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第2期Σリーグ観戦記・第3節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は11/8(水)に行われた第3節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回はΣリーグ広報部の記者たちが選んだ第1試合全卓第2試合全卓をピックアップしました。


第1試合A卓

起家 縁所属 みるるん選手
南家 TEAM PANDAaaaZ所属 室生鏡花選手
西家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 ふみKUN選手
北家 風林火にゃん所属 胡桃坂ひまり選手

まいまいのリーダーふみKUN選手と育成枠3名という卓組が実現。特に第1期Σリーグではみるるん選手とチームメイトだっただけに負けられない所だ。どんな展開になるか全く予想がつかない。

東1局

東1局。みるるん選手が白、ダブ東をたて続けにポン。

ちょっぴり不安だった辺3mを無事ツモ。テンパネが嬉しい2600オール。序盤で優位を築いた。

1本場。室生鏡花選手の立直に対してみるるん選手がツモ6pでちょうど追いつき立直。

嵌張vs両面は両面が順当に勝利。立直平和の2900ではあるが着実に点数を積み上げる。

東2局

胡桃坂ひまり選手が先制立直。みるるん選手、このチャンス手では簡単に降りたくはない。

7p、7s、1mを恐れず押す。その後に2sをツモ。今通ったばかりなのでツモ切りを選ぶ人が一番多そう。

ここでみるるん選手らしさが爆発。打6mは驚きの一手だ。47mのロスではあるが、三暗刻で倍満にまで育てようという気合が伝わる決め打ちだ。対子手、暗刻手愛がすごい。
なんとこの決め打ちにより、胡桃坂ひまり選手が欲しかった5mが出ない進行になった。

いじわるなことに最終盤、手を崩し始めてから5mが到着。ここで3sを切ればフリテン47s、6sを切れば出和了りができるが嵌4s。

フリテン両面を選択。なんとこの時対面のふみKUN選手がダマで平和ドラドラ(6sは高目タンヤオ、8000)を張っており、打6sを選択していたら手痛い放銃となっていた。直前に通った3sを続けて切る事のメリットを存分に発揮し、見事に失点を回避した。

ふみKUN選手が和了をものにした。このような場面でスッと和了をさらっていくのは流石の一言。

南2局

みるるん選手が先制立直、ふみKUN選手が追いかけ立直。
胡桃坂ひまり選手にシビアな選択が迫られる。
超まっすぐ打牌の打5p、ちょい押しの打2m、通れば3巡凌げる&七対子一向聴の打7pなどが候補になりそう。

打2m。聴牌したら5pを勝負する手順だ。
しかしツモ4s。どこまで頑張るべきか、それが問題だ。

自分が通した2mを利用して、中筋の5mで降りることに成功した。5pはみるるん選手に、4sはふみKUN選手の当たり牌だった。退き時が完璧だ。

みるるん選手が大当たりの赤5pをツモ。3000-6000で一気に突き抜けた。

オーラス

オーラスでは3着争いとなっていた室生鏡花選手が変化を待っている最中にひょっこりツモのみの和了を決めて終局。

みるるん選手、縁に待望のチーム初トップを持ち帰る大活躍となった。今期は大いに暴れまわってくれそうだ。

試合後インタビューコメント

2着・胡桃坂ひまり選手(風林火にゃん)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
リーグ戦というものに初参加だったこともあり、想像以上に緊張しました。
緊張からのミスもありましたが、それ以上に実力不足からの判断ミスもあったので、次戦に挑むまでにしっかり勉強して正していきたいと思っています。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局です。
ドラ3と中の対子という恵まれた手にも関わらず、一撃必殺の高打点を夢見て玉砕してしまいました。

3着・室生鏡花選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
初めてチーム戦のリーグに参加して、独特の緊張感の中打つことができ、良い刺激を頂きました。マイナスを持って帰りたくないというプレッシャーから攻めと降りの押し引きでフラフラフラミンゴしてしまいました。かなり反省点のある一戦でしたのでチームメイトに指導を受け次戦までに少しでも成長したいと思います。ありがとうございました。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局1本番6巡目で立直をかけなかった場面は反省点です。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第1試合B卓

起家はEmperor Peng Inc所属かくきりこ選手。南家はANC PURPLE BATS、リーダー甲森あん選手、西家はてんぱねすくりゅ~所属シグマ選手、北家がLuna de esperanza所属かちゃまんた選手の並び。前回登板ではかくきりこ選手がトップ、かちゃまんた選手がトビラスと明暗分かれた格好で、他2人が今期初登板。連勝、バウンスバック、そして初登板初勝利をそれぞれが狙う一戦となった。

まず先手を取ったのはシグマ選手。教科書通りのメンピンドラ1を淀みなくテンパイして1300-2600のツモ和了。幸先の良いΣリーグデビューとなる。

東2局は親番の甲森選手にタンヤオドラ3が見える大物手が入るが、ここはかちゃまんた選手が脚を使って300-500で速攻を決める。甲森選手の視点以外からは見えない事実だが、これが点数以上に大きな和了となった。

迎えた東3局、シグマ選手に大物手が入る。配牌に赤2枚で、タンピンが見える好形。しかしここからかちゃまんた選手にドラポンが入り、甲森選手からのリーチに挟まれる。しかし南南を落として回った矢先の11巡目にテンパイ。

タンピン赤赤の12000で、25pは甲森選手のリーチの現物と中筋だ。しかしここでシグマ選手は4mを選択。下家のかちゃまんた選手が消去法でほぼ確定的にピンズブロックを持っている形。出て行く1pが厳しいと見てマンズを1雀頭+1面子に再形成する打牌を選んだ。

しかしこの4mが結果的に激痛。両面固定していたかちゃまんた選手がこれをチーしてテンパイ。更に赤5pを食い取る形で2000-4000の和了となった。仮の話で、シグマ選手が1pを勝負していたらダマでも6000オール、もしリーチに踏み切っていたら8000オールとなっており、瞬間の選択が大きく上下を分ける場面となった。

東4局、かくきりこ選手に大きなチャンスが訪れる。8s發とポンして、残った形が2234467のイーシャンテン。3sか6sから埋まれば緑一色テンパイという現実的な役満チャンスで、甲森選手からのリーチを受けて一発目に1sを引いてテンパイしたことで2sを勝負すると、これが捕まって5200の放銃となる。

これも前局に続いてタラレバの話になってしまうが。仮に1sをツモ切っていた世界線を覗いてみると、なんとツモ筋に6sがすぐ残っていて緑一色のテンパイ、そして3巡後にツモ和了が成就しているという驚愕の事実が山に眠っていた。1枚の後先で運命が大きく動く一局となった。

南1局、甲森選手に大チャンスが訪れる。電光石火の8巡目テンパイのピンフドラ3、ダマ8000テンパイで、シグマ選手の逃がしそこねたペンチャン落としの1mが即捕まる。本人はリーチだったか、と後悔の弁も述べていたが、筆者は配信でもコメントした通り素晴らしいダマ判断だと解釈している(余談だがその後実際ツモれてはおらず、打ちそうな人もいなかった)。これで場面はトップ争いの二人vs3着争いの二人というそれぞれ僅差の構図で終盤を迎える。

1000点の横移動を挟んで南3局。かちゃまんた選手がピンフドラ1を終盤にテンパイしてダマ。残り2巡のところでこれをツモって700-1300。甲森選手の3800点上という絶妙な点差を残してオーラスを迎える。

南4局、かくきりこ選手が中を仕掛けてホンイツへまっしぐら。6sと發のシャンポンで發なら跳満となる勝負手。これにかちゃまんた選手が押し返す。既に3sが余ったかくきりこ選手に対して2s、4sと切り飛ばして發単騎でテンパイを維持。元より連荘するのであれば大きく加点しないとまくられるリスクを負っていること、満貫の放銃までなら2着に留まることも手伝ってのプッシュ。しかし肝心の發は甲森選手の手の中で、余程のことが無い限りは打ち出されない形になっておりしばらくめくり合いが続く。この間隙を縫ってテンパイを果たしたシグマ選手からのリーチが入ると、遂にかちゃまんた選手が手を壊して降りへ向かう。舞台はかくきりこ選手とシグマ選手のめくり合いへと変わり、シグマ選手が赤5pをツモって終局となった。

トップとなったのはかちゃまんた選手。大きな加点となった局ももちろん、要所で他家のチャンスを潰す局回しに強者らしさが光る見事な内容で、前回の悔しさを晴らす会心の勝利となった。2着となったのは甲森あん選手。本人の後悔こそあったが、中盤で大きな加点をして最後までトップを窺う積極的な打ち回しで存在感を示す内容だったが、終盤で手に恵まれなかったことが響いた。3着はシグマ選手。本人もインタビューで語った通り、序盤の大チャンスをモノに出来なかったことが最後まで響いた。4着はかくきりこ選手。積極果敢な姿勢で参加率の高い試合だったが、緑一色未遂を含む二度のソーズホンイツが不発に終わり、最後まで決め手に恵まれなかった。

試合後インタビューコメント

1着・かちゃまんた選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
他家の勝負手が不発に終わったり自身が放銃牌掴まなかったり展開がめちゃめちゃツイてました。なんかΣアホみたいに押してしまうので次から気を付けます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局、あんさんのダマに刺さらなかったことです。あんなん無理(´・ω・`)

2着・甲森あん選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
いい手は入っていたのに、リーチ判断ミスりました!
結果は2着で着順だけ見れば悪くないのですが、内容はトップを逃しました。
松阪牛のステーキ肉を受け取ったのに、それでミートボールを作ってしまったような麻雀でした。
美味しいには美味しいけど……うーん。って感じですね。
もちろん今後は素材(手牌)の良さを生かした料理(和了)にします!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
上記で触れたところが試合のポイントでした。(悪いポイントです)
南一局 7巡目 コウモリーチ!と行くべき所をダマにしました。
自分から見て二萬が3見えの 一・四萬の両面リーチの何が不満なのか……。
これは反省です!いや懺悔です!

3着・シグマ選手(てんぱねすくりゅ~)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
デビュー戦ということで緊張した。 和了出来たけど、所々の打牌が拙かったり弱かった。 この反省を少しでも次の試合に活かせればなと思います。 本日対局頂いたお三方、対局ありがとうございました。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局の7s引いた場面。1pか2pを切れば聴牌、和了すれば跳満も見えた場面。上家からの先制立直、下家の役ドラ3の満貫確定手に対して自身が現状競っているトップということもありむやみな放銃は出来ないと警戒してしまいオリを選択、しかしその牌が下家に鳴かれて聴牌し次の巡に下家和了。 何もかもが中途半端な打牌だし勝負がそこで決したと思っている。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第1試合C卓

東家 Pleiades所属 あやねさまだぅ選手
南家 ぽんてんLv47所属 刃金しろがね選手
西家 なんでも鳴けばいいというものではない所属メカZ選手
北家 LogicArt所属 ダイゴ選手

奇しくも4選手のうち3名がリーダーの対決となったこの試合。3名のリーダーのプライドがぶつかるのか、それとも囲まれたあやねさまだぅ選手が切り込むのか、注目の一線が始まる。

あやねさまだぅ選手が連荘に成功し東1局1本場
最初に先制したのはメカZ選手。全員が副露をいれている中あやねさまだぅ選手から4mを捉え断么九ドラドラ赤の満貫でリードに成功する。

東2局平和一盃口ドラと大物手を立直としたメカZ選手だが、追いついたあやねさまだぅ選手が2-5p平和ドラで追いかける。
結果は2pをメカZ選手からあやねさまだぅ選手が捉え3900点、先ほどの失点をじわりと取り返した。

東3局
9pポンから発進したのは刃金しろがね選手。あやねさまだぅ選手も白のポンから応戦。
互いに3副露となった状況だがなんと刃金しろがね選手の混一色に対応し、単騎の1p聴牌を入れると、なんと刃金しろがね選手も1p聴牌。どちらが先に手放すかといった勝負だがドラ5pを引き入れ満貫となったあやねさまだぅ選手は筋1pを打ち出す形となった。
先に水面へ上がった1pを、刃金しろがね選手が捉え満貫の和了に成功した。

大きく動いたのは南1局、ドラ赤の立直をかけた刃金しろがね選手に西ポンのドラ1聴牌をいれたメカZ選手に挟まれたあやねさまだぅ選手。
三色一向聴まで持って行くも7pが刃金しろがね選手に捕まり満貫の放銃、刃金しろがね選手が3万点を超えるリードを手にした。

南3局、ダイゴ選手が3-6mの高目ドラの立直をすると見事3高目ドラをツモ和了。1300-2600でトップ目へと詰め寄る。

オーラス平和4-7sで立直をかけたダイゴ選手。親番で連荘を狙う。

しかしここに追いついたのはメカZ選手、1-4pだが片方の1pがない。しかしここは果敢にも立直!平和赤ドラ3の大物手で追いかけ立直へ。
さらにはドラ1のあやねさまだぅ選手の立直もかかり場は沸騰する。

勝利したのはメカZ選手。ダイゴ選手から4pを捉え跳満の和了で逆転。

なんでも鳴けばいいというものではないの頼れるリーダーがチーム初トップを持ち帰った。

試合後インタビューコメント


1着・メカZ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
チームが2323と来ている5試合目で次が1なのか4なのかでチームのテンションが大きく変わりそうだったので1が取れてよかったです。次も流れを作っていきます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局0本場の5巡目で安牌の白を残すかカン5pの受けを残すかのところです。基本的には打4pで安牌を持つ方が安定すると思うのですがトップが偉いルールと言うこともあって赤5pの受け入れを欲張ってしまい危険な状況にしてしまいました。結果すぐ手詰まったのですがそこで放銃にならなかったのが助かりました。

2着・刃金しろがね選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
運良く大きい和了を2回決めましたが、最後捲くられてしまいました。しかし、展開によっては3着落ちもあり得たので、不幸中の幸いかと...。 次回こそはトップが欲しいです!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局3巡目の打2s。結果的には後筋ひっかけになって満貫を和了れましたが、受け入れ6枚損なので8p切った方が良かったです。結果論に惑わされず、反省したいと思います。

3着・ダイゴ選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
下家のだうちゃんがたくさん鳴いていたので、対応頑張りました!!我慢が実ってオーラストップが見えたけど、メカZさんに競り負けて悔しい3着・・・次こそは絶対勝ちます!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスは配牌1シャンテンで連荘する気マンマンでしたが、追い付かれて無念の跳満放銃・・・悔しいです((+_+))!!(古い)

4着・あやねさまだぅ選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
感想 分からされました
次の試合に向けて つぎはぜったいに負けません。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3の立ち回りすべてです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合A卓

東家 風林火にゃん所属 葉弥さん選手
西家 TEAM PANDAaaaZ所属 穹憧るか選手
南家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 うずめ選手
北家 縁所属 霧島岬選手

この試合、高打点の和了が飛び交う乱打戦となった。

東一局、立ち上がりは霧島岬選手の断么九赤ドラドラの満貫のスタート。

うずめ選手の和了で流れた東3局、大物手が炸裂する。ドラヘッドの123三色の平和聴牌、跳満ある手を穹憧るか選手がヤミテンに構える。ここに飛び込んでしまったのは葉弥さん選手。4sを捉え12000点の和了を手にした。

この試合決定打を手にしたのはうずめ選手。

東4局、平和ドラドラの立直をかけると追いついた霧島岬選手も6-9pで追いかけ立直へ。
しかしこの追いかけ立直もものともせず4mを一発ツモ。3000-6000の和了でリードを築いた。

さらには南2局でもライバルである霧島岬選手、穹憧るか選手の手を蹴ることに成功し一人抜けだした。あとは2局だ。

穹憧るか選手が霧島岬選手の宣言牌を捉えオーラスとなった南4局、ドラマが起こる。

葉弥さん選手の手牌はこちら。

1着順を上げるためには穹憧るか選手から満貫の直撃、もしくは跳満のツモで2着順かわるがこの手牌。ドラも赤もない手牌で苦しい手牌だ。どう進行していくのか。

じわり、と手牌は整っていく。断么九を確保するため端牌を整理していく。

あれよあれよと萬子が望外の伸び方をしていく。
よもやの一気通貫の打点が見えてきた。

安目の6sでシャンポン聴牌だが当然とらない。赤受けは残す2p切りで一向聴戻しへ。

完成した!9mを引き入れ一気通貫の立直へ。フリテンだが関係はない。あとは一発か裏を乗せて4mをツモることを願うだけだ。

見事、高目4mをツモ和了!裏1で逆転だ!この手牌を物にした葉弥さん選手。ここで最後の条件の裏ドラ乗るのか、乗らないのか。

乗せた。劇的な跳満で2着順あげたのは葉弥さん選手だ!

オーラス見事な逆転劇が繰り広げられたが、この乱打戦を制したのは無放銃でリードを守り切ったうずめ選手が前回の雪辱を果たすトップを持ち帰った。

試合後インタビューコメント

3着・穹憧るか選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
手応えはある半荘でしたが結果3着なので悔しいですね
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局 混一色進行を取ったものの自分の打点がまだ不安定で、下家のうずめさんの仕掛けをかなりリスペクトして対応したところ。 自分ドラなし、トップ目からまだ致命的な枚数でもないとこからのリャンチー発進はドラドラ赤等の満貫が考えられる範囲で、8pチーが食い伸ばしの可能性を考慮して早いテンパイの可能性まで考えると自身の打点・シャンテン数共に押せるほどの手牌価値がないと見てオリに回りました。 が、リーグ戦は強気で押すのがいいかもしれません。このあたりわかりませんね。

4着・霧島岬選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
連ラス悲しいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスで、1sから副露した辺りでしょうか。 白は副露しておけばトップ目は止めて手を壊してくれそう他は止め無さそうと思ってたので特定の人に2枚いかない限り実質鳴ける牌と思って進行しました(跳満が欲しいラス目は場合によっては2枚あっても切ってくれそう)。 最後は3着目が降り濃厚だったので伏せて2着をみたのですが悲しい結末になりました。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合B卓

頭と手牌は柔らかく 手牌を金銀に変える錬金術

起家 Luna de esperanza所属 銀貨先生選手
南家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 ゆうれいいか選手
西家 てんぱねすくりゅ〜所属 うめちゃん選手
北家 ANC PURPLE BATS所属 コータ選手

この卓も実力者揃いだ。実質魂天のゆうれいいか選手を加えて全員魂天卓。注目は銀貨先生選手とゆうれいいか選手の元チームメイト対決。ともにΣリーグ2期は初出場で広報でも共に働き、リアルでも知り合いという仲、互いに譲れないものがあるだろう。現在上位のてんぱね、APBからはうめちゃん選手、コータ選手が現在好調なチームを守りに出陣する。

東2局
東親に連荘して加点し、親が落ちた東2局。
イーシャンテンではあるが3ヘッドで動けない手。
4巡目に出た9sを...

ポンしてメンツぶっ壊し!声が出ない人もいるのではないか。

南や西は鳴きやすいし、降りるにも困らない。
シャンテン戻しにはなるが、この方が早い可能性の方が高いだろう。良いポンだ。
言うなれば「無から有を作り出す」というところか。
役はできるものではなく作るものだと教えてくれる。

仕掛けによって欲しかったドラの北を引き入れ、2件リーチに対して残り1枚の西をツモ和了!

望外の満貫ツモ!

東3局
こちらも銀貨先生選手の手から。
ドラ1mが重なったこの手。5sか47mを切ればイーシャンテンだが...

ここは打北を選択。
5sは456や567三色の種、4567mは好形の種だ。
どちらも見切れないので北を切って柔らかく構える。

進んでこの局面。9pもイッツーの種なのでできれば残したい。
しかし浮牌のどれかを切らなければならない。

銀貨先生選手の選択は打5s。
9pは愚形になる可能性を孕んでいることは百も承知だが、ピンズの場況がよくソーズの場況が悪い。
そして愚形の中でもカン8pはカン4sやカン6sより強い。
この辺が判断を覆した結果か。

本人曰く「オリジナル」だそうだが、場況を取り入れた判断は好き。

結果ゆうれいいか選手のリーチに追いかけ、見事満貫を和了りきった。

このまま銀貨先生選手の独走かと思ったが、そうは問屋が卸さない。
南1局は銀貨先生選手のドラ単騎待ち親リーチを、コータ選手が得意の仕掛けで躱す。

南3局にはラス目の親番うめちゃん選手が連荘狙いの軽い仕掛けを入れて先制聴牌を入れる。

しかしその裏で恐ろしい手を育てていたのは銀貨先生選手。
役牌南をアンコにしてドラ1、高目一盃口のダマテンを入れると...

理想的な手替わり、高目ツモり四暗刻、安目ロンでも一盃口が付いて6400点の聴牌にグレードアップ!

しかしここで追いついたのはゆうれいいか選手。
ドラを重ねてタンヤオのリーチへ!

銀貨先生選手も2mを暗槓して一歩も引かない。
うめちゃん選手も待ち変えするが、カンドラ8pを丸々乗せたゆうれいいか選手がツモって倍満和了!

4pの行き先で上下が激しいめくり合いだ!

オーラスは銀貨先生選手とゆうれいいか選手のトップ争い、うめちゃん選手とコータ選手のラス回避争いの模様。
先手を取ったのはゆうれいいか選手。258s待ちはドラ2sか赤か裏のツモ直条件だ!

しかし最後はうめちゃん選手が素点回復の和了で終局。

トップを獲得したのは銀貨先生選手。運もついてたが手の構想力を遺憾無く発揮して獲得したトップだろう。広報部でいつもお世話になっています。ハッピーバースデー!
2着はゆうれいいか選手。前期チームリーダーと相対して競り負けたが南3局で堂々の倍満ツモを決めた。エースとしてチームを牽引する弾みとなったか。
コータ選手はなかなか前に出ることができず、1和了できただけでも
うめちゃん選手は東1局2本場の放銃が致命傷となったか。東2局以降ラス目を脱出できずだったが、最後に一矢報いて次に繋げた。

試合後インタビューコメント

1着・銀貨先生選手(Luna de Esperanza)
ートップおめでとうございます。試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
全体的に配牌もめくり合いも裏ドラも誕生日でした。四暗刻引き負けたのだけが心残りです。次も暴れます!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局6巡目で5s9pの比較になったところで5sを切り飛ばしたところ。全員メンツ手っぽい切り出しで、打たれた端牌の情報から考えると索子テンパイは相当弱い待ちになる可能性が高く、実際に6s4枚と4s2枚持たれていたのでここで愚形上等のピンズテンパイか萬子の伸びに賭けたことが勝敗を分けたと思います。

2着・ゆうれいいか選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
オーラスあと一歩でトップという所まで行ったのですが届かず...! 次はトップ取ります
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局 倍満ツモした所
あそこから四暗刻はやりすぎだと思うので引き勝てて良かったです

3着・コータ選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
序盤で銀貨先生に、中盤から終盤にかけてゆうれいいかさんに流れが行く展開で、終始厳しい試合となりましたが、3着に粘れたのはチームとして考えると良かったです。 次回も自分らしく前に出る麻雀をできたらと思います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局 7巡目
ペン3mを落としていこうとした打1mの直後に4mを引き、打3sとしてタンヤオ赤ドラの3900を取りに行った場面。3sは銀貨先生の急所ではありましたが、ゆうれいいかさんのポンが入り、直後にカン3mの部分が鳴けて実質ペン6mの聴牌を入れ、ラス争いの相手であったうめちゃんから直撃を取れたのがラス回避という部分ではとても大きかったです。

4着・うめちゃん選手(てんぱねすくりゅ〜)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
テンパイスピードが早くなかなか勝負ができない展開が続いての無念のラスでしたが、次戦こそトップ取ります!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局カン6mダマから親リーチに7mプッシュ、7s引いての4m切り5m単騎です。 リーチに対して4-7s待ちの濃度が高く7sは打つ気は無かったです。 現物を切って役なし聴牌に取ることもできましたが、2m4枚見えでノーチャンスとなっており、あがれる形を維持できる最善手を選択できたと思います。 残念ながら5mは他家に流れましたが…😢

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第2試合C卓

実力者たちの饗宴 それぞれのバランス、それぞれの我慢

起家 LogicArt所属 かなた選手
南家 ぽんてんLv.47所属 犬カルビ選手
西家 Pleiades所属 矢絣京選手
北家 なんでも鳴けばいいと言うものではない所属 まちぐさ選手

今節の実力卓だろう。それに相応しいメンツが揃った。 期待の新人かなた選手・犬カルビ選手に、経験も実績も豊富な矢絣選手・まちぐさ選手という組み合わせ。
この試合ではそれぞれに面白いバランスがあり、そしてそれぞれがそれぞれなりに我慢して手が入った際に反撃する構図となった。「我慢するところ」「それでも行くところ」「そのバランス」あたりをキーワードにこの半荘を紐解いていこう。

東1局は仕掛けが入り乱れるも、先にトイトイで仕掛けた犬カルビ選手のマンガンツモでスタート。

東2局はかなた選手が難しい配牌何切るから、良形固定の打3sを選択。

東2局はかなた選手が難しい配牌何切るから、良形固定の打3sを選択。1mや8pなども候補だろう。だが記者も3sを切りそうだ。

これがうまくはまって最終形14s待ちのピンフリーチに辿り着き、粘ろうとした矢絣選手から一発でマンガン和了を決める。

東3局はまたしても犬カルビ選手が海底でツモ和了。フリテンながら追いかけ立直した矢絣選手に厳しい展開が続く。

東4局は矢絣選手が十分形で先制立直するも、仕掛けて追いついたまちぐさ選手が逆に矢絣選手から2900を打ち取る。

矢絣選手の待ち47mが立て続けに4枚無くなるという珍事も。

続く東4局1本場はかなた選手。
下家の犬カルビ選手に高そうな4副露、8000-12000クラスだろう。
自身は聴牌だが、待ちは4枚切れの36sでリーチのみ。
それでもトップ目の加点を阻止すべくリーチへ。

これをしっかりツモって2着目で折り返す。

そのご褒美はすぐにやってきた。
南1局の親番で誰でも同じ手順になる4000オールを決め、トップ目に立つ。

このままかなた選手の試合か...というところで阻止したのはまちぐさ選手。
南1局2本場にハネマンツモで反撃の狼煙を上げる。

親のかなた選手の追いかけリーチを振り切ったのはさぞ気分がいいだろう。

ここまで鬱憤が溜まっている矢絣選手、親番南3局1本場にかなた選手の先制リーチに親番で追いかけると一発ロン。箱下から復帰する。

しかし反撃もここまで。阻止したのはかなた選手。
巧みな白ワンスルーからドラを重ね、三色までつけてマンガンツモ。
トップ目でオーラスに進む。

まちぐさ選手が2900を和了した南4局1本場、ついにトップを決めるため3者が激突する。
最初に仕掛けたのは犬カルビ選手。ジュンチャン三色ドラのマンガンツモを見て1巡目から積極的に仕掛ける。

続いて和了トップのかなた選手、こちらは南の後付けで2sポンから発進。

まちぐさ選手も役役ドラドラで和了りたい手。東ポンから全面戦争だ。

犬カルビ選手は降りてまちぐさ選手とかなた選手の一騎打ちになるが、ここは枚数で優位のまちぐさ選手が勝利。

トップを獲得したのはまちぐさ選手。序盤耐えて後半に巻き返しそのまま差し切った。我慢の強さや守備意識は一級品、自身のスタイルで勝ち切った勝利といえよう。
2着はかなた選手。前に出るとこでて和了も放銃もあった半荘。参加率が高く楽しかった思いもあるか。
犬カルビ選手は序盤の攻勢で試合をリードするも中盤から終盤にかけて加点できなかったのが響き3着に。しかししっかり腕が振れたと本人は納得の模様。
矢絣選手はどうしても後手に回る展開が多く我慢の半荘。唯一の消化不良、次戦に期待したい。

試合後インタビューコメント

2着・かなた選手(LogicArt)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
素直に楽しかったです。が、トップを取れた可能性があったので悔しくもあります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2局、初打から何を切るか迷いましたが最終的に最高の形になってあがれたので良かったです。

3着・犬カルビ選手(ぽんてんLv.47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
勝負に値する手は何度も貰えていましたが和了まで辿りつけず悔しい結果になりました。
ただ凄く楽しんで試合ができたので次回登板も思いっ切り楽しみます! そして今度こそ勝つ!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局1本場で跳満の裸単騎とした局です。
めくり合いには勝てませんでしたが、トップ目からも臆せずしっかり腕を振れていたのは良かったと思います。

4着・矢絣京選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
まずは、今期初登板で激辛卓でしたがとても楽しかったです
展開は胃がなくなりそうではありましたが、自分のらしさはしっかり出せてやることはしっかりやったのでよかったかなと
まだ始まったばかりなのでそんなに悲観しないで次に繋げたいと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局です
オタ南のドラを仕掛けて三色バックに受けました
上家の二副露が入っているのでここで仕掛けていかないと間に合わないのと、結構トイトイ仕掛けには見えてましたがもし打点価値が低い手の場合少し手を歪められるかもしれないというのも込みでポン発進
聴牌までは漕ぎつけましたが、結果は自模られ 開局から決められてたら今後の展開が変わってたかもしれないですね
和了出来てたルートはあんまりなさそうなのでやれることはやったかなと思います
今回は結構厳しい展開だったので次はずるさせてほしいですね

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

今節はなんでも鳴けばいいというものではないLuna de esperanzaの2チームがデイリーダブルを達成。前期優勝チームが1位に急上昇し、ついに目覚めました。Pleiadesは痛恨の2連ラス。苦しい節となりました。
今節で今期登録選手の全員が出場を果たしました。まだまだ序盤戦。次節以降の戦いに注目です。

おわりに

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