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第3期Σリーグ観戦記・第8節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに5/19(日)より対局がスタートした第3期Σリーグ。第3期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は6/16(日)に行われた第8節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

今回は第1試合全卓第2試合全卓をピックアップしました。


第1試合A卓

東家 Luna de esperanza所属 げんぶ選手
南家 Pleiades所属 恋駆くれあ選手
西家 RIDECAT所属 てんぽいんと選手
北家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 いぬカルビ選手

この試合を決める局となったと言えばやはりこの局となるだろう。

東4局

白のポンから混全帯么九の仕掛けに行った恋駆くれあ選手、3副露のかなり派手な仕掛けをしていくが、先手を取ったのはてんぽいんと選手。

ドラ3の3-6p待ちで立直へ、これは和了したい。
ここに勝負に行ったげんぶ選手。1-4p待ちドラ1高目断么九で果敢に追いかけ立直。
ここに恋駆くれあ選手も7p9p待ちで追いつきだれが和了するかわからない。

ここにげんぶ選手が槓材かつ赤の5sを持ってきた!当然の暗槓!

しかしこれは地獄へ誘う罠、新ドラ3pを持ってくるとこれはてんぽいんと選手の和了牌!

さらに裏ドラ6mと暗槓1つで4つの新ドラを乗せ倍満の和了に成功し、一気にトップ目にたった。

さらには南1局、わずか2巡で赤5m切り3m単騎の七対子を即リーチ。これを犬カルビ選手から捉え局消化と更なる加点にも成功した。

オーラス
恋駆くれあ選手が筒子の多面待ちで立直をかけると前に出るしかない犬カルビ選手から捉え勝負あり。

てんぽいんと選手が大きな和了を手にして個人2勝目をあげた。

試合後インタビューコメント

2着・恋駆くれあ選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
普段あまりできない選択をしたりして、たくさん経験値を得た半荘でしたっ!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4でチャンタをみて打ったところです。
正解の選択ではありませんでしたが、今まであまり積極的にチャンタを目指したことがなかったので、学びが多い1局になりました!

4着・犬カルビ選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
内容の悪い麻雀を打った私が順当に負けたという感想です。
チームを応援してくれている人たちが楽しめるような、納得できるような麻雀を次回以降に打てるよう精進します。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
特定の箇所というより全体的に王道から外れた歪んだ選択をしていたので一度もっとシンプルな麻雀に立ち返ってみようと思います。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第1試合B卓

起家はMkingdom、白石太陽選手。南家は縁、月冴音類選手。西家はぽんてんLv47、まさき選手。北家が牌のまにまに、雛吞ちの選手の並び。今期初参加となる育成枠3者に対して、過去に育成枠として参加し、魂天まで昇段してチームを牽引する存在となったまさき選手が立ちはだかるという運命的な構図の一戦となった。

みんなが勇気をくれたから 信じて振るう迷い無き刃

開局、まさき選手が親リー相手に果敢なプッシュを見せて先制に成功するも、中盤に主導権を握ったのは雛吞選手。三面張の満貫ツモを微差リードしていたまさき選手の親番に被せ、一歩抜け出したトップ目となる。そして目を引いたのはこの後の進行。続く親番も簡単に降りずにテンパイ料で加点すると、その後も巧みにリーチ、躱し手と使い分けて主導権を離さないまま局を進め続ける。

迎えた南1局。ここでも雛吞選手は迷わず役牌から仕掛け、ドラを引っぱりながら目一杯まで手を広げる。

ここで5pのポンが入ってしまい、やや手牌がトーンダウンすると、安全度比較で9pと入れ替えていた1pを残し、早々にドラを放流。

残った両面両面をしっかり押し切り、2000点の加点に成功した。

何気ない、普通の躱し手にも見える手順だが、筆者はここに、現在の雛吞選手の急速な成長を支えている環境の証明を見た。

守備力と引き換えにしてでもリードを保って局を回す価値、ほんの僅かな差であっても、端牌同士の安全度を比較して丁寧に選択する重要性、後々切れなくなる可能性がある牌を切れるタイミングで早々に離す見切り。派手さは無いが、勝つために重要な要素をしっかりと把握して遂行する力、そして何より、その何気ないひとつひとつの場面を過保護な程に喜び、称賛して自信を深める土台を作っている控室のチームメイト。

麻雀は、プレッシャーが掛かる場面では特に大胆な選択、リスクを負う選択をするのは平時より難しくなることが多い。普段鳴いてる1枚目の役牌に声が出ないとか、普段押してる牌が押せないなんてことは日常茶飯事だ。それを振り払ってくれるのは、不安な中で自分の選択を後押し、補強してくれる第三者の声になるというケースは多く、そういった意味でもチーム一丸となって本人の自信となるような声を掛け続けている牌まにの控え室は、まさに理想形と言えるだろう。「雛吞ちのは、斯くして大化けしたのだ」という少し先の物語の、予告編とも呼べる場面であった。

壁を越えた者だからこそ 誰かの壁になるのもまた使命

そして雛吞選手のトップ目で迎えたオーラス。待ったを掛けたのはまさき選手だ。

満貫条件のこの手牌から全く逡巡も無く1pをポン発進。どこまで手を短くしても逆転手を作る、という宣戦布告のような仕掛けだ。

対して、このポン出し4mに雛吞選手もチー発進。

ノーテン流局でもトップの状況だが、打点も充分の材料で、和了ればトップはほぼ決まりということもあって真っ向勝負に出る。そして雛吞選手は3副露で高目18000の超勝負手テンパイとなり、

まさき選手も出場所関係無しの逆転手テンパイを果たす。

この競り合いを制したのはまさき選手。

最後は白石選手からの6pを捕え、見事な逆転劇で終局となった。

トップとなったのはまさき選手。道中はひたすら耐える展開となりつつも、素点を減らさず反撃の好機を待つ試合巧者ぶりが光った。育成枠3名を相手にして堂々のトップ獲得は、かつて育成枠だった大先輩としても面目躍如と言えるだろう。2着となったのは雛吞ちの選手。積極性が目を引く内容で、特に仕掛けの思い切りの良さが目立った。最後は山に嫌われる形での競り負けとなったが、胸を張れる結果と言って良いだろう。3着となったのは月冴音類選手。決め手になり得る手がことごとく空振りに終わり、最後まで上位を窺うもなかなかチャンスが巡って来ないという消化不良の展開となったが、無駄な失点を防ぎ素点はしっかり守るクレバーな立ち回りを見せた。4着となったのは白石選手。立ち上がりの先制リーチを蹴られてからはなかなか勝負手に恵まれず、要所でもらったチャンスでは本人も後悔している通りポンの声が出ずに空振りとなり、悔しさが残る結果となった。

試合後インタビューコメント

1着・まさき選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今期加入の育成枠の皆さんに囲まれた卓という事で、気合が入っていたのですが、とはいえあまり意識しすぎないように気を付けました。オーラスで意地を見せられて良かったです。皆さんの打ち筋がとても良くて、ちょっとでも展開が変わっていたらトップは持ち帰れてなかったと思います。次の登板も頑張ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東1局で白石太陽さんからの先制立直を受け、現物の8pではなく7pを勝負した所です。自身の前回の登板で似たような二択(安全だけど手牌価値が落ちるvs危険だけど手牌価値を維持できる)で安全な方を切ったら損をしてしまったので、「きちんとリスクを取ろう」と思って臨みました。結果的にここでの加点が、1300点差での逆転トップに繋がりました。

4着・白石太陽選手(Mkingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
[試合の感想]
大きなミスは1か所ですが、それ以外の判断にもずっと自信が持てずにこれで良いのか?と自問自答しながら打っていました。何か一つ幸運がこちらに傾いてくれれば、とは思うのですが、それに期待する時点でメンタルを作り切れていなかったというほかありません。その1か所以外は微差のシーンがいくつかあるかな……ぐらいで全体的な内容は今の実力の範囲では良い部類でした。特に、平面の牌理でおかしなところがほぼなかったことは収穫でした。ウザク式アプリの正答率も今月に入って大きく向上しており、課題とするべき部分が盤面全体の立体視の範疇に少しずつ移ってきたので、進歩はしているはずです。

[次の試合に向けて]
課題の明確化はできています。局面変化に対する思考の瞬発力、特に鳴き判断。速度と質を上げ、それを自信として落とし込むために、判断そのものの絶対量を積み重ねてきます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局0本場4巡目、下家の月冴音類選手から出たドラの 4p をポンし損ねたシーンです。69p 受けを気にしすぎて、ポンした後でタンヤオになるターツだけでブロックを揃えられることを見落としました。ポン出来れば和了できていたとは限りませんが、打点面でも明確に損をしました。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第1試合C卓

東家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 夏八木 玲衣選手
南家 Emperor Peng Inc.所属 椎凰 いと選手
西家 遊楽亭所属 高倉拓馬プロ
北家 ホープフルA所属 ヨーテル選手

東1局
高打点が飛び交ったこの卓で、早速存在感を示したのは起家の夏八木選手。

好形や打点が見える他家を置き去りにする4巡目高速聴牌。
自身で3枚使用しているだけあって山に残っている枚数はそう多くはないが、そんな事情は表に出ないこともあり、親がこれだけ早いと他家は相当困るだろう。

高倉プロもタンヤオドラ3七対子の大物手を手にしているものの、山深く眠っていた6pを夏八木選手は見事キャッチし、大荒れ卓の開始の鐘を鳴らした。

裏も乗せての2600オール。
個人3連勝に向けて、まずは好調な滑り出しといえるだろう。

東2局
この局の椎凰選手の配牌はドラが2枚あることを込みでも少し厳しいものだった。

4巡目には嬉しいダブ東を鳴けているものの、高倉プロの手には役はないが聴牌が入っている。
両面や三面張になれば曲げることもあるだろうが、ここは一旦ダマで様子を見た。

この手の分岐点は8巡目のここだと感じた。3mを切って萬子を完全に払いにかかり、混一色の高打点を見るルートを強くみた形を選んだ。
この手が仕上がれば最低満貫、入り方次第では跳満もある手だ。
5800では満足しないぞという強い意志を感じられた一打だった。

だが、10巡目にはヨーテル選手からの立直、

そして同巡に夏八木選手からの立直が立て続けにやってくる。

その夏八木選手の宣言牌の4sを鳴き、椎凰選手も交えての三者による腰を据えての勝負となった。
勝負の行方は……

この局勝利を収めたのは椎凰選手だった。
勝負は縺れ、5巡後の15巡目、ヨーテル選手の手から零れ落ちた8sを見事にキャッチし、12000点の和了を決めた。

配牌直後の手からは想像もできないほどの大物手を仕上げ切ったのはお見事だった。

南1局
東場は2翻以下の和了がないほどの殴り合いの様相を見せる中、この親で突き放したい夏八木選手とこれから盛り返したい高倉プロに手が入る。

まず最初に仕掛けたのは夏八木選手。
2巡目にはドラドラを活かすためにも欲しかった役牌の南を鳴き、動きを見せる。

そして一番ネックだった3sを4巡目には引き入れ、戦闘態勢はばっちりだ。
だが高倉プロも既に1向聴となっており、この両者がぶつかり合うのは必至だ。

やはり一番聴牌が早かったのは夏八木選手。
椎凰選手、高倉プロが1向聴で立ち止まる中、南ドラ2高目満貫の聴牌を入れる。

負けていられないのは椎凰選手も同じだ。
トップを取るためにも親の夏八木選手に和了を阻止するべく、立直をかける。
こちらも立直タンヤオドラの好手だ。

1巡遅れて高倉プロも参戦だ。
持ち点的にも負けられないこの局面、引く選択肢はない以上立直をかける。

残り山枚数4枚のところでヨーテル選手にも聴牌が入る。
高倉プロの立直時点はかなり厳しそうな手恰好だったにも関わらず、聴牌まで持ったいったのは流石といえる。
だが前述の通り枚数が少ないため、ダマを選択。

4者でぶつかり合うこの局面、制したのは最速で聴牌を入れていた夏八木選手だった。
しかも高目のドラを引き入れての和了のため、南ドラ3の大物手となった。

この後の闘牌でこの差がひっくり返ることはなく、夏八木選手が個人3連勝を決めた。

トップは夏八木選手。
チームに勢いをもたらす個人3連勝。前期王者の意地を見せ、どこまで連勝を伸ばせるのか期待してみていきたい。
2着はヨーテル選手。
この1半荘で和了5回と凄まじかったものの、一歩及ばずの2着という結果となったのは少し悔しく思っているかもしれない。
3着は椎凰選手。
和了は前述の1回だけだったものの、放銃もなかったため、素点を減らすことなく安定した立ち回りを見せてくれた。
4着は高倉拓馬プロ、
高打点が飛び交う中で、3度立直をかけながら和了の機会がこず、自身初のラスという悔しい結果となってしまった。

試合後インタビューコメント

1着・夏八木選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
自分の力量では非常に厳しい卓でしたが幸運に恵まれて良かったです
これまで勉強していた事も実行できたかなと思います
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局 ターツ選択でヨーテルさんの2sポンをみて3sを切ったところ
結果的に良い状況で自分の親番を迎えることができました。

4着・高倉プロ(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
1半荘目はかなり仕方がないラスだったと思います。
引きずらずに2半荘目行けて良かったです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・氷乃ハコ)

第2試合A卓

起家 RIDECAT所属 ラヴィット選手
南家 Pleiades所属 アルシー選手
西家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 Pacific Dainagon選手
北家 Luna de esperanza カモメ選手

RIDECATのラヴィット選手がるなすぺのカモメ選手との同卓を希望したようで、カモメ選手がそれに応じる形でこの卓組が実現した。
この両名のぶつかり合いに注目。

南1局

東4局終了時点で誰も30000点台に届いていない、非常に競った展開となった。

5巡目、ラヴィット選手が先制立直。
ドラの7mを手放す辺7p待ち。「くっつけ直したい」と言って辺張を外したいと思う人もいそうだ。しかし既に打点は十分。ストレートに立直棒を卓の中央に置いた。

3900の聴牌が入っていたアルシー選手が7pを掴んだ。

裏ドラ1枚が乗り大きすぎる満貫の加点。均衡が破れる。

南1局2本場

ラヴィット選手の勢いが止まらない。6巡目先制立直。
今度は147pと待ちも完璧だ。

嵌3mで聴牌を入れていたアルシー選手が4pを掴み、(スライドをさせたことによって)またも7pが零れた。立直平和一盃口タンヤオでまたも満貫。
アルシー選手はたて続けに7pに泣かされる事になってしまった。

南4局

親はカモメ選手。4着目のアルシー選手とは点数が離れており、ほとんどノーリスクで上の順位を狙えそうだ。

カモメ選手の5巡目の手牌。有効牌をガンガンツモってくる。

ツモ5s打6mで立直。立直平和タンヤオの5800から。

一発ツモ裏裏。3翻を7翻にする反則の6000オール。
一撃でトップに浮上してみせた。

南4局 1本場

まだ決着はついていない。一旦逆転トップとなったカモメ選手とラヴィット選手の差は9400。満貫ツモで再びトップに返り咲く。

ドラ単騎聴牌。ツモか直撃で逆転。条件は揃った。

驚異の一発ツモ返し。
挑戦状を叩きつけた者が、最後に意地を見せつけた。

トップはラヴィット選手。カモメ選手に一旦トップを譲った後にすぐさま再浮上。自身初トップは劇的なものとなった。
2着はカモメ選手。一瞬トップ目に立っただけに悔しい結果となった。
3着となったのはPacific Dainagon選手。なかなか加点が出来ない展開が続く中、放銃を抑える事でラスを回避した。
ラスとなってしまったのはアルシー選手。3度の放銃は全て自身が聴牌していた。巡り合わせが悪かったと言えるだろう。

試合後インタビューコメント

1着・ラヴィット選手(RIDECAT)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
かなりツイていたと思います。
南3で結構なミスをしてしまったので、反省して次に活かします。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスに西単騎をツモれたところです。

3着・Pacific Dainagon選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
全体的な内容としては及第点といった感じですが、細かいミスが積み重なって連対を逃してしまったかなという印象です。悔いのない打牌ができるようまだまだ精進します。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局0本場、親リーが来て上家から出た4sでチーテンが取れましたが、スルーした場面です。
ドラの中が重なった時点で大体鳴いていくつもりでしたが、手牌が完全形のかなり門前も見込める手牌になったのでスルーしてしまいました。鳴くべきだったと思います。
鳴いていたら2着になれていそうだったのは結果論ではあるものの、後悔の残る選択になってしまいました。

4着・アルシー選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
本日はラスでした…!
12000点二回放銃した後、ブレた打牌をし続けてしまったのが反省点でした…しっかりと反省し次回の対戦に活かしたいと思います!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局0本場11巡目、打9sとしたところ。
何本か一向聴で押したが、無筋のピンズ二枚が苦しいのと、ソーズメンツが落とし切れる、タンヤオを使った仕掛け可能、三色ができた時のマンガンルートなどメリットが多かったので、一旦大回り。狙い通りテンパイまで行けたのは良かったです。
ただ、その後の進行にミスがあったので、より精度を上げて今後も頑張ります!

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第2試合B卓

東家 牌のまにまに所属 えぞひぐまプロ
南家 ぽんてんLv47所属 刃金しろがね選手
西家 M kingdom所属 まろちょふプロ
北家 縁所属 アサダスズメ選手

全員の名前の横にはPのマークが輝いている。
えぞひぐまプロ、まろちょふプロは日本プロ麻雀協会所属、
刃金しろがね選手、アサダスズメ選手はVPL所属、
更に、刃金しろがね選手、まろちょふプロ、アサダスズメ選手は自身のチームリーダーという、それぞれの立場上、絶対に負けられない、負けたくないという気持ちが溢れ出る、そんな卓となった。

東1局

えぞひぐまプロ、7巡目にして聴牌も、リーチのみの手を拒否し、ここから1s切り。

10巡目、タンヤオの聴牌、58s待ちでリーチする。

しかし同巡、アサダスズメ選手がドラ1の58p待ち聴牌を、無筋の6pを切ってリーチ。

ここはアサダスズメ選手が赤5pをツモ、8000点の和了となった。
東1局から激しいぶつかり合いとなっている。

東2局

刃金しろがね選手、えぞひぐまプロが積極的に仕掛ける中、
まろちょふプロが6巡目に平和のリーチをかけていく。

10巡目に刃金しろがね選手はドラの9m単騎待ちとなったが、
3pをつかんでしまいまろちょふプロに放銃。
ここは2000点の和了となった。

東3局

えぞひぐまプロ、8巡目にカン4p待ちでタンヤオの聴牌。しかしここはリーチせず。

9巡目にアサダスズメ選手がタンヤオ・平和・ドラ2の58m待ちで聴牌。
リーチしなくても8000点の和了がある為、リーチせずダマで構える。

次巡、えぞひぐまプロ、7pを引き入れ、ここから3pを切ってリーチ、待ちは56p待ちだ。
同順にアサダスズメ選手は持ってきた9sをツモ切りリーチ、両者またも激しくぶつかっていく展開に。

ここはえぞひぐまプロが6pをツモ和了し競り勝つ、4000点の和了となった。

東4局
互いの攻め合いが止まらない。

えぞひぐまプロがピンズの染め手に進む中、
刃金しろがね選手が赤ドラ2枚の手をドラの待ちを含む36m待ちでリーチ。

押し切ろうとしたえぞひぐまプロが6mを掴んでしまい、放銃。
5200点の和了となった。

南1局

互いが激しくぶつかり合う中、
ここでまろちょふプロ、3巡目に赤ドラすべてを含む平和ドラ4で36s待ちの豪華すぎる手をリーチ。

流石にこれは避けられない。
刃金しろがね選手が浮いていた3sを出し一発で放銃、12000点の和了となる。

南2局

えぞひぐまプロ、ドラ3の手をカン2s待ちでリーチ。

しかし13巡目にはまろちょふプロが平和・ドラ1の36m待ちでダマテン、
14巡目には刃金しろがね選手が鳴き純チャンタ・三色のペン3m待ち。
互いに一歩も譲らない攻め合いが繰り広げられていく。

まろちょふプロが2sを掴んで押して放銃、
えぞひぐまプロは8000点の和了となった。

南3局

親のまろちょふプロ、4巡目にドラ1のカン6p待ちをリーチ。
6pをツモり、裏ドラを1枚乗せ、12000点の和了となった。

南3局1本場

9巡目にまろちょふプロ、アサダスズメ選手が互いに聴牌。

10巡目にはえぞひぐまプロが9sをポンしてホンイツに向かい、
刃金しろがね選手はドラ4の5m・中待ちの手をリーチ。
4人が一気に攻め合っていく。

最終的には、まろちょふプロ、アサダスズメ選手はオリに回っていき、
13巡目に聴牌したえぞひぐまプロが刃金しろがね選手からロン和了、8000点の加点となった。

南4局

えぞひぐまプロ、トップのまろちょふプロを逆転する為、
5m・白のシャンポン待ちの手をリーチ。

その後、親のアサダスズメ選手が追いつくも、リーチ宣言牌はえぞひぐまプロの和了牌の5m。

これをロン和了、2600点とし、終局した。

ほぼ全局、互いに聴牌を取り合い、打牌も気持ちも激しくぶつかり合った試合となった。
制したのはまろちょふプロ、激しい戦いながらも、チャンスをモノにし、逃げ切った形となった。
えぞひぐまプロも積極的な仕掛けで競り勝っていたが、少し届かず悔しい2着となった。
アサダスズメ選手も追いかけリーチをしたりと積極的に攻めたが、3着となってしまい不完全燃焼ではないだろうか。
刃金しろがね選手は競り合いに負ける場面が続いたが、リーダーの気持ちのこもった積極的な攻めの姿勢は、チームメンバーに力を与えていくのではないだろうか。

試合後インタビューコメント

1着・まろちょふプロ(M Kingdom)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
要所で運に恵まれてトップが取れました、太陽さんが苦しい展開になったので巻き返せて良かったです!
引き続き丁寧に加点目指して行きます!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1局の2巡目、9sか4pか9mのどれ切るかの選択、三色も見たい所でしたが、マンズ変化のタンヤオを強く見て9sとしました。
僥倖の8mツモで東9s9sの強い河で36sリーチになり跳満アガれましたが、諸説ある場面でした。 この場面は、なんと #ひげくじラボ で取り上げていただけるようです!

2着・えぞひぐまプロ(牌のまにまに)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
俯瞰でも自身でもヒヤヒヤする捲り合いが多く、なんとか薄氷の2着に落ち着けました。
協会 VS VPLの対局でしたが協会1.2フィニッシュでヨシ! チームの状態も良いのでこのままコツコツ積み重ねていきたいです。
対局いただいたお三方ありがとうございました!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局まろちょふさん親番での4巡目リーチを受けてからの割り切りゼンツ。
自分の手も良く勝負局だと思ったので無スジ切りまくりましたね。 結果ツモられましたが、戦う姿勢を見せられた局だと思います。

3着・アサダスズメ選手(縁)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
後半バテました。悔しいですね。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス 
フルゼンツしたけど最後で当たっちゃいました

4着・刃金しろがね選手(ぽんてんLv47)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回もこの世の終わりでした。
リーグ以外の対局込みで19連続トップなしなので、そろそろ反動で3半荘くらい連続でトップ取ってもバチ当たらないと思います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南2局
執念のジュンチャン三色(聴牌) 下家が聴牌していなければ2sで降りて、私が和了れていたのですが、たらればですね。

この対局の牌譜はこちら!

(記・XK⇒ペケ子)

第2試合C卓

東家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 Christ選手
南家 ホープフルA所属 かなた選手
西家 Emperor Peng Inc. Σbranch所属 みずきけい選手
北家 遊楽亭所属 高倉拓馬プロ

雀魂における見た目上の段位こそ魂天はかなた選手1人のみ。だが実質的には全員がそのレベルに該当するだろう。各チームの強者同士がぶつかり合う非常にハイレベルな卓となった。
なお、メタビこと高倉拓馬プロは連投の2戦目となる。1戦目を4着で終えただけにこの2戦目で挽回したい気持ちが強いはずだ。

東1局から試合は大きく動く。親のChrist選手が打点十分待ち十分の先制リーチ。高目1pなら満貫確定だ。

前巡枚数の少ないカン4pテンパイを冷静にダマにし、最高の2pを引き入れた

その1pが今にも放たれそうだ。みずきけい選手は絶好の3sを引いて待ちも絶好。白はリーチ者の現物でもある。

かなた選手含め複数人に危ないドラ1pをいったんとどめ置いたのが結果としてつかまった

が打たない。現物白を対子落としして1p単騎にとる。守備力の高さが光る場面だった。

打白を見てノーテンと見切り西を打ったかなた選手の判断も見事

この1pが山に3枚居たがツモったのはChrist選手。4pツモは裏も1枚で4000オールでこの半荘の開幕を飾った。

東3局にはさらに大きな変動が待ち受けていた。
高倉拓馬プロの配牌はこの形。

これが10巡目に怪物手に仕上がっていた。

劇的ビフォーアフター、ツモ和了なら東南白ホンイツトイトイ三暗刻赤の9翻

力強く5mをツモりあげて倍満。大きなリードを築く。

トップ目を明け渡したChrist選手も黙ってはいない。
南2局、先手こそ高倉拓馬プロ。よどみなく萬子を集めてカン3mのリーチを打つ。

が、すでにChrist選手もカン3mで満貫のテンパイを入れていた。4mを空切ってこちらもカン3mで迎え撃つ。

カン3m同士の捲り合い

3mは山に2枚。白熱の捲り合いに勝利したのは、

直前にみずきけい選手のチーが入り3mが流れた点もドラマがあった

Christ選手だった。頭ハネがあるため勝ち目はツモ和了しかなかったがその不利を見事覆してみせた。3000・6000となり再度トップ目に躍り出る。

Christ選手は守備でも魅せる。
続く南3局、先手を取ったのはまたしても高倉拓馬プロ。47mのテンパイから5mを重ねてトイトイ5m2pのテンパイとなる。

北を鳴いて發、ホンイツなどを見ていたChrist選手は赤5p切り。スジの2pに甘えない。

ホンイツも見切りをつけて当たり牌5mもストップ

さらにはカン4mが埋まってから切られた9p。鳴けば發バックドラ3のテンパイだ。がこれもスルー。2pは徹底して切らない。

最終的に2p単騎のテンパイで放銃を見事回避し流局へ持ち込んだ。

Christ選手は2pを「くさかった」と振り返る、がその匂いに気づく人がどれだけいるだろう

そしてオーラス
ここまでChrist選手、高倉拓馬プロふたりの和了が目立っていたが、かなた選手もしぶとく持ち点を維持して浮上の機会をうかがっていた。もう逆転の機会はここしかない。
その意思が表れたのがこの打5pテンパイ拒否。678三色かピンズの一盃口であくまでも逆転に足る打点を追い続ける。

すぐに7pツモ。鮮やかな手順で狙いはまさに成就する――

1300・2600で逆転、高目6pツモや安目ツモでも裏1で条件クリアだ

かに見えた。待ち受けていたのは親、高倉拓馬プロの追っかけリーチだった。かなた選手が一発で掴んだのは当たり牌の7m。12000の放銃はあまりにも厳しい。

続くオーラス1本場
ラス回避のチャンスを得たみずきけい選手ががむしゃらに攻める。
7m2sのシャンポンでリーチを放つと、かなた選手との痺れる捲り合いを制して3着に浮上した。

かなた選手も36pでテンパイを入れていたが残り2枚は無情にも脇に流れた

これにて激戦は決着。
トップの座に輝いたのは高倉拓馬プロ。オーラスまで攻めの手を緩めず、倍満の大物手をものにするなど一戦目のうっ憤を晴らす結果となった。

惜しくも2着に入ったのはChrist選手。守備力の高さはさすがの一言。途中の2pストップは観戦者の誰もを驚かせていたはずだ。

3着はみずきけい選手。東1局の1pを含め、途中何度かあった放銃の危機をしぶとくこらえ続けていた。それがなければこのラス回避はなかっただろう。

4着はまさかの展開でかなた選手。さすがの打牌選択の連続だっただけに、この着順で終わるのは麻雀の厳しい面が現れてしまったと言えよう。

試合後インタビューコメント

1着・高倉拓馬プロ(遊楽亭)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
1半荘目はかなり仕方がないラスだったと思います。引きずらずに2半荘目行けて良かったです。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
2半荘目東3局、配牌8種から倍満になった局。自分でもどうしてあの手がマンズの混一色になったのか理解できませんでした。

2着・Christ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
トップ取れそうな展開から2着だったので、悔しいです。 次こそはトップ取ります。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局の2pと5m止めて聴牌取れたところです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・髭鯨)

第1試合の結果

第2試合の結果

本節の結果

本節最もポイントを伸ばしたのはRIDECAT。見事デイリーダブルを達成し136.2ptを獲得、2位へ浮上しました。
次点ではななないが82ptを獲得し、徐々に順位を上げてきています。
首位をひた走るはいまにもプラスでまとめ上げ好調を維持、このまま逃げ切るのか、それとも背中を捉えるチームは現れるのでしょうか。

おわりに

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