテンの相手の打点や待ちなんて分からないので計画的にやった事じゃないんですが、結果的にそこそこの内容になった感じです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
2着目以下がほぼ平らで競っている状況の東4局3本場でドラの6pと6sのシャンポンという”誰も放銃してくれないでしょ”って感じの待ちをツモ和了れたのが大きかったです。
あとは南3局の親番での満貫ツモです。 待ちがカンチャンからリャンメンに変化するまでリーチを我慢した事で和了れました。
こういう判断も先ほど挙げた東場での和了が無くて、もっと大きく凹んだラス目だったら焦ってカンチャンで即リーしてたかもしれません。 (ちなみにNAGAは即リー寄りって言ってました)

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第2試合C卓

起家 縁所属 アサダスズメ選手
南家 Luna de esperanza所属 狂犬まさG選手
西家 GENESIS所属 よしふじこうすけプロ
北家 Black Cat Code所属 なーいん選手

強者が集まり非常にレベルの高い卓組となった本対局。
前回大きなプラスを稼いだアサダスズメ選手、狂犬まさG選手の両選手に加えて、よしふじこうすけプロとなーいん選手は前回の登板でも同卓しており今回もバチバチだ。
1つのミスが命取り、緊張感のある対局になると予想される。

東1局、起家のアサダスズメ選手の配牌。中張牌の両面に中ぶくれ形2つで赤ドラもある、一見して大物手になりそうな予感のする配牌だ。一方で南家の狂犬まさG選手に目を向けると、なんとドラの北が配牌で暗刻。いきなり2人の手がぶつかりそうだ。

大物手vs大物手の予感…!?

先に聴牌を入れたのは狂犬まさG選手。序盤で重ねた發を皮切りに3副露で1-4s待ちの聴牌。すると2巡後、アサダスズメ選手も門前で平和・タンヤオ・赤1の聴牌を入れるともちろんリーチ。壮絶なめくり合いが予想されたが決着は一瞬。一発で掴んでしまった狂犬まさG選手から12000点の直撃とした。

アサダスズメ選手に軍配が上がった

次局、次々局は1300点、1000点と穏やかに点棒が動き、迎えた東3局。
先ほどは痛い放銃に回ってしまった狂犬まさG選手。この局も配牌だけ見ると厳しいかと思われたが、序盤で自風の北と中を対子にすると索子の混一色へと舵を切る。すると、あれよあれよという間に有効牌を引き入れ、なんと一番手で門前混一色を聴牌。勢いのまま次巡には当たり牌を引き入れてツモ・中・混一色・ドラ1、3000-6000で一気に2番手に浮上した。

この配牌が…?
跳満和了に進化した!

東4局も狂犬まさG選手が1300-2600ツモで制すると、遥か彼方に見えたトップのアサダスズメ選手との差はわずか1200点に。

これにはアサダスズメ選手も黙っていない。
南入して迎えた親番、先制リーチのよしふじこうすけプロに追っかけリーチをかけると、一発で掴んでしまったよしふじこうすけプロから7700点の直撃。1本積んだ次局では4面張のリーチを放ち、安パイが尽きてしまった狂犬まさG選手から4200点を直撃。詰まった点差を再び開きにかかる。

ライバルからの直撃で点差が開く

「点差が開いたならば、詰めるまで」と狂犬まさG選手も再度、攻勢に出る。
南1局2本場は再びの混一色で1500-2800ツモ。続く親番の南2局では、アサダスズメ選手の先制リーチを受けながら宣言牌の赤5mをチーすると、そのまま3副露で追いついて最後は赤5s単騎をツモ。タンヤオ・ドラ3の4000オールでとうとうトップに躍り出た。

開幕の12000放銃を乗り越えてトップの席へ

両選手のシーソーゲームは止まらない。
次局・南2局1本場ではアサダスズメ選手が800-1400をツモ和了すると、流局をはさんで南3局1本場。なーいん選手、ようしふじこうすけプロから2軒のリーチがかかる中で、ここでもアサダスズメ選手がツモ和了。1100-2100にリーチ棒2本を加えてトップの座を取り返した。

2軒リーチもなんのその、ついでに赤もつけちゃいます

そうして迎えたオーラス。点数状況は2極化しアサダスズメ選手VS狂犬まさG選手、なーいん選手VSよしふじこうすけプロの攻防に注目だ。

先手を取ったのは狂犬まさG選手。123の三色をカン2sでダマで聴牌、ドラも2つ抱えて、出和了でも文句なしのトップ終了だ。問題はその2sがすでに2枚切れであることか。
そこによしふじこうすけプロも追いついてリーチを宣言。自風の北の暗槓により、裏ドラを乗せなくてもツモで条件を満たすようになった。加えて3-6-9sの3面張と相当自信のあるリーチだろう。

逆転を狙う2人が聴牌

このリーチを受けてなーいん選手は降りに回る。自分の和了を厳しいとみて残りの数巡をよしふじこうすけプロが和了れないことに託す。
アサダスズメ選手もなーいん選手が降りたことを察知して冷静に降りに回る。リーチに押しているように見える狂犬まさG選手が和了らないことを祈るばかりだ。

4人の思惑が入り乱れる、手に汗握る最後の攻防は、そのまま誰の当たり牌が出ることもなく流局。ここまでの点棒が飛び交う派手な展開とは対照的な静かな決着となった。

静かに決着

終わってみれば2人の間で激しいトップ争いが繰り広げられた本対局。シーソーゲームを制して稼ぎ勝ったアサダスズメ選手がトップを獲得し、前回登板から2連勝と、頼れるリーダーの姿を見せつけた。狂犬まさG選手は怒涛の和了劇を見せ一時トップに立つものの、東発の放銃が痛かったか、悔しい2着となった。なーいん選手は2人の戦いに巻き込まれながらも無放銃できっちりと3着を守り切った。同じくトップ争いの戦いに巻き込まれ、リーチ後の放銃が痛手になってしまったよしふじこうすけプロが痛恨のラスとなった。

試合後インタビューコメント

1着・アサダスズメ選手(縁 ENISHI)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今日も要所でツイてました✌️🐦✌️
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東四局
まさGさんの当たり牌を止めて迂回
結果的にこれが効きました

2着・狂犬まさG選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
東1局の12000点放銃という厳しいスタートながら、気持ちを切らさずなんとか2着を持ち帰ることができました。
次回以降も観て楽しめるような麻雀を打って勝ち切りたいです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局2本場、1巡目になーいんさんの9mをポンしたところです。
ダントツになりそうな上家アサダスズメさんの親番で、アガリ度外視で親の打牌を制限することを優先しました。
代わりになーいんさんが自由に打てるため2着率が下がるデメリットもあるのですが、トップを狙うための選択です。

3着・なーいん選手(Black Cat Code)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今日は周りの方が強かったんだと思います!また次回頑張ります!!

この対局の牌譜はこちら!

(記・凛凛、凛世)

試合結果

本節最もポイントを獲得したのは、無名叢子選手が志願連闘で見事2連勝を獲得したななない。前節5位から首位へ一気に突き抜けました。
てんぱねBCCも順調にポイントを重ねておりそれに続いています。
上下の差が徐々に広がり始めた第6節。残りの試合で果たしてこの差がさらに広がるのか、それとも混戦の様相を呈することとなるのでしょうか。

おわりに

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