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第1期Σリーグ観戦記・第16節

こんにちは。Σリーグ広報部です。ついに4/16(日)より対局がスタートした第1期Σリーグ。第1期Σリーグは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全20節40試合のチーム戦です。

本日は6/14(水)に行われた第16節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。


第1試合A卓

東家 ぺんたごん所属 ダイゴ選手
南家 Pleiades所属 恋駆くれあ選手
西家 なんでも鳴けばいいというものではない所属 ぐちやま選手
北家 ぽんてんLv47所属 安井勇樹プロ

東1局 ぐちやま選手の8sの槓が入るも安井プロが北高目ドラの聴牌を入れる。即座に6mをダイゴ選手から捉え2000点ながら先制に成功する。

東2局、安井プロが東をポン、恋駆選手が白ポンによる高目中赤の聴牌を入れるが、ぐちやま選手が4m9sシャンポンで立直をかける。9sをダイゴ選手から捉え立直のみ、親番を自力で持ってきた。

流局を挟み東3局1本場、恋駆選手から出た4p、8pをぐちやま選手がチー。さらに3sを捉え立直棒の回収に成功した。

この半荘最初の大物手を決めたのは恋駆選手。ダイゴ選手からドラ3sをポンして断么九赤、3-6-9mだが9mは役がない。幾度も9mを切られながらも最後は6mを自力で引き入れ満貫の和了。トップ目に立った。

東4局、ダイゴ選手が七対子ドラドラ中単騎の大物手を立直すると、恋駆選手が4p7sのシャンポンで立直へ。ダイゴ選手から7sを打ち取り、大物手を潰すことに成功した。

続く南1局、わずか5巡でぐちやま選手がペン7mの立直ドラ1。表示牌がなんのその、見事ツモ和了し恋駆選手を追う。

南2局、安井プロの西白中索子混一色に対し恋駆選手が平和で立直、ここに高目二盃口赤で追いついたダイゴ選手が追いかけようとするものの、6pは恋駆選手の和了牌。ぐちやま選手との差を広げることに成功した。

南2局2本場、ぐちやま選手が赤赤カン8m聴牌をいれると7巡目に立直へ。ここに追いついた恋駆選手。2p北のシャンポンで追いかけ立直へ。しかしここはぐちやま選手に軍配。トップ目恋駆選手から直撃に成功し再度トップ目になった。

その後の親番ものみ手ながら2局連続の和了を決め、2着目恋駆選手との差を着実に広げていく。

南3局、安井プロの断么九平和立直に対し、南混一色の聴牌をいれたダイゴ選手。なんと西を持ってくれば小四喜の聴牌だ。さらにここに赤赤高目断么九の親立直をいれたぐちやま選手。結果はダイゴ選手が安井プロの立直に捕まる。6pを放銃し満貫の失点。安井プロはこの和了でわずかながらに恋駆選手をかわす。

オーラス安井プロが1-4m平和一盃口ドラの逆転手を立直かけるも、追いついた恋駆選手、珍しい34567mの変則5面張で追いかけ立直。見事3mを捉え2着で逆転した。

結果コツコツ和了を積み上げたぐちやま選手が勝利を飾った。

試合後インタビューコメント

1着・ぐちやま選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
自分の部屋にある花の水替えをやったことが良かったのかなと思います。
日ごろの行いが生きました。
毎日替えてやりたいなと思います。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3-3 手牌価値がありすぎてリーチとしましたが、事故らずに済んで良かったです。

2着・恋駆くれあ選手(Pleiades)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
前回の登板の時に悔しいミスをしてしまっていたので、丁寧に打ちたいと思っていてそれが実践できたのではないかなぁと思ってます!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局2本番で、チャンタ・3色をみて鳴いていけたところです。前日にジョコラー先生からチャンタについて教えてもらっていたので、早速実践で活かせて嬉しかったです♬*゜

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第1試合B卓

東家 Black Cat Code所属 葉弥さん選手
南家 Luna de esperanza所属 げんぶ選手
西家 GENESIS所属 元教室生タク選手
北家 Emperor Peng Inc.所属 椎凰いと選手

この半荘は非常に流局の多い展開となった。

東1局、まず和了したのはげんぶ選手。中赤の聴牌を入れていた葉弥さん選手から7sを捉え發のみの1000点、かわし手を決める。

東2局 椎凰選手が1pのポンから東単騎の混一色赤の聴牌に、葉弥さん選手の發、ドラ9m単騎がぶつかる展開。しかしここは副露したげんぶ選手から出た9mを捉えた葉弥さん選手が3900の和了を拾った。

流局を挟んだ東3局、椎凰選手の發ポン5-6-8mの聴牌に対し平和赤2-5mで親立直をぶつけに行った元教室生タク選手が見事ドラ5mを捉え4100オールと一歩抜け出した。

その後さらに2度の流局を挟んだ東4局4本場。元教室生タク選手によるわずか3巡での3-6-9m高目断么九の立直。安目ながら9mをツモ和了し供託と積み棒を一掃した。

南1局、椎凰選手の南中赤の聴牌に純全帯么九三色で追いついた葉弥さん選手。しかし椎凰選手がドラの3mを引き入れカン4mに変えた瞬間、葉弥さん選手から捉え満貫、2着目へと浮上した。

親番ここまで置いて行かれているげんぶ選手はカン7sで親立直へ。しかしここに現物1-4mで平和聴牌をいれていた葉弥さん選手が元教室生タク選手から1mを捉えげんぶ選手の親番は終わってしまう。

その後、元教室生タク選手の親番も流局、オーラス逆転をかけたげんぶ選手の發赤ドラの混一色と、葉弥さん選手の赤ドラの同聴3-6m対決もどちらも和了牌は引き入れることができず勝負あり。

5度の流局となったこの試合は大きく抜け出した点棒を危なげなく守り切った元教室生タク選手が制した。

試合後インタビューコメント

1着・元教室生タク選手(GENESIS)
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。

1試合目東3局親番で葉弥さんのリーチにドラを押しての親を維持してからの次局の満ツモ。

4着・げんぶ選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
全然勝てなくて泣きそうです。( íーì )┣¨━
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2局、前に出ようとしすぎて放銃に回ったことが一番の反省点です。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第1試合C卓

東家 てんぱねすくりゅ〜所属 ごんろく選手
南家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 どら選手
西家 ANC PURPLE BATS所属 甲森あん選手
北家 縁所属 とっつあん選手

東1局、8mポンからスタートしたごんろく選手。するすると混一色ドラの高目中のシャンポン聴牌をいれるとすぐにどら選手から9mを捉え、5800といいスタートを切った。

続く1本場、カン6pの役なし聴牌をいれていたとっつあん選手が赤5mを引き入れると振り替えて立直へ。この5mをごんろく選手がチー。形式聴牌をとる。
すると同じくカン4mの役なしテンパイを入れていた甲森選手が赤5sを引き入れ立直へ。4mをごんろく選手から捉え5500点の加点に成功した。

東2局、ドラドラのチャンス手をいれたどら選手はカン8mの親立直へ。ここに5-8sの東で追いついたごんろく選手もここは追いかけ立直へ。結果無念、どら選手の和了牌8mを掴んでしまう。どら選手は7700点の加点で東1局の失点を回復させた。

東2局1本場、甲森選手が345三色赤赤ドラの聴牌をいれるも役のない牌でフリテンとなる。その隙に中バック赤ドラの聴牌をいれたとっつあん選手に断么九のカン7mの聴牌を入れたごんろく選手。
しかし最後の中が甲森選手へと流れ、甲森選手の満貫の和了となり1人抜け出すことに成功した。

東3局は甲森選手の1-4s平和聴牌にごんろく選手のカン5pドラの立直が入る。しかし一度も和了チャンスは与えられず、どら選手からごんろく選手の現物1sを甲森選手が捉えた。

続く1本場、断么九を確定させる4sをチーしたどら選手が5s・5pのシャンポン断么九赤赤ドラの聴牌をいれると、とっつあん選手から5sを捉え満貫の和了。甲森選手を追いかける。

東4局もごんろく選手の仕掛けを物ともせずどら選手の赤3-6-9mの立直。またしてもとっつあん選手から捉え加点に成功する。

南1局、ごんろく選手のがんばりたい親番も、どら選手が赤1のカン7mツモで親番を流す。じわりじわりと甲森選手を追い詰める。

南2本場、どら選手の南ドラ3聴牌にとっつあん選手の5s5mシャンポン立直と甲森選手の8p7s發赤シャンポン聴牌と3者のぶつかり合い。しかし結果は8sを引き入れた甲森選手が6-9sへと手代わりして即とっつあん選手の6sを捉えどら選手を引き離した。

南3局、ここで決めたい甲森選手は赤のカン3p立直へ。しかし白ドラドラの4-7mの聴牌へと振りかえたどら選手に直撃を許し、どら選手がトップ目に立った。

オーラスここまで苦しい展開のとっつあん選手は3-6s平和赤の立直へ。ここに白ドラドラの逆転手を入れた甲森選手は果敢に攻め、見事最後の8mを引き入れた。

甲森選手、見事逆転で今期初トップを飾った。

試合後インタビューコメント

1着・甲森あん選手(ANC PURPLE BATS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
ようやく今期初のトップが取れてホッとしました。
手順はいつも通り甘いところがあったけれど、それを帳消しにするぐらい展開が良くて
トップを掴みに行ったというよりはトップの方から私のところへ来てくれたって感じでした。
いつもこの展開希望!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東2局 7巡目 私としては珍しくちゃんと三色同順を意識できていました。
私が選択したのはチーをして片和了を受け入れての聴牌ルートでした。
その後、片和了の洗礼を受けてフリテンになり、"中"の単騎待ちを変えてたところで和了れたので積極的に仕掛けて良かったです。

2着・どら選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
良い配牌・ツモを貰いつつも、自家・他家それぞれの原因で発揮できなかった試合でした。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南1-0-5 打8pダマ→リーチ 変化としては4m,5m,6pと三種類であって、ダマとするか微妙な状態。
ダマに受けたが、即7m引きにつき厳しい結果となった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・Lusyaba)

第2試合A卓

起家 Pleiades ねこ武者選手
南家 ぺんたごん 夢咲いちか選手
西家 なんでも鳴けばいいというものではない メカZ選手
北家 ぽんてんLv47 七瀬くりむ選手

Pleiadesとななないはファイナル直通の切符を争うのに対し、ぽんてんとぺんたごんはプレーオスのボーダーが気になる立ち位置。
シーズン最終盤を少しでも楽にしようと全員が考える中、育成枠3人の前にななないのリーダー、メカZ選手が立ちはだかる。

東1局にメカZ選手が親リーに競り勝ち700-1300を、東2局には親の夢咲選手が立直・チートイの4800をそれぞれアガりまずは挨拶を済ませると、対局はここから激しい打ち合いとなる。

夢咲選手「ツモ!4000オールは4100オール!」

メカZ選手「ツモ!8000オール!!!!」

夢咲選手「ツモ!2000-4000は2100-4100!!」

締めとして、東4局にメカZ選手が夢咲選手から2000をアガってトップ目を三度奪還。東場終了時で2着目と3着目の差が約3万点となる、上下にはっきり分かれる試合展開となった。

巻き込まれた2人の気持ちを考えたことはあるんですか!

嵐が過ぎ去った南1局は七瀬選手が500-1000のアガリでライバルねこ武者選手の親番を一蹴。

そして迎えた南2局、まずはメカZ選手が5巡目に1-4-7s待ちのリーチで夢咲選手の親番を流しに行くと、同巡にねこ武者選手もチートイを聴牌。6pと8mの単騎選択で6pを押し切り8m単騎でダマ。よりよい待ちを探しに行った。
次巡、ねこ武者選手は9mを引き、「これにゃ!」と9m単騎でリーチを宣言。3面張VS単騎の勝負となった。

その直後メカZ選手から8mが打たれてひっくり返るPleiades控室

6巡目の2軒リーチという急襲に、安牌に窮した七瀬選手から9mが零れた。
ねこ武者選手はリーチ・チートイ・ドラ2の満貫を見事に実らせ3着目に浮上。七瀬選手にとっては非常に悔しい放銃となった。

しかし対局はまだまだ終わらない。
南3局、再起を狙う七瀬選手にドラ3のリャンメンリャンメン+暗刻ヘッドレス形の1向聴が入る。良形高打点が確定した手だったが聴牌まで時間がかかった。
ねこ武者選手、夢咲選手に仕掛けが入り10巡目、やっと聴牌したかと思いきや1-4pは既に6枚見え。ここで七瀬選手が取った選択は、

見た目枚数最大の2p単騎。この手は是が非でもアガりたいのだからこねくり回さず単騎でもリーチを撃っていく。4pのノーチャンスも追い風である。
結果、安牌に窮した夢咲選手の2pを捉えて8000のアガリ。まだまだ終わらせないぞとオーラスへ臨んだ。

オーラス、ラス目ラス親の七瀬選手は2向聴から9sをカン。いつでもリーチを撃つぞと他家に威圧をかけにいくと、この9sに槓ドラがモロ乗りし威圧感に拍車がかかる。

がおー

しかしぎりぎりの間合いまで踏み込んできたのはメカZ選手。中盤まで門前で構えていたところから白と8mを仕掛けあっと言う間に聴牌。
最後は七瀬選手の8sを捉え、自らの手できっちり締めた。

トップはメカZ選手。剛柔一体の麻雀で夢咲選手を躱してチーム連トップを決めた。首位BCCを捉えるべく奮迅する姿はチームをさらに鼓舞するはずだ。
2着は夢咲いちか選手。メカZ選手と繰り広げたデッドヒートは一観戦者として非常にワクワクさせられた。トップまであと少しのところでの満貫放銃は、回避できないものではあったが、本人が一番悔しいだろう。
3着はねこ武者選手。東場でひどい目に遭いながらも、頑張って前に出続けた結果チャンスを物にした。上下分かれた展開での3着は上々だと言えよう。
ラスとなったのは七瀬くりむ選手。痛恨の満貫放銃から冷静な判断で満貫をアガり返したのはお見事だった。残りの登板で良い結果に恵まれることを祈っている。

試合後インタビューコメント

1着・メカZ選手(なんでも鳴けばいいというものではない)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
最近点棒が減ってくると牌が助けてくれることが多くて今回も親のタンヤオドラ7で助けてくれました。次も助けてもらえるように牌と仲良くしておきます。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスに親がアンカンしてカンした9sがドラになったところです。その後白ポンをして和了ったのですが白をポンした時点で親に対する安牌がなくかつ愚形残りの一向聴なので危険ではあったのですが無事和了れてよかったです。

2着・夢咲いちか選手(ぺんたごん)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
いつもはどちらかといえば負けないように負けないようにと打っていたので、今日は勝てるようにといつもの麻雀とスタイルを変えて攻めっ気を出した麻雀を意識していました。
結果、トップは取れませんでしたがいい試合ができたと思います。
毎回言ってる気がしますが次こそは1位を取ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局11巡目のカン8p待ち立直です。
いつもなら降りに回って9pとか切ってできるだけ安全に回ってるところです。
でも、絶対に山に8pは居るという確信と攻めっ気を出す麻雀をするんだという強い気持ちで押した結果の一発ツモで本当にうれしかったです。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第2試合B卓

起家 Emperor Peng Inc. Σbranch 成田裕和プロ
南家 GENESIS 元教室生タク選手
西家 Luna de esperanza ゆうれいいか選手
北家 Black Cat Code めあ・ともえ選手

プレーオフ進出のボーダーを争うGENESISとえんぺん社が直接対決。1試合目は連闘のタク選手がトップを獲得しておりGENESISが優位に。成田プロはここで巻き返したいところ。
ゆうれいいか選手は本節のチーム連ラスは避けたい、めあ・ともえ選手は前節の借りを返したい構え。海に棲む生物たちも激しい戦いの渦へ身を投じる。

東1局は親の成田プロが4面張のリーチを放つもこれが流局。続く1本場ではタク選手に1300、東2局ではゆうれいいか選手に8000と、聴牌からの2連続放銃となり非常に厳しい展開となる。

一発に裏1のオマケ付き

東3局はタク選手の一人旅で流局し迎えた東4局1本場、親のめあ・ともえ選手は南を重ねた後2sを引いて、索子で1面子完成した以下の牌姿。
ここでめあ・ともえ選手の取った選択は、

2sツモ切り

索子の面子落とし。混一まっしぐらでポンポンロンを狙う構えだ。
索子で1面子出来ちゃったから萬子の混一にならないね、と考えてもおかしくないところで出来面子を丸ごと落とす選択が出来るのはもはや育成枠の域を飛び出していると言えよう。
その後しっかりと發と北をポンして狙い通りの満貫聴牌、そしてタク選手から12000をアガった。

大きな放銃となったタク選手だがこれが彼に火を点けた。
500-1000、2900と小刻みにアガって繋げた親番の南2局1本場、ドラの東を鳴いて首尾よく聴牌を入れると、3面張を聴牌しためあ・ともえ選手の聴牌プッシュを捉え12000のお返し。過不足ないきっちりとした取り立てでトップ目へと踊り立った。

続く南2局2本場、タク選手の躍動は止まらない。12巡目にドラの中を頭にした満貫確定のリーチを放った。これが実ればトップが堅くなるところだったが、待ったをかけたのはここまで厳しい展開が続いていた成田プロ。
メンタンピンの王道リーチで捲り合いに持ち込むと見事3sをツモアガリ。メンタンピンツモ裏という綺麗な2000-4000を作り上げ戦線に復帰した。

上から下まで6100点差、下3人が700点差内に収まる中で迎えた南3局では一歩リードしていたタク選手が1000-2000のツモアガリ。
これによって2着目だったゆうれいいか選手が親被り分の失点でラス目に落ち込んでしまう。

オーラス、このまま終わるわけにはいかないゆうれいいか選手は中ポン3mチーと鳴ける物は全部鳴いて出和了3着、ツモ直で2着となる聴牌を目指す。しかし水圧の低い海面付近で速度を出そうと必死にもがくイカに、深海の巨大生物が襲い掛かった。
6巡目、親のめあ・ともえ選手が平和・ドラ3を聴牌。出和了でもトップ目となるが…

親なのでアガってももう1局で脇からアガった場合はタク選手と1600点差で次局を迎えることになる、6巡目なのでツモれる公算が大、ここは着順を落としてでもトップ率を上げるべくリーチに踏み切った。
直後4sを一発でツモ。これまた狙い通りの6000オールでトップ目を奪還した。これで2着目と13900点差となり、満貫ツモでも捲られないセーフティリードを形成した。

オーラス1本場はタク選手がしっかりと2着を確保して終局となった。

トップはめあ・ともえ選手。面子落としからの混一やオーラスのリーチ判断など、トップ率を上げる判断が冴え渡っていた。堂々のトップであったと称賛したい。
2着は元教室生タク選手。12000放銃からの立ち直りはお見事。計6和了と大立ち回りをしていただけに、あと一歩のところでトップの座が奪われたのは非常に悔しいことだろう。
3着は成田裕和プロ。4面張リーチの空振りから2連続放銃と嫌な空気を感じながらもしっかりと打ち切ったことによる3着獲得かと思われる。案外こういう所が復調の兆しとなるのかもしれない。
ラスとなったのはゆうれいいか選手。オーラス前に親被りでの2着順ダウンは不運だと嘆いてもいいだろう。オーラス1本場でも逆転の聴牌を入れていただけに悔やむに悔やみきれない1戦となった。

試合後インタビューコメント

1着・めあ・ともえ選手(Black Cat Code)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
自分の元からの課題であったところを大体ミスしてて反省点も多いですが、あの強者の空中戦の中一生懸命打てて良かったと思ってます。精進します。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラスはあがりやめがないのでもう極大打点しか見えず立直しました、一発でいてくれてよかったです。

2着・元教室生タク選手(GENESIS)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
多少のミスはあったものの、押し引きしっかり出来たものの、相変わらず裏乗りません😭次の試合があればチームTOP狙います笑
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
オーラス ゆうれいいか君の仕掛けにアシストしつつも、めあさんに6000オールツモられた場面です

3着・成田裕和プロ(Emperor Peng Inc. Σbranch)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
勝負手がツモれずなんとかラス回避で精一杯でした( ; ; )次こそは2勝目目指して頑張ります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東パツの手組3444677m5889p55r6s/ドラ2mの場面。9p切りがバランスが良さそうですが、4巡目で巡目も早い/マンズの形がよく、2.5ブロック以上は見込めそう/愚形を払うには判断材料がないことから5sを選択した結果、4面張リーチにたどり着けました。トイツ手を見る手もありますが、この手は横に伸ばしてリャンメンでリーチすることをメインに据えていたので最終形は理想形でリーチを打てました。結果空振りましたが(泣)

4着・ゆうれいいか選手(Luna de esperanza)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
連ラス取ってしまいました
細かいミスがちらほらあったかなって感じだったのでもっとちゃんと打ちます
悔しいよおおおおおお
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東3局 タクさんのリーチを受けてカン4p聴牌した所
自分からドラが見えて無さすぎるのと待ちがかなり悪いと思ったのでダマテンにし、その後降りましたが東場だし親番につきリーチもあったかなと思いました
ちなみに裏裏でしたなら曲げるわ!!!

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第2試合C卓

起家 てんぱねすくりゅ~所属 keitaさん選手
南家 麻雀以外麻雀じゃないの所属 みるるん選手
西家 ANC PURPLE BATS所属 エンデ選手
北家 縁所属 黄河のんプロ

奇しくもトップを一度も取れていない4名の対戦となった。されどプロ、魂天の2名を筆頭に、実力に疑問の余地はないメンバーが揃っている。育成枠ながらみるるん選手の破壊力も侮れない。
レギュラー終盤、トップなしでの終了は寂しい。積極的な選択が見られそうだ。

東1局、みるるん選手の十八番、七対子の先制立直が炸裂。一人旅になるかと思いきや、親番のkeitaさん選手が立直平和ドラ赤で追いかけた。完全安牌のないエンデ選手から8pが零れ、みるるん選手の3200和了。

東2局、keitaさん選手が立直平和タンヤオドラ赤の先制。エンデ選手、南白ホンイツ対々の跳満一向聴の手が入っており5pを勝負。これが放銃となってしまい、keitaさん選手が8000の加点に成功した。
東3局は親番のエンデ選手がみるるん選手とのめくり合いを制し5800の和了。1本場に入ると黄河のんプロが立直ツモ平和赤の1300-2600の和了を決めた。
東4局はkeitaさん選手の一人聴牌で終わったものの、東場における和了は全て立直によるものとなった。重厚な雰囲気を醸し出しながら、南場に突入。

南1局

またもkeitaさん選手から先制立直。待ちは2枚しかない嵌7pながらも、7700スタートの怖い手だ。そんな中、みるるん選手から現物の6mが出た。
エンデ選手は「スルー」「鳴いて打2p」「鳴いて打5p(高目三色を見る)」の3択を迫られる。現在ラス目、ツモ3pなどで跳満倍満まである勝負手だけにかなり悩ましい。

エンデ選手は「鳴いて打2p」を選択。ここで一気に自分を優勢にするというよりは、トップ目の親の立直が実ってしまい、一気に突き抜けてしまうのを防ぐ事を優先した。

keitaさん選手からツモ切られた3pを捉え、タンヤオドラ1でかわし切った。打点は2000とささやかになってしまったが、決め手を阻止出来た。

南4局

みるるん選手の元に、役満の匂いがプンプンする配牌がやってきた。
勝負局だ。

上家から出た8sを気合のスルー。鳴けば跳満一向聴だったが、3sや9sを重ねれば大三元が見える。
和了を最優先にすればいいじゃないか、と思うかも知れないが、仮に他の人が12000で仕上げている手を32000にしたら、それだけでチームに20pt多く持ち帰る事が出来る。チーム状況を考えれば大いにアリだ。
この半荘にかける気持ちが感じ取れる選択だと思う。

9巡目、4sを今度はチー(打9s)。今度は「チーテン」である事、すでに終盤に差し掛かっている事の2点から、やはり最適だと思う。
正解は巡目と状況によって変わるという点は常に意識したい。
序盤では夢を見るけど、中終盤では確実に。素晴らしい鳴きだと思う。
トップ目のkeitaさん選手とは12700点差。よそから出ると足りないが、ツモか直撃で逆転トップとなる。

エンデ選手から立直がかかる。ここから降りることなどありえない。

エンデ選手が掴んだ8sで12000の和了!
出あがりなので2着か...?いや、違う。

そう、立直棒が1本増えていた。
みるるん選手、keitaさん選手を300点まくり、大逆転トップを掴み取ってみせた。
本当に本当に細い糸を手繰り寄せた大金星。まいまいに希望を残した。

試合後インタビューコメント

1着・みるるん選手(麻雀以外麻雀じゃないの)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
オーラスの配牌に恵まれ、初めてトップを取ることができ、うれしくて泣いてしまいました。まだまだ未熟ですが、全力で次もがんばります!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南4局の打3sです。最後まで大三元を見ていて打ちました。

2着・keitaさん選手(てんぱねすくりゅ~)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
やれることは全部やったし持てるものは全部出せたと思います。
NAGAと打牌が違ったところも理由はあるし、別に後悔はしてません。
とはいえ...手がいっぱい入ってくれたのに1回しかモノにできなかったのは悔しいですね。
私の実力じゃトップ取れませんでした、剛い(つよい)人ならトップ取れてるかもしれません。
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
南3局
上家黄河プロの北ポンから手構成と速度がほとんど読め、3mチーしてタンヤオのみ47pでゼンツし和了できたとこ。
あそこは自分で和了しないとトップは取れないと思った。放銃やツモられでチームには頭を下げてオーラス頑張る予定でしたが和了できて良かったです。

3着・黄河のんプロ(縁 ENISHI)
ー試合の感想と次の試合に向けて一言お願いします。
今回は、自分で作ったΣリーグTシャツと応援うちわをひっさげての参戦で、気合十分でした!今まで一度もトップを取ったことがなくて、ずっと2・3着の連続。今回こそ!と臨みましたが、残念ながら3着。次こそトップをチームに持ち帰りたいです!!
ー試合のポイントになった1局、1打を教えてください。
東4局0本場親番。イーシャンテンに取るは取るものの、タンヤオに引っ張られて、ピンズ3456778pの中ぶくれより4mの孤立牌を残してしまいました。ここで、4mを捨てられていたら、keitaさんのリーチに上手く立ち回ることもできたなと反省しました!次はちゃんと料理本を読んで、炒めてパンに挟んで食べちゃおうと思います!

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

試合結果

本節ポイントを最も多く獲得したのは、ぐちやま選手メカZ選手が2連勝を飾った2位ななない。圧倒的かと思われた首位BCCに対して猛チャージをみせています。このまま首位を奪うことは出来るのでしょうか。
プレーオフのボーダーを争う10位GENESISと11位まいまいは共に1着2着を獲得しその差は縮まらず。一歩後退してしまった12位えんぺん社もまだまだ分かりません。残り4節、ボーダー争いは苛烈極まっています。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。Σリーグ広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#Σリーグ"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、Σリーグは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、公式応援配信"熱闘!Σリーグ"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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