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第3期Σリーグ観戦記・第11節
こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。
本日は6/30(日)に行われた第11節の観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
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今回は第1試合全卓と第2試合全卓をピックアップしました。
第1試合A卓
東家 ホープフルA所属 月音ゆき選手
南家 Emperor Peng Inc.所属 ジョコラー選手
西家 Pleiades所属 もちゃお選手
北家 牌のまにまに所属 雛呑ちの選手
東2局
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もちゃお選手、手を七対子に決めて打っていく。
途中、ドラ4mをツモってきたがツモ切り、待ちを9m、中、南に絞り、
中が重なったところで七対子聴牌、9m単騎でリーチ。
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狙っていた9mを見事ロン和了し、良いスタートを切る。
東4局
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もちゃお選手、36p待ちの平和・ドラ1をリーチ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719933904877-kCkZQzMCAs.png?width=1200)
ただ、ジョコラー選手も、負けじと仕掛けていき、赤5pを切って47s待ち聴牌。
![](https://assets.st-note.com/img/1719933926962-UZLyjv0QLv.png?width=1200)
また、雛呑ちの選手も、もちゃお選手の6mをチーし、聴牌していく。
![](https://assets.st-note.com/img/1719933937048-t9nwn33xeI.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1719933939950-IXThL0SVML.png?width=1200)
ここはジョコラー選手が7sをツモ和了し、勝負を制した。
南1局
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ジョコラー選手は發・白と仕掛けて、36p待ち聴牌、
更にこの後、ツモってきた發を加カンし、打点を上げていく。
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もちゃお選手は、タンヤオ・平和の聴牌、ドラの4mを切ってリーチをしていく。
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しかしもちゃお選手、ジョコラー選手の和了牌である3pを掴んでしまい放銃。
ジョコラー選手の6400点の和了となった。
南2局1本場
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もちゃお選手、タンヤオ・ドラ1のカン6p聴牌をリーチしていく。
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![](https://assets.st-note.com/img/1719933989107-vFcCneokqa.png?width=1200)
リーチ牌の2sを雛呑ちの選手がポンし、47s聴牌で対抗するも、
3巡後にもちゃお選手が6pをツモ、8000点の和了となる。
南4局2本場
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親の雛呑ちの選手、タンヤオ・ドラ2のカン7m待ちでリーチに向かう。
![](https://assets.st-note.com/img/1719934003004-Rk9jj0NXzL.png?width=1200)
この7mをツモ和了し、12000点とし連荘する、トップを狙う大きな和了だ。
南4局3本場
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雛呑ちの選手、ジョコラー選手がリーチをしている状態から、一気通貫・ドラ1の78s聴牌、月音ゆき選手からこぼれた8sをロンし、7700の和了、トップを確実なものにしていく。
次局は雛呑ちの選手が更にリーチをかけ攻め立てるも、もちゃお選手が1300点で和了し、終局となった。
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序盤はもちゃお選手、ジョコラー選手が和了を重ね、競っていくも、最後は雛呑ちの選手が親で一気に抜けていく形での終局となった。
月音ゆき選手は厳しい4着となったが、月音ゆき選手は本日、連投予定となっており、この1試合目で挫けている暇はない、次試合で巻き返しを目指す。
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試合後インタビューコメント
1着・雛吞ちの選手(牌のまにまに)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
強敵相手に勝ちました〜!
見落としなど反省するべきところはあるのですが、しっかり改善して次の試合に臨みます
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局です。
1本場の2400点ツモも大きかったですが、3本場のジョコラーさん立直を受けてからうまく回ってあがりきれた事でトップに近づいたと思います。
2着・ジョコラー選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
南4局0本場もちゃおのチーにやられました!次はしばきます!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス7m見逃してツモトップを見ました!
3着・もちゃお選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
みんな驚いていると思うが俺が1番驚いている。もはや自分が怖い
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
カン6pはツモれる自信あったので良かったです!!
(記・XK⇒ペケ子)
第1試合B卓
東家 Luna de esperanza所属 あすにゃむ選手
南家 遊楽亭所属 星餅めりー選手
西家 縁所属 狂犬まさG選手
北家 RIDECAT所属 稚児選手
東2局、チャンスをものにしたのは稚児選手。
ドラドラの手牌から3-6-9p高目一気通貫の立直へ。ほどなくして星餅選手から9pを捉え、裏1の跳満の和了。
大きく加点し、一人抜け出す形となった。
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南1局
親番あすにゃむ選手と星餅選手の立直に挟まれた狂犬まさG選手。両選手の筋3sを切るとこれがあすにゃむ選手の断么九七対子の和了となる。9600に立直棒を確保し稚児選手を追う。
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ここまで苦しい展開の星餅選手だが和了で連荘を繋いだ南2局3本場、あすにゃむ選手の發のかわしにも屈さず立直、この2-5pが一発でツモ和了!
三着目へと浮上、まだまだ加点を目指す。
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南2局4本場、發赤赤ドラドラのチャンス手を先制したのは狂犬まさG選手。星餅選手も筒子の混一色で追いかけるが、狂犬まさG選手が6mのツモ。満貫をツモ和了し親番を迎えた。
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オーラス稚児選手の親番、ここで狂犬まさG選手の狂犬っぷりが遺憾無く発揮される。
席順の関係で3着目となるオーラス。稚児選手がドラ色萬子混一色3-6mで聴牌を入れる中狂犬まさG選手も単騎聴牌を入れる。
7mという厳しい牌を引いてくるがこれを場に放つ。8pの方が和了しやすいだろうと8p単騎を続行。
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しかし流石の狂犬も赤ドラの5mは切りきれない。8pと入れ替え聴牌を維持。
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そうして迎えた最終局面。和了牌か余計な牌を持ってくるな!そう祈りが聞こえてきそうな場面で持ってきたのは生牌の發。
これはあまりに厳しい。親の捨て牌はかなり濃い。しかもドラ色の混一色。
あすにゃむ選手は対応をしていそうな河だ。聴牌をいれなければ、稚児選手は伏せて3着かもしれない。
かといって選択はダブドラの赤5mか、生牌の發。どちらで当たっても、おそらく親の高打点での放銃になる可能性もある。
ここは歯を食いしばっておりるのか、行くのか、果たしてその結果は。
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狂犬まさG選手の發プッシュとなり稚児選手が伏せて終了。
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リードを築いてからそのリードを守り切り、稚児選手がトップをものにした。2着は狂犬まさG選手。オーラス見事な立ち回りで2着をもぎ取った。
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試合後インタビューコメント
2着・狂犬まさG選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
全体的に苦しい展開だったけどギリギリ2着持ち帰ることができて良かったです。
次もいつも通りの打ち方ができるように頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス、トップ目の親の染め手仕掛けに対して3枚プッシュしたところ。
特に最終ツモ番での發は相当危険だったけど、親が伏せてくれれば20+αポイント上乗せできるので押し切りました。
親に続行させないために迷わず切れたのも大きかったと思います。
(記・Lusyaba)
第1試合C卓
東家 M kingdom所属 杵月のあ選手
南家 ぽんてんLv47所属 夢見エルノ選手
西家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手
北家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 まちぐさ選手
東3局
北のポン、西のポンをしていく夢見エルノ選手だが先手を取ったどら選手。平和赤ドラ高目断么九の6-9s。一人旅になった親立直、安目の9sのツモ和了に成功したが、あまりにも嬉しい裏1を載せ6000オールでトップ目に立った。
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東4局
断么九三色ドラの聴牌を取ったまちぐさ選手。しかしこのカン7pはドラ表示牌。あまり良いカンチャンとは言えない。ここはダマを選択。
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5pを引いてきたまちぐさ選手は4-7p断么九平和で立直へ、ここにポンして仕掛けていく杵月選手に、1-4-7pで追いついた夢見選手。
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なんとまちぐさ選手が掴んだのは1p、夢見選手がまちぐさ選手の勝負手を蹴ることに成功した。
オーラス、夢見選手の3副露にまちぐさ選手が断么九仕掛けで勝負に行く。
ここに高目567三色平和で聴牌を入れた杵月選手が、危険牌だが2mを勝負、牌を横にしていく!
しかしその立直棒は通らず。夢見選手の發白混一色の和了。
この和了により夢見選手は2着を確保、どら選手が逃げ切りトップを飾った。
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試合後インタビューコメント
1着・どら選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
展開良く、序盤のリードを維持し続けることができました。次も気を引き締めて頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3-0-4 打8p
3着・まちぐさ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今期では一番ちゃんと打てました。次も頑張ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4。親でエルノさんに立直負けしたのが辛かったです。
4着・杵月のあ選手(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
なかなか結果が出せず申し訳なく思っています。
しっかり勉強して次に望みたいと思います!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2局、13巡目。8マン放銃箇所。他家の捨て牌で、勝負に来ているか否かを読むのがまだへたくそなので、その部分が大きく結果に出てしまったと思っています。
勉強すれば出来るようになることなので、意識して次回までに鍛錬を積みます。
(記・Lusyaba)
第2試合A卓
東家 Emperor Peng Inc.所属 みずきけい選手
南家 ホープフルA所属 月音ゆき選手
西家 牌のまにまに所属 日菜むい選手
北家 Pleiades所属 アルシー選手
大きく動いたのは東4局、日菜むい選手のドラドラ一盃口カン2mの立直へ。これがツモ和了の上、裏裏の跳満の和了!
牌のまにまにの猛進劇は止まらないのか、そう思わせるような力強い一撃を同卓者へお見舞いした。
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南3局、ここまで躱し手を決めてきたアルシー選手の選択が光る。
ダブ南のポン、3sポンで対々和ドラドラへ向けて34m落とし・・・
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しかしアルシー選手が選んだのは8m!跳満が欲しい盤面だが、ここは和了しやすい満貫もよしという構えだ。
この選択が大成功。日菜むい選手の親立直の直後即座に赤5mのツモ和了!わずかながらにトップ目に立ちオーラスを迎える。
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アルシー選手が和了を重ねた南4局2本場、みずきけい選手が一気通貫ドラ1の立直へ。ここに聴牌をし入れた日菜むい選手が筋2pを落とす。
しかしここに静かに狙いを定めていた選手がいた。
イマテンの月音ゆき選手が七対子ドラドラで日菜むい選手を捉え逆転!
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アルシー選手が6和了と効果的な和了を決めトップを掴み、月音ゆき選手が最終局で見事な着順浮上を決めた。
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試合後インタビューコメント
1着・アルシー選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
積極的に仕掛けて、腕を振り回した結果、なんとかトップを取ることができました!
自分らしく、泥臭く、粘り強く手数で勝負しきれたのが良かったです!
強気の心を忘れずに次回も戦いたいと思います!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局、0本場、6巡目。シャンテン数を維持するなら打6pですが、形が不安定なのと、タンヤオドラドラで仕掛けができるように12s払いを選択。シャンテン数は瞬間落ちますが、鳴くことができるのと強孤立牌を残すことができるため、和了までの速度は上がると判断しました。結果、この局は親と36sのめくり合いとなり、制することができました。
(記・Lusyaba)
第2試合B卓
東家 遊楽亭所属 うめちゃん選手
南家 RIDECAT所属 松岡康眞プロ
西家 縁所属 伊藤正樹プロ
北家 Luna de esperanza所属 後藤哲冶プロ
麻雀とは気まぐれな競技と言えるかもしれない。常に強者が勝つわけではない。運の要素が結果を大きく左右する。
前期Σリーグ、そんな麻雀の気まぐれに振り回された不幸なプレーヤーがいたとすれば、うめちゃん選手はそのひとりと間違いなく言えた。前期レギュラーシーズンではまさかのトップ無し。今期もここまで4戦登板してトップ無し。苦境だ。
でも誰もが知っている。通り名は『爆速魂天』、彼の実力に疑いの余地がないことを。
「いつも通り打って、いつも通り勝ちます」
登板前、うめちゃん選手はそう口にして試合に臨んだ。好調なチームメイトの口上を拝借した形だ。チーム控室はそれで少しなごやかな空気も流れた。
けれどきっと心の奥底で、誰よりも強く彼は自身の勝利を望んでいたのではないだろうか。今度こそ、今度こそ、今度こそ。
最初の関門は東4局だった。ここまで3200、2000、2000とジャブの応酬が続いた展開でほぼ横一線。
親の後藤哲冶プロの手に絶好のテンパイが入る。ドラこそないがリーチタンヤオ、何より待ちが良い。258mの3面張だ。
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この親リーチに対してタンピン赤赤高目三色のイーシャンテンまでたどり着いたのがうめちゃん選手。オリるにしても4pしかない。猛然と5pを押す。
![](https://assets.st-note.com/img/1719886755790-b8gDDzbqPU.png?width=1200)
その後7sを鳴いてタンヤオ赤赤で躱しにかかるも、
![](https://assets.st-note.com/img/1719886815536-9YNA0vZZYN.png?width=1200)
出ていくのは当たり牌の5m、裏も1枚乗り7700の放銃となる。
チーム控室では「今日も厳しいか」の声も漏れる。しかしこの日は違った。この半荘、この和了によってうめちゃん選手と後藤哲冶プロの激しいデッドヒートの火蓋が切って落とされることになる。
続く東4局1本場。うめちゃん選手の元に勝負手が入る。ドラ9pを頭に平和高目345三色。
後藤哲冶プロのカン5p先制リーチが入るも絶好の7sを引き入れて迷わず追いかける。
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直後松岡康眞プロにもテンパイが入り、リーチ宣言牌は2s。安目ではあるが一発でとらえ裏ドラがなんと9p、あまりにも大きい跳満を手にし一気にトップ目へと躍り出た。
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後藤哲冶プロも黙ってはいない。南1局1本場には中赤赤の手で積極的に中を加槓、そこへ松岡康眞プロの先制リーチを受ける。
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ここから丁寧に放銃を回避しつつ手を進めると、辿り着いたのは2345p待ちのテンパイ。最後に1枚残る2pを松岡康眞プロからとらえ5200の加点。トップ目うめちゃん選手の背後にぴたりと付いた。
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そのふたりを松岡康眞プロと伊藤正樹プロも必死で追う。
南3局は松岡康眞プロ、チャンタドラ3を門前で仕上げリーチなら跳満確定。点数状況もあって力強くこの手をリーチへ踏み切る。
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しかしこの時点でうめちゃん選手は南バックでテンパイ。5巡目にこのカン2mから勢いよく発進。
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最終的にはこの形、
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自身でも決め手になったと振り返る値千金の2000の和了を手にし、トップ目でオーラスを迎える。
オーラスに襲い掛かったのは伊藤正樹プロ。辿り着いたのはメンタンピン25m待ち。逆転トップまで見える勝負手だ。
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このリーチに対してすでにカン4mのテンパイを入れていたうめちゃん選手、一発で無スジ7sも押す。7pも押す。当たり牌の5mは丁寧にスジの3mと入れ替えてテンパイを維持だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719887383691-oJDu1elDFe.png?width=1200)
一方の後藤哲冶プロ、この形から赤5mを引いて万事休すかに思われたが、
![](https://assets.st-note.com/img/1719887417708-G3YAPpLlWk.png?width=1200)
テンパイが必要とはいえ赤5mは切らない決断
驚異的な粘りを見せてテンパイに復帰。結果3者テンパイ流局で決着は1本場へ持ち越しとなる。
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後藤哲冶プロはそんなうめちゃん選手を見ながら牌を倒したとのこと
結果としてはここでテンパイを維持しトップ目に座り続けたことがうめちゃん選手にとって大きかった。
続く1本場は伊藤正樹プロががむしゃらにホンイツを仕掛け、ツモ和了なら着アップもあったものの、
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松岡康眞プロからリーチの声、宣言牌4mをとらえ3着を受け入れる決断を下した。
これにて決着。うめちゃん選手は今期初トップ、レギュラーシーズンとしては前期から通じて個人初のトップを持ち帰ることになった。この選手のトップをチームメイトのみならず、様々なリーグ関係者が祝福を寄せたのは何度見ても良い光景だった。そしてこのひとつだけで終わる選手ではない。ここからだ、立ち上がれ、うめちゃん選手。
2着は後藤哲冶プロ。最後までトップを追い続ける粘りを見せたものの届かず、しかし振り返って覆す分岐はほぼなく納得の2着と言えるのではないか。
3着は伊藤正樹プロ、南場は放銃ゼロでしっかりと上位進出の機会を狙い続けていたが最後は難しい着順判断を迫られた。もうひとつ何かが噛み合えばという半荘だったと言えそうだ。
4着は松岡康眞プロ、リーチ宣言牌がことごとく放銃に回る不運に見舞われた。ド級の勝負手もあっただけに、こちらも何かが噛み合えば結果はまた違ったものになっただろう。
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試合後インタビューコメント
1着・うめちゃん選手(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
2期またいでのレギュラー初トップ、純粋に嬉しいです!次も自分らしさを出して勝ちに行きたいと思います!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局の南バックの仕掛けです。点数状況は後藤さんとトップを争っている状況で、伊藤さんの親を落とせば一騎打ちになりトップ率がかなり高まるので積極的に仕掛けました。結果的に松岡さんのド級の手をつぶすことができ、半荘の決め手になったと思います!
2着・後藤哲冶プロ(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップ取れなくて悔しいです!うめちゃんが強かったです。
次こそトップを持ち帰ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
親番でテンパイを外して、リーチタンヤオの258m待ちに持っていけた局が良かったかなと思います!
(記・ひげくじら)
第2試合C卓
東家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 Pacific Dainagon選手
南家 Mkingdom所属 ひげくじら選手
西家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 Christ選手
北家 ぽんてんLv47所属 まさき選手
上級者が集う本卓。11節、折り返し地点を駆け抜けていくのはどの選手か。
麻以麻いからは四象戦優勝経験もあるPacific Dainagon選手、苦しいチーム状況から不死鳥のような復活を見せてほしい。
Mkingdomからはひげくじら選手、ポイントが縺れるこの大海をどう渡るのか。
ななないからはChrist選手、ここまで2着2着と繋いできており、そろそろトップを寄越せと気合十分だ。
ぽんてんからはまさき選手、今期は打倒ななないを掲げての出馬。見事、その公約を果たすことが出来るのか。
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東3局4巡目、北家のひげくじら選手は少し苦しい形から發のポンを仕掛けた。ここからどのような航路を描いていくのか。
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6巡目、南家のまさき選手はなんとムダヅモ無しでチンイツ3・9mのシャボ待ちのテンパイが入る。この時点で山に残っていない待ちだが、変化も十分。ポロリもありそうだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1719844289923-S7rbPlnBp2.jpg?width=1200)
同巡、ひげくじら選手は2pのポンでペン7m待ちのテンパイ。マンズの選択をカン3m外しではなくペン7m外しにしていたら法外の放銃になるかもしれないところだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1719844290493-GwMO42iETW.jpg?width=1200)
ひげくじら選手はこのテンパイをすぐChrist選手から2000点で和了り切る。ひげくじら選手、Christ選手は展開によってはどちらも9mが放たれていた可能性もあった。
東場は高打点のスタートに始まり、一打一打が試合の展開を左右した面白い場面があった。対照的に南場はコツコツと点棒と局が流れていき、試合はオーラスへ。
南4局1本場、なんとか連荘して食らいつきたいまさき選手、他3選手は肉薄した点数状況に手に汗を握る。
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9巡目、ひげくじら選手がカン2sのチーから5mに手をかける。一気通貫と白、どちらも満たせばどこからでも和了れる。
一方でまさき選手とPacific Dainagon選手のイーシャンテンも激アツだ!
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11巡目、チーによってツモ牌がずれ、Pacific Dainagon選手がテンパイするはずだった赤5pがひげくじら選手に流れてくる。しかもこの赤5pに限ってはPacific Dainagon選手のダマテントップがあっただけに麻雀の妙を感じる。
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次巡、ひげくじら選手に2m・白待ちのテンパイが入り白の所在を探る中、Christ選手の絶好の4sツモに観戦者達はそれぞれの思いで声を上げただろう。
直後、Pacific Dainagon選手が4sを引いてきてしまい、Christ選手に2000点の放銃で決着する。
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この試合にかける思いは強かったであろうななない・Christ選手がトップ。チームに一足早い夏のボーナスを持ち帰った。
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試合後インタビューコメント
2着・ひげくじら選手(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
火力が足らず2着でした 次こそはトップでラスの傷を癒したいです
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局の67mと13pのターツ選択で3pから先に打ってしまったところ 下家Christさんに鳴かれて1000・2000をツモられてしまいました 後の危険度のケアで3pから選択したのですが678の三色まで見てまだ3pを残して1pから先に行くべきでした 結果自身の和了を逃してしまい影響が大きかったです
4着・まさき選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
チームが苦しい状況なので結果が欲しかっただけに悔しいです。かなり微差の選択はありましたが個人的には内容に関してはそこまで不満はありません。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局で門前で清一色を張った時に頭がパンクしました。Christさんから出た7mはひげくじらさんのロンの声がかからなかった場合、678mでチーして打3mとして258mの三面張にするのがよさそうです。
(記・あさひなひなた)
第1試合の結果
![](https://assets.st-note.com/img/1720036915958-C5CXempAUO.png?width=1200)
第2試合の結果
![](https://assets.st-note.com/img/1720036928071-DXjILz6QiU.png?width=1200)
本節の結果
![](https://assets.st-note.com/img/1720036974419-8TljSJxaPf.png?width=1200)
本節最もポイントを伸ばしたのははいまに。首位をひた走りながらも2位との差をさらに広げています。
中団ではななないが徐々に伸びてきて4位にアップ。上位集団を見据える位置へと着けました。
さらに、なかなか伸び悩んでいたまいまいがここに来てようやくの浮上を果たし最下位を脱出。これを反撃の狼煙とすることが出来るのでしょうか。
レギュラーシーズンも後半戦に入り、順位争いは激化の一途を辿っています。今後も熱い対局に是非ご注目ください。
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
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