見出し画像

第2期Σリーグ観戦記・第7節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに11/1(水)より対局がスタートした第2期Σリーグ。第2期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は11/26(日)に行われた第7節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合A卓B卓第2試合B卓C卓をピックアップしました。


第1試合A卓

起家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 ゆうれいいか選手
南家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 Christ選手
西家 LogicArt所属 真優選手
北家 風林火にゃん所属 エンデ選手

チームが好調をキープしている中、これまで3着が2回といまいち力を出し切れていないChrist選手。この人が目覚めてしまったらいよいよ止められない。前半戦のキーパーソンだ。

東3局

ゆうれいいか選手の配牌。自風とオタ風の対子がある。

南をポン。

北もポンできた。3pにくっつけて、ついでに字牌を縦に引いて、満貫を目指す感じ。

6sもポン。ここからでもトイトイ変化、ドラ単騎など高打点変化はたくさんある。

対面の真優選手が暗槓→立直という大ピンチ。そこで聴牌。いくしかない。
俺を止める事なんてできないぜ!うおお。

/ロン!正義の裁きを受けよ!\ あ、はい。

※「正義の裁きを受けよ!」はこのキャラクターのロン和了時のボイス。
真優選手が口にした訳ではもちろんないのであしからず。
ちなみにこの半荘はゆうれいいか選手以外の3人が同キャラ。正義卓。

真優選手の立直ドラ5が炸裂。ガンガン鳴いて打点を後からつけていく先制攻撃に対し、暗槓あり立直というお手本のようなカウンターパンチ。一撃でゆうれいいか選手をノックアウト。
まさに正義の裁きと言ったところだが、だからと言ってゆうれいいか選手の4cmが悪だった、というわけでもない。
いつの世も、正義とぶつかるのは別の正義なのだから。

南1局

Christ選手がダブ南ポン白ポン1mチー。外から目に見えて3翻、ホンイツなら最低5翻、6mを使えれば跳満の4cm。
ラス目で最後の親番のゆうれいいか選手の立場としてはとにかくこの局は連荘したいのだが、下家にこんな仕掛けをされたらたまったものではない。和了らせたくないけど自分の手を歪ませている場合ではない。しんどい。

赤5pがひょこっと現れる。もう5pは切っちゃってるけど。

残し。「面白い配信を見ながら段位戦を打っていたらつい手拍子でツモ切っちゃう牌」の代表格みたいな牌だ。確かにずっとホンイツの一向聴だった。でもダブ南白赤でも満貫だ。筒子の3467pを拾おうじゃないか。

拾えました。嵌張だけど満貫。充分。聴牌がえらい。

ゆうれいいか選手を絶望に追いやる和了を決めた。臨機応変のお手本みたいな手順で、トップに浮上した。

オーラス

ラス親はエンデ選手。

エンデ選手とトップのChrist選手の点差は2000。トップが偉いΣリーグルールでは全力で前のめりに行ってもよさそうだ。

誰からも先制攻撃がこないまま終盤。みんなまっすぐ来てるはずなのに。

終盤も終盤、16巡目にしてようやく真優選手から先制立直。
来るだろうとは思ってた。でも止まらないぞ。トップは目の前だから!うおお。

止まらないぞ…止まらな…1m?

撤退。
2235m→223m→23m。宣言牌2mの「ぼくは関連牌だよ!」アピールが半端なかった。ばっちり当たってたので後悔なし。
本当は最低でも聴牌はとりたかった。でもちゃんと止めた事によって3着になる事を防いだので、大ファインプレー。
そうは言っても、「なんでこんな1m掴まされるかなー」くらいは思ってしまうかも知れない。ビタ止めボーナスがあればいいのに。

全員がやれることをやりきったという印象の半荘。Christ選手、ここまで苦戦を強いられていたものの待望の初トップ。ななない、出てくる人みんな強い。誰が勢いを止められるのか。

試合後インタビューコメント

4着・ゆうれいいか選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
連投して4着2着あまりにも悔しいです
次回登板では絶対にトップ取ります
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
1試合目と2試合目のドラ単騎3900
1回は跳満放銃もう1回は和了
どうなんでしょうか

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第1試合B卓

打数は血となり肉となる 経験の成せる手順の妙手 

東家 ANC PURPLE BATS所属 Lusyaba選手
南家 Pleiades所属 比木丹いと選手
西家 TEAM PANDAaaaZ所属 笹子ジュン選手
北家    Luna de esperanza所属 奈落の王選手

「打数は正義」という言葉をご存知だろうか。強さに関わらず、麻雀にかけたおおよその時間がわかり、当然打数が多い方が少なくとも麻雀に向き合ってきたわけである。概して打数が多いほどメンタル面や実力など強いことが多いのは言うまでもない。
各出場選手における金の間以上の半荘打数(※記事執筆時点11/29)は、
①比木丹いと選手(8912)②Lusyaba選手(8188)③笹子ジュン選手(7394)④奈落の王選手(5361)※参考 keitaさん記者(1431)
...記者がいかに段位戦に怠慢なのかよくわかるだろう。この4名を前にしては果たして真剣に麻雀と向き合っていると言えるか自信がなくなってしまうが、ともあれ酸いも甘いも弁えた選手同士による老獪な戦いを執筆する。

試合はいきなり分水嶺を迎える。
先制は南家の比木丹いと選手。

ドラドラの手、シャンポンだが端の待ちで悪くない。
ここは当然1pを切ってリーチ...

ではなく4p切り!
おそらく64のカンチャン落としに気を取られたのだろう。

この宣言牌4pを親のLusyaba選手がポン、打1sとして258s待ちの聴牌で勝負、すぐにツモ和了を決める。

もしも1pを切っていれば...記者の見立てではLusyaba選手が4巡後に2sを引いて聴牌、4p東のシャンポン待ちでリーチするだろう。
その3巡後にLusyaba選手がドラ西を掴んで比木丹いと選手の満貫和了だったか。

しかし比木丹いと選手は諦めない。
1本場にドラ3だが形が悪い手、5巡目に出た4pをチー打1m!

とても良いチーだ。

Lusyaba選手から3メンチャンのリーチが入るも、カン4s聴牌を入れるとまっすぐゼンツする。当たり牌の6mもまっすぐ撃ち抜き、裏が乗って12000の放銃となった。

ナイスプッシュ!記者も似たような手順でまだ打ちそうだ。

和了を逃しても、放銃しても、その目に宿った闘志の炎は消えていなかった。
2本場には手なりでカン4s待ちリーチをかけると一発ツモ!
前局の失点を早速取り返す。

ここで黙っていないのは笹子選手。
東3局の親番でじっくり手を作ると終盤にタンピンドラ1を曲げて即ツモ!

一気に抜け出す6000オール!

1本場は終盤になって全員に聴牌が入るが、最初に聴牌した比木丹いと選手が和了りきる。

東4局の手順が面白い。
まずは笹子選手、10巡目に3mポンとして打8mを選択。

フリテンとはいえ68mはツモれそうだが、それよりもドラ7sチーや46s重なりによるトイトイを見た打点派の一打。記者はトップ目につきフリテン68m待ちに受けそうだがどちらもありそう。

一方で親番奈落の王選手、Lusyaba選手も仕掛けを入れて前に出る。
奈落の王選手から出た9p、チーすれば赤5s単騎の聴牌だが...

Lusyaba選手はこれをスルー。次巡でた2枚目もスルーして好形を求めに行く。
難しいが記者も満貫と好形が終えるためスルーしそう、だがどちらもある。

Lusyaba選手の狙いがうまく噛み合い18巡目に47s待ちで聴牌。
次巡持ってきたのは自身でポンしている東。これを加槓するかどうか?

Lusyaba選手の選択はカンせずツモ切り。

カン判断は確かに一長一短あるが、自分の手が勝負手のため①先に和了抽選を受ける②安目が出た時に5200にする③嶺上牌で放銃しても1翻つかないが河底で放銃すると1翻つく④瞬間形式聴牌に放銃しない、といったメリットが多すぎてカンが良さそうだ。
デメリットは親の奈落の王選手に海底が回ることくらいか。

この局はそのまま3人聴牌で流局して迎えた1本場はLusyaba選手が軽く仕掛けてカン6s待ち2000点の聴牌を入れる。

その後ドラ発が裏目ってしまうが、これは果たして結果論なのだろうか。和了しにくいソーズカンチャンを落としてピンズのホンイツに向かう手順があったように思える。

次に聴牌を入れたのは比木丹いと選手。Lusyaba選手がツモ切りした赤5mをチーしてイッツーの聴牌を入れる。

待ち取りを選べたが、これは残り3枚の南単騎より圧倒的にドラ発単騎がオススメだ。
2枚切れているが言い換えれば残り1枚は山に必ずあり、前に出る人は大体切ってくれる。
何よりラス目につき8000点の打点が偉すぎる。

どちらの和了も出ないとなると、じっくり手を作った本手がやってくる。
この局チャンスとなったのは笹子選手。
9巡目で聴牌への受け入れが一番広い打6mではなく、234/345両方追えて好形聴牌が確定する打4mを選択する。

好手だと思う。トップ目だがチーム事情が苦しいにつき、好形と高打点をしっかり見据える。
この辺は笹子選手の得意分野だろう。

親の奈落の王選手も2副露を入れて聴牌するが、笹子選手が追いついてリーチ!

最高形残りで待ちは4枚残り!素晴らしい手順だ。

記者は笹子選手の和了だと思ったが、勝ったのは比木丹いと選手。
実は全山だった南をリーチ者から打ち取り、枚数不利の勝負を制する。

ここで勢いに乗ったか、比木丹いと選手は南1局に奈落の王選手との立直合戦に勝利し8000点を召し取る。

この勢いを止めたい他家。Lusyaba選手の南2局の手牌は仕掛けが効いて高打点が見える好配牌。比木丹いと選手から出た自風北を...

ポンせず!

69s入れば北がヘッドになる、一盃口が見えるのでリーチが打てそう、守備力に不安があるという判断だろうか。
記者はソーズのホンイツを第一本線に見そうだ(北は光の速さで鳴いて4mを切ってそうだ)。

ところがこの後ツモが伸び、北もソーズも引いて奈落の王選手から満貫を和了、トップ目笹子選手を追撃する。

上家から出た6sの鳴き判断を迅速に行い、複合形を悟らせなかったことは少しプラスだろうか?
ともあれ形に強いのは経験値の賜物だろう。

南3局は追う立場の比木丹いと選手。
5巡目にツモが伸びて147p待ちのピンフドラ4聴牌。だがフリテンだ。
それでも、比木丹いと選手の選択は...

素晴らしいリーチ。フリテンとはいえ、いやフリテンだからこそ断然リーチが良いと思う。
こういうのも数多く経験し反射で打てるようになっているだろう。

すぐにツモってご褒美の裏裏!倍満で一気にトップ目に立つ。

3人聴牌で流局して迎えた南4局1本場
聴牌一番乗りは笹子選手。手牌進行でドラや手役の種を切らされリーのみと不満だが、ツモ直か一発裏で2着、トップ目から直撃かツモ裏1でトップと悪くない条件が見えているためそのままリーチへ。

いいリーチだ。

12巡目に仕掛けて和了トップのLusyaba選手、比木丹いと選手に次々に聴牌が入る。最後は降りられない親の奈落の王選手から6sがこぼれて比木丹いと選手の和了。初トップを決めた。

トップを獲得したのは比木丹いと選手。裏裏の倍満にも助けられたがオーラス0本場・1本場としっかり前に出て決め切ったトップだろう。
2着はLusyaba選手。12000・8000と和了するものの決め手に欠けた。東4局1本場にホンイツの和了があっただけに、次回こそはしっかり手組みの鬼になっていただこう。
笹子ジュン選手は3万点越え3着となったが、記者の目から見た手組み・押し引きなどの内容は前の出場試合より良かったと思う。苦しいチームを救う起爆剤となれそうだ。
奈落の王選手は終始難しい手牌に悩まされ、勝負に出ればめくり負ける辛い試合に。数打ってればこんな試合もあると納得できるのもまた強さだ。

試合後インタビューコメント

2着・Lusyaba選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップのルートもあっただけに悔しい2着でした。チームとしては苦しい状況が続いていたので止められたのはよかったです。次回はトップとります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局の9巡目の567チーを素早く出来たところがかなり満足しています

3着・笹子ジュン選手(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップを狙える展開でしたが、前回同様リードを守れずの3着でした(´・ω・`)
これで自身の通算成績は0-1-1-1
というわけで、次はトップ確定ですo(^-^)o
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局の倍満親被りは効きました(´•̥ω•̥`)
5巡目リーチで倍満はスピード違反ですよ(´・ω・`)

4着・奈落の王選手(Luna de Esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
相手3人と戦っていたと言うよりかは、自分の手牌と終始戦っていた様な気がしますね。七対子含みの一向聴・二向聴何切る問題をせっせと解いていました。 次は麻雀させて下さい。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1の立直負けかなと。しゃーなし

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第2試合B卓

東家 ANC PURPLE BATS所属 甲森あん選手
南家 TEAM PANDAaaaZ所属 相川翔プロ
西家 Luna de esperanza所属 かちゃまんた選手
北家 Pleiades所属 あやねさまだぅ選手

東1局 
先手を取ったのはあやねさまだぅ選手。2-5mの平和で立直をかけると程なくしてツモ和了。700-1300の加点でスタートした。

東2局 
副露を入れて聴牌を入れたのは相川プロ。678三色ドラドラ赤の大物手を西単騎で待ち構える。
ここに追いついたのはかちゃまんた選手。純正帯么九のペン7pをヤミテンに構えると、聴牌をいれたあやねさまだぅ選手の立直宣言牌を捉え、6400の加点に成功した。

東3局 
勢いそのままかちゃまんた選手が親番立直ツモ赤の1-4sをツモ和了。2000オールで親番を継続することに成功した。

東3局1本場
大物手を入れたあやねさまだぅ選手。平和赤赤高目456三色の立直に、發東赤の混一色聴牌をいれた相川翔プロ、さらには断么九で躱しにくる親番かちゃまんた選手。このぶつかり合いを制したのはあやねさまだぅ選手。3pをツモ和了に成功し、トップ目かちゃまんた選手に迫る。

東4局
發ポンのポンにカン4sチー、さらには發の加槓であやねさまだぅ選手が親番で攻め立てるもかちゃまんた選手の2-5p立直が襲いかかる。

しかしあやねさまだぅ選手も引かない。危険牌を押し通す。

ここで追いついたのは相川プロ。123三色の確定した4-7p平和ドラを立直へ!

かちゃまんた選手から出た4pは一発だ!

しかしなんとこれがあやねさまだぅ選手の頭ハネ。
かちゃまんた選手から7700の直撃でトップ目に立った。

東4局1本場
カン5sチー、赤5pチーで断么九に向かう甲森選手、相川プロも一盃口ドラの平和手を2-5pで立直へ。
ここに追いついた甲森選手。2-5mで2mを相川プロから打ち取り満貫の和了に成功した。

南1局はペン7p立直をかけた甲森選手の立直が流局。

1本場
またしても甲森選手がペン7pの立直をかけるも断么九仕掛けのあやねさまだぅ選手が7sを甲森選手から打ち取り局を進めることに成功した。

南2局
相川プロが意地を見せる。發をポンして親番の維持に成功。

続く1本場、あやねさまだぅ選手のドラ3とぶつかるも中混一色のツモ和了。着実に点数を積み上げる。

南2局2本場 
あやねさまだぅ選手がわずか4巡で聴牌、5巡目1-4pで立直をかけると1pをツモ和了、トップに向け着実に進んでいく。

南3局 相川プロの萬子混一色、かちゃまんた選手が二度目の純正帯么九、そして甲森選手3度目のペン7pのぶつかり合いとなる。

しかしここはかちゃまんた選手が2度目の純正帯么九を決め2着目を守る。

南3局1本場
先手を取ったのは甲森選手。5-6sシャンポンだが構わず立直。5sをツモ和了し2着目へと浮上に成功した。

オーラス
なんとしても2着を確保したい甲森選手とかちゃまんた選手による副露の攻防が始まる。
中をポンした甲森選手に、混一色聴牌を入れたかちゃまんた選手。ここに追いつきたい相川プロは234三色を狙いにいくも、掴んだ6sは甲森選手の和了牌。

甲森選手が2着を死守、あやねさまだぅ選手が見事トップを飾った。

試合後インタビューコメント

1着・あやねさまだぅ選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
初トップをいとちゃんと飾れてよかったです。
次もトップ取ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
頭ハネ4pロン

2着・甲森あん選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
特殊な訓練を受けてるので親リー怖くないです!って思ったけどやっぱり怖かったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局1本場 この配牌から満貫を和了れたのは良かったです!

4着・相川翔プロ(TEAM PANDAaaaZ)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
普段の段位戦と同じように副露を使う所では鳴き、勝負手の立直も打ちましたが、敗北してしまいました。次回はトップ獲ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
頭ハネですかね、、おかげで頭禿げてしまいました。。。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合C卓

起家はぽんてんLv47所属小野たまプロ、南家はてんぱねすくりゅ~所属うめちゃん選手、西家は麻雀以外麻雀じゃないの所属、うずめ選手。北家が縁所属さやの選手。全員が今期初参戦のフレッシュな卓となった。うずめ選手は今期既に一勝を挙げているが、他選手は直近苦戦しており、ここで初白星といきたいところだ。

東1局、まず先制したのはさやの選手。くっつきのイーシャンテンから雀頭固定した2sを縦に引く少し予想外のテンパイ形ながら、残していた亜両面形が強かったことも幸いしてそのままリーチ。難なくツモって2000-4000でスタートダッシュを決めた。

流局を挟んで迎えた東3局1本場、ここで一気に手がぶつかる。うめちゃん選手が三色確定の先制リーチを打つも、当たり牌の5sを暗刻にした小野たまプロがタンヤオ対々赤2、ツモれば三暗刻という大物手で追いつく。そして親番のさやの選手も両者の攻撃を掻い潜って高目12000のテンパイを入れて3者のめくり合いに。

ここを制したのは小野たまプロ。3000-6000の加点で一気にトップ目に立った。

次局も小野たまプロはメンピン赤ドラのチャンス手を5巡目リーチ。ここを上がれば勝負が決まってもおかしくない、というところで白ポンで追いついたさやの選手が1000点の出和了でこれを阻止。打点以上の大きな和了となった。

しかしチャンスを逸してもまだまだ手を緩めない小野たまプロ。南1局1本場から1600、1500、5800と連続和了で一気に他選手を突き放す。

ここまで手広いイーシャンテン、テンパイ形など勝負出来そうな形まで持ち込んでもことごとく放銃となる不運が続いていたうめちゃん選手だが、南2局2本場にはまたも先制リーチを受けてしまうものの七対子で追いつくと迷わずリーチして、ラスト1枚の7mをツモって1600-3200で反撃の狼煙を上げた。

仕掛けを何度も入れるも先手を取られて撤退が続いていたうずめ選手だが、勝負どころの南3局、小野たまプロとさやの選手からの2軒リーチを受けながら終盤にテンパイを入れると、ここを押し切って2000点の加点に成功。手数こそ少ないもののここまでの我慢が実り2着目まで浮上してオーラスを迎えることに成功する。

迎えたオーラス1本場、さやの選手が衝撃的な仕掛けで発進する。なんと上家から出て来た赤5pを出来メンツでチー発進。直撃なら逆転確定の打点を確保しつつ、ドラの引き方次第で自力での逆転まで見える思い切った仕掛けだ。

ここからフルスイングの3副露で、紆余曲折を経ながらうめちゃん選手の和了牌でもある3sを吸収して高目跳満テンパイ。直撃かドラツモでトップを捲れる形まで手が伸びる。既に6巡前からテンパイしているうめちゃん選手、絶好の片アガリ9p待ちでテンパイまで持って行った小野たまプロを掻い潜って、これを和了り切ったさやの選手。見事に8000の直撃で逆転トップとなった。

トップとなったのはさやの選手。序盤から全局参加に近い形で手を繰り出し続け、後半は一度3着目に落ちるも積極性を落とすことなく大胆な仕掛けを駆使して見事な今期初勝利となった。2着となったのは小野たまプロ。怒涛の攻めを展開し、徐々にリードを広げて終盤を迎えるも、最後の最後でさやの選手の奇襲に屈した。3着となったのはうずめ選手。持ち味の参加率の高さは維持しつつ、無駄な放銃、失点を回避してクレバーな立ち回りを見せたが、最後は展開が向かずの3着に。4着となったのはうめちゃん選手。中途半端に手が入ってしまい、戦える牌姿ゆえの放銃が続き、めくり合いの牌の並びが少し違っていれば、という、麻雀のゲーム性の妙を感じさせる決着となった。

試合後インタビューコメント

1着・さやの選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
登板4戦目にしてはじめてトップが取れました!まずはひとつ、チームにとって大きなプラスになる結果が残せてうれしいです。今節も応援してくださった皆さんありがとうございます!
チーム成績は変わらず最下位ですが、レギュラーカットラインとの差は大きく縮まりました。この勢いにのって、来節も王になるのよ~!!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局1本場 2巡目 小野たま選手から出た赤5pをチーした局面です。
2面子とドラ2のある門前進行もありそうな手でしたが、
①自身のトップ条件が跳ツモ満直条件であること②瞬間フリテンターツは残るがタンヤオドラ3が狙えること③ドラ3s縦引きで跳満まで見えること④(上家さん目線で)8000は打てないが、序盤から厳しく絞られることは無さそうな点況
これらを考慮して456の出来面子から仕掛けました。結果的に捲り合いに勝ってトップ条件を満たす満貫直撃が成就したので、大きなポイントを得ることが出来ました。

2着・小野たまプロ(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
オーラスまでは上手くいっていたものの…最後に台無しにしてしまいました。本当に悔しいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局1本場、さやのさんへの5sでの満貫放銃

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第1試合の結果

試合後インタビューコメント

C卓 
1着・ねじまき鳥選手(てんぱねすくりゅ~)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
前回に引き続き、2勝目をあげることができました! チームメンバーにも内容を褒めてもらえたので嬉しいです!!

2着・霧島岬選手(縁 ENISHI)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
初連帯ですがトップ取れなくて悔しいです。
次はトップ欲しいです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
結果的には赤5pに喜んで泣いた東3局0本場と南3局0本場でした。

3着・刃金しろがね選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
なんとか耐えて3着でした。最後の放銃で素点減らしたのがもったいなかったです。
そろそろトップが欲しいです...。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局4本場の放銃シーン
2mと9pの選択。9pの方が安定択ですが、9pで放銃した時は(レアケ―スながら)倍満に届くケースがあるので、モロヒの可能性はありますが、振ったとて安いであろう2mを選択しました。
ただ、2m切ったあと、結局9pを切ることにはなりそうだったので、9pで良かったかと思います。

第2試合の結果

試合後インタビューコメント

A卓
2着・ゆうれいいか選手(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
連投して4着2着あまりにも悔しいです
次回登板では絶対にトップ取ります
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
1試合目と2試合目のドラ単騎3900
1回は跳満放銃もう1回は和了
どうなんでしょうか

本節の結果

今節はポイントを最も多く稼いだPleiadesと首位ななないが共にデイリーダブルを達成しました。Pleiadesは借金をほぼ返済し、ななないは破竹の快進撃を続けています。一方で一人沈みとなっていたもポイントを大きくプラスとし、順位争いに復帰しました。
レギュラーシーズンの3分の1が終了し、先行して逃げるななないを捉えることができるチームは果たして現れるのでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しています。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

また、広報部メンバーはYouTube配信やnoteの投稿等の活動を行っておりますのでXのフォロー・Youtubeのチャンネル登録をどうぞよろしくお願いします。

穹憧るか
X:@Kyudo_Ruka

西向く侍
X:@Thsawhfawe

銀貨先生
X:@ginka1108

Keitaさん
X:@syohaikitei

まさき/Masaki
X:@Masaki1989

ゆうれいいか
X:@yuureiika_jan

Lusyaba
X:@Lusyadia

りんぜ
X:@atelier_2a

最新情報はΣリーグ公式アカウントをチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?